Oracle® Developer Studio 12.5: GCC 互換性ガイド

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更新: 2016 年 7 月
 
 

共有ライブラリの互換性

Oracle Developer Studio C++ コンパイラによってコンパイルされたソースファイルは、正しい実行時ライブラリおよびリンカーオプションが使用されるようにするために、C++ コンパイラを使用してリンクされる必要があります。G++ オブジェクトファイルは g++ コンパイラでリンクされるべきです。

Oracle Developer Studio CC によってオプション –compat=g–std=c++03–std=c++11、または –std=c++14 を使用して作成された共有ライブラリは、g++ コンパイラによって作成された共有ライブラリと自由に混在させて、いずれかのコンパイラによって作成された主プログラムとリンクさせることができます。ほとんどの場合、gcc ライブラリの新しいバージョンに対してコンパイルされたバイナリは、古いバージョンの gcc ライブラリにリンクできません。

gcc 互換モードの Oracle Developer Studio 12.5 C++ コンパイラは、5.1.x バージョンの g++ 実行時ライブラリを使用します。

異なるバージョンの g++ ライブラリを使用してビルドされたライブラリおよびアプリケーションを混在させることができますが、メインアプリケーションをビルドおよびリンクするために使用されるコンパイラは、いずれかの共有ライブラリを作成するために使用されるコンパイラと同じかそれより新しいバージョンである必要があります。いずれかの共有ライブラリが Oracle Developer Studio C++ でビルドされた場合、メインアプリケーションは、Oracle Developer Studio C++ コンパイラか、または 5.1.x 実行時ライブラリをサポートする g++ コンパイラのいずれかを使用してビルドされるべきです。