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Oracle® Fusion Middleware Oracle ADFスキンの開発
12c (12.2.1)
E69962-01
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2 テーマ・エディタの使用

この章では、テーマ・エディタを使用してADFスキンを作成および変更するために必要な環境の構成に役立つ情報を示します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 テーマ・エディタについて

テーマ・エディタを使用すると、ADF Facesコンポーネントで実行時にレンダリングする色、フォントおよび他のスタイル・プロパティを選択してWebアプリケーションのルック・アンド・フィールを定義できます。このプロセスの最終結果はADFスキンの作成です。

注意:

テーマ・エディタのユーザー・インタフェースでは、ADFスキンを「テーマ」と呼びます。

テーマの作成を完了した後、ADFスキンとしてテーマ・エディタからADFライブラリJARファイルにエクスポートできます。このファイルを使用して、テーマ・エディタで作成したADFスキンをWebアプリケーションに適用します。詳細は、「完成したADFスキンのWebアプリケーションへの適用」を参照してください。

ADFスキンをさらにカスタマイズし、テーマ・エディタが必要な結果を得るためのUIコントロールを用意していない場合、ADFライブラリJARをJDeveloperのプロジェクトにインポートします。ここで、JDeveloperが用意しているデザインタイムまたはADFスキンのCSSソース・ファイル用のJDeveloperのソース・エディタを使用して、テーマ・エディタで作成したADFスキンを拡張するADFスキンを作成できます。詳細は、「ADFライブラリJARからのADFスキンの追加」を参照してください。

図2-1 テーマ・エディタのクイック・スタート・ページ

テーマ・エディタ

2.2 テーマ・エディタの設定および起動

Oracle ADFは、JDeveloperインストールの次のEARファイルのWebアプリケーションとしてテーマ・エディタを提供します。

\jdeveloper_install_dir\jdeveloper\skineditor\skin-editor-webapp.ear

テーマ・エディタを使用するには、JDeveloperの新規ギャラリの「EARファイルからのアプリケーション」オプションを使用してJDeveloperで新しいアプリケーションを作成し、テーマ・エディタを統合WebLogic Serverにデプロイします。詳細は、「テーマ・エディタの設定方法」を参照してください。

JDeveloperでテーマ・エディタを使用した新しいアプリケーションを作成した後、テーマ・エディタで作成するADFスキンが統合WebLogic Serverを停止および再起動した後に存続するように、アプリケーションのweb.xmlファイルを編集します。詳細は、「テーマ・エディタで作成したADFスキンの存続方法」を参照してください。

テーマ・エディタを構成してADFスキンを存続した後、「テーマ・エディタの起動方法」で説明しているように起動できます。

テーマ・エディタがEARファイルにパッケージ化されると、JDeveloperとともにインストールされる統合WebLogic Serverにデプロイできます。Enterprise Manager、Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)、Oracle WebLogic Server管理コンソールのいずれかを使用してデプロイすることもできます。デプロイメント・オプションの詳細は、『Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』の「Fusion Webアプリケーションのデプロイ」の章を参照してください。

2.2.1 テーマ・エディタの設定方法

JDeveloperインストールのskineditorディレクトリのskin-editor-webapp.earファイルからテーマ・エディタをインポートするJDeveloperの新しいアプリケーションを作成して、テーマ・エディタを設定します。

テーマ・エディタの設定方法:

  1. メイン・メニューで「ファイル」を選択し、次に「アプリケーション」「新規」を選択します。

  2. 「新規ギャラリ」の「アイテム」リストで、「EARファイルからのアプリケーション」をダブルクリックします。

  3. EARファイルからのアプリケーション・ウィザードで、EARファイルの場所を入力するか、「参照」をクリックしてJDeveloperインストール・ディレクトリのskineditorディレクトリのskin-editor-webapp.earファイルに移動します。

    ウィザードで不明な点がある場合は、「ヘルプ」をクリックしてください。

  4. 「終了」をクリックします。

2.2.2 テーマ・エディタで作成したADFスキンの存続方法

JDeveloperインストール・ディレクトリのskineditorディレクトリのskin-editor-webapp.earファイルでOracle ADFによって提供されるすぐに使用できるテーマ・エディタは、テーマ・エディタをデプロイする統合WebLogic Serverを停止および再起動する場合に作成したADFスキンを存続しません。テーマ・エディタWebアプリケーションのweb.xmlファイルでファイル・ディレクトリの場所を指定します。テーマ・エディタは、統合WebLogic Serverを再起動した後に使用できるように作成したADFスキン(およびそのリソース)をこの場所に保存します。指定したファイル・ディレクトリにこれらのリソースを表示できますが、JDeveloperでADFスキンを拡張するか、Webアプリケーションで使用するためにADFスキンを配布する場合に、「テーマ・エディタからのADFスキンのエクスポート」の説明に従ってADFスキンをエクスポートする必要があります。

テーマ・エディタで作成したADFスキンを存続するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、skin-editorプロジェクトのweb.xmlファイルをダブルクリックします。

  2. ソース・エディタで、次のコンテキスト初期化パラメータ・エントリを追加します。

    <context-param>
     <description>Set this context parameter to file so that themes get saved to a 
     temporary directory. Specify a directory location for 
     oracle.adf.view.rich.SKIN_REPOSITORY_FILE_PATH to persist changes between server
     restarts.</description>
      <param-name>oracle.adf.view.rich.SKIN_REPOSITORY</param-name>
      <param-value>file</param-value>
    </context-param>
    
    <context-param> 
     <description>Set this context parameter to a directory location where 
     themes are saved. Use to persist changes between server restarts</description>
      <param-name>oracle.adf.view.rich.SKIN_REPOSITORY_FILE_PATH</param-name>
      <param-value>/home/user/themes</param-value>
    </context-param>
    
    
  3. 変更を保存して、web.xmlファイルを閉じます。

2.2.3 テーマ・エディタの起動方法

skin-editorプロジェクトのindex.htmlページを実行して、テーマ・エディタを起動します。

テーマ・エディタを起動するには:

  • 「アプリケーション」ウィンドウで、skin-editorを展開し、index.htmlを右クリックして「実行」を選択します。

    アプリケーションの初回実行時に統合WebLogic Serverで新規ドメインを起動すると「デフォルト・ドメインの作成」ダイアログが表示されます。ダイアログを使用して新しいドメインの管理者パスワードを定義します。入力するパスワードは8文字以上で、数字が含まれている必要があります。

    skin-editorプロジェクト内のindex.htmlページは実行ターゲットです。ページを実行すると、JDeveloperはブラウザを起動し、テーマ・エディタの起動ページを表示します。テーマ・エディタ起動ページが表示された後、新しいADFスキンを作成したり、既存のADFスキンを編集できます。

    注意:

    テーマ・エディタのユーザー・インタフェースでは、ADFスキンを「テーマ」と呼びます。

2.3 テーマ・エディタからのADFスキンのエクスポート

テーマ・エディタでADFスキンの作成を完了した後、Webアプリケーションで使用するために配布できるように、ADFライブラリJARにエクスポートできます。または、JDeveloperがこの目的のために用意しているデザインタイム・ツールを使用して、詳細に編集できます。テーマ・エディタが用意しているコントロールを使用してルック・アンド・フィールを実現できない場合、この後者のシナリオが発生する可能性があります。JDeveloperのデザインタイム・ツールを使用してADFスキンを編集する場合、「ADFライブラリJARからのADFスキンの追加」の説明に従ってADFスキンをJDeveloperにインポートし、テーマ・エディタからエクスポートしたADFスキンを拡張する新しいADFスキンを作成します。

テーマ・エディタの起動ページのテーマ(ADFスキン)を選択し、図2-2に示すように「アクション」ボタンをクリックすると表示されるメニューから「エクスポート」を選択します。テーマ・エディタは、ADFスキンをADFライブラリJARにエクスポートします。このADFライブラリJARには、テーマ・エディタで行った変更を反映するエントリを使用した.CSSファイル、ADFスキンにインポートしたイメージおよびADFスキンを説明するメタデータを含むtrinidad-skins.xmlファイルなど、ADFスキンのすべての必要なリソースが含まれます。

図2-2 テーマ・エディタからのテーマのエクスポート

テーマ・エディタ