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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
12c (12.2.1)
E70044-01
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8 Oracle Business Intelligenceを管理および構成するためのツールの使用

この章では、Fusion Middleware Control、WebLogic Server管理コンソール、テキスト・エディタおよびWebLogic Scripting Toolを含むOracle Business Intelligenceを管理および構成するツールについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

8.1 Fusion Middleware ControlおよびWebLogic Server管理コンソールを使用する理由

Fusion Middleware ControlおよびWebLogic Server管理コンソールを使用して、Oracle Business Intelligenceシステムを管理します。これらのWebベース・ツールは、Oracle Business Intelligenceのほとんどの一般的なシステム管理タスクをサポートします。詳細は、第1.2項「Oracle Business Intelligenceの管理について」を参照してください。

Fusion Middleware Controlでは、ステータスの監視、プロセスの開始と停止、問題の解決およびコンポーネントの構成などのタスクを実行して、システム・コンポーネントを管理できます。また、Javaコンポーネントの状況を管理することもできます。たとえば、それらのステータスを監視して、それらを開始および停止できます。

WebLogic Server管理コンソールでは、Javaコンポーネントのステータスを監視してセキュリティを構成できます。詳細は、第1章「Oracle Business Intelligenceのシステム管理の概要」を参照してください。

複数の管理者による同時操作を可能にするロック・メカニズム

大規模なデプロイメントでは、複数の管理者が同時にアクセスしてシステムの状況を確認しているときに、別の管理者が構成設定を変更しようとする場合があります。Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Serverでは、複数の管理者が同じ構成設定を同時に更新しないよう、ロック・メカニズムを採用して、一度に1人の管理者のみが設定を変更できるようにしています。


注意:

複数の管理者が同じ管理者アカウントを使用して、気付かずに同じ構成設定を同時に更新する可能性があります。そのため、複数の管理者が同じ管理者アカウントを共有しないようにすることをお薦めします。

8.2 Fusion Middleware Controlを使用したOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントの管理

Fusion Middleware Controlを使用して、Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネント(Oracle BIサーバー、Oracle BIプレゼンテーション・サービス、Oracle BIスケジューラなど)を管理、監視および構成できます。また、Fusion Middleware Controlを使用して、管理サーバーおよび管理対象サーバーを管理することもできます。

この項には次のトピックが含まれます:

8.2.1 Fusion Middleware Controlへのログイン

Fusion Middleware Controlにログインするには、Webブラウザを開き、次の形式でFusion Middleware ControlのURLを入力します。

http://hostname.domain:port/em

ポート番号は管理サーバーの番号で、デフォルトは9500です。

Fusion Middleware Controlは、第2.2項「Oracle Business Intelligenceシステムを起動する条件」で説明しているように、管理サーバーが稼働している場合にのみ使用できます。

Fusion Middleware Controlにログインするには:

  1. URLをWebブラウザに入力します。例:

    http://host1.example.com:9500/em
    
  2. システム管理者のユーザー名とパスワードを入力し、「ログイン」ボタンをクリックします。

    システム全体にわたる管理者のユーザー名とパスワードは、インストール・プロセスの実行時に指定します。このユーザー名とパスワードを使用して、WebLogic Server管理コンソール、Fusion Middleware ControlおよびOracle Business Intelligenceにログインできます。

    または、Oracle BIのAdministratorアプリケーション・ロールに付与されている別のユーザー名とパスワードを入力します。Fusion Middleware Controlが表示されます。


注意:

HTTPリクエストをプロキシ・サーバーに送信するようにブラウザが構成されている場合、管理サーバーのHTTPリクエストをプロキシ・サーバーに送信しないようにブラウザを構成しなければならないことがあります。管理サーバーがブラウザと同じコンピュータに配置されている場合は、localhostまたは127.0.0.1に対して送信されたリクエストがプロキシ・サーバーに送信されないようにしてください。

8.2.2 Fusion Middleware ControlのOracle Business Intelligenceページの表示

ここでは、Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを管理するための、Oracle Business Intelligenceのページを表示する方法について説明します。

Fusion Middleware ControlのOracle Business Intelligenceページを表示するには:

  1. Fusion Middleware Controlにログインします。

    詳細は、第8.2.1項「Fusion Middleware Controlへのログイン」を参照してください。

  2. Business Intelligence」フォルダを展開して、biinstanceノードを選択します。

    図8-1に示すように、Fusion Middleware Controlに「概要」ページが表示されます。

    図8-1 Fusion Middleware Controlの「概要」ページ

    図8-1の説明が続きます
    「図8-1 Fusion Middleware Controlの「概要」ページ」の説明


    注意:

    「Business Intelligence」フォルダが表示されない場合、またはその下にbiinstanceノードが存在しない場合は、Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントはインストールされていません。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。

    可用性およびBIドメイン内で確認されている問題について情報を入力すると、現在のシステムのステータスが「概要」ページに表示されます(第1.3項「Oracle Business Intelligenceシステムの論理アーキテクチャ」を参照)。「概要」ページでは、Oracle Business Intelligenceを起動および停止することもできます。

  3. 「概要」ページで適切なタブを選択して、Oracle Business Intelligenceの管理タスクを実行します。

8.2.3 Fusion Middleware Controlのナビゲーション・ツリーの使用

ナビゲーション・ツリーを使用して、Fusion Middleware Controlで管理できるBIドメイン内のノードを移動および選択できます。

インストール時の選択内容に応じて、次のドメイン・コンポーネントをノードとしてナビゲーション・ツリーに表示できます。

  • アプリケーションのデプロイ

    BIドメインにデプロイされているすべてのアプリケーションが表示されます(analytics、Oracle Business Intelligence for Microsoft Office、Oracle BI Publisherなど)。

  • WebLogicドメイン

    WebLogicサーバーの概要情報が表示されます。ノードを選択し、「Oracle WebLogic Server管理コンソール」メニュー・オプションをクリックしてWebLogic Server管理コンソールを表示し、Oracle WebLogic Serverを管理できます。

  • Business Intelligence

    • biinstance

      このノードは、Fusion Middleware Controlで管理できるOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを表します。

      このノードを選択して「概要」ページを表示し、システム・コンポーネントを管理します。

  • メタデータ・リポジトリ

    このノードは、Fusion Middleware Controlで管理できるメタデータ・サービス(MDS)のスキーマ・リポジトリを表します。

8.2.4 Fusion Middleware ControlをOracle Business Intelligenceとともに使用するためのヒント

Fusion Middleware Controlを使用してOracle Business Intelligenceを管理する場合は、次のヒントに留意してください。

  • Fusion Middleware Controlおよびその使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。

  • Fusion Middleware Control内でOracle Business Intelligenceに関する情報を表示できる(ただし変更はできない)ユーザーが必要な場合があります。このようなユーザーは、Monitorsグループのメンバーにすることで構成できます。Monitorsグループの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverロールおよびポリシーによるリソースの保護』を参照してください。

  • Fusion Middleware ControlとともにInternet Explorer 8を使用すると、表示に問題が発生することがあります。たとえば、「診断」ページの「ログ・メッセージ」タブで、全テキストを参照するためにスクロール・バーが必要なときにバーが消失していることがあります。

    この問題を回避するには、ブラウザで必ず互換表示モードの選択を解除してください。

    Internet Explorer 8の互換性ビュー・モードをオフにするには:

    1. 「ツール」メニューから「インターネット オプション」を選択します。「詳細設定」タブの「ブラウズ」セクションで、「ページ レイアウト エラーから互換表示で自動的に回復」の選択が解除されていることを確認します。

    2. 「ツール」メニューから「互換表示設定」を選択します。「互換表示でイントラネット サイトを表示する」および「互換表示ですべての Web サイトを表示する」の選択が解除されていることを確認します。

8.3 Oracle Business Intelligenceシステム設定の構成

機能的な動作(キャッシュ、しきい値など)または環境設定(ホスト名、ポート、ファイルまたはメタデータの場所)に関連するドメイン固有の場所に格納されている値を変更して、Oracle Business Intelligenceシステム設定を構成します。

次の方法を使用できます。

表8-1に、Oracle Business Intelligenceシステム設定を構成する場合に使用する方法を示します。各方法により、特定の構成ファイルの設定が更新されます。

表8-1 Oracle Business Intelligenceシステム設定を構成する方法

対象操作 使用可能なメソッド 更新方法

使いやすいユーザー・インタフェースの一般的な構成設定を変更します。

  • Fusion Middleware Control

    詳細は、第8.3.1項「Fusion Middleware Controlの使用」を参照してください。

    注意: この方法を使用することをお薦めします。ただし、設定を使用できない場合は、テキスト・エディタを使用できます。

Fusion Middleware Controlの特定のOracle Business Intelligence構成ページの値を変更します。

たとえば、BIサーバー・キャッシュを有効化するには、「構成」ページの「パフォーマンス」タブで「キャッシュ使用可能」チェック・ボックスをクリック(選択/選択解除)します。

ファイルを手動で編集して、構成設定を変更します。

  • テキスト・エディタ

    詳細は、第8.3.2項「テキスト・エディタの使用」を参照してください。

    注意: Fusion Middleware ControlのOracle Business Intelligenceページで設定を使用できない場合にこの方法を使用することをお薦めします。

テキスト・エディタを使用して構成テキスト・ファイルの値を変更します。

スクリプティング・ツールを使用して、より複雑な構成変更を行います。

WLSTスクリプティング・ツールを使用してコマンドを実行し、構成変更を行います。


8.3.1 Fusion Middleware Controlの使用

Fusion Middleware Controlを使用して、特定のOracle Business Intelligence構成設定を更新できます。たとえば、パフォーマンス設定、ダッシュボードおよび分析のデフォルト・プレゼンテーション設定、エージェントが使用するメール・サーバー設定などです。詳細は、ヘルプを参照してください。

Oracle Business Intelligence構成設定をFusion Middleware Controlで使用できない場合、テキスト・エディタを使用して構成ファイルの設定を更新できます。詳細は、「Oracle Business Intelligenceシステム設定の構成」を参照してください。

Fusion Middleware Controlを使用してOracle Business Intelligenceの構成設定を更新するには:

  1. 第8.2.2項「Fusion Middleware ControlのOracle Business Intelligenceページの表示」の説明に従って、Business Intelligenceの「概要」ページに移動します。

  2. 該当するページとタブを選択して、変更する設定を表示します。

  3. 「ロックと編集」をクリックして、変更を実行できるようにします。


    注意:

    複数の管理者で同じ管理者アカウントを共有しないことをお薦めします。同じ構成設定に対して同時更新を気付かずに実行する可能性があります。

  4. 各ページで変更を行います。

  5. 変更後は、ページごとに「適用」をクリックします。

  6. 変更が完了したら、次のいずれかを実行します。

    • 「変更のアクティブ化」をクリックして変更内容を実行し、ロックを解除して、他のシステム管理者が変更を実行できるようにします。

    • 「構成の解放」をクリックして、「構成をロックして編集」をクリックした以降のすべての変更を元に戻し、ロックを解除して、他のシステム管理者が変更を実行できるようにします。

  7. 変更をアクティブ化したら、「概要」ページに移動して「再起動」をクリックします。

8.3.2 テキスト・エディタの使用

テキスト・エディタを使用して、構成ファイルの設定を追加または変更できます。Fusion Middleware Controlで使用できないシステム構成設定に対してテキスト・エディタを使用します。

テキスト・エディタを使用して構成ファイルを更新する手順は、次のとおりです。

テキスト・エディタを使用して構成設定を更新するには:

  1. 編集するファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  2. テキスト・エディタで適切な構成ファイルを開きます。

    詳細は、付録A「構成ファイル」を参照してください

  3. 構成ファイルで、対象要素を探すか、ファイルに設定を追加する場合は新しい要素を作成します。

  4. 該当する変更内容を入力します。

  5. 変更内容を保存して構成ファイルを閉じます。

  6. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

    詳細は、第2.1項「Oracle Business Intelligenceプロセスの管理について」を参照してください。

8.3.3 WLST (WebLogic Scripting Tool)の使用

Oracle Business Intelligence WebLogic構成タスクを実行するためにWebLogic Scripting Tool (WLST)スクリプトが用意されています。たとえば、インストール中にドメインを作成したり、高可用性のためにマシンを追加する場合です。

次の場所からWLSTスクリプト・コマンドを実行します。

ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh

詳細は、第8.3.3項「WebLogic Scripting Tool (WLST)の使用」を参照してください。

オンライン(実行中のシステム・プロセス)またはオフライン(停止しているシステム・プロセス)・モードで、Oracle Business Intelligenceシステム設定を構成できます。以降の項では、オンラインおよびオフラインの構成変更を行う場合に適用される様々な条件について説明します。

8.3.3.1 オフラインの構成変更の実行

ノード・マネージャに関連する構成変更を除くすべてのオフラインの構成変更をマスター・ホストで行う必要があります。また、すべてのOracle BI EEプロセスを最初に停止する必要があります。オフラインの変更を使用するには、管理サーバー、管理対象サーバー、システム・コンポーネントの順に起動する必要があります。管理対象サーバーを起動するコマンドは実行中の管理サーバーから構成をレプリケートする唯一のプロセスであるため、これは構成変更の一般的な要件です。

前提条件:

オフラインのWLSTの実行

次の場所からWLSTスクリプト・コマンドを実行します。

ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh

  • オフライン・コマンドを発行する前に、readDomain(DOMAIN_HOME)コマンドを使用してドメインを選択する必要があります。

    例:

    readDomain('/u01/bi')
    
  • オフライン・コマンドを発行した後、updateDomain()コマンドを使用して変更をコミットする必要があります。

    例:

    updateDomain('/u01/bi')
    
  • closeDomain()コマンドを使用してドメインを選択解除します。

    例:

    closeDomain('/u01/bi')
    

間違えたか変更を破棄する場合、updateDomain()コマンドを使用せずにcloseDomain()コマンドを使用する必要があります。

8.3.3.2 オンラインの構成変更の実行

管理サーバー・ドメインMBeanにアクセスできるコンピュータからオンラインの構成変更を行うことができます。

前提条件:

オンラインのWLSTの実行

次の場所からWLSTスクリプト・コマンドを実行します。

ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh

  • 次のコマンドを発行して、管理サーバーに接続します。

    ./wlst.sh connect(<username>, <password>, <connect string>)

    たとえば、次のようになります。

    ./wlst.sh connect('weblogic', 'mypassword', 't3://localhost:9500')
    
  • コマンドを発行する前にedit()およびstartEdit()コマンドを発行して、編集ツリーを入力して編集セッションを起動する必要があります。

  • save()コマンドを使用して、編集セッション中に行われたすべての変更を保存します。

  • activate()コマンドを使用して変更をコミットします。

編集セッションの外側でコマンドを発行しようとすると、コマンドは失敗し、ヘルプ・メッセージが表示されます。

間違えたか変更を破棄する場合、undo()またはcancelEdit()コマンドを使用する必要があります。

8.3.4 Java Development Kit (JDK)の更新

Oracle Business Intelligenceのインストールおよび構成後、たとえば、組織のポリシーごとに更新が必要な場合には、そのインスタンスのJDKを更新する必要が生じることもあります。JDKの更新を決定する前に、システム要件および動作保証ドキュメントの説明に従って、適切なバージョンを検討してください。詳細は、第1.9項「システム要件と動作保証」を参照してください。

Oracle Business IntelligenceインスタンスのJDKを更新するには:

  1. Oracle Business Intelligenceのすべてのサービスを停止します。

  2. 適切なJDKバージョンをOracle Java Webサイトからダウンロードし、ORACLE_HOMEディレクトリにコピーします。

  3. 既存のjdkディレクトリをjdk.OLDに名前変更します。

  4. JDKインストーラを実行します。これにより、ディストリビューションがjdkversion-numディレクトリに解凍されます。

  5. 既存の構成リファレンスがすべてそのまま有効となるように、ディレクトリ名をjdkversion-numからjdkに変更します。

  6. Oracle Business Intelligenceのサービスを再起動します。

特定のJDKを使用したインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。

8.4 Oracle WebLogic Server管理コンソールによるOracle Business Intelligence Javaコンポーネントの管理

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、Oracle Business Intelligence Javaコンポーネントを管理します。

Oracle WebLogic Server管理コンソールを表示する方法は、次のとおりです。

  • Fusion Middleware Controlの「WebLogicドメイン」メニューのリンクをクリックする

  • WebブラウザのウィンドウにURLを入力する

Oracle WebLogic Server管理コンソールは、WebLogic Serverの管理サーバーが稼動している場合にのみ使用できます。詳細は、第2.1項「Oracle Business Intelligenceプロセスの管理について」を参照してください。

Oracle WebLogic Server管理コンソールを表示するには:

  1. WebLogic Serverの管理サーバーが稼動していない場合は、サーバーを起動します。

    詳細は、第2.3項「コマンドを使用した停止、起動およびOracle Business Intelligenceプロセスのステータスの表示」を参照してください。

  2. 次のいずれかの方法を使用して、Oracle WebLogic Server管理コンソールを表示します。

    Fusion Middleware Controlの「概要」ページのリンクをクリックする:

    1. Fusion Middleware Controlが表示されます。詳細は、第8.2.2項「Fusion Middleware ControlのOracle Business Intelligenceページの表示」を参照してください。

    2. 「WebLogicドメイン」メニューの「Oracle WebLogic Server管理コンソール」リンクをクリックします。

      Oracle WebLogic Server管理コンソールのログイン・ページが表示されます。

    WebブラウザのウィンドウでURLを使用する:

    1. Webブラウザを起動します。

    2. ブラウザに次のURLを入力します。

      http://<hostname>:<port>/console/

      例, http://example.com:9500/console/

      この場合、hostnameは管理サーバーのDNS名またはIPアドレス、portは管理サーバーがリクエストを待ち受けるリスニング・ポート(デフォルトはポート9500)です。ドメイン全体に対応する管理ポートを構成している場合は、そのポート番号を使用します。Secure Sockets Layer (SSL)を使用するように管理サーバーを構成している場合は、次のようにhttpの後に「s」を追加する必要があります。

      https://<hostname>:9500/console/

      このURLの例では、SSLが使用されます。

      Oracle WebLogic Server管理コンソールのログイン・ページが表示されます。

  3. システム管理者のユーザー名とパスワードを入力し、「ログイン」ボタンをクリックします。

    システム全体にわたる管理者のユーザー名とパスワードは、インストール・プロセスの実行時に指定します。このユーザー名とパスワードを使用して、WebLogic Server管理コンソール、Fusion Middleware ControlおよびOracle Business Intelligenceにログインできます。または、次のセキュリティ・グループのいずれかに属するユーザー名を入力します。

    • Administrators

    • Operators

    • Deployers

    • Monitors

    これらのグループには、Oracle WebLogic Server管理コンソールのシステム管理機能に対する様々なアクセス・レベルが用意されています。

    セキュリティ・システムを使用して、これらのグループのユーザーを追加または削除することにより、コンソールへのアクセスを制御できます。

    HTTPリクエストをプロキシ・サーバーに送信するようにブラウザが構成されている場合、管理サーバーのHTTPリクエストをプロキシ・サーバーに送信しないようにブラウザを構成しなければならないことがあります。管理サーバーがブラウザと同じコンピュータに配置されている場合は、localhostまたは127.0.0.1に対して送信されたリクエストがプロキシ・サーバーに送信されないようにしてください。

    図8-2に示すように、Oracle WebLogic Server管理コンソールでbiドメインを選択します。

    図8-2 WebLogic Server管理コンソールのbiページの設定

    図8-2の説明が続きます
    「図8-2 WebLogic Server管理コンソールのbiページの設定」の説明

    このページで、Oracle Business Intelligence Javaコンポーネントを監視および管理できます。


注意:

Oracle WebLogic Server管理コンソールの使用の詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソールのヘルプ・システムを参照してください。このヘルプ・システムでは、コンソールを使用して、デプロイされたWebアプリケーションに対するコンテキスト・ルートをオーバーライドする方法について説明します。Oracle Business Intelligenceに対するコンテキスト・ルートの変更はサポートされていません。これは、内部リンクやエンドユーザーのエンド・ポイントには多くのコンテキスト・ルートが使用されているためです。