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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementによるプロセスの管理とモニタリング
12c (12.2.1)
E69964-01
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2 プロセス・ワークスペースでのタスクの操作

Oracle Business Process Management Workspace (プロセス・ワークスペース)を使用して、ユーザー・プリファレンスの設定およびタスクの処理(タスクの申告とリリース、タスクの再割当て、委任およびルーティング、タスクへのコメントと添付ファイルの関連付け、ルールと休暇期間の設定を含む)を行うことができます。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 プロセス・ワークスペースでのタスクの申告とリリース

グループまたは複数のユーザーに割り当てられているタスクは、最初に申告する必要があります。「申告」は、グループまたは複数のユーザー割当て用の「タスク・アクション」リストで使用可能な唯一のアクションです。タスクが申告されると、すべての適用可能なアクションがリストされます。

注意:

タスクに自動申告オプションが設定されている場合、ユーザーはタスクを申告しないようにする必要があります。ユーザーはカスタム・アクションを使用できます。

1つのタスクがグループまたは複数のユーザーに割り当てられている場合、そのタスクを申告したユーザーはタスクをリリースできます。その後、他のすべての割当て先がタスクを申告および完了できます。

注意:

ワークスペースは複数のユーザーによるタスクを同時に更新しません。この動作が発生した場合、タスク・メタデータのコミット中にエラーが発生したことを示すメッセージが表示される可能性があります。

タスクを申告およびリリースするには:

タスクを申告するには、タスクの「詳細」ページを開き、「申告」ボタンをクリックします。図2-1は、上部中央に「申告」ボタンが表示された「タスクの詳細」ページを示しています。

タスクをリリースするには、そのタスクを「タスクの詳細」ページで開き、「アクション」リストから「リリース」を選択します。

2.2 「タスクの詳細」ページでの履歴の承認オプションの変更

承認オプションを変更し、新しい参加者をタスクに追加できます。

この項には次のトピックが含まれます:

2.2.1 履歴内のタスクの繰返しの承認の結合

類似した承認シーケンスを持つ複数のタスクを結合して、1つの結合した承認にしたい場合があります。たとえば、それぞれが個別に承認を必要とする同様の明細項目が多数存在する注文書を承認する場合などです。各明細項目を1つずつ承認するかわりに、1つの承認として結合して、その結合したタスクを承認できます。

複数のタスクを1つの繰返しの承認に結合した後は、それらのタスクの順序は変更できません(たとえば、そのタスクの参加者を追加、編集または削除することはできません)。

タスクの繰返しの承認を結合するには:

  1. プロセス・ワークスペースのタスク・リストで、タスクを選択します。

    タスクが「タスクの詳細」ペインに表示されます。

  2. 「タスクの詳細」ペインで、「履歴」をクリックします。

    タスクの履歴が表示されます。

  3. 「オプション」をクリックします(図2-2を参照)。

    図2-2 「履歴」 - 「オプション」

    「図2-2 「履歴」 - 「オプション」」の説明が続きます
    「図2-2 「履歴」 - 「オプション」」の説明
  4. 「繰り返しの承認の結合」が選択されていることを確認します。これがデフォルトの設定です。

    タスクを分割するには、「繰り返しの承認の結合」チェック・ボックスの選択を解除します。

  5. 「適用」をクリックします。

2.2.2 タスクからのシステム承認の除外

タスク履歴から、システム生成されたすべての更新を削除するには、システム承認を除外するオプションを選択する必要があります。

「システム承認を除く」を選択する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペースのタスク・リストで、タスクを選択します。

    タスクが「タスクの詳細」ペインに表示されます。

  2. 「タスクの詳細」ペインで、「履歴」をクリックします。

    タスクの履歴が表示されます。

  3. 「オプション」をクリックします(図2-2を参照)。
  4. 「システム承認を除く」を選択します。
  5. 「適用」をクリックします。

2.2.3 既存のタスクの履歴表への新しい参加者の追加

新しい参加者をタスクに含めるには、タスク履歴から「予定承認を含める」オプションを選択する必要があります。このオプションにより、タスク履歴に参加者が追加され、その参加者がタスクで実行するアクションが表示されます。

これは、タスクを次のオプションで構成した場合のみ有効になります。

  • 参加者による他の参加者の招待を許可

  • 予定承認者の編集を許可

新しい参加者を含める手順は次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペースのタスク・リストで、タスクを選択します。

    タスクが「タスクの詳細」ペインに表示されます。

  2. 「タスクの詳細」ペインで、「履歴」をクリックします。

    タスクの履歴が表示されます。

  3. 「オプション」をクリックします(図2-2を参照)。
  4. 「予定承認を含める」または「すべて表示」が選択されていることを確認します。デフォルトでは、「予定承認を含める」が選択されています。

    このオプションを無効にするには、「予定承認を含める」チェック・ボックスの選択を解除します。

  5. 「適用」をクリックします。

2.3 プロセス・ワークスペースでのタスクの再割当てと委任

休暇を取るときにタスクを他の従業員に再割当てしたり、タスクを管理アシスタントに委任することが必要になる場合があります。

タスクを再割当てまたは委任する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペースのタスク・リストで、タスクを選択します。

    タスクが「タスクの詳細」ペインに表示されます。

  2. 「タスクの詳細」ペインで、「アクション」リストから「再割当て」を選択します。

    「タスクの再割当」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「再割当て」または「委任」のいずれかを選択します。

    「委任」「再割当て」とは異なり、委任先の権限は委任元の権限に基づいています。この機能は、たとえば、マネージャのアシスタントが使用できます。

  4. 図2-3に示すように、ユーザーまたはグループ名を入力するか、参照して選択します。ワイルドカードとしてアスタリスク(*)を使用できます。

    図2-3 タスクの再割当て

    「図2-3 タスクの再割当て」の説明が続きます
    「図2-3 タスクの再割当て」の説明

    スーパーバイザはいつでも直属の部下にタスクを再割当てできます。

  5. 再割当て先のユーザーまたはグループを選択し、「OK」をクリックします。

    タスクは、複数のユーザーまたはグループに再度割り当てることができます。いずれかの割当て先がタスクを申告する必要があります。

    注意:

    タスク詳細が以前のリリースからアップグレードされていると、「再割当て」アクションを実行中に「リクエストに失敗しました」というエラーが表示されることがあります。実際には、再割当ては完了しており、もう一度「OK」をクリックすると、ポップアップでタスクが割当て済であることが表示されます。

    このエラー・メッセージが表示されないようにするには、タスクフロー・アプリケーションをOracle JDeveloperで開くことによりアップグレードして、それからタスク・フォームを再デプロイしてください。

2.4 プロセス・ワークスペースでの情報のリクエスト

別のユーザーにタスクの詳細情報をリクエストできます。

情報をリクエストする手順は次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペースのタスク・リストで、タスクを選択します。

    タスクが「タスクの詳細」ペインに表示されます。

  2. 「タスクの詳細」ペインで、「アクション」リストから「情報のリクエスト」を選択します。
  3. 図2-4に示すように、タスクの参加者または別のユーザーに情報をリクエストします。

    図2-4 過去の承認者または別のユーザーに対する詳細情報のリクエスト、またはタスクのプッシュバック

    「図2-4 過去の承認者または別のユーザーに対する詳細情報のリクエスト、またはタスクのプッシュバック」の説明が続きます
    「図2-4 過去の承認者または別のユーザーに対する詳細情報のリクエスト、またはタスクのプッシュバック」の説明

    「検索」アイコンを使用してユーザー名を検索すると、図2-5に示すように、「認証ブラウザ」が表示されます。

    図2-5で、「ID」列の識別子jsteinはリンクになっています。このリンクをクリックすると「詳細」ウィンドウが開き、このユーザーの情報が表示されます。

    注意:

    マルチテナント環境の場合、ユーザーの検索はユーザー識別子のみで行い、テナント識別子では行わないでください。たとえば、ユーザー識別子がjsteinで、テナント識別子がcompany_name.jsteinの場合、jsteinを使用して検索します。

  4. コメントを追加します。
  5. 次のいずれかを選択します:
    • 直接自分にルーティング

    • 後の参加者によるアクションの再実行が必要(ユーザーが情報を送信した後、以前の承認者は再度タスクを承認する必要があります)

  6. 「OK」をクリックします。

2.5 プロセス・ワークスペースでのタスクへのコメントと添付ファイルの追加

「タスクの詳細」ページを使用して、コメントと添付ファイルをタスクに追加できます。

2.5.1 タスクにコメントを追加する方法

タスクにコメントを追加することができます。

タスクにコメントを追加する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペースのタスク・リストで、タスクを選択します。

    タスクが「タスクの詳細」ペインに表示されます。

  2. 「タスクの詳細」ページの「コメント」セクションで、次のいずれかをクリックして、コメントを表示できるユーザーを指定します。
    • タスク参加者のみ。この特定のタスクの以前および将来の割当て先とコメントを共有するオプションです。

    • すべてのプロセス参加者。タスクの割当て先であるかどうかに関係なく、プロセスのすべての参加者とコメントを共有するオプションです。

  3. 「コメント」ダイアログ・ボックスにコメントを入力します。

    注意:

    • ユーザーがタスクのイニシエータの場合、ユーザーのコメントはタスク割当て先のみでなく、すべてのプロセス参加者と共有されます。タスク参加者のみと共有するオプションは使用できません。

    • タスクに追加されたコメントは、そのタスクのサブタスクでも表示されます。

2.5.2 タスクに添付ファイルを追加する方法

タスクに添付ファイルを追加することができます。

タスクに添付ファイルを追加する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペースのタスク・リストで、タスクを選択します。

    タスクが「タスクの詳細」ペインに表示されます。

  2. 「タスクの詳細」ページの「添付ファイル」セクションで、「追加」をクリックします。

    「添付ファイルの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「添付ファイルの追加」ダイアログ・ボックスで、添付ファイルを共有するユーザーについて次のいずれかを選択します。
    • タスク参加者のみ。この特定のタスクの以前または将来の割当て先と添付ファイルを共有するオプションです。

    • すべてのプロセス参加者。このオプションは、タスクの割当て先であるかどうかに関係なく、プロセスのすべての参加者と添付ファイルを共有します。

  4. 添付ファイル・タイプを選択し、ファイルの場所を指定します。

    Oracle WebCenter Contentを使用しないタスクの場合は、次のオプションが表示されます。

    • URL。このオプションを選択すると、ファイルの名前とURLを指定するフィールドが開きます。

    • デスクトップ・ファイル。このオプションを選択すると検索フィールドが開き、ここからコンピュータ上のファイルを参照できます。

    Oracle WebCenter Contentを使用するタスクの場合は、次のオプションが表示されます。

    • URL。このオプションを選択すると、ファイルの名前とURLを指定するフィールドが開きます。

    • UCMへのファイルのアップロード。このオプションを選択すると、デスクトップ・ファイルがOracle WebCenter Contentにアップロードされます。このオプションを選択すると、別のダイアログ・ボックスで、タスクのモデル化方法に応じて次の一部またはすべてを入力するように求められます。

      • 説明(オプション)

      • フォルダ名: 添付ファイルがアップロードされるWebCenter Contentサーバーのフォルダ。WebCenter Contentサーバーの完全なフォルダ・パスを入力する必要があります。WebCenter Contentでコントリビューション・フォルダ・レベルを表示するには、図2-6に示されているように、スラッシュ(/)を使用します。コントリビューション・フォルダ・レベル内の宛先フォルダのリストを表示するには、図2-7に示すように、スラッシュ(/)を入力します。

        図2-6 Oracle WebCenter Contentへの添付ファイルのアップロード

        「図2-6 Oracle WebCenter Contentへの添付ファイルのアップロード」の説明が続きます
        「図2-6 Oracle WebCenter Contentへの添付ファイルのアップロード」の説明

        図2-7 有効な宛先フォルダ

        「図2-7 有効な宛先フォルダ」の説明が続きます
        「図2-7 有効な宛先フォルダ」の説明
      • ドキュメント・タイプ: このリストから、WebCenter Contentドキュメント・タイプを選択します。

      • アカウント(オプション): このリストから、アカウント名を選択します。

      • リビジョン(オプション): リビジョンの整数の番号を入力します。

        注意:

        リビジョン番号には整数のみを入力してください。UCMでは、それ以外のタイプのリビジョン番号は許可されません。

      • リリース日(オプション): ドキュメントがリリースされる日付を選択します。このWebCenter Contentドキュメントは、この日付より前にWebCenter Contentユーザーに表示されません。

      • 有効期限(オプション): ドキュメントが期限切れになる日付。このWebCenter Contentドキュメントは、この日付をすぎるとWebCenter Contentユーザーに表示されなくなります。

      • セキュリティ設定:

    • UCMドキュメントの関連付け。このオプションを選択すると、ドキュメントIDの入力を求める別のダイアログ・ボックスが開きます。望遠鏡のアイコンをクリックして検索し、検出した後に、「OK」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックします。
  6. 図2-8に示すように、「タスクの詳細」ペインの「アクション」リストから「保存」を選択します。

    図2-8 タスクへの添付ファイルの保存

    「図2-8 タスクへの添付ファイルの保存」の説明が続きます
    「図2-8 タスクへの添付ファイルの保存」の説明

2.5.3 添付ファイルを削除する方法

添付ファイルを削除することができます。

タスクから添付を削除する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペースのタスク・リストで、タスクを選択します。

    タスクが「タスクの詳細」ペインに表示されます。

  2. 「タスクの詳細」ペインの「添付ファイル」セクションで、削除する添付ファイルを選択して「削除」をクリックします。

    「添付ファイルの削除」ダイアログ・ボックスが表示され、UCMからの削除を確認するように求められます。

  3. 削除を確認して「OK」をクリックします。

    注意:

    添付ファイルがWebCenter Contentなどのコンテンツ・サーバーに格納されている場合、コンテンツ・サーバーからは削除されません。添付ファイルがSOAワークフロー・リポジトリに格納されている場合、タスク履歴からタスク・スナップショットを表示することで添付ファイルにアクセスできます。

2.6 プロセス・ワークスペースでのルール、休暇期間および通知プリファレンスの設定

ルールは、特定のタスク・タイプか、ユーザーまたはグループに割り当てられたすべてのタスクに対して実行されます。

ルールを設定するには、プロセス・ワークスペースのグローバル・ツールバーから、「プリファレンス」を選択します。図2-9のように、「プリファレンス」ウィンドウが表示されます。

図2-9 プリファレンス: 「ルール」ページ

「図2-9 プリファレンス: 「ルール」ページ」の説明が続きます
「図2-9 プリファレンス: 「ルール」ページ」の説明

ルールは、使用中のあらゆる状況に常に適用できるわけではありません。たとえば、1つのルールが複数のタスク・タイプに適用される場合、タスクごとに結果が異なる可能性があるため、すべてのタスクの結果を設定できないことがあります。

ルールはリストされている順序で実行されます。

あるルールがフィルタ条件に一致すると、そのルールが実行され、他のルールは評価されません。ルールを実行するユーザーは、該当するタスクに割り当てられている唯一のユーザーであることが必要です。タスクが(自分を含めて)複数のユーザーに割り当てられている場合、ルールは実行されません。

To-Doタスクに対してビジネス・ルールを指定することはできません。

この項では、次の項目について説明します。

2.6.1 プロセス・ワークスペースでのユーザー・ルールの作成方法

注意:

タスク・タイプ・ブラウザでは、NLS文字列を使用したタスク名およびカテゴリの検索はサポートされていません。

ユーザー・ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペースのグローバル・ツールバーから、「プリファレンス」を選択します。

    「ユーザー・プリファレンス」ペインが表示されます。

  2. 「ユーザー・プリファレンス」領域で、「ルール」をクリックします。

    右のペインに、「ルール」ページおよび「他のルール」ページが表示されます。デフォルトで「ルール」ページが選択されています。

  3. 「ルール」ページの「ルール」セクションで「ルール」を選択し、「新規ルールの追加」をクリックします。

    右ペインに、「ルール」画面が表示されます。

  4. ルールの名前を指定します。
  5. 休暇ルールの場合は、「休暇ルールとして使用」を選択します。ルールの開始日と終了日が休暇期間と自動的に同期します。

    休暇ルールと同期する休暇期間を設定する手順は、プロセス・ワークスペースで休暇期間を有効にする方法を参照してください。

  6. 「次の期間のみルールを実行」を選択し、ルールの実行期間を指定します。
  7. 「タスク」リストから「すべてのタスク」または「これらの条件に一致するタスク」を選択します。

    「すべてのタスク」を選択した場合、条件を選択する必要はありません。「これらの条件に一致するタスク」を選択した場合、「条件の追加」をクリックして条件を指定します。これらの条件について表1-9で説明します。変換後のテキストで検索することはできません。

    これらの条件により、ルールで優先度1のタスクのみを処理するように指定したり、特定のユーザーによって作成されたタスクを処理するように指定するなど、ルールの詳細を定義できます。標準タスク属性や特定のタスクにマップされた任意のマップ済属性に基づいて条件を作成できます。詳細は、マップ済属性の指定方法を参照してください。

  8. 「アクション」領域で、実行するアクションを選択します。ユーザー・ルールでは、次のアクションが実行されます。
    • 再割当て先: 直属の部下またはグループにタスクを再割当てできます。BPMWorkflowReassignロールを付与されているユーザーは、タスクを任意のユーザーまたはグループに再割当てできます。

    • 委任先: 任意のユーザーまたはグループに委任できます。タスクを完了するためのアクセス権または権限は、タスクの委任元ユーザーに従って決定されます。(その後の委任または再割当てがあっても、引き続き委任元ユーザーに従って決定されます)。

    • 結果の設定先: ワークフロー・タスクが自動結果(タスクの承認または却下など)用に設計されている場合は、その結果を指定できます。ルールは特定のタスク・タイプを対象とする必要があります。ルールの対象がすべてのタスク・タイプの場合、このオプションは表示されません。

    • アクションを実行しない: このアクションを使用すると、より一般的な他のルールの適用を防止できます。たとえば、アクションが不要な融資申請を除いて、休暇中のすべてのタスクを別のユーザーに再度割り当てるには、2つのルールを作成します。第1のルールでは、融資申請に対してアクションを実行しないように指定し、第2のルールでは、すべてのタスクを別のユーザーに再度割り当てるように指定します。第1のルールによって、融資申請に対する再割当てが防止されます。

  9. 「保存」をクリックします。

新しいルールが「ルール」ノードの下に表示されます。

2.6.2 プロセス・ワークスペースでグループ・ルールを作成する方法

注意:

タスク・タイプ・ブラウザでは、NLS文字列を使用したタスク名およびカテゴリの検索はサポートされていません。

グループ・ルールの作成はユーザー・ルールの作成に類似していますが、ログイン・ユーザーが管理するグループのリストが追加されています。次に、グループ・ルールの例を示します。

  • 特定の顧客からのタスクをグループのメンバーに割り当てます。

  • ラウンド・ロビン割当てを使用して、タスク割当てをグループの各メンバーに確実に均等配分します。

  • グループ内で最もビジーでないメンバーに、高優先度のタスクを確実にルーティングします。

グループ・ルールを使用して、次のアクションを実行します。

  • メンバーへの割当ての経由先: 割当てを取得するグループ・メンバーを決定するための基準を指定できます。この動的割当て基準には、ラウンド・ロビン割当て、最もビジーでないグループ・メンバーへの割当て、または最も生産性の高いグループ・メンバーへの割当てを含めることができます。また、タスクをグループ内のユーザーに割り当てるためのカスタム関数も追加できます。

  • 割当て先: ユーザー・ルールと同様に、直属の部下またはグループにタスクを割り当てられます。BPMWorkflowReassignロールを付与されているユーザーは、自分の管理階層外の任意のユーザーまたはグループにタスクを再割当てできます。

  • アクションを実行しない: ユーザー・ルールと同様に、より一般的なルールの実行を防止する条件を指定してルールを作成できます。

グループ・ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペースのグローバル・ツールバーから、「プリファレンス」を選択します。

    「プリファレンス」ペインが表示されます。

  2. 「ユーザー・プリファレンス」領域で、「ルール」をクリックします。

    右のペインに、「ルール」ページおよび「他のルール」ページが表示されます。「ルール」ページが選択されています。

  3. 「他のルール」タブをクリックします。
  4. リストから「グループ」を選択します。
  5. グループ名を入力して「ルールの表示」をクリックするか、「検索」アイコンをクリックしてグループ名を検索した後、「ルールの表示」をクリックします。

    グループ名を検索した場合、グループを検索し、選択するための「アイデンティティ・ブラウザ」ダイアログ・ボックスが開きます。

  6. 図2-10のように、「グループ・ルール」ノードの下のグループ名を選択し、「新規ルールの追加」をクリックします。

    図2-10 グループ・ルールの作成

    「図2-10 グループ・ルールの作成」の説明が続きます
    「図2-10 グループ・ルールの作成」の説明
  7. 「次の期間のみルールを実行」を選択し、ルールの実行期間を指定します。
  8. 「タスク」リストから「すべてのタスク」または「これらの条件に一致するタスク」を選択します。

    「すべてのタスク」を選択した場合、条件を選択する必要はありません。「これらの条件に一致するタスク」を選択した場合、「条件の追加」をクリックして条件を指定します。これらの条件について表1-9で説明します。

    これらの条件により、ルールで優先度1のタスクのみを処理するように指定したり、特定のユーザーによって作成されたタスクを処理するように指定するなど、ルールの詳細を定義できます。標準タスク属性や特定のタスクにマップされた任意のマップ済属性に基づいて条件を作成できます。詳細は、マップ済属性の指定方法を参照してください。

  9. 「アクション」領域で、実行するアクションを選択します。ユーザー・ルールでは、次のアクションが実行されます。
    • 再割当て先: 直属の部下またはグループにタスクを再割当てできます。BPMWorkflowReassignロールを付与されているユーザーは、タスクを任意のユーザーまたはグループに再割当てできます。

    • 委任先: 任意のユーザーまたはグループに委任できます。タスクを完了するためのアクセス権または権限は、タスクの委任元ユーザーに従って決定されます。(その後の委任または再割当てがあっても、引き続き委任元ユーザーに従って決定されます)。

    • 結果の設定先: ワークフロー・タスクが自動結果(タスクの承認または却下など)用に設計されている場合は、その結果を指定できます。ルールは特定のタスク・タイプを対象とする必要があります。ルールの対象がすべてのタスク・タイプの場合、このオプションは表示されません。

    • アクションを実行しない: このアクションを使用すると、より一般的な他のルールの適用を防止できます。たとえば、アクションが不要な融資申請を除いて、休暇中のすべてのタスクを別のユーザーに再度割り当てるには、2つのルールを作成します。第1のルールでは、融資申請に対してアクションを実行しないように指定し、第2のルールでは、すべてのタスクを別のユーザーに再度割り当てるように指定します。第1のルールによって、融資申請に対する再割当てが防止されます。

  10. 「保存」をクリックします。

2.6.3 プロセス・ワークスペースで休暇期間を有効にする方法

休暇期間を設定し、指定した期間の自動タスク割当てを休止できます。

休暇ルールはTo Doタスクには適用されません。

休暇期間と同期する休暇ルールを設定する手順は、プロセス・ワークスペースでのユーザー・ルールの作成方法を参照してください。

休暇期間を有効にするには:

  1. プロセス・ワークスペースのグローバル・ツールバーから、「プリファレンス」を選択します。

    「プリファレンス」ペインが表示されます。

  2. 「ユーザー・プリファレンス」領域で、「ルール」をクリックします。

    中央のペインに、「ルール」ペインが表示され、「ルール」ページが選択されています。「ルール」ペインの右側に、「休暇期間」ペインが表示されます(図2-11を参照)。

    図2-11 ルール - 休暇期間

    ルール - 休暇期間
    「図2-11 ルール - 休暇期間」の説明
  3. 「休暇期間の有効化」をクリックします。
  4. 開始日と終了日を指定します。
  5. 「再割当て先:」または「委任先:」のいずれかを選択します。検索アイコンを使用してユーザーを検索すると、「アイデンティティ・ブラウザ」ダイアログ・ボックス(図2-12を参照)が表示されます。

    図2-12 「アイデンティティ・ブラウザ」ダイアログ・ボックス

    「アイデンティティ・ブラウザ」ダイアログ・ボックス
    「図2-12 「アイデンティティ・ブラウザ」ダイアログ・ボックス」の説明

    ユーザーを検索して選択し、「OK」をクリックします。

  6. 「保存」をクリックします。

    休暇期間が有効になります。

2.6.4 再割当てされた休暇ルールでの循環ロジックの回避方法

休暇ルールを作成する場合は、承認タスクが循環的に再割当てされないことを確認してください。

たとえば、jsteinはjcooperのマネージャであり、必要なタスクが承認のためにjsteinに移動します。jsteinが休暇ルールを作成する場合は、それらのタスクがjcooperに再割当てされないようにします。

または、休暇ルールで再割当てではなく委任オプションを使用できます。委任オプションの詳細は、「プロセス・ワークスペースでのタスクの再割当てと委任」を参照してください。

循環依存関係の回避方法

この例では、休暇期間の設定と他のユーザーへのタスクの再割当てを望んでいるUser2に2つのルールを定義します。第1のルールでは、タスクがUser1のタスクではない場合にそのタスクをUser1に再割当てします。第2のルールでは、タスクがUser1のタスクである場合にそのタスクをUser3に再割当てします。

タスク・フローは、jcooper、jstein、wfaulkの順になります。ルールはjsteinに対して設定されます。

  1. jsteinとしてワークリストにログインし、「プリファレンス」ページに移動します。
  2. 次に示すように、「休暇期間」が無効になっていることを確認します。
    img/GUID-C6ACB1A9-2509-41FB-88D8-558CFFB79C68-default.png
  3. 「ルール」をクリックし、「新規ルールの追加 +」をクリックします。
  4. ルールの名前(VacationRule1など)を入力します。
  5. 「休暇ルールとして使用」チェック・ボックスの選択を解除します。
  6. 「次の期間のみルールを実行」チェック・ボックスを選択し、適切な日付を入力します。
  7. 「タスク」ドロップダウン・リストから「これらの条件に一致するタスク」を選択します。
  8. 「条件の追加 +」をクリックし、「ユーザー」→「リクエスト元ユーザー」を選択します。
  9. 新しい行で、「次に一致しない」を選択します。
  10. その横のテキスト・ボックスに、ユーザー名としてjcooperを入力します。
  11. 「アクション」セクションで、「再割当て先」を選択し、ユーザー名としてjcooperを入力します。
  12. 「保存」をクリックします。
    この手順を繰り返して、次の入力で別のルールを作成します。
  13. 第2のルールの名前(VacationRule2など)を入力します。
  14. VacationRule1と同じ開始日および終了日を選択します。
  15. 「次に一致する」「リクエスト元ユーザー」条件を追加します。
  16. ユーザー名としてjcooperを入力します。
  17. 「アクション」セクションで、「再割当て先」を選択し、ユーザー名としてwfaulkを入力します。
  18. 「保存」をクリックします。
コンポジットを起動すると、jsteinに定義した2つの新しいルールに基づいて、タスクが期待どおりに割り当てられます。

2.6.5 通知設定の指定方法

複数の通信チャネル(配信タイプ)にアクセスする場合は、通知設定を構成して、メッセージの受信方法、時期および場所を管理できます。具体的には、メッセージを配信するチャネルとその環境を指定するメッセージング・フィルタ(配信プリファレンス)を定義できます。

たとえば、異なるサービス・レベル合意(SLA)を持つ顧客から受信するメッセージに対してフィルタを作成し、プレミアムSLAの顧客の場合は勤務先電話番号とSMSチャネルを介して通知し、それ以外のSLAの顧客の場合は電子メールで通知するように指定できます。

2.6.5.1 メッセージング・フィルタ・ルール

メッセージング・フィルタ・ルールは、ルール条件とルール・アクションで構成されます。ルール条件は、ルール属性、演算子および関連する値で構成されます。ルール・アクションは、ルール内に指定した条件を満たす場合に実行されるアクションです。

2.6.5.1.1 データ型

表2-1に、メッセージング・フィルタでサポートされるデータ型を示します。各属性には関連するデータ型があり、各データ型には一連の比較演算子が事前定義されています。

表2-1 メッセージング・フィルタでサポートされるデータ型

データ型 比較演算子

日付

isEqual、isNotEqual、isGreaterThan、isGreaterThanOrEqual、isLessThan、isLessThanOrEqual、Between、isWeekday、isWeekend

時間

isEqual、isNotEqual、Between

数値

isEqual、isNotEqual、Between、isGreaterThan、isGreaterThanOrEqual、isLessThan、isLessThanOrEqual

文字列

isEqual、isNotEqual、Contains、NotContains

注意:

文字列データ型は正規表現をサポートしていません。

2.6.5.1.2 属性

表2-2に、メッセージング・フィルタ用の事前定義済の属性を示します。

表2-2 メッセージング・フィルタ用に事前定義されている属性

属性 データ型

コスト合計

数値

文字列

支出タイプ

文字列

文字列

アプリケーション・タイプ

文字列

期間

数値

アプリケーション

文字列

プロセス・タイプ

文字列

ステータス

文字列

サブジェクト

文字列

顧客タイプ

文字列

時間

時間

グループ名

文字列

処理時間

数値

日付

日付

期日

日付

ユーザー

文字列

ソース

文字列

金額

数値

ロール

文字列

優先度

文字列

顧客名

文字列

有効期限

日付

順序タイプ

文字列

組織

文字列

分類

文字列

サービス・リクエスト・タイプ

文字列

2.6.5.2 ルール・アクション

特定のルールには、メッセージング・フィルタによって次のアクションを定義できます。

  • メッセージを送信しない: メッセージをチャネルに送信しません。

  • 選択したすべてのチャネルにメッセージを送信: アドレス・リストに指定されているすべてのチャネルにメッセージを送信します。

  • 最初の使用可能なチャネルに送信: 1つのメッセージの送信に成功するまで、アドレス・リスト内のチャネルに対してメッセージをシリアルに送信します。つまり、現在のチャネルが失敗ステータスを返すと、次のチャネルへの送信が実行されます。このフィルタ・アクションは、ヒューマン・ワークフロー・レイヤーから送信されるメッセージに対してはサポートされていません。

2.6.5.3 メッセージング・チャネルの管理

Oracle BPM Worklistでのメッセージング・チャネルは、業務用携帯電話などの物理的なチャネル、およびデスクトップで実行する電子メール・クライアント・アプリケーションの両方を意味します。Oracle BPM Worklistで具体的にサポートしているのは、次のメッセージング・チャネルです。

  • EMAIL

  • IM

  • MOBILE

  • SMS

  • VOICE

  • WORKLIST

メッセージング・チャネルについては次の点に注意してください。

  • メッセージング・チャネルのアドレスは、構成済のアイデンティティ・ストアからフェッチされます。

  • SMS通知および携帯電話通知は、携帯電話番号に送信されます。

  • ボイス通知は、勤務先電話番号に送信されます。

  • メッセージング・チャネル・プリファレンスがワークリストの場合、特別な通知は送信されません。かわりに、Oracle BPM Worklistにログインしてタスクを表示してください。

  • 優先チャネルが選択されていない場合、デフォルトのメッセージング・チャネル・プリファレンスは電子メールになります。

メッセージング・チャネルの表示、作成、編集および削除には、「メッセージング・チャネル」タブを使用できます。

2.6.5.3.1 メッセージング・チャネルの表示

既存のメッセージング・チャネルを表示できます。

メッセージング・チャネルを表示する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペースのグローバル・ツールバーから、「プリファレンス」を選択します。

    「プリファレンス」ペインが表示されます。

  2. 「ユーザー・プリファレンス」領域で、「通知プリファレンス」をクリックします。

  3. 「使用可能なチャネル」を展開します。

    「使用可能なチャネル」リストが表示され(図2-13)、次の情報が表示されます。

    • 名前: メッセージング・チャネルの名前。

    • タイプ: メッセージング・チャネルのタイプ(電子メール、SMSなど)。

    • アドレス: チャネルのアドレス(電話番号、電子メール・アドレスなど)。

    • デフォルト: このチャネルがデフォルトのメッセージング・チャネルかどうかを指定します。

    図2-13 使用可能なチャネルとメッセージング・フィルタ

    「図2-13 使用可能なチャネルとメッセージング・フィルタ」の説明が続きます
    「図2-13 使用可能なチャネルとメッセージング・フィルタ」の説明
  4. 「表示」「列」をクリックして、表示または非表示の列を選択します。

    また、「表示」→「列の並替え」の順にクリックしてダイアログを表示し、表示されている列を並べ替えることもできます。

    メッセージング・チャネルの名前とアドレスは、基礎となるアイデンティティ・ストア(Oracle Internet Directoryなど)から取得されます。

2.6.5.3.2 メッセージング・チャネルの作成、編集および削除

Oracle BPM Worklistでは、基礎となるアイデンティティ・ストア(Oracle Internet Directoryなど)を使用して、メッセージング・チャネルとアドレスを管理します。したがって、Oracle BPM Worklistを使用してメッセージング・チャネルを直接、作成、変更または削除することはできません。

これらのアクションを実行するには、組織のアイデンティティ・ストアの管理責任者であるシステム管理者に連絡してください。

2.6.5.4 メッセージング・フィルタの管理

メッセージング・フィルタ・タブを使用して、受信する通知のタイプ、およびこれらの通知を受信するために使用するチャネルを指定するフィルタを定義できます。そのためには、比較演算子(「は次と等しい」「は次と等しくない」など)、通知タイプ、内容または送信元を表す属性、および通知アクション(使用可能な最初のメッセージング・チャネルに通知を送信、すべてのメッセージング・チャネルに通知を送信、またはどのチャネルにも通知を送信しない(事実上、通知をブロック))の組合せを使用します。

たとえば、上司であるLiseから受信したすべてのメッセージを取得するLiseからのメッセージというメッセージング・フィルタを作成できます。すべてのフィルタ条件に一致する通知が最初に業務用携帯電話などに送信され、最初のメッセージング・チャネルが使用できない場合は会社の電子メールに送信されます。

2.6.5.4.1 メッセージング・フィルタの表示

既存のメッセージング・フィルタを表示できます。

メッセージング・フィルタを表示する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペースのグローバル・ツールバーから、「プリファレンス」を選択します。

    「プリファレンス」ペインが表示されます。

  2. 「ユーザー・プリファレンス」領域で、「通知プリファレンス」をクリックします。

  3. 「メッセージング・フィルタ」を展開します。

    「メッセージング・フィルタ」リストが表示され、次の情報が表示されます。

    • フィルタ名: メッセージング・フィルタの名前

    • 説明: メッセージング・フィルタの説明(オプション)。

  4. 「表示」「列」をクリックして、表示または非表示の列を選択します。

    また、「表示」→「列の並替え」の順にクリックしてダイアログを表示し、表示されている列を並べ替えることもできます。

2.6.5.4.2 メッセージング・フィルタの作成

メッセージング・フィルタを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「作成」をクリックします。

    図2-14に示すように、「フィルタの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図2-14 メッセージング・フィルタの追加

    「図2-14 メッセージング・フィルタの追加」の説明が続きます
    「図2-14 メッセージング・フィルタの追加」の説明
  2. 次の情報を指定します。

    • フィルタ名: メッセージング・フィルタの名前

    • 説明: (オプション)メッセージング・フィルタの説明

    • 有効: デフォルトでは、このオプションが選択されています。このフィルタをメッセージ処理に使用しない場合は、選択を解除します。

  3. 「次のすべての条件に一致」オプションまたは「次の条件のいずれかと一致」オプションを選択して、通知がすべての条件を満たす必要があるのか、それともいずれかの条件なのかを選択します。

  4. 「作成」をクリックします。

    次のように、「条件の作成」ダイアログ・ボックスでフィルタ条件を定義します。

    1. リストから属性を選択します。

    2. リストから「isEqual」などの演算子を選択します。

    3. テキスト・ボックスに、条件の値を入力します。

    4. 「OK」をクリックして、条件をリストに追加します。

    5. この手順を繰り返してフィルタ条件をさらに追加します。フィルタ条件を削除するには、「削除」をクリックします。

  5. 「アクション」セクションで、次のメッセージング・オプションから選択します。

    • メッセージを送信しない: すべてのチャネルにメッセージを送信しません。

    • 最初の使用可能なチャネルに送信: 1つのメッセージの送信に成功するまで、アドレス・リスト内のチャネルに対してメッセージをシリアルに送信します。つまり、現在のチャネルが失敗ステータスを返すと、次のチャネルへの送信が実行されます。

    • 選択したすべてのチャネルに送信: アドレス・リストに指定されているすべてのチャネルにメッセージを送信します。

  6. 配信チャネルを設定するには、「通知チャネルの追加」リストからチャネルを選択し、「追加」をクリックします。チャネルを削除するには、「削除」をクリックします。

  7. 上/下矢印を使用してチャネルに優先度を付けます。「最初の使用可能なチャネルに送信」を選択すると、最上位のチャネル(使用可能な場合)がフィルタ基準に一致したメッセージを受信します。

  8. 「OK」をクリックします。

    メッセージング・フィルタが「メッセージング・フィルタ」領域に表示されます。この「メッセージング・フィルタ」領域では、チャネルを編集したり、削除することができます。フィルタを作成せずにダイアログを閉じる場合は、「取消」をクリックします。

2.6.5.4.3 メッセージング・フィルタの編集

メッセージング・フィルタを編集するには:

  1. 「メッセージング・フィルタ」領域からフィルタを選択します。

  2. 「編集」をクリックします。

  3. 「OK」をクリックしてメッセージング・フィルタを更新します。フィルタを変更せずにダイアログを閉じる場合は、「取消」をクリックします。

2.6.5.4.4 メッセージング・フィルタの削除

メッセージング・フィルタを削除するには:

  1. 「メッセージング・フィルタ」領域からフィルタを選択します。

  2. 「削除」をクリックします。確認のダイアログが表示されます。

  3. 「OK」をクリックしてメッセージング・フィルタを削除します。フィルタを削除せずにダイアログを閉じる場合は、「取消」をクリックします。

2.7 プロセス・ワークスペースでのTo Doタスクの作成

自分または他のユーザーにTo-Doタスクを作成できます。To-Doタスクはビジネス・タスクに関連付けられていません。

自分または他のユーザーの最上位レベルのTo-Doタスクを作成するには、図2-15に示す「To-Doタスクの作成」ダイアログを使用します。

図2-15 「To-Doタスクの作成」ダイアログ・ボックス

「図2-15 「To-Doタスクの作成」ダイアログ・ボックス」の説明が続きます
「図2-15 「To-Doタスクの作成」ダイアログ・ボックス」の説明

To Doタスクは、割当て先の「受信ボックス」に表示されます。

To Doタスクは、再割当てやエスカレートなどの操作、および削除(論理削除)とパージ(物理削除)が可能です。タスクに対して再割当てやエスカレートなどの操作を実行しても、子To-Doタスクの割当てには影響しません。To-Doタスクが完了した後は、その完了率を100%未満にリセットできます。

割当てルール(休暇ルールなど)はTo Doタスクには適用されません。To-Doタスクに対してビジネス・ルールを指定することはできません。

To Doタスクを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「アクション」リストから「To-Doタスクの作成」を選択します。
  2. 「To-Doタスクの作成」ダイアログ・ボックス(図2-15を参照)で、次の詳細を入力します。
    • タスクのタイトル: わかりやすい内容を入力します。

    • カテゴリ: わかりやすい内容を入力します。

    • 優先度: 1(最高)から5(最低)の間で選択します。

    • 完了したパーセンテージ: この属性は、タスクの完了状況を示します。完了すると、この属性に100%が設定されます。

    • 開始日: タスクの開始日。

    • 期日: この期日は期限切れではありません。

      期日を過ぎたタスクも参照できます。開始日は現在の日付である必要はありません。

    • 割当て先: 自分または他のユーザーを割り当てることができます。

  3. 「OK」をクリックします。

2.8 プロセス・ワークスペースでのタスクのサブタスクの作成

サブタスクとは、To Doタスクまたはビジネス・タスクであるタスクの子です。

たとえば、注文書に複数の明細項目が含まれ、それぞれに別個の承認プロセスが必要な場合、サブタスクを作成すると便利です。

2.8.1 サブタスクの作成に関する項必知事項

サブタスクの作成時には、次に示すいくつかの重要点に留意する必要があります。

  • To-Doタスクが保持できるのはTo-Doサブタスクのみです。すべてのTo-Doサブタスクが100%完了すると、To-Doタスクも完了としてマークされます。To-Doタスクが完了すると、To-Doサブタスクはワークフロー・システム内で100%になります。

    タスクがビジネス・タスクでそのタスクが完了した場合、そのタスクのサブタスクは取り消されます。他のビジネス・タスクに対してのビジネス・タスクの作成のみできます。

  • To-Doタスクを明示的に100%に設定すると、タスクに対する集計は行われません。

  • 使用しているOracle BPMのリリースが11g リリース1 (11.1.1.7.0)より前のリリースである場合は、タスク・リストの「アクション」リストからサブタスクを作成すると、そのサブタスクは、サブタスクの割当て先のタスク・リストに表示されます。

    ただし、「タスクの詳細」ページの「アクション」リストからのサブタスクの作成と、「タスクの詳細」ページでの「サブタスク」セクションの表示を有効にするには、11g リリース1 (11.1.1.7.0)を使用してフォームを再生成する必要があります。タスク・フォームを再作成しない場合も、以前のリリースでデプロイしたプロセスは引き続き使用できます。

  • プロセス・ワークスペースで作成されたサブタスクは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコンソールのコンポジット監査証跡として含まれません。

  • 判定などのシナリオに対してパラレル・フロー・パターンが指定されている場合は、パラレル・タスクが作成されます。このパターンでは、パラレル・タスクは共通のタスクを持ちます。単一承認者、順次承認者およびパラレル承認者といった様々なパターンの明細を使用して、サブタスクを作成できます。

    サブタスクは、タスクの「タスクの詳細」ページに含まれます。タスクのサブタスクを表示するには、タスク・リストからタスクを選択して、「タスクの詳細」ページを表示します。サブタスクは、「サブタスク」セクションの下に表示されます。

2.8.2 「アクション」リストからサブタスクを作成

  1. タスク・リストからタスクを選択します。
  2. 「アクション」リストから「サブタスクの作成」を選択します。

    図2-16に示すように、「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図2-16 「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックス - タスク・リスト

    「図2-16 「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックス - タスク・リスト」の説明が続きます
    「図2-16 「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックス - タスク・リスト」の説明
  3. 「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスで、サブタスクを定義し、必要な場合は次の詳細を入力します。
    • タイトル: わかりやすい内容を入力します(必須フィールド)。

    • 優先度: 1(最高)から5(最低)の範囲から選択します。

    • コメント: わかりやすいコメントを入力します。

    • ルーティング・タイプ: 「単一の承認者」「グループ投票」または「単一承認者のチェーン」を選択します。

      これらのオプションの詳細は、プロセス・ワークスペースでのタスクのルーティングを参照してください。

    • ユーザー名またはグループ名を入力するか検索し、ユーザー名またはグループ名の隣にあるチェック・ボックスを選択して承認者を選択します。

  4. サブタスクの指定が完了したら、「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。

    これによってタスク・リストがリフレッシュされます。タスクを選択すると、「タスクの詳細」ページに「サブタスク」セクションが表示されるようになり、そのタスクについて作成したサブタスクの詳細が示されます。

    注意:

    • サブタスクについて複数の参加者を指定した場合、「サブタスク」領域には各参加者について別々のアイテムが表示されます。

    • 参加者がサブタスクを完了したら、手動でタスクをリフレッシュして、その完了したサブタスクの詳細を表示する必要があります。

    • サブタスクを作成すると、割当て先が作成者になります。

2.8.3 既存のタスクからサブタスクを作成

  1. タスク・リストからタスクを選択します。
  2. 図2-17に示すように、「タスクの詳細」ペインの「アクション」リストから「サブタスクの作成」を選択します。

    図2-17 「タスクの詳細」ページからのサブタスクの作成

    「図2-17 「タスクの詳細」ページからのサブタスクの作成」の説明が続きます
    「図2-17 「タスクの詳細」ページからのサブタスクの作成」の説明

    図2-18に示すように、「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図2-18 「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックス - 「タスクの詳細」ページ

    「図2-18 「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックス - 「タスクの詳細」ページ」の説明が続きます
    「図2-18 「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックス - 「タスクの詳細」ページ」の説明
  3. 「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスで、サブタスクを定義し、必要な場合は次の詳細を入力します。
    • タイトル: わかりやすい内容を入力します(必須フィールド)。

    • 優先度: 1(最高)から5(最低)の範囲から選択します。

    • コメント: わかりやすい内容を入力します。

    • ルーティング・タイプ: 「単一の承認者」「グループ投票」または「単一承認者のチェーン」を選択します。

      これらのオプションの詳細は、プロセス・ワークスペースでのタスクのルーティングを参照してください。

    • ユーザー名またはグループ名を入力するか検索し、ユーザー名またはグループ名の隣にあるチェック・ボックスを選択して承認者を選択します。

  4. サブタスクの指定が完了したら、「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。

    これによってタスク・リストがリフレッシュされます。タスクを選択すると、「タスクの詳細」ページに「サブタスク」セクションが表示されるようになり、そのタスクについて作成したサブタスクの詳細が示されます。

    注意:

    • サブタスクについて複数の参加者を指定した場合、「サブタスク」領域には各参加者について別々のアイテムが表示されます。

    • 参加者がサブタスクを完了したら、手動でタスクをリフレッシュして、その完了したサブタスクの詳細を表示する必要があります。

    • サブタスクを作成すると、割当て先が作成者になります。

2.9 プロセス・ワークスペースでのパスワード必須タスクの処理

パスワードを要求するように設定されたヒューマン・タスクを承認または却下する場合、プロンプトが表示されたらパスワードを入力する必要があります。

2.10 プロセス・ワークスペースでのデジタル署名必須タスクの処理

デジタル署名は、メッセージ送信者や文書署名者のアイデンティティを認証する電子署名です。これにより、送られたメッセージや文書の元の内容が変更されていないことが保証されます。

Oracle Business Process Management Workspaceは、次のヒューマン・タスクで作成された署名ポリシーをサポートします。

  • 署名は不要 - 参加者は署名せずにタスクを送信して操作できます。

  • パスワードは必須 - 参加者はログイン・パスワードを指定する必要があります。

  • デジタル証明書(署名)は必須: 参加者はデジタル証明書を入手した後に、タスクの送信と操作が可能になります。デジタル証明書には、証明書発行者のデジタル署名が記載されているため、誰でも証明書が本物であることを確認できます。参加者の資格証明は、デジタル証明書によって証明されます。これは認証局(CA)が発行します。ユーザー名、シリアル番号、有効期限、証明書所有者の公開鍵のコピー(メッセージとデジタル署名の暗号化に使用)、および証明書発行者のデジタル署名が記載されているため、受信者は証明書が本物であることを確認できます。

エビデンス・ストア・サービスは、デジタル署名の保管とデジタル署名されたヒューマン・ワークフローの否認防止に使用します。

デジタル署名およびエビデンス・ストア・サービスの詳細は、「エビデンス・ストア・サービスとデジタル署名の使用」を参照してください。

署名ポリシーがあるタスクを操作すると、図2-19に示すように、「署名」ボタンが表示されます。

図2-19 デジタル署名タスク詳細

「図2-19 デジタル署名タスク詳細」の説明が続きます
「図2-19 デジタル署名タスク詳細」の説明

デジタル署名タスクに証明書を使用するには、まずプロセス・ワークスペースでのデジタル証明書の指定の説明に従って証明書をアップロードする必要があります。

2.11 プロセス・ワークスペースでのタスクのルーティング

非定型ルーティングを許可するようにヒューマン・タスクが設計されていた場合、このタスクはワークリストで非定型の方式でルーティングできます。

このようなタスクに対しては、「タスクの詳細」ページに「ルート」ボタンが表示されます。「タスクのルート」ダイアログ・ボックスから、ルーティング対象の1人以上のユーザーを検索できます。複数の割当て先を指定すると、割当て先のリストを単純割当て(すべてのユーザーにグループ割当て)、順次割当てまたはパラレル割当てのいずれに使用するかを選択できます。

非定型ルーティングが許可されるタスク設計に関する開発者のための情報詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。

タスクをルーティングする手順は、次のとおりです。

  1. 「アクション」リストから「非定型ルート」を選択します。
  2. 図2-20に示すように、アクションを選択し、ルーティング・オプションを選択します。

    図2-20 タスクのルーティング

    「図2-20 タスクのルーティング」の説明が続きます
    「図2-20 タスクのルーティング」の説明
    • 単一の承認者: 単一のユーザーがタスクを操作する場合に使用します。

      タスクがロールまたは複数ユーザーのグループに割り当てられている場合は、1人のメンバーがタスクを申告して操作する必要があります。

    • グループ投票: パラレルで作業する複数のユーザーがアクションを実行する場合(たとえば、雇用に関するフローで複数のユーザーが応募者の採否を票決する)に使用します。

      図2-21に示すように、結果が有効になるために必要な得票率(多数決や満場一致など)を指定します。

    • 単一承認者のチェーン: 承認者の順序リストに対して使用します。このリストは、任意のユーザーまたはグループで構成できます。(ユーザーは組織階層に含まれている必要はありません。)

  3. 必要に応じて、ルート上の次の参加者のためにコメントを追加します。
  4. ユーザー名またはグループ名を指定するか検索し、その名前を「選択済」領域に移動します。
  5. 「OK」をクリックします。

2.12 エビデンス・ストア・サービスとデジタル署名の使用

エビデンス・ストア・サービスは、デジタル署名の保管とデジタル署名されたヒューマン・ワークフローの否認防止に使用します。デジタル署名は、メッセージ送信者や文書署名者のアイデンティティを認証する電子署名です。これにより、送られたメッセージや文書の元の内容が変更されていないことが保証されます。デジタル署名は転送可能で、他人に模倣されることがなく、自動的にタイムスタンプが付けられます。署名されたオリジナルのメッセージが届いたことを証明できるため、送信者が後で否認することはできません。

デジタル署名は、ヒューマン・ワークフロー・ドキュメントが次の状態であることを保証します。

  • 真正であること。

  • 他のエンティティで捏造されていないこと

  • 変更されていないこと

  • 送信者が否認できないこと

暗号ベースのデジタル署名は、公開鍵のアルゴリズムによって送信者の秘密鍵付のメッセージが署名されたときに作成されます。

設計時、タスクに対して署名は有効です。プロセス・ワークスペースでの実行時には、ユーザーがタスクを承認または却下すると、Webブラウザでは次の動作が発生します。

  • 署名に使用する秘密鍵の選択をユーザーに要求します。

  • 秘密鍵とOracle BPM Worklistから提供されたタスク・コンテンツを使用してデジタル署名を生成します。

注意:

  • この証明書は、Personal Information Exchange Syntax Standard (PFX)ファイルを指しています。このファイルには証明書と秘密鍵が含まれており、シンプルなテキスト・パスワードで保護されています。PFXでは、ユーザーの秘密鍵、証明書、その他のシークレットなどを格納またはトランスポートするための移植形式が指定されます。

  • 署名は証明書の公開鍵を介して検証できるため、データの署名には、その証明書の公開鍵に対応した秘密鍵の所有で十分です。ただし、証明書のユーザー名と証明書を更新するユーザーを関連付けることはありません。たとえば、ユーザーjsteinがユーザーcdickensの秘密鍵を所有する場合、jsteinはその秘密鍵を使用して署名できます。

次のデジタル署名の機能をサポートします。

  • X.509証明書によるPKCS7署名

  • ブラウザベースの、添付ファイルなしデジタル署名付コンテンツ

エビデンス・ストアは、図2-22に示すように検索できます。

図2-22 エビデンス・ストア

「図2-22 エビデンス・ストア」の説明が続きます
「図2-22 エビデンス・ストア」の説明

2.13 Microsoft Excelへのタスクのエクスポート

選択したビューに基づいて、タスクをExcelにエクスポートできます。

エクスポートによって、選択したビューに表示されているすべての行と列がダウンロードされます。たとえば、「ユーザー・タスク」ビューを選択した場合、16個のタスクがダウンロードされます。「管理タスク」ビューを選択した場合は、図2-23に示すように、49,694個のタスクがダウンロードされます。

2.13.1 Excelへのタスクのエクスポート方法

ログインしているすべてのユーザーがタスクをエクスポートできます。

タスクをエクスポートする手順は、次のとおりです。
  1. リストから適切なビューを選択します。
  2. 「エクスポート」ボタン「エクスポート」ボタン。をクリックします
  3. フォルダの場所を選択し、ダウンロード用のファイル名を入力して「保存」をクリックします。
  4. ファイルをExcelで開いてダウンロードされたタスクを表示します。

2.14 ワークリスト・レポートの作成

表2-3に、タスク分析に使用できるワークリスト・レポートを示します。

表2-3 ワークリスト・レポートのタイプ

レポート名 説明 入力パラメータ

不参加タスク・レポート

このレポートでは、ユーザーのグループまたは報告先のグループに割り当てられたタスクの中で、まだ獲得されていないタスク(不参加タスク)が分析されます。

  • 割当て先: (必須)このオプションでは、ユーザーのグループに割り当てられたタスク(グループ)、報告先のグループに割り当てられたタスク(「報告先」)、ユーザーが作成者であるタスク(「作成者」)、またはユーザーが所有者であるタスク(「所有者」)を選択します。

  • 作成日: (オプション)日付範囲。

  • 有効期限: (オプション)日付範囲。

  • 「タスクの状態」: (オプション)状態として「任意」、「割当て済」、「期限切れ」または「情報のリクエスト中」を選択できます。

  • 優先度: (オプション)優先度は、「任意」、「最高」、「高」、「標準」、「低」または「最低」のいずれかです。

タスクの優先度レポート

このレポートでは、ユーザー、報告先またはそのグループに割り当てられたタスクの数が優先度別に分析されます。

  • 割当て先: (必須)このオプションには、選択した割当て先に応じて、ログイン・ユーザーに割り当てられたタスク(「個人」)、ユーザーとそのユーザーが所属するグループに割り当てられたタスク(「個人とグループ」)、または、ユーザーの報告先が所属するグループに割り当てられたタスク(「報告先」)が含まれます。

  • 作成日: (オプション)日付範囲。

  • 終了日: (オプション)レポートに含まれるタスクの終了日の日付範囲。

  • 優先度: (オプション)優先度は、「任意」、「最高」、「高」、「標準」、「低」または「最低」のいずれかです。

タスクのサイクル・タイム・レポート

このレポートでは、ユーザーのグループまたは報告先のグループに基づいて、タスクの割当てから完了までの所要時間が分析されます。

  • 割当て先: (必須)このオプションには、選択した割当て先に応じて、自分のタスク(「個人」)、またはユーザーの報告先が所属するグループに割り当てられたタスク(「報告先」)が含まれます。

  • 作成日: (オプション)日付範囲。

  • 終了日: (オプション)レポートに含まれるタスクの終了日の日付範囲。

  • 優先度: (オプション)優先度は、「任意」、「最高」、「高」、「標準」、「低」または「最低」のいずれかです。

タスクの生産性レポート

このレポートでは、ユーザー、報告先またはグループについて、特定期間中に割り当てられたタスク数と完了したタスク数が分析されます。

  • 割当て先: (必須)このオプションには、選択した割当て先に応じて、ユーザーのタスク(「個人とグループ」)、またはユーザーの報告先が所属するグループに割り当てられたタスク(「報告先」)が含まれます。

  • 作成日(範囲): (オプション)作成日の日付範囲。デフォルト値は1週間です。

  • タスク・タイプ: 「検索」(懐中電灯)アイコンを使用して、タスクのタイトルのリストから選択します。「ワークフロー・タスク・タイプの選択」ページに、タスクのすべてのバージョンがリストされます(オプション)。

タスク時間分布レポート

このレポートには、割当て先がタスクを実行するのに要した時間が表示されます。

  • 割当て先: (必須)このオプションには、選択した割当て先に応じて、ユーザーのタスク(「個人とグループ」)、またはユーザーの報告先が所属するグループに割り当てられたタスク(「報告先」)が含まれます。

  • 開始...終了(日付範囲): (オプション)作成日の日付範囲。デフォルト値は1週間です。

  • タスク・タイプ: 「検索」(懐中電灯)アイコンを使用して、タスクのタイトルのリストから選択します。「ワークフロー・タスク・タイプの選択」ページに、タスクのすべてのバージョンがリストされます(オプション)。

2.14.1 レポートの作成方法

レポートは、「レポート」リンクから入手できます。レポートの結果は保存できません。

レポートを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ホーム」ページの上部中央にあるツールバーで「その他」を選択し、「レポート」を選択します。
  2. 作成するレポートのタイプをクリックします。

    図2-24に、使用可能なレポート・タイプを示します。

    図2-24 Oracle BPM Worklistのレポート

    「図2-24 Oracle BPM Worklistのレポート」の説明が続きます
    「図2-24 Oracle BPM Worklistのレポート」の説明
  3. レポートの検索パラメータを定義します。

    図2-25に、不参加タスク・レポートの入力ページの例を示します。他のレポートも同様です。すべてのレポート・タイプの入力パラメータについては、表2-3を参照してください。

    図2-25 不参加タスク・レポート: タスク分析のための入力ページ

    「図2-25 不参加タスク・レポート: タスク分析のための入力ページ」の説明が続きます
    「図2-25 不参加タスク・レポート: タスク分析のための入力ページ」の説明
  4. 「実行」をクリックします。

2.14.2 レポート作成時の処理内容

図2-26に示すように、(すべてのレポート・タイプについて)レポート結果は表形式と棒グラフ形式の両方で表示されます。

図2-26 「レポート」の表示

「図2-26 「レポート」の表示」の説明が続きます
「図2-26 「レポート」の表示」の説明

2.14.2.1 不参加タスク・レポート

図2-27に、不参加タスク・レポートの例を示します。

図2-27 不参加タスク・レポート

「図2-27 不参加タスク・レポート」の説明が続きます
「図2-27 不参加タスク・レポート」の説明

このレポートは、Californiaグループに15件、Supervisorグループに7件、LoanAgentGroupに11件の不参加タスクがあることを示しています。このレポートでは、不参加(未申告)タスクはすべてDocumentReviewタスクです。レポートの実行時に複数のタイプの不参加タスクが存在する場合は、すべてのタスク・タイプがレポートに含まれ、それぞれのタスク・タイプが異なる色で表示されます。

2.14.2.2 タスクの優先度レポート

図2-28に、タスクの優先度レポートの例を示します。

図2-28 タスクの優先度レポート

「図2-28 タスクの優先度レポート」の説明が続きます
「図2-28 タスクの優先度レポート」の説明

このレポートは、Californiaグループ、SupervisorグループおよびLoanAgentGroupに標準優先度のタスクがそれぞれ16件あることを示しています。ユーザーrstevenjcooperのタスクはそれぞれ5件と22件で、いずれも標準優先度です。棒グラフでは、優先度(最高、高、標準、低、最低)が異なる色で区別されます。

2.14.2.3 タスクのサイクル・タイム・レポート

図2-29に、タスクのサイクル・タイム・レポートの例を示します。

図2-29 タスクのサイクル・タイム・レポート

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「図2-29 タスクのサイクル・タイム・レポート」の説明

このレポートは、DocumentReviewタスクが完了するまでの平均所要時間が1時間6分、VacationApprovalタスクが完了するまでの平均所要時間が1時間28分であることを示しています。棒グラフには、平均サイクル・タイムがミリ秒単位で表示されます。

2.14.2.4 タスクの生産性レポート

図2-30に、タスクの生産性レポートの例を示します。

図2-30 タスクの生産性レポート

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「図2-30 タスクの生産性レポート」の説明

このレポートは、California、LoanAgentGroupおよびSupervisorの各グループに割当て済のタスク数を示しています。ユーザー別では、jcooperに22件のタスクが割り当てられています。jcooperには、割当て済タスクに加えて、完了したタスクも2件あります。また、mtwainrstevenには完了したタスクがそれぞれ6件と11件あることを示しています。棒グラフでは、2つのタスクの状態(「割当て済」と「完了」)が異なる色で区別されます。

注意:

「自分および自分のグループ」および「報告先」オプションは、生産性レポートから削除されました。