このガイドでは、Oracle Coherence 12.2.1のインストールについて説明します。
様々なトピックが扱われており、Oracle Coherenceのインストールの途中または完了後に問題が発生しないように、入念に確認してください。
スタンドアロンOracle Coherenceをインストールするには、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの前提条件はありません。Infrastructureがシステムにインストールされている場合、Oracle Coherenceはいくつかの方法で統合されます。このガイドの目的に従い、スタンドアロン・モードのみを対象にしています。
|
注意: Oracle Coherenceは、Oracle WebLogic Serverのインストールの一部としてインストールされます。Oracle CoherenceとOracle WebLogic Serverのインストールおよび構成は、このドキュメントの対象ではありません。詳細は、第2.2.5項「WebLogic ServerとCoherenceのインストール」および『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』を参照してください。 |
この章の構成は、次のとおりです。
Oracle Coherenceインメモリー・データ・グリッドは、OracleのCloud Application Foundationの中心的なコンポーネントです。Oracle Coherenceは、共有サービスおよびインフラストラクチャでのモバイルおよびクラウドの要求に合致するように、あらかじめアプリケーションの大きさを調整します。
パラレル問合せ、ライブ・イベント処理、マッピング削減集計およびパラレル・トランザクション処理を使用して、リアルタイムのアプリケーション処理を提供します
予測される費用およびリアルタイムの顧客経験の信頼される配信に対応して、アプリケーションを直線的および動的に拡大縮小します
厳しい要求を求められるマルチデータ・センター・デプロイメント全体で、継続的なデータの可用性およびトランザクションの整合性が実現されます
Oracle CoherenceのGoldenGate HotCacheにより、ビジネスはリアルタイム・キャッシュ更新を使用でき、常に正確なアプリケーション情報を提供できます
Oracle WebLogic Serverを従来型およびクラウド環境において、およびOracle Exalogic Elastic Cloudでの高度な統合により、単純化された操作を提供します
他のアプリケーション・ソフトウェアとともにOracle Coherenceソフトウェアを使用して、アプリケーション、組織およびアプリケーション・ユーザーのニーズに適した、様々な本番トポロジを作成できます。
この結果、Oracle Coherenceについて予想されるあらゆるインストールに対して、厳密な手順を示すことが難しくなっています。このドキュメントは、Oracle Coherenceをスタンドアロン・モードでインストールする手順のみを説明します。
標準的なインストールのトポロジの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の標準的なインストールのトポロジの理解に関する項を参照してください。
表1-1に、スタンドアロンOracle Coherenceをインストールして構成するために必要な手順を示します。
表1-1 スタンドアロンOracle Coherenceのインストールのロードマップ
| タスク | 説明 | 詳細 |
|---|---|---|
|
システム環境の確認 |
インストールの前に、最小限のシステム要件およびネットワーク要件を満たしていることを確認します。 |
|
|
適切なディストリビューションの入手 |
Oracle Coherenceをインストールするには、ディストリビューションを入手します。 |
第1.5項「Oracle Coherenceディストリビューションの理解と取得」 |
|
インストール・ディレクトリの決定 |
Oracle Coherenceをインストールするディレクトリがインストーラによってアクセス可能で、最低要件が満たされているシステムに存在していることを確認します。 |
付録A「Oracle Coherenceディレクトリ構造の理解」 |
|
Oracle Coherenceのインストール |
インストール・プログラムを実行してソフトウェアをインストールします。これにより、ソフトウェアがシステムに転送されます。 |
|
|
構成後の管理および構成タスク |
Oracle Coherenceを構成および管理するための追加のツールおよびリソースを検出します。 |
第3章「クライアント・ディストリビューションのインストール」、第4章「アプリケーション・サーバーへのCoherence*Webのインストール」 |
|
アップグレード・タスク |
Coherenceで作業を開始している場合、アプリケーションをアップグレードして現在のリリースを使用します。 |
第5章「以前のリリースからのCoherenceのアップグレード」 |
|
Coherenceのサンプルの実行 |
Coherenceディストリビューションには、Coherenceの様々な機能を実行する多数のサンプルが含まれます。 |
|
表1-2には、インストール・プロセスに先立って参照し理解する必要がある重要な情報が含まれています。これによって、実行が必要である重要なタスクおよびチェックを認識し、ご使用の環境がOracle Coherenceのインストールおよび構成について適切に準備されていることを確認します。
表1-2 システム環境の検証ロードマップ
| タスク | 説明 | 詳細の参照先 |
|---|---|---|
|
動作保証要件およびシステム要件を確認します。 |
Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールおよび構成について、ご使用のオペレーティング・システムが動作保証され適切に構成されることを確認します。 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証およびシステム要件の確認に関する項 |
|
インストールに備えたシステムの準備 |
必要な環境変数が設定され、適切なインストール・ユーザーを特定していることを確認します。 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストールに向けてのシステムの準備に関する項 |
Oracle Coherenceディストリビューションは、スタンドアロンの実行可能なインストール・プログラムとして利用可能です。配布を取得するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品配布の取得に関する項を参照してください。
|
ヒント: 配布の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品の配布の理解と入手に関する項を参照してください。 |