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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理
12c (12.2.1)
E69938-01
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10 アプリケーションのデプロイ

デプロイとは、アプリケーションのファイルをアーカイブ・ファイルとしてパッケージ化し、ターゲットのアプリケーション・サーバーに転送するプロセスです。この章では、Oracle Fusion Middlewareにアプリケーションをデプロイ、再デプロイおよびアンデプロイする方法について説明します。

内容は次のとおりです。

10.1 アプリケーションのデプロイの概要

Oracle WebLogic Serverには、Java EEに準拠したインフラストラクチャが用意されており、Java EEに準拠したアプリケーションやモジュールのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイが可能です。

次の項目について説明します。

10.1.1 デプロイ可能なアプリケーションのタイプ

Oracle WebLogic Serverにデプロイできるコンポーネントは次のとおりです。

  • Enterprise Archive (EAR)ファイルとしてパッケージ化された完全なJava EEアプリケーション。

  • Webサービス、Enterprise JavaBeans (EJB)、アプリケーション・クライアント(CAR)またはリソース・アダプタ(RAR)を含む、Java Archive (JAR)ファイルとしてパッケージ化されたスタンドアロン・モジュール。

  • ADFアプリケーション。Oracle Application Development Framework (Oracle ADF)は、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE)標準やオープンソース・テクノロジに基づいて、サービス指向アプリケーションの実装を簡略化および高速化するエンドツーエンド・アプリケーション・フレームワークです。

  • Oracle SOA Suiteコンポジット・アプリケーション。SOAコンポジット・アプリケーションは単一のデプロイ単位で、SOAアプリケーションの管理やライフサイクルを大幅に簡素化します。

  • Oracle WebCenter Portalアプリケーション。WebCenter Portalアプリケーションが従来のJava EEアプリケーションと異なる点は、アプリケーションのページ、これらのページに含まれるポートレット、ドキュメント・ライブラリなどのランタイム・カスタマイズをサポートすることです。

メタデータ・アーカイブ(MAR)とは、アプリケーションレベルのデプロイ・プロファイルなどの、アプリケーションについて選択したメタデータを圧縮したアーカイブです。MARは、メタデータ・コンテンツをメタデータ・サービス(MDS)リポジトリにデプロイする際に使用します。次のアプリケーションのタイプでは、MDSリポジトリにデプロイされるコンテンツ(ADFアプリケーション、SOAコンポジット・アプリケーション、Oracle WebCenter Portalアプリケーション)のコンテナとしてMARを使用します。


注意:

アプリケーションレベルのデータ・ソースで間接パスワードを使用している場合、Fusion Middleware Controlを使用してアプリケーションをデプロイすることはできません。Fusion Middleware Controlを使用してアプリケーションをデプロイできるように、アプリケーションの設定を変更する方法については、Oracle JDeveloperのヘルプにある、Oracle WebLogic Serverで実行されているEARファイルにアプリケーションをデプロイする方法に関する項を参照してください。

アプリケーションのデプロイ、アンデプロイ、および再デプロイには、Fusion Middleware Control、Oracle WebLogic Server管理コンソール、Oracle JDeveloper、またはコマンド行を使用できます。使用する方法は、アプリケーションのタイプによって異なります(表10-1を参照)。

表10-1 アプリケーションをデプロイするツール

アプリケーションのタイプ 使用するツール

ピュアJava EEアプリケーション

Oracle WebLogic Server管理コンソール

Fusion Middleware Control: デプロイメント・ウィザード

Oracle JDeveloper

WLSTコマンド行

ADFアプリケーション

Fusion Middleware Control: デプロイメント・ウィザード

Oracle JDeveloper

WLSTコマンド行

SOAコンポジット・アプリケーション

Fusion Middleware Control: 「SOAコンポジット・デプロイ」ウィザード

Oracle JDeveloper

WLSTコマンド行

WebCenter Portalアプリケーション


Fusion Middleware Control: デプロイメント・ウィザード

Oracle JDeveloper

WLSTコマンド行


アプリケーションでMDSリポジトリを使用している場合、アプリケーションをデプロイする前にリポジトリをOracle WebLogic Serverドメインに登録する必要があります。組織で独自に開発したカスタムJava EEアプリケーション、Oracle B2BやOracle Web Services Managerなどの一部のOracle Fusion Middlewareコンポーネント・アプリケーションなどは、MDSリポジトリを使用します。MDSリポジトリおよびリポジトリの登録の詳細は、第14.3項を参照してください。


注意:

アプリケーションにアプリケーションレベルの資格証明ストアが含まれており、アプリケーションをテスト環境から本番環境に移行する場合は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のドメイン・ポリシー・ストアの再関連付けに関する項で説明されているように、資格証明ストアを再度関連付けする必要があります。

10.1.2 デプロイ、再デプロイおよびアンデプロイの理解

アプリケーションをデプロイする場合は、アプリケーション・サーバーに初めてデプロイします。

アプリケーションを再デプロイする場合は、次を実行できます。

  • 新しいバージョンのアプリケーションの再デプロイ。以前のバージョンも引き続き使用できますが、状態は「リタイア」に設定されます。

    これは、本番の再デプロイ戦略と呼ばれています。Oracle WebLogic Serverでは、クライアントの接続が自動的に管理され、新しいクライアント・リクエストのみが新しいバージョンに転送されるようになります。再デプロイ時にアプリケーションに接続していたクライアントは、その処理が完了するまで古いバージョンのアプリケーションを使用し続けます。その処理が完了した時点でOracle WebLogic Serverは自動的に古いアプリケーションをリタイアさせます。

  • 同じバージョンのアプリケーションの再デプロイまたはバージョンが割り当てられていないアプリケーションの再デプロイ。選択したアプリケーションのバージョンは新しいデプロイに置き換えられます。

  • 以前のバージョンのアプリケーションの再デプロイ。リタイアした古い方のバージョンは「アクティブ」に設定され、新しい方のバージョンは「リタイア」に設定されます。

アプリケーションをアンデプロイする場合、Oracle WebLogic Serverはアプリケーションを停止して、ステージング済のファイルをターゲット・サーバーから削除します。デプロイに使用された元のソース・ファイルは削除しません。

10.2 データ・ソースの理解と管理

次の各項では、データ・ソースとそれらの管理方法について説明します。

10.2.1 データ・ソースの理解

データ・ソースは、リレーショナル・データベースへの接続を取得するためにアプリケーション・コンポーネントで使用するJavaオブジェクトです。URLやユーザー名とパスワードなどの特定の接続情報は、データ・ソース・オブジェクトでプロパティとして設定されるため、アプリケーション・コードで明示的に定義する必要はありません。この抽象化により、アプリケーションが特定のバックエンド・データベースに関連付けらなくなるため、アプリケーションをポータブルな方法で構築できます。データベースを変更しても、アプリケーション・コードに影響はありません。

アプリケーションは、Java Naming and Directory Interface (JNDI) APIを使用してデータ・ソース・オブジェクトにアクセスします。アプリケーションは、データ・ソース・オブジェクトにバインドされたJNDI名を使用します。JNDI名は論理名であるため、すべてのデータ・ソース・オブジェクトにマップできます。データ・ソース・プロパティと同様に、データ・ソース・オブジェクトを変更してもアプリケーション・コードを変更する必要がないため、JNDIを使用すると抽象レベルが上がります。結果として、データベースへのアクセスの詳細が、アプリケーションに対して透過的になります。

データ・ソースの詳細は、『 Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』を参照してください。

Oracle SOA Suiteなど、特定のOracle Fusion Middlewareコンポーネントを構成する場合は、Oracle WebLogic Server構成ウィザードを使用して、データ・ソースの接続情報を指定します。コンポーネントでMDSリポジトリを使用している場合、構成ウィザードではデータ・ソース名の先頭にmds-を付加して、そのデータ・ソースがMDSリポジトリで使用されるシステム・データ・ソースであることを示します。

構成ウィザードを使用してデータ・ソースを指定する方法の詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成を参照してください。

Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)またはOracle Fusion Middlewareのコールド・フェイルオーバー・クラスタを使用している場合、次のデータ・ソース・タイプのいずれかを構成する必要があります。

  • マルチ・データ・ソース

    マルチ・データ・ソースを使用するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用する必要があります。複数のデータ・ソースを作成し、それに既存のMDSデータ・ソースを追加した場合、追加したデータ・ソースは有効なMDSリポジトリとみなされなくなるので注意してください。リポジトリは、Fusion Middleware ControlにもOracle WebLogic Server管理コンソールにも表示されません。たとえば、MDSリポジトリはFusion Middleware Controlのナビゲーション・ペインには一覧表示されず、アプリケーションをデプロイするときにターゲットのメタデータ・リポジトリの選択肢として表示されません。

  • GridLinkデータ・ソース

    GridLinkデータ・ソースを使用するために、第10.2.2.5項の説明に従って、Oracle WebLogic Server管理コンソールまたはFusion Middleware Controlを使用できます。

マルチ・データ・ソースおよびGridLinkデータ・ソースの構成に関する詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』を参照してください。

10.2.2 JDBCデータ・ソースの作成と管理

JDBCデータ・ソースの作成と管理には、次の管理ツールを使用できます。

  • Oracle WebLogic Server管理コンソール

  • WebLogic Scripting Tool (WLST)

  • Fusion Middleware Control

MDSデータ・ソースを手動で作成するには、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して、データ・ソースの正しい属性を設定する必要があります。MDSデータ・ソースは、Fusion Middleware Controlではナビゲーション・ペインに表示され、管理コンソールではドメイン構造に表示されます。アプリケーションでMDSリポジトリを使用している場合、アプリケーションをデプロイする前にリポジトリをOracle WebLogic Serverドメインに登録する必要があります。MDSリポジトリおよびリポジトリの登録の詳細は、第14.3項を参照してください。


注意:

データ・ソースを作成する場合、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)で作成されたMDSスキーマを使用する必要があります。それ以外のスキーマは使用しないでください。

お薦めはできませんが、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、MDSデータ・ソースを作成することもできます。その場合は、次の点に注意してください。

  • MDSリポジトリでの使用を目的とする場合、データ・ソース名に接頭辞としてmds-を付ける必要があります。

  • データ・ソースの対象は、管理サーバー、およびデータ・ソースが必要なアプリケーションをデプロイするすべての管理対象サーバーとする必要があります。

  • グローバル・トランザクションをオフにする必要があります。

Oracle WebLogic Server管理コンソールまたはWLSTを使用してデータ・ソースを作成および管理する方法の詳細、および複数のデータ・ソースの構成の詳細は、『 Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』を参照してください。

次の各項では、Fusion Middleware Controlを使用してJDBCデータ・ソースを作成および管理する方法について説明します。

10.2.2.1 Fusion Middleware Controlを使用したJDBCデータ・ソースの作成

Fusion Middleware Controlを使用してJDBCデータ・ソースを作成する手順は次のとおりです。

  1. 「WebLogicドメイン」メニューで「JDBCデータ・ソース」を選択します。

    次の図のように「JDBCデータ・ソース」ページが表示されます。

    jdbc.gifの説明が続きます
    図jdbc.gifの説明'

  2. 「作成」から、「汎用データ・ソース」を選択します。

  3. ウィザードの指示に従って、データ・ソースのプロパティを設定し、ドメイン内の1つ以上の管理対象サーバーのデータ・ソースを対象に指定します。

    個々のフィールドおよびプロパティに関するヘルプを表示するには、マウスを使用してフィールドをフォーカスします。Fusion Middleware Controlでは、フィールドの定義がポップアップで表示されます。

    Fusion Middleware Controlで定義するデータ・ソース・プロパティは、Oracle WebLogic Server管理コンソールでデータ・ソースを作成するときに定義するデータ・ソース・プロパティと似ています。このため、データ・ソース・プロパティの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のJDBCデータ・ソースの作成に関する項を参照することもできます。

10.2.2.2 Fusion Middleware Controlを使用したJDBCデータ・ソースの編集

Fusion Middleware Controlを使用して既存のJDBCデータ・ソースを編集する手順は次のとおりです。

  1. 「WebLogicドメイン」メニューで「JDBCデータ・ソース」を選択します。

    「JDBCデータ・ソース」ページが表示されます。

  2. 編集するデータ・ソースをクリックします。

    その特定のJDBCデータ・ソースのページが表示されます。

  3. このページのタブを使用して、選択したデータ・ソースのプロパティを変更します。

    個々のフィールドおよびプロパティに関するヘルプを表示するには、マウスを使用してフィールドをフォーカスします。Fusion Middleware Controlでは、フィールドの定義がポップアップで表示されます。

    Fusion Middleware Controlで編集するデータ・ソース・プロパティは、Oracle WebLogic Server管理コンソールでデータ・ソースを編集するときに編集するデータ・ソース・プロパティと似ています。このため、データ・ソース・プロパティの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のJDBCデータ・ソースの作成に関する項を参照することもできます。

10.2.2.3 Fusion Middleware Controlを使用したJDBCデータ・ソースのモニタリング

Fusion Middleware Controlを使用してJDBCデータ・ソースをモニターする手順は次のとおりです。

  1. 「WebLogicドメイン」メニューで「JDBCデータ・ソース」を選択します。

    「JDBCデータ・ソース」ページが表示されます。

  2. モニターするデータ・ソースを選択します。

  3. 「モニタリング」タブを選択し、JDBCデータ・ソースの統計を表示します。

    このページには、選択したデータ・ソースの現在のインスタンスが表示されます。

    このページに表示されるのは、実行中の管理対象サーバーを対象にしたデータ・ソースのみです。モニタリング・ページに特定のデータ・ソースが表示されていない場合は、データ・ソースを編集して、実行中の管理対象サーバーを対象にするようにします。

  4. データ・ソースのインスタンスごとに、パフォーマンス・メトリックを確認します。

10.2.2.4 Fusion Middleware Controlを使用したJDBCデータ・ソースの管理

Fusion Middleware Controlを使用して、JDBCデータ・ソースの文キャッシュを開始、停止、中断、再開またはクリアするには:

  1. 「WebLogicドメイン」メニューで「JDBCデータ・ソース」を選択します。

    「JDBCデータ・ソース」ページが表示されます。

  2. 制御するデータ・ソースを選択します

  3. 「Control」タブを選択します。

    このページに表示されるのは、実行中の管理対象サーバーを対象にしたデータ・ソースのみです。管理ページに特定のデータ・ソースが表示されていない場合は、データ・ソースを編集して、実行中の管理対象サーバーを対象にするようにします。

  4. インスタンスを選択し、「開始」、「停止」、「再開」、「中断」、「縮小」、「リセット」または「文キャッシュのクリア」をクリックして、選択したJDBCデータ・ソースの状態を制御または変更します。

    このページで選択するコマンドは、Oracle WebLogic Server管理コンソールでデータ・ソースを管理するときに使用可能なコマンドと似ています。JDBCデータ・ソース制御オプションの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のWebLogic JDBCリソースの管理に関する項を参照してください。

10.2.2.5 Fusion Middleware Controlを使用したGridLinkデータ・ソースの作成

単一のGridLinkデータ・ソースは、Oracle RACクラスタにターゲット指定されたOracle WebLogic ServerとOracle Databaseサービス間の接続を提供します。GridLinkデータ・ソースの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のGridLinkデータ・ソースの作成に関する項を参照してください。

Fusion Middleware Controlを使用してGrid Linkデータ・ソースを作成する手順は次のとおりです。

  1. 「WebLogicドメイン」メニューで「JDBCデータ・ソース」を選択します。

    「JDBCデータ・ソース」ページが表示されます。

  2. 「作成」から、「GridLinkデータ・ソース」を選択します。

  3. ウィザードの指示に従って、データ・ソースのプロパティを設定し、ドメイン内の1つ以上の管理対象サーバーのデータ・ソースを対象に指定します。

    個々のフィールドおよびプロパティに関するヘルプを表示するには、マウスを使用してフィールドをフォーカスします。Fusion Middleware Controlでは、フィールドの定義がポップアップで表示されます。

    Fusion Middleware Controlで定義するデータ・ソース・プロパティは、Oracle WebLogic Server管理コンソールでデータ・ソースを作成するときに定義するデータ・ソース・プロパティと似ています。このため、データ・ソース・プロパティの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のGridLinkデータ・ソースの作成に関する項を参照することもできます。

10.3 Java EEアプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイ

Java EEアプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイには、Fusion Middleware Control、Oracle WebLogic Server管理コンソール、Oracle JDeveloperまたはコマンド行を使用できます。次の各項では、Fusion Middleware Controlおよびコマンド行を使用して、これらの作業を行う手順を説明します。

Oracle WebLogic Server管理コンソールおよびWLSTコマンド行を使用してデプロイする方法の詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』を参照してください。

10.3.1 Java EEアプリケーションのデプロイ

管理対象サーバー・インスタンスまたはクラスタに対して、アプリケーションをデプロイできます。この項では、管理対象サーバーにアプリケーションをデプロイする方法について説明します。次の項目が含まれます。

10.3.1.1 Fusion Middleware Controlを使用したJava EEアプリケーションのデプロイ

Fusion Middleware Controlを使用してJava EEアプリケーションを管理対象サーバーにデプロイする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからドメインを展開します。

  2. アプリケーションをデプロイするサーバーを選択します。

    サーバーのホーム・ページが表示されます。

  3. 「WebLogic Server」メニューで、「デプロイメント」」を選択します。

    「デプロイ」ページが表示されます。

  4. 「デプロイメント」メニューから「デプロイ」を選択し、Java EEアプリケーション・アシスタントのデプロイを開きます。

    次の図に示すように、「アーカイブの選択」ページが表示されます。

    j2ee_deploy.gifの説明が続きます
    図j2ee_deploy.gifの説明

  5. 「アーカイブまたは展開済ディレクトリ」セクションで、次のいずれかを選択します。

    • アーカイブはこのブラウザが稼働しているマシンに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

    • アーカイブまたは展開済ディレクトリはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

  6. 「デプロイ・プラン」セクションで、次のいずれかを選択できます。

    • デプロイ構成が行われるとき、新規デプロイメント・プランを作成します。

    • デプロイメント・プランはこのWebブラウザが稼働しているマシンに存在します。このオプションを選択した場合は、デプロイ・プランへのパスを入力します。

    • デプロイメント・プランはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。このオプションを選択した場合は、デプロイ・プランへのパスを入力します。

  7. 「デプロイメント・タイプ」セクションで、次のいずれかを選択できます。

    • このアーカイブまたは展開済ディレクトリをアプリケーションとしてデプロイします

    • このアーカイブまたは展開済ディレクトリをライブラリとしてデプロイします

  8. 「次へ」をクリックします。

    「ターゲットの選択」ページが表示されます。

  9. アプリケーションのデプロイ先を選択します。管理サーバー、管理対象サーバーおよびクラスタが一覧表示されます。クラスタ、クラスタ内の1つ以上の管理対象サーバー、またはクラスタに属していない管理対象サーバーを選択できます。管理サーバーもターゲットのリストに表示されていますが、管理サーバーにはアプリケーションをデプロイしないでください。管理サーバーは、Oracle WebLogic Server管理コンソールなど、管理アプリケーションのみを対象としています。

  10. 「次へ」をクリックします。

    「アプリケーション属性」ページが表示されます。

  11. 「アプリケーション属性」セクションの「アプリケーション名」に、アプリケーション名を入力します。

  12. 「Webモジュールのコンテキスト・ルート」セクションでは、Webモジュールのコンテキスト・ルートがapplication.xmlで構成されていない場合に、アプリケーションのコンテキスト・ルートを指定できます。コンテキスト・ルートは、WebモジュールのURIです。Webモジュール、またはWebサービスを含むEJBモジュールごとに、コンテキスト・ルートを指定できます。

  13. 「配布」セクションで、次のいずれかを選択します。

    • アプリケーションをインストールして起動(すべてのリクエストを処理)

    • アプリケーションをインストールして管理モードで起動(管理リクエストのみを処理)

    • インストールのみ。起動しない

  14. 「その他のオプション」を展開すると、「アプリケーション・ソースのアクセス可能性」に対して次の選択肢が表示されます。

    • デプロイメントのターゲットに定義されるデフォルトを使用。推奨選択です。

    • このアプリケーションをすべてのターゲットにコピーします。デプロイ時には、アプリケーションのターゲットである管理サーバーにこれらのファイルが自動的にコピーされます。

    • デプロイされるソースの場所からアプリケーションにアクセスできるようにします。すべてのターゲットからこの場所にアクセスできる必要があります。

  15. 「その他のオプション」では、「デプロイ・プラン・ソースのアクセス可能性」に次のいずれかを選択することもできます。

    • アプリケーションと同じアクセス可能性を使用します。

    • デプロイ・プランをすべてのターゲットにコピーします。デプロイ時には、アプリケーションのターゲットである管理サーバーにこれらのファイルが自動的にコピーされます。

    • デプロイされるソースの場所からデプロイ・プランにアクセスできるようにします。すべてのターゲットからこの場所にアクセスできる必要があります。

  16. 「次へ」をクリックします。

    デプロイ・ウィザードの「デプロイ設定」ページが表示されます。

  17. このページでは、アプリケーションをデプロイする前の一般的なタスクを実行できます。また、デプロイメント・プランの編集またはディスクへの保存もできます。

    これらのタスクの詳細は、第10.8項を参照してください。

    アプリケーションのタイプに応じて、「デプロイ・タスク」セクションで次の操作ができます。

    • Webモジュールの構成: 「Webモジュールの構成」行で、「タスクに移動」をクリックします。「Webモジュールの構成」ページが表示されます。「一般プロパティの構成」をクリックして、Webモジュールの一般構成を表示および編集するか、または「リソース参照のマップ」をクリックして、リソース参照をマップします。

      たとえば、セッション無効化間隔、またはセッションCookieの最大保持時間を変更できます。

    • EJBモジュールの構成: 「EJBモジュールの構成」行で、「タスクに移動」をクリックして、EJBデプロイメント記述子の標準的なプロパティを設定します。EJBモジュールの構成ページが表示されます。EJBプロパティの構成をクリックして、EJBの一般構成を表示および編集するか、または「リソース参照のマップ」をクリックして、リソース参照をマップします。

      たとえば、空きプール内のBeanの最大数、またはネットワーク・アクセス・ポイントを構成できます。

    • アプリケーション・セキュリティの構成: 「アプリケーション・セキュリティの構成」行で、「タスクに移動」をクリックします。第10.8項で説明しているように、使用しているセキュリティのタイプに応じて、様々なページが表示されます。

    • 永続性の構成: 「永続性の構成」行で、「タスクに移動」をクリックして、Java Persistent API (JPA)の永続性単位を構成します。

  18. 「デプロイメント・プラン」を開きます。

    デプロイメント・プランを選択した場合、編集と保存ができます。デプロイメント・プランを編集してディスクリプタの値を変更した場合、その変更内容がデプロイメント・プランに保存されます。また、デプロイメント・プランには、次の構成も保存されます。

    • アプリケーション属性

    • Webモジュール構成

    • EJB構成

    MDSに関連するアプリケーション属性は、ファイルadf-config.xmlに格納されます。アプリケーション・セキュリティ属性は、weblogic-application.xmlに格納されます。

    Fusion Middleware Controlでは、該当するファイルが更新され、.earファイルが再パッケージ化されます。

  19. 「デプロイ」をクリックします。

    Fusion Middleware Controlに処理中のメッセージが表示されます。

  20. デプロイが完了したら、「閉じる」をクリックします。

アプリケーションを複数のサーバーに同時にデプロイするには、ドメインにナビゲートします。次に、「WebLogicドメイン」メニューから「アプリケーション・デプロイメント」「デプロイ」を選択します。デプロイメント・ウィザードにサーバーを選択できるページが表示されます。

アプリケーションをクラスタにデプロイするには、クラスタを選択します。次に「クラスタ」メニューから、「アプリケーション・デプロイメント」「デプロイ」を選択します。

10.3.1.2 WLSTを使用したJava EEアプリケーションのデプロイ

WLSTコマンド行を使用して、アプリケーションをデプロイできます。WLSTが管理サーバーに接続されている際にJava EEアプリケーションをデプロイするには、WLSTコマンドdeployを次の形式で使用します。

deploy(app_name, path [,targets] [,stageMode] [,planPath] [,options])

deployコマンドは、管理サーバーをホストするコンピュータ上で起動する必要があります。

たとえば、アプリケーションmainWebAppをデプロイするには、次のように指定します。

deploy("myApp","/scratch/applications/wlserveR/samples/server/examples/build/mainWebApp")

次の例に示すように、weblogic.deployerを使用してアプリケーションをデプロイすることもできます。

java weblogic.Deployer -adminurl http://localhost:7001 
   -user username -password password -deploy 
   -name myApp c:\localfiles\mainWebApp
   -plan c:\localfiles\productionEnvPlan.xml

詳細は、次を参照してください:

  • WLSTを使用したアプリケーションのデプロイの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のデプロイメント・ツールに関する項を参照

  • WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス

10.3.2 Java EEアプリケーションのアンデプロイ

アプリケーションまたは特定のバージョンのアプリケーションは、管理対象サーバーのインスタンスまたはクラスタからアンデプロイできます。この項では、管理対象サーバーからアプリケーションをアンデプロイする方法について説明します。アプリケーションが複数のサーバーにデプロイされている場合、Fusion Middleware Controlを使用してアプリケーションをアンデプロイすると、そのアプリケーションはすべてのサーバーからアンデプロイされます。

この項には、次の項目が含まれます。

10.3.2.1 Fusion Middleware Controlを使用したJava EEアプリケーションのアンデプロイ

Fusion Middleware Controlを使用して管理対象サーバーからJava EEアプリケーションをアンデプロイする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」を開きます。

  2. アンデプロイするアプリケーションを選択します。

    アプリケーションのホーム・ページが表示されます。

  3. 「デプロイメント」メニューから「アンデプロイ」を選択します。

  4. アプリケーションを選択します。

  5. 「確認」ページで「アンデプロイ」をクリックします。

    処理中のメッセージが表示されます。

  6. 操作が完了したら、「閉じる」をクリックします。

また、ドメイン、管理対象サーバーまたはクラスタにナビゲートすることもできます。ターゲット・メニューから「アプリケーションのデプロイ」「アンデプロイ」を選択します。「アプリケーションの選択」ページで、アンデプロイするアプリケーションを選択します。

10.3.2.2 WLSTを使用したJava EEアプリケーションのアンデプロイ

WLSTコマンド行を使用して、アプリケーションをアンデプロイできます。WLSTが管理サーバーに接続されている際にJava EEアプリケーションをアンデプロイするには、WLSTコマンドundeployを次の形式で使用します。

undeploy(app_name, path [,targets] [,options])

undeployコマンドは、管理サーバーをホストするコンピュータ上で起動する必要があります。

たとえば、すべてのターゲット・サーバーからアプリケーションbusinessAppをアンデプロイし、WLSTでプロセスが完了するまで60,000ミリ秒待機するように指定するには、次のように指定します。

wls:/mydomain/serverConfig> undeploy('businessApp', timeout=60000)

10.3.3 Java EEアプリケーションの再デプロイ

更新した新しいバージョンのアプリケーション、同じバージョンのアプリケーション、またはバージョンのないアプリケーションを再デプロイすることができます。アプリケーションは、クラスタまたは管理対象サーバーに再デプロイできます。

次の各項では、アプリケーションを管理対象サーバーに再デプロイする方法について説明します。

バージョンのないアプリケーションまたは同じバージョンのアプリケーションを再デプロイする場合は、次のことに注意してください。

  • 再デプロイするアーカイブのファイル名およびパスは、アプリケーションを最初にデプロイした際に使用したファイル名およびパスと同じにする必要があります。

    たとえば、元のアプリケーションのファイル名およびパスが/dua0/staging/myApp.earの場合、更新されたアプリケーションは/dua0/staging/myApp.earである必要があります。

  • 最初にOracle WebLogic Server管理コンソールやWLST、またはFusion Middleware Control以外の他の管理ツールを使用してアプリケーションをデプロイした場合、Fusion Middleware Controlを使用してそのアプリケーションを再デプロイすることはできません。

10.3.3.1 Fusion Middleware Controlを使用したJava EEアプリケーションの再デプロイ

Fusion Middleware Controlを使用してJava EEアプリケーションを管理対象サーバーに再デプロイする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」を開きます。

  2. 再デプロイするアプリケーションを選択します。

    アプリケーションのホーム・ページが表示されます。

  3. 「ドメイン・アプリケーション・デプロイメント」メニューから、「デプロイメント」を選択します。

  4. 「デプロイメント」メニューから「再デプロイ」を選択し、「Java EEアプリケーションの再デプロイ」を開きます。

    「アプリケーションの選択」ページが表示されます。

  5. 「次へ」をクリックします。

  6. 「アーカイブまたは展開済ディレクトリ」セクションで、次のいずれかを選択します。

    • 管理サーバー上にあるアプリケーションの既存のソースの場所で、アーカイブまたは展開済ディレクトリを使用します。

    • アーカイブはこのブラウザが稼働しているマシンに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

    • アーカイブまたは展開済ディレクトリはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

  7. 「デプロイ・プラン」セクションで、次のいずれかを選択できます。

    • デプロイ構成が行われるとき、新規デプロイメント・プランを作成します。

    • このアプリケーションの現在のデプロイ・プランを使用します。

    • デプロイメント・プランはこのWebブラウザが稼働しているマシンに存在します。プランへのパスを入力するか、「参照」をクリックしてプラン・ファイルを検索します。

    • デプロイメント・プランはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。プランへのパスを入力するか、「参照」をクリックしてプラン・ファイルを検索します。

  8. 「次へ」をクリックします。

    「アプリケーション属性」ページが表示されます。

  9. 「次へ」をクリックします。

    デプロイ・ウィザードの「デプロイ設定」ページが表示されます。

  10. このページでは、アプリケーションをデプロイする前の一般的なタスクを実行できます。また、デプロイメント・プランの編集またはディスクへの保存もできます。アプリケーションのタイプに応じて、「デプロイ・タスク」セクションで次の操作ができます。

    • Webモジュールの構成

    • アプリケーション・セキュリティの構成

    • EJBモジュールの構成

    • 永続性の構成

    これらのタスクの詳細は、第10.8項を参照してください。

  11. 「デプロイメント・プラン」を開きます。

    デプロイメント・プランを選択した場合、編集と保存ができます。デプロイメント・プランを編集してディスクリプタの値を変更した場合、その変更内容がデプロイメント・プランに保存されます。また、デプロイメント・プランには、次の構成も保存されます。

    • アプリケーション属性

    • Webモジュール構成

    • EJB構成

    MDSに関連するアプリケーション属性は、ファイルadf-config.xmlに格納されます。アプリケーション・セキュリティ属性は、weblogic-application.xmlに格納されます。

    Fusion Middleware Controlでは、該当するファイルが更新され、.earファイルが再パッケージ化されます。

  12. 「再デプロイ」をクリックします。

    処理中のメッセージが表示されます。

  13. 操作が完了したら、「閉じる」をクリックします。

アプリケーションをクラスタに再デプロイするには、クラスタを選択します。次にターゲットのメニューから、「アプリケーション・デプロイメント」「再デプロイ」を選択します。

10.3.3.2 WLSTを使用したJava EEアプリケーションの再デプロイ

WLSTコマンド行を使用して、アプリケーションを再デプロイできます。WLSTが管理サーバーに接続されている際にJava EEアプリケーションを再デプロイするには、WLSTコマンドredeployを次の形式で使用します。

redeploy(app_name [,planpath] [,options])

redeployコマンドは、管理サーバーをホストするコンピュータ上で起動する必要があります。

たとえば、アプリケーションbusinessAppをすべてのターゲット・サーバーに再デプロイするには、次のように指定します。

redeploy('businessApp')

10.4 Oracle ADFアプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイ

Oracle ADFは、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE)標準やオープンソース・テクノロジに基づいて、サービス指向アプリケーションの実装を簡略化および高速化するエンドツーエンド・アプリケーション・フレームワークです。

Oracle ADFアプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイには、Fusion Middleware Control、Oracle WebLogic Server管理コンソール、Oracle JDeveloperまたはコマンド行を使用できます。次の各項では、Fusion Middleware Control、管理コンソールおよびコマンド行を使用して、これらの作業を行う手順を説明します。

ADFアプリケーションの開発およびOracle JDeveloperを使用したデプロイの詳細は、Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発を参照してください。

10.4.1 Oracle ADFアプリケーションのデプロイ

WebLogic Serverの管理対象サーバー・インスタンスまたはクラスタへ、アプリケーションをデプロイできます。この項では、管理対象サーバーにアプリケーションをデプロイする方法について説明します。また、ADFアプリケーションを含む.earファイルを作成しているものとします。

このセクションの内容は次のとおりです。

10.4.1.1 Fusion Middleware Controlを使用したADFアプリケーションのデプロイ

Fusion Middleware Controlを使用してOracle ADFアプリケーションをデプロイする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからドメインを展開します。

  2. アプリケーションをデプロイするサーバーを選択します。

    サーバーのホーム・ページが表示されます。

  3. 「WebLogic Server」メニューで、「デプロイメント」」を選択します。

    「デプロイ」ページが表示されます。

  4. 「デプロイメント」メニューから「デプロイ」を選択し、Java EEアプリケーション・アシスタントのデプロイを開きます。

    「アーカイブの選択」ページが表示されます。

  5. 「アーカイブまたは展開済ディレクトリ」セクションで、次のいずれかを選択します。

    • アーカイブはこのブラウザが稼働しているマシンに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

    • アーカイブまたは展開済ディレクトリはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

  6. 「デプロイ・プラン」セクションで、次のいずれかを選択できます。

    • デプロイ構成が行われるとき、新規デプロイメント・プランを作成します。

    • デプロイメント・プランはこのWebブラウザが稼働しているマシンに存在します。プランへのパスを入力します。

    • デプロイメント・プランはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。プランへのパスを入力します。

  7. 「デプロイメント・タイプ」セクションで、次のいずれかを選択できます。

    • このアーカイブまたは展開済ディレクトリをアプリケーションとしてデプロイします

    • このアーカイブまたは展開済ディレクトリをライブラリとしてデプロイします

  8. 「次へ」をクリックします。

    「ターゲットの選択」ページが表示されます。

  9. アプリケーションのデプロイ先を選択します。管理サーバー、管理対象サーバーおよびクラスタが一覧表示されます。クラスタ、クラスタ内の1つ以上の管理対象サーバー、またはクラスタに属していない管理対象サーバーを選択できます。管理サーバーもターゲットのリストに表示されていますが、管理サーバーにはアプリケーションをデプロイしないでください。管理サーバーは、Oracle WebLogic Server管理コンソールなど、管理アプリケーションのみを対象としています。

  10. 「次へ」をクリックします。

    次の図のように「アプリケーション属性」ページが表示されます。

    deploy_attr.gifの説明が続きます
    図deploy_attr.gifの説明

  11. 「アプリケーション属性」セクションの「アプリケーション名」に、アプリケーション名を入力します。

  12. 「Webモジュールのコンテキスト・ルート」セクションでは、Webモジュールのコンテキスト・ルートがapplication.xmlで構成されていない場合に、アプリケーションのコンテキスト・ルートを指定できます。コンテキスト・ルートは、WebモジュールのURIです。Webモジュール、またはWebサービスを含むEJBモジュールごとに、コンテキスト・ルートを指定できます。

  13. 「ターゲット・メタデータ・リポジトリ」セクションで、このアプリケーションのリポジトリおよびパーティションを選択できます。パーティション名がadf-config.xmlファイルで指定されていない場合には、デフォルトのパーティション名としてアプリケーション名にバージョンを付加したものが使用されます。これにより、使用されるパーティションはドメイン内で一意になり、異なるアプリケーションのメタデータが同じリポジトリ・パーティションに誤ってインポートされて相互に上書きされることはなくなります。通常は、アプリケーションのメタデータは、それぞれ専用のパーティションにデプロイされます。

    • リポジトリを変更するには、「リポジトリ名」の横にあるアイコンをクリックします。「メタデータ・リポジトリ」ダイアログ・ボックスでリポジトリを選択し、「OK」をクリックします。

    • パーティションを変更するには、「パーティション名」にパーティション名を入力します。アプリケーションごとに新しいパーティションを作成することをお薦めします。存在していないパーティションの名前を入力した場合は、そのパーティションが作成されます。

    .earファイル内のadf-config.xmlファイルは、新しい情報で更新されます。

    アプリケーションで指定したパーティションまたはリポジトリがドメイン内で有効でない場合は、Fusion Middleware Controlによってメッセージが表示されます。

  14. MDS共有リポジトリのMDS構成がアプリケーションのadf-config.xmlファイル・アーカイブに含まれている場合には、「共有メタデータ・リポジトリ」セクションが表示されます。このセクションで、このアプリケーションのリポジトリおよびパーティションを選択できます。アプリケーションで指定したパーティションまたはリポジトリがドメイン内で有効でない場合は、Fusion Middleware Controlによってメッセージが表示されます。

    リポジトリまたはパーティションを変更した場合、.earファイル内のadf-config.xmlファイルは、新しい情報で更新されます。

  15. 「配布」セクションで、次のいずれかを選択します。

    • アプリケーションをインストールして起動(すべてのリクエストを処理)

    • 管理モードでのアプリケーションのインストールと起動(管理リクエストのみ処理)

    • インストールのみ。起動しない。

  16. 「その他のオプション」を展開できます。これらのオプションについては、第10.3.1項14を参照してください。

  17. 「次へ」をクリックします。

    デプロイ・ウィザードの「デプロイ設定」ページが表示されます。

  18. このページでは、アプリケーションをデプロイする前の一般的なタスクを実行できます。また、デプロイメント・プランの編集またはディスクへの保存もできます。アプリケーションのタイプに応じて、「デプロイ・タスク」セクションで次の操作ができます。

    • Webモジュールの構成: 「Webモジュールの構成」行で、「タスクに移動」をクリックします。「Webモジュールの構成」ページが表示されます。「一般プロパティの構成」をクリックして、Webモジュールの一般構成を表示および編集するか、または「リソース参照のマップ」をクリックして、リソース参照をマップします。

      たとえば、セッション無効化間隔、またはセッションCookieの最大保持時間を変更できます。

    • EJBモジュールの構成: 「EJBモジュールの構成」行で、「タスクに移動」をクリックして、EJBデプロイメント記述子の標準的なプロパティを設定します。EJBモジュールの構成ページが表示されます。EJBプロパティの構成をクリックして、EJBの一般構成を表示および編集するか、または「リソース参照のマップ」をクリックして、リソース参照をマップします。

      たとえば、空きプール内のBeanの最大数、またはネットワーク・アクセス・ポイントを構成できます。

    • アプリケーション・セキュリティの構成: 「アプリケーション・セキュリティの構成」行で、「タスクに移動」をクリックします。第10.8項で説明しているように、使用しているセキュリティのタイプに応じて、様々なページが表示されます。

    • 永続性の構成: 「永続性の構成」行で、「タスクに移動」をクリックして、Java Persistent API (JPA)の永続性単位を構成します。

    • ADF接続の構成: ADF接続を変更するには、「ADF接続の構成」行で「タスクに移動」をクリックします。「ADF接続の構成」ページが開き、現在の接続情報が表示されます。接続タイプを変更するには、目的の行の「編集」アイコンをクリックします。たとえば、外部アプリケーションの接続情報を変更できます。ADF接続の詳細は、『Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』を参照してください。

    これらのオプションの詳細は、第10.8項を参照してください。

  19. 「デプロイメント・プラン」を開きます。

    デプロイメント・プランを選択した場合、編集と保存ができます。

  20. 「デプロイ」をクリックします。

    Fusion Middleware Controlに処理中のメッセージが表示されます。

  21. デプロイが完了したら、「閉じる」をクリックします。

10.4.1.2 WLSTを使用したADFアプリケーションのデプロイ

WLSTコマンド行を使用してADFアプリケーションをデプロイする手順は次のとおりです。

  1. アプリケーションでMDSリポジトリを使用している場合、アプリケーションをデプロイする前にアプリケーション・アーカイブ(.ear)ファイルを構成する必要があります。デプロイ・ターゲット・リポジトリまたは任意の共有メタデータ・リポジトリのリポジトリ情報は、WLSTのgetMDSArchiveConfigコマンドを使用して指定する必要があります。アプリケーションをデプロイする前に、指定されたリポジトリをドメインに登録しておく必要があります。次の例では、このコマンドを使用してMDSArchiveConfigを取得し、setAppMetadataRepositoryメソッドをコールしてデプロイ・ターゲット・リポジトリを設定する方法を示します。そうしないと、アプリケーションが起動しません。

    wls:/offline> archive = getMDSArchiveConfig(fromLocation='/tmp/App1.ear')
    wls:/offline> archive.setAppMetadataRepository(repository='AppRepos1',
                  partition='partition1', type='DB', jndi='mds-jndi1')
    

    この操作では、アーカイブ・ファイル内のadf-config.xmlファイルのMDS構成部分に変更が配置されます。

  2. 次のコマンドを使用して、変更を元の.earファイルに保存します。

    wls:/offline> archive.save()
    
  3. アプリケーションをデプロイします。

    WLSTが管理サーバーに接続されている際にアプリケーションをデプロイするには、WLSTコマンドdeployを次の形式で使用します。

    deploy(app_name, path [,targets] [,stageMode] [,planPath] [,options])
    

    deployコマンドは、管理サーバーをホストするコンピュータ上で起動する必要があります。

    たとえば、アプリケーションmyAppをデプロイするには、次のように指定します。

    deploy("myApp","/scratch/applications/myApp", targets='myserver', timeout=120000))
    

    詳細は、次を参照してください:

    • WLSTを使用したアプリケーションのデプロイの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のデプロイメント・ツールに関する項を参照

    • WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス

10.4.1.3 管理コンソールを使用したADFアプリケーションのデプロイ

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してアプリケーションをデプロイする手順は次のとおりです。

  1. まだ行っていない場合は、管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします。

  2. 管理コンソールの左ペインで、「デプロイメント」を選択します。

  3. 右ペインで、「インストール」をクリックします。

10.4.2 Oracle ADFアプリケーションのアンデプロイ

Fusion Middleware Controlを使用してOracle ADFアプリケーションをアンデプロイする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」を開きます。

  2. アンデプロイするアプリケーションを選択します。

    アプリケーションのホーム・ページが表示されます。

  3. 「ドメイン・アプリケーション・デプロイメント」メニューから、「デプロイメント」を選択します。

  4. 「デプロイメント」メニューから「アンデプロイ」を選択します。

  5. 「確認」ページで「アンデプロイ」をクリックします。

    処理中のメッセージが表示されます。

  6. 操作が完了したら、「閉じる」をクリックします。

また、ドメイン、管理対象サーバーまたはクラスタにナビゲートすることもできます。ターゲット・メニューから「アプリケーションのデプロイ」「アンデプロイ」を選択します。「アプリケーションの選択」ページで、アンデプロイするアプリケーションを選択します。

アプリケーションをアンデプロイしても、MDSパーティションに格納されているドキュメントは削除されません。

10.4.3 Oracle ADFアプリケーションの再デプロイ

アプリケーションを再デプロイする際に、アプリケーションにメタデータ・アーカイブ(MAR)が含まれていると、MARの内容は、MARが変更されている場合にのみ、アプリケーションのメタデータ・リポジトリにインポートされます。MARがアプリケーションの前回のデプロイから変更されていない場合は無視されます。

バージョンのないアプリケーションまたは同じバージョンのアプリケーションを再デプロイする場合は、次のことに注意してください。

  • 再デプロイするアーカイブのファイル名およびパスは、アプリケーションを最初にデプロイした際に使用したファイル名およびパスと同じにする必要があります。

    たとえば、元のアプリケーションのファイル名およびパスが/dua0/staging/myApp.earの場合、更新されたアプリケーションは/dua0/staging/myApp.earである必要があります。

  • 最初にOracle WebLogic Server管理コンソールやWLST、またはFusion Middleware Control以外の他の管理ツールを使用してアプリケーションをデプロイした場合、Fusion Middleware Controlを使用してそのアプリケーションを再デプロイすることはできません。

Fusion Middleware Controlを使用してOracle ADFアプリケーションを再デプロイする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」を開きます。

  2. 再デプロイするアプリケーションを選択します。

    アプリケーションのホーム・ページが表示されます。

  3. 「ドメイン・アプリケーション・デプロイメント」メニューから、「デプロイメント」を選択します。

  4. 「デプロイメント」メニューから「再デプロイ」を選択します。

  5. 「次へ」をクリックします。

    「アーカイブの選択」ページが表示されます。

  6. 「アーカイブまたは展開済ディレクトリ」セクションで、次のいずれかを選択します。

    • 管理サーバー上にあるアプリケーションの既存のソースの場所で、アーカイブまたは展開済ディレクトリを使用します。

    • アーカイブはこのブラウザが稼働しているマシンに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

    • アーカイブまたは展開済ディレクトリはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

  7. 「デプロイ・プラン」セクションで、次のいずれかを選択できます。

    • デプロイ構成が行われるとき、新規デプロイメント・プランを作成します。

    • デプロイメント・プランはこのWebブラウザが稼働しているマシンに存在します。プランへのパスを入力します。

    • デプロイメント・プランはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。プランへのパスを入力します。

  8. 「次へ」をクリックします。

    「アプリケーション属性」ページが表示されます。

  9. 「アプリケーション属性」セクションの「アプリケーション名」に、アプリケーション名を入力します。

  10. 「Webモジュールのコンテキスト・ルート」セクションでは、Webモジュールのコンテキスト・ルートがapplication.xmlで構成されていない場合に、アプリケーションのコンテキスト・ルートを指定できます。コンテキスト・ルートは、WebモジュールのURIです。Webモジュール、またはWebサービスを含むEJBモジュールごとに、コンテキスト・ルートを指定できます。

  11. 「ターゲット・メタデータ・リポジトリ」セクションが表示されます。このセクションで、このアプリケーションのリポジトリおよびパーティションを選択できます。

    • リポジトリを変更するには、「リポジトリ名」の横にあるアイコンをクリックします。「メタデータ・リポジトリ」ダイアログ・ボックスでリポジトリを選択し、「OK」をクリックします。

    • パーティションを変更するには、「パーティション名」にパーティション名を入力します。アプリケーションごとに新しいパーティションを作成することをお薦めします。存在していないパーティションの名前を入力した場合は、そのパーティションが作成されます。

  12. MDS共有リポジトリのMDS構成がアプリケーションのadf-config.xmlファイル・アーカイブに含まれている場合には、「共有メタデータ・リポジトリ」セクションが表示されます。このセクションで、このアプリケーションのリポジトリおよびパーティションを選択できます。

  13. 「次へ」をクリックします。

    「デプロイ設定」ページが表示されます。

  14. このページでは、アプリケーションをデプロイする前の一般的なタスクを実行できます。また、デプロイメント・プランの編集またはディスクへの保存もできます。「デプロイ・タスク」セクションで次の操作ができます。

    • Webモジュールの構成

    • アプリケーション・セキュリティの構成

    • 永続性の構成

    これらのオプションの詳細は、第10.8項を参照してください。

  15. 「デプロイメント・プラン」を開きます。

    デプロイメント・プランを選択した場合、編集と保存ができます。

  16. 「デプロイ」をクリックします。

    Fusion Middleware Controlに処理中のメッセージが表示されます。

  17. デプロイが完了したら、「閉じる」をクリックします。

  18. 確認ページで、「再デプロイ」をクリックします。

10.5 SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイ

SOAコンポジット・アプリケーションは、次のコンポーネントで構成されます。

  • ルーティングを処理するOracle Mediator、全体を統括するBPELプロセス、ワークフローを承認する人間のタスク、ビジネスの意思決定を設計するビジネス・ルール、イベント・ストリームを問い合せる複合イベント処理などのサービス・コンポーネント

  • 外部のサービス、アプリケーションおよびテクノロジに対してSOAコンポジット・アプリケーションを接続するバインディング・コンポーネント(サービスと参照)

これらのコンポーネントを集合させたものがSOAコンポジット・アプリケーションです。このアプリケーションは単一のデプロイ単位で、SOAアプリケーションの管理やライフサイクルを大幅に簡素化します。

SOAアプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイには、Fusion Middleware Control、Oracle JDeveloperまたはコマンド行を使用できます。次の各項では、Fusion Middleware Controlを使用して、これらの作業を行う手順を説明します。

詳細は、Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理を参照してください。

10.5.1 SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ

SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする場合、デプロイによってSOAインフラストラクチャのコンポジット・アプリケーションが抽出されてアクティブ化されます。

SOAコンポジット・アプリケーションは、Fusion Middleware Controlから「SOAコンポジットのデプロイ」ウィザードを使用してデプロイできます。

  1. ナビゲーション・ペインで、「SOA」を展開してから、「soa-infra」を選択します。

    SOAインフラストラクチャのホーム・ページが表示されます。

  2. 「SOAインフラストラクチャ」メニューから、「SOAデプロイ」「デプロイ」を選択します。

    次の図のように、デプロイメント・ウィザードの「アーカイブの選択」ページが表示されます。

    soa_deploy.gifの説明が続きます
    図soa_deploy.gifの説明

  3. 「アーカイブまたは展開済ディレクトリ」セクションで、次のいずれかを選択します。

    • アーカイブはこのブラウザが稼働しているマシンに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

    • アーカイブまたは展開済ディレクトリはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

      デプロイするSOAコンポジット・アプリケーションのアーカイブを指定できます。アーカイブには、デプロイするアプリケーションのプロジェクト・ファイルが含まれています(単一アーカイブ用のHelloWorld_rev1.0.jarや複数アーカイブ用のOrderBooking_rev1.0.zipなど)。

  4. 「構成プラン」セクションで、アーカイブに含める構成プランを指定します(オプション)。構成プランには、異なる環境で使用するURLとプロパティ値を定義できます。構成プランは、プロセスのデプロイメント時に、プロジェクトを別のターゲット環境に適合させるために置換する必要のある値に関するSOAプロジェクトを検索する際に使用されます。

  5. 「次へ」をクリックします。

    「ターゲットの選択」ページが表示されます。

  6. SOAパーティション・セクションで、このSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする先のパーティションを選択します。パーティションを使用すると、SOAコンポジット・アプリケーションを異なるセクションに論理的にグループ化できます。使用可能なパーティションが1つのみである場合も、そのパーティションを明示的に選択する必要があります。デプロイした後は、コンポジットを別のパーティションに転送できなくなります。

  7. 「次へ」をクリックします。

    確認ページが表示されます。

  8. 選択内容を確認します。

  9. SOAコンポジット・アプリケーションをデフォルト・リビジョンとしてデプロイするかどうかを選択します。デフォルト・リビジョンは、新しいリクエストを受信する際にインスタンス化されます。

  10. 「デプロイ」をクリックします。

    処理中のメッセージが表示されます。

  11. デプロイが完了したら、「確認」ボックスを閉じます。

SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイに関する詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』のアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。

10.5.2 SOAコンポジット・アプリケーションのアンデプロイ

SOAコンポジット・アプリケーションは、Fusion Middleware Controlから「SOAコンポジットのアンデプロイ」ウィザードを使用してアンデプロイできます。

  1. ナビゲーション・ペインで、「SOA」を展開してから、「soa-infra」を選択します。

    SOAインフラストラクチャのホーム・ページが表示されます。

  2. 「SOAインフラストラクチャ」メニューから、「SOAデプロイ」「アンデプロイ」を選択します。

  3. アンデプロイするコンポジットを選択して、「次へ」をクリックします。

  4. 選択内容を確認します。問題ない場合、「アンデプロイ」をクリックします。

    処理中のメッセージが表示されます。

  5. アンデプロイが完了したら、「確認」ウィンドウを閉じます。

SOAコンポジット・アプリケーションのアンデプロイに関する詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』のアプリケーションのアンデプロイに関する項を参照してください。

10.5.3 SOAコンポジット・アプリケーションの再デプロイ

SOAコンポジット・アプリケーションは、Fusion Middleware Controlから「SOAコンポジットの再デプロイ」ウィザードを使用して再デプロイできます。

  1. ナビゲーション・ペインで、「SOA」を展開してから、「soa-infra」を選択します。

    SOAインフラストラクチャのホーム・ページが表示されます。

  2. 「SOAインフラストラクチャ」メニューから、「SOAデプロイ」「再デプロイ」を選択します。

    「コンポジットの選択」ページが表示されます。

  3. 再デプロイするコンポジットを選択します。

  4. 「次へ」をクリックします。

    「アーカイブの選択」ページが表示されます。

  5. 「アーカイブまたは展開済ディレクトリ」セクションで、再デプロイするSOAコンポジット・アプリケーション・リビジョンの場所を選択します。

  6. 「構成プラン」セクションで、アーカイブに含める構成プランを指定します(オプション)。

  7. 「次へ」をクリックします。

    確認ページが表示されます。

  8. SOAコンポジット・アプリケーションをデフォルト・リビジョンとして再デプロイするかどうかを選択します。

  9. 「再デプロイ」をクリックします。

    処理中のメッセージが表示されます。

  10. 再デプロイが完了したら、「閉じる」をクリックします。

SOAコンポジット・アプリケーションの再デプロイに関する詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』のアプリケーションの再デプロイに関する項を参照してください。

10.6 WebCenter Portalアプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイ

Oracle WebCenter Portalアプリケーションが従来のJava EEアプリケーションと異なる点は、アプリケーションのページ、これらのページに含まれるポートレット、ドキュメント・ライブラリなどのランタイム・カスタマイズをサポートすることです。カスタマイズは次のように保存されます。

  • WebCenter Portalアプリケーションのカスタマイズは、データベースにインストールされたOracle Metadata Services (MDS)に保存されます。

  • ポートレット・プロデューサのカスタマイズ(プリファレンス)は、通常はデータベース・プリファレンス・ストアに保存されます。

WebCenter Portalアプリケーションのデプロイ、アンデプロイまたは再デプロイには、Fusion Middleware Control、Oracle JDeveloperまたはコマンド行を使用できます。次の各項では、Fusion Middleware Controlを使用して、これらの作業を行う手順を説明します。


関連項目:

Oracle WebCenter Portalの管理

10.6.1 WebCenter Portalアプリケーションのデプロイ

アプリケーションをJDeveloperの外部にある管理対象サーバーにデプロイするには、まずアプリケーションのデプロイメント・プランを作成する必要があります。Oracle JDeveloperで、プロジェクトレベルのデプロイメント・プロファイルを作成してから、アプリケーションレベルのデプロイメント・プロファイルを作成します。プロジェクトレベルのデプロイメント・プロファイルは、Web Application Archive (WAR)ファイルとしてパッケージ化されます。アプリケーションレベルのデプロイメント・プロファイルは、Metadata Archive (MAR)としてパッケージ化されます。1つのMARに、複数のプロジェクトのメタデータ・コンテンツを格納できます。MARファイルは、メタデータ・コンテンツをMDSリポジトリにデプロイする際に使用します。Oracle JDeveloperによるデプロイメント・プランの作成の詳細は、Oracle JDeveloperでのWebCenter Portalアセットおよびカスタム・コンポーネントの開発を参照してください。

Oracle WebCenter Portalアプリケーションのデプロイの詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter Portalフレームワーク・アプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。

Fusion Middleware Controlを使用してOracle WebCenter Portalアプリケーションを管理対象サーバーにデプロイする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからドメインを展開します。

  2. アプリケーションをデプロイするドメインを選択します。

    サーバーのホーム・ページが表示されます。

  3. 「WebLogicドメイン」メニューから、「セキュリティ」「デプロイ」を選択します。

  4. 「デプロイメント」メニューから「デプロイ」を選択し、Java EEアプリケーション・アシスタントのデプロイを開きます。

    デプロイ・ウィザードの「アーカイブの選択」ページが表示されます。

  5. 「アーカイブまたは展開済ディレクトリ」セクションで、次のいずれかを選択します。

    • アーカイブはこのブラウザが稼働しているマシンに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

    • アーカイブまたは展開済ディレクトリはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

  6. 「デプロイ・プラン」セクションで、次のいずれかを選択できます。

    • デプロイ構成が行われるとき、新規デプロイメント・プランを作成します。

    • デプロイメント・プランはこのWebブラウザが稼働しているマシンに存在します。プランへのパスを入力します。

    • デプロイメント・プランはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。プランへのパスを入力します。

  7. 「次へ」をクリックします。

    「ターゲットの選択」ページが表示されます。

  8. アプリケーションのデプロイ先を選択します。

    クラスタ、クラスタ内の1つ以上の管理対象サーバー、またはクラスタに属していない管理対象サーバーを選択できます。

  9. 「次へ」をクリックします。

    「アプリケーション属性」ページが表示されます。

  10. 「アプリケーション属性」セクションの「アプリケーション名」に、アプリケーション名を入力します。

  11. 「Webモジュールのコンテキスト・ルート」セクションで、アプリケーションのコンテキスト・ルートをapplication.xmlで指定済でない場合は指定します。コンテキスト・ルートは、WebモジュールのURIです。Webモジュール、またはWebサービスを含むEJBモジュールごとに、コンテキスト・ルートを指定できます。

  12. 「ターゲット・メタデータ・リポジトリ」セクションで、このアプリケーションのリポジトリおよびパーティションを選択できます。アプリケーションで指定したパーティションまたはリポジトリがドメイン内で有効でない場合は、Fusion Middleware Controlによってメッセージが表示されます。

    • リポジトリを変更するには、「リポジトリ名」の横にあるアイコンをクリックします。「メタデータ・リポジトリ」ダイアログ・ボックスでリポジトリを選択し、「OK」をクリックします。

    • パーティションを変更するには、「パーティション名」にパーティション名を入力します。アプリケーションごとに新しいパーティションを作成することをお薦めします。存在していないパーティションの名前を入力した場合は、そのパーティションが作成されます。

      各アプリケーションには、リポジトリ内で一意のパーティションを指定する必要があります。

  13. 「次へ」をクリックします。

    デプロイ・ウィザードの「デプロイ設定」ページが表示されます。

  14. このページでは、アプリケーションをデプロイする前の一般的なタスクを実行できます。また、デプロイメント・プランの編集またはディスクへの保存もできます。アプリケーションのタイプに応じて、「デプロイ・タスク」セクションで次の操作ができます。

    • Webモジュールの構成: 「Webモジュールの構成」行で、「タスクに移動」をクリックします。「Webモジュールの構成」ページが表示されます。「一般プロパティの構成」をクリックして、Webモジュールの一般構成を表示および編集するか、または「リソース参照のマップ」をクリックして、リソース参照をマップします。

      たとえば、セッション無効化間隔、またはセッションCookieの最大保持時間を変更できます。

    • EJBモジュールの構成: 「EJBモジュールの構成」行で、「タスクに移動」をクリックして、EJBデプロイメント記述子の標準的なプロパティを設定します。EJBモジュールの構成ページが表示されます。EJBプロパティの構成をクリックして、EJBの一般構成を表示および編集するか、または「リソース参照のマップ」をクリックして、リソース参照をマップします。

      たとえば、空きプール内のBeanの最大数、またはネットワーク・アクセス・ポイントを構成できます。

    • アプリケーション・セキュリティの構成: 「アプリケーション・セキュリティの構成」行で、「タスクに移動」をクリックします。第10.8項で説明しているように、使用しているセキュリティのタイプに応じて、様々なページが表示されます。

    • 永続性の構成: 「永続性の構成」行で、「タスクに移動」をクリックして、Java Persistent API (JPA)の永続性単位を構成します。

    • ADF接続の構成: ADF接続を変更するには、「ADF接続の構成」行で「タスクに移動」をクリックします。「ADF接続の構成」ページが開き、現在の接続情報が表示されます。接続タイプを変更するには、目的の行の「編集」アイコンをクリックします。

    これらのオプションの詳細は、第10.8項を参照してください。

  15. 「デプロイメント・プラン」を開きます。

    デプロイメント・プランを選択した場合、編集と保存ができます。

  16. 「デプロイ」をクリックします。

    Fusion Middleware Controlに処理中のメッセージが表示されます。

  17. デプロイが完了したら、「閉じる」をクリックします。

10.6.2 WebCenter Portalアプリケーションのアンデプロイ

WebCenter Portalアプリケーションをアンデプロイする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」を開き、アンデプロイするアプリケーションを選択します。

    アプリケーションのホーム・ページが表示されます。

  2. 「デプロイメント」メニューから「アンデプロイ」を選択し、Java EEアプリケーション・アシスタントのデプロイを開きます。

    確認ページが表示されます。

  3. 「アンデプロイ」をクリックします。

    処理中のメッセージが表示されます。

  4. 操作が完了したら、「閉じる」をクリックします。

また、ドメイン、管理対象サーバーまたはクラスタにナビゲートすることもできます。ターゲット・メニューから「アプリケーションのデプロイ」「アンデプロイ」を選択します。「アプリケーションの選択」ページで、アンデプロイするアプリケーションを選択します。

10.6.3 WebCenter Portalアプリケーションの再デプロイ

WebCenter Portalアプリケーションを再デプロイする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲーション・ペインからドメインを展開します。

  2. アプリケーションを再デプロイするサーバーを選択します。

    サーバーのホーム・ページが表示されます。

  3. 「WebLogic Server」メニューで、「デプロイメント」」を選択します。

    「デプロイ」ページが表示されます。再デプロイできるのは、バージョニング済のアプリケーションのみです。バージョニングされていないアプリケーションの場合は、アンデプロイしてから再デプロイする必要があります。

  4. 再デプロイするアプリケーションを選択します。

  5. 「デプロイメント」メニューから「再デプロイ」を選択し、Java EEアプリケーション・アシスタントのデプロイを開きます。

  6. 「次へ」をクリックします。

    「アプリケーションの再デプロイ」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。

    「アーカイブの選択」ページが表示されます。

  8. 「アーカイブまたは展開済ディレクトリ」セクションで、次のいずれかを選択します。

    • アーカイブはこのブラウザが稼働しているマシンに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

    • アーカイブまたは展開済ディレクトリはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。アーカイブの場所を入力するか、「参照」をクリックしてアーカイブ・ファイルを検索します。

  9. 「デプロイ・プラン」セクションで、次のいずれかを選択できます。

    • デプロイ構成が行われるとき、新規デプロイメント・プランを作成します。

    • このアプリケーションの現在のデプロイ・プランを使用します。

    • デプロイメント・プランはこのWebブラウザが稼働しているマシンに存在します。プランへのパスを入力します。

    • デプロイメント・プランはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。プランへのパスを入力します。

  10. 「次へ」をクリックします。

    「アプリケーション属性」ページが表示されます。

  11. 「アプリケーション属性」セクションの「アプリケーション名」に、アプリケーション名を入力します。

  12. 「Webモジュールのコンテキスト・ルート」セクションで、アプリケーションのコンテキスト・ルートをapplication.xmlで指定済でない場合は指定します。コンテキスト・ルートは、WebモジュールのURIです。Webモジュール、またはWebサービスを含むEJBモジュールごとに、コンテキスト・ルートを指定できます。

  13. 「ターゲット・メタデータ・リポジトリ」セクションで「MDSリポジトリ」を選択し、「パーティション名」にパーティション名を入力します。アプリケーションを最初にデプロイしたときに使用したものと同じリポジトリ接続およびパーティション名を使用してください。そうしなければ、すべてのカスタマイズが失われます。

  14. 「次へ」をクリックします。

    「デプロイ設定」ページが表示されます。

  15. このページでは、アプリケーションをデプロイする前の一般的なタスクを実行できます。また、デプロイメント・プランの編集またはディスクへの保存もできます。「デプロイ・タスク」セクションで次の操作ができます。

    • Webモジュールの構成

    • アプリケーション・セキュリティの構成

    • 永続性の構成

    これらのオプションの詳細は、第10.8項を参照してください。

  16. 「デプロイメント・プラン」を開きます。

    デプロイメント・プランを選択した場合、編集と保存ができます。

  17. 「再デプロイ」をクリックします。

    Fusion Middleware Controlに処理中のメッセージが表示されます。

  18. デプロイが完了したら、「閉じる」をクリックします。

10.7 デプロイメント・プランの管理

デプロイ・プランは、アーカイブをOracle WebLogic Serverにデプロイするために必要な構成データのすべてをクライアント側でまとめたものです。デプロイ・プランにより、構成設定の保存済セットを使用して、アプリケーションを容易にデプロイまたは再デプロイできます。

第10.3.1項で説明されているように、デプロイ時に既存のデプロイメント・プランをアプリケーションに適用しない場合、デフォルトでは新しいデプロイメント・プランが作成されます。作成されたデプロイメント・プランはファイルとして保存し、そのアプリケーションの再デプロイや他のアプリケーションのデプロイに再利用できます。

ただし、アプリケーションのデプロイ後にその構成を変更する場合(たとえば、アプリケーションのMDS構成を変更する場合)、保存した既存のデプロイメント・プランは、デプロイされたアプリケーションの構成設定を表さなくなります。

そのような場合、デプロイされたアプリケーションの構成をより綿密に表す新しいデプロイメント・プランをフェッチできます。

現在デプロイされているアプリケーションのデプロイ・プランをフェッチする手順は次のとおりです。

  1. 「WebLogicドメイン」メニューから、「デプロイメント」を選択します。

  2. 現在デプロイされているアプリケーションのリストからアプリケーションを選択します。

  3. 「デプロイメント」メニューから「デプロイ・プランのフェッチ」を選択します。

    「デプロイメント・プランのフェッチ」ページが表示されます。

  4. デプロイメント・プランの保存先を選択して、「フェッチ」をクリックします。

    デプロイ・プランは、Webブラウザが実行されているコンピュータまたはFusion Middleware Controlが実行されているコンピュータに保存できます。

  5. 表示されたダイアログ・ボックスで、デプロイメント・プランが保存されたディレクトリの場所を指定します。

    これで、このデプロイメント・プランを使用し、現在アプリケーションで使用中の構成で、後でアプリケーションをデプロイまたは再デプロイできるようになりました。

また、アプリケーション・デプロイメント・ウィザードの「デプロイ設定」ページでデプロイメント・プランを編集することもできます。

10.8 Fusion Middleware Controlでの一般的なデプロイ・タスクについて

Fusion Middleware Controlを使用してアプリケーションをデプロイする場合、アプリケーションをデプロイする前に、デプロイメント・ウィザードの「デプロイ設定」ページを使用して、具体的なデプロイ構成タスクを実行できます。

デプロイするアプリケーションのタイプに応じて「デプロイ設定」ページに表示できるデプロイ・タスクについて、次に説明します。

Webモジュールの構成

このデプロイ・タスクは、Webモジュールを含むアプリケーションをデプロイする場合に使用できます。これは、ほとんどの場合、アプリケーションにWebアプリケーション・デプロイメント記述子(web.xmlまたはweblogic.xml)が含まれることを意味します。ただし、Webモジュールは、アプリケーションのJavaコードのアノテーションで識別することもできます。

このデプロイ・タスクを使用して、Webアプリケーション・デプロイメント記述子の標準的なプロパティを設定できます。このプロパティには、次のようなものがあります。

  • セッション検証間隔

  • セッションCookieの最大保持時間

EJBの構成

このデプロイ・タスクは、EJBモジュールを含むアプリケーションで使用できます。これは、ほとんどの場合、アプリケーションにEJBデプロイメント記述子(ejb-jar.xmlまたはweblogic-ejb-jar.xml)が含まれることを意味します。ただし、EJBモジュールは、アプリケーションのJavaコードのアノテーションで識別することもできます。

このデプロイ・タスクを使用して、EJBデプロイメント記述子の標準的なプロパティを設定できます。このプロパティには、次のようなものがあります。

  • 空きプール内のBeanの最大数

  • EJBネットワーク・アクセス・ポイント

アプリケーション・セキュリティの構成

このデプロイ・タスクは、すべてのアプリケーション・タイプで使用できます。ただし、このタスクを選択したときに使用できるオプションは、アプリケーションに次のファイルがあるかどうかによって異なります。

  • jazn-data.xml

    アプリケーションにjazn-data.xmlファイルが存在する場合は、次の操作ができます。

    • ポリシー移行の追加、上書きまたは無視。

      • 初めてアプリケーションをデプロイする場合は、「追加」を選択します。

      • アプリケーションが以前にデプロイされており、アプリケーション認可ポリシーが存在する場合は、「追加」または「無視」を選択して、アプリケーション認可ポリシーを保持します。

      • 前のポリシーを上書きするには、「上書き」を選択します。

    • アプリケーション・ストライプIDの指定(ストライプIDが、移行オプションで定義されているストライプIDと一致しない場合)。

    • アプリケーションをアンデプロイするときにポリシーを削除するように指定。

  • cwallet.sso

    アプリケーションにcwallet.ssoファイルが存在する場合は、追加のアプリケーション資格証明移行オプションを設定できます。

アプリケーションに両方のファイルが含まれている場合、このページには両方のセクションが表示されます。

「アプリケーション・セキュリティの構成」デプロイ・タスクを選択するときに使用可能な設定に関する詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のFusion Middleware Controlを使用したJava EEとOracle ADFのアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。

アプリケーションにどちらのファイルも存在しない場合は、このタスクを使用して、アプリケーションをデプロイするときのユーザー・ロールおよびポリシーの定義方法を決定できます。たとえば、デプロイメント記述子で定義されたロールおよびポリシーのみを使用することも、サーバーで定義されたロールおよびポリシーのみを使用することもできます。「アプリケーション・セキュリティの構成」ページには、次のオプションが表示されます。

  • デプロイメント記述子のみ: デプロイメント記述子で定義されているロールおよびポリシーのみを使用します。

  • カスタム・ロール: 管理コンソールで定義されているロールを使用し、デプロイメント記述子で定義されているポリシーを使用します。

  • カスタム・ロールおよびポリシー: 管理コンソールで定義されているロールおよびポリシーのみを使用します。

  • 拡張: レルムの構成ページで構成したカスタム・モデルを使用します。

永続性の構成

このデプロイ・タスクは、1つ以上のpersistence.xmlファイルを含むアプリケーションで使用できます。このタスクを使用して、アプリケーションのJava Persistent API (JPA)の永続性単位を構成できます。

それぞれの永続性単位の詳細を表示して、それぞれの永続性単位のJava Transaction API (JTA)データ・ソースまたは非JTAデータ・ソースを定義することができます。

永続性単位にデータ・ソースを構成すると、Oracle TopLinkを使用するアプリケーションで便利な場合があります。詳細は、『Oracle TopLinkソリューション・ガイド』を参照してください。

Java EEアプリケーションでの永続性単位およびpersistence.xmlファイルの使用方法の詳細は、次のWebサイトにあるJava EE 5チュートリアルの、永続性単位の定義に関する項を参照してください。

http://download.oracle.com/javaee/5/tutorial/doc/bnbqw.html#bnbrj

ADF接続の構成

このデプロイ・タスクは、ADF接続を使用するアプリケーションで使用できます。外部アプリケーションの接続情報を変更できます。ADF接続の詳細は、『Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』を参照してください。

10.9 デプロイされたアプリケーションでのMDS構成属性の変更

アプリケーションでMDSリポジトリを使用している場合、アプリケーションをデプロイした後に構成属性を変更できます。属性を表示または変更するには、システムMBeanブラウザまたはWLSTを使用できます。


注意:

この構成の変更は、カスタマイズとしてMDSに保持されます。これらがカスタマイズとして保持される理由は次のとおりです。
  • この構成の変更は、アプリケーション・デプロイメント全体で保持されます。たとえば、アプリケーションのExternalChangeDetectionInterval構成属性の値がOracle JDeveloper全体で40秒に設定されているとします。ExternalChangeDetectionInterval構成属性を50秒に変更し、このアプリケーションを再デプロイすると、この属性の値は50秒のままになります。

  • クラスタでは、デプロイされたアプリケーションのすべてのインスタンスが同じMDSリポジトリ・パーティションを指すため、このアプリケーションのすべてのインスタンスは同じ値を使用します。構成属性が1つのアプリケーション・インスタンスに対して変更されると、クラスタ内でそのアプリケーションのすべてのインスタンスが変更された値を使用します。


次の各項では、MDS構成属性を変更する方法について説明します。

10.9.1 Fusion Middleware Controlを使用したMDS構成属性の変更

アプリケーションのMDS構成属性を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「アプリケーションのデプロイ」を展開して、アプリケーションのホーム・ページに移動します。そこで、アプリケーションを選択します。

    アプリケーションのホーム・ページが表示されます。

  2. 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「システムMBeanブラウザ」を選択します。

    「システムMBeanブラウザ」ページが表示されます。

  3. 「アプリケーション定義のMBean」「oracle.adf.share.config」「サーバー: 名前」「アプリケーション: 名前」「ADFConfig」「ADFConfig」「ADFConfig」を開きます。

  4. 「MDSAppConfig」を選択します。

    次の図のように「アプリケーション定義のMBean」ページが表示されます。

    mds_sysmbean.gifの説明が続きます
    図mds_sysmbean.gifの説明

  5. 属性の説明および値を表示できます。

    表10-2では、MDS固有の構成属性について説明します。ConfigMBeanなど、他の属性もブラウザに表示されますが、それらはすべてのMBeanの汎用属性です。

    表10-2 デプロイされたアプリケーションでのMDS構成属性

    属性 説明

    AppMetadataRepositoryInfo

    読取り専用。アプリケーションがデプロイされているメタデータ・リポジトリ・パーティションについての説明です。

    AutoPurgeTimeToLive

    秒単位で指定された特定の時間間隔より古いメタデータ・ドキュメントのバージョンを自動的にパージします。この時間間隔より古い、ラベルのないバージョンはいずれも、このアプリケーションから後続の更新が行われるたびに自動的にパージされます。値が設定されていない場合、バージョンは自動的にパージされません。

    ConfigMBean

    trueの場合、このMBeanが構成MBeanであることを示します。

    DeployTargetRepository

    アプリケーション用に構成されたターゲット・リポジトリの名前。

    eventProvider

    trueの場合、このMBeanがJSR-77によって定義されているイベント・プロバイダであることを示します。

    eventTypes

    このMBeanによって送信されるすべてのイベントのタイプ。

    ExternalChangeDetection

    いずれかのメタデータの変更が他のクラスタ・ノードで実行されているか、または別のアプリケーションで実行されているかを判断するために、MDSリポジトリをポーリングするように指定します。変更が検出されると、リポジトリを共有するアプリケーションに通知が送信されます。

    複数のアプリケーションで、共有リポジトリにデプロイされるメタデータを共有できます。あるアプリケーションでこの共有メタデータに対して変更を行うと、他のアプリケーションでその変更を検出できます。そのためには、すべてのアプリケーションで、アプリケーション構成の一環として共有リポジトリを構成する必要があります。

    MDSリポジトリが同じJVMの複数のアプリケーションで使用されている場合、いずれかのアプリケーションでExternalChangeDetectionがtrueに設定されていると、MDSは変更がないかポーリングします。

    このアプリケーション・メタデータを更新することがない場合、または単一のサーバー上でこのアプリケーションでのみ使用される場合、この属性はfalseに設定します。

    この属性は、データベース・ベースのリポジトリにのみ適用されます。デフォルトはtrueです。

    ExternalChangeDetectionInterval

    外部メタデータの変更があるかどうかを判断するために、MDSリポジトリのポーリングを行う最大時間間隔(秒)。この属性は、ExternalChangeDetectionが有効な場合にのみ有効です。

    MDSリポジトリが同じJVMの複数のアプリケーションで共有され、使用されている場合、MDSは各アプリケーションでこの属性に指定されている値のうち、最低のものを使用します。そのため、あるアプリケーションでこのパラメータの値を変更しても、変更の影響が発生するのは、新しい値が他のアプリケーションで指定されたいずれの値より小さい場合のみです。

    デフォルトは30秒です。

    MaximumCacheSize

    最大メタデータ・キャッシュ・サイズ制限(KB)。値が0の場合、キャッシュは無効です。値が指定されていない場合、キャッシュは無制限になります。その場合、キャッシュ・データは無制限に格納されます。

    objectName

    このMBeanによって送信されるすべてのイベントのタイプ。

    ReadOnly

    trueの場合、このMBeanが読取り専用MBeanであることを示します。

    ReadOnlyMode

    アプリケーションを読取り専用モードに変更します。これによって、構成やアプリケーションのメタデータなど、アプリケーションのリポジトリ・パーティションを更新できないようにします。

    RemoteNotifications

    適用可能なメタデータ変更に対する配布リモート通知を有効にします。このパラメータは、ExternalChangeDetectionが有効な場合のみ有効です。

    RestartNeeded

    適用可能なメタデータ変更に対する配布リモート通知を有効にします。このパラメータは、ExternalChangeDetectionが有効な場合のみ有効です。

    RetryConnection

    接続に失敗した後、アプリケーションがメタデータ・リポジトリへの接続を再試行できるようにします。

    SharedMetadataRepositoryInfo

    読取り専用。アプリケーションで使用されるMDSリポジトリ・パーティションを指定します。1つのアプリケーションで、複数の共有メタデータ・リポジトリを使用できます。

    stateManageable

    trueの場合、このMBeanがJSR-77によって定義されている状態管理機能を提供することを示します。

    statisticsProvider

    trueの場合、このMBeanがJSR-77によって定義されている静的プロバイダであることを示します。

    SystemMBean

    trueの場合、このMBeanがシステムMBeanであることを示します。

    Visible

    trueの場合、このMBeanが現在のユーザーに見えることを示します。


  6. 属性を表示または変更するには、属性を選択します。

    属性ページが表示されます。

  7. 属性が読取り専用でない場合は、値を変更できます。たとえば、AutoPurgeTimeToLiveでは、「値」に新しい値を入力して間隔を変更できます。

  8. 「適用」をクリックします。

  9. 「ADFConfig」(MDSAppConfigの親)にナビゲートして選択します。

  10. 「操作」タブで、「保存」をクリックします。

  11. 「起動」をクリックします。

10.9.2 WLSTを使用したMDS構成の変更

WLSTを使用して、アプリケーションのMDS構成を変更できます。次の例は、ReadOnlyMode属性を読み込んで設定するWLSTスクリプトを示しています。

"""
Getting ReadOnlyMode Attribute from MBean
"""
connect('username','password','hostname:port')
application = 'application_name'
attribute = 'ReadOnlyMode'
beanName = 'oracle.adf.share.config:ApplicationName='+ application +',name=MDSAppConfig,type=ADFConfig,Application='+ application +',ADFConfig=ADFConfig,*'

beanObjectName = ObjectName(beanName)
beans = mbs.queryMBeans(beanObjectName, None)
bean = beans.iterator().next().getObjectName()
custom()
value = mbs.getAttribute(bean, attribute)
print value

"""
Setting ReadOnlyMode Attribute from MBean
"""
attr = Attribute(attribute, Boolean(0))  
mbs.setAttribute(bean,attr)
value = mbs.getAttribute(bean, attribute)
print value

"""
Saving the Changes. This is required to persist the changes.
"""

adfConfigName = 'oracle.adf.share.config:ApplicationName='+ application + ',name=ADFConfig,type=ADFConfig,Application='+ application + ',*'
adfConfigObjectName = ObjectName(adfConfigName)
adfConfigMBeans = mbs.queryMBeans(adfConfigObjectName, None)
adfConfigMBean = adfConfigMBeans.iterator().next().getObjectName()
mbs.invoke(adfConfigMBean, 'save', None, None)

10.9.3 アプリケーションの元のMDS構成のリストア

アプリケーションの元のMDS構成をリストアするには:

  1. 「アプリケーションのデプロイ」を展開して、アプリケーションのホーム・ページに移動します。そこで、アプリケーションを選択します。

    アプリケーションのホーム・ページが表示されます。

  2. 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「システムMBeanブラウザ」を選択します。

    「システムMBeanブラウザ」ページが表示されます。

  3. 「アプリケーション定義のMBean」「oracle.adf.share.config」「サーバー: 名前」「アプリケーション: 名前」「ADFConfig」「ADFConfig」を開きます。

  4. 「操作」タブを選択します。

  5. RestoreToOriginalConfigurationを選択します。

    操作: restoreToOriginalConfigurationページが表示されます。

  6. 「起動」をクリックします。

    この操作は注意して行ってください。これにより、元のadf-config.xmlファイルに行われたすべての変更が破棄されます。adf-config.xmlはベース・ドキュメントにリストアされます。