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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解
12.2.1
E69909-01
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3 Oracle Fusion Middlewareのコンポーネントの概要

この章ではOracle WebLogic ServerOracle HTTP ServerおよびOracle CoherenceなどのOracle Fusion Middlewareのコンポーネントについて説明します。

3.1 Oracle Fusion Middleware Infrastructureの理解

Oracle Fusion Middleware Infrastructureは、Oracle WebLogic Server、Oracle CoherenceおよびOracle JRFの次のようなインフラストラクチャ・サービスを提供する、Oracle Fusion Middlewareディストリビューションです。

  • Oracle Application Development Framework

  • Oracle Metadata Services

  • Oracle Platform Security Services

  • Oracle Web Services Manager。

  • Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control。

これらのサービスは、Infrastructureのインストーラによって、Oracle Fusion Middleware 12cのOracleホーム内にある、Oracle共通ディレクトリにインストールされます。

Oracle Fusion Middleware 11gの同等のインストーラはApplication Developer 11gインストーラで、これにはOracle WebLogic Serverの既存のインストールが必要であることに注意してください。12cでは、Oracle Fusion Middleware InfrastructureディストリビューションはOracle WebLogic ServerとOracle JRFの両方で構成されていて、単一のインストーラが対応します。

3.2 Oracle WebLogic Serverの理解

Oracle WebLogic Serverは、スケーラブルな企業向けのJava Platform, Enterprise Edition(Java EE)アプリケーション・サーバーです。Oracle WebLogic Serverのインフラストラクチャは、様々な分散アプリケーションのデプロイメントをサポートしており、SOAに基づいてアプリケーションを構築するための理想的な基盤です。

Java EEは、Javaプログラミング言語においてサーバー・プログラミング用に広く使用されているプラットフォームです。Java EEプラットフォームでは、JavaのStandard Editionとは異なり、主にアプリケーション・サーバー上で実行されるモジュール形式のコンポーネントに基づいて、フォルト・トレラントな分散多層Javaソフトウェアをデプロイする機能を提供するライブラリが追加されています。

企業は、Oracle WebLogic Serverにより、Java EEの実装だけでなく、堅牢でセキュアな高可用性のある管理しやすいスケーラブルな環境にビジネスクリティカルなアプリケーションをデプロイすることができます。これらの特徴により、企業はOracle WebLogic Serverインスタンスのクラスタを構成し、ロードを分散し、ハードウェアまたはその他の障害が発生した際にかわりとなる処理能力を提供できます。新しい診断ツールにより、システム管理者はデプロイ済アプリケーションのパフォーマンスやOracle WebLogic Serverの環境自体をモニターおよび調整できます。また、人による操作を介さずにアプリケーション・スループットを自動的にモニターおよび調整するようにOracle WebLogic Serverを構成することもできます。サービスへのアクセスは豊富なセキュリティ機能によって保護され、企業データをセキュアに保つことで悪意のある攻撃を防止できます。

詳細は、「Oracle WebLogic Serverの理解」を参照してください。

3.3 Oracle Web Servicesの理解

Webサービスは、ネットワーク上の他のシステムから利用可能な1つのアプリケーションにパッケージされた一連の関数です。ネットワークは企業イントラネットの場合もあれば、インターネットの場合もあります。Webサービスは、大部分のシステムに備わっている基本的な標準テクノロジに依存しているため、分散システムを相互接続する場合に適した方法です。Webサービスは、Webベースの分散アプリケーション間で共有でき、Webベースの分散アプリケーションのコンポーネントとして使用することも可能です。カスタマ・リレーションシップ・マネジメント・システム、注文処理システム、他の既存のバックエンド・アプリケーションなどその他のシステムでは、Webサービス関数をコールし、データを要求したり、操作を実行できます。

Oracle Fusion MiddlewareのWebサービスの概要、各カテゴリでサポートされているWebサービスとクライアントの説明、およびOracle Fusion Middleware Webサービスの実装のロードマップの詳細は、『Webサービスの理解』のWebサービスに関する項を参照してください。

3.4 Oracle Coherenceの理解

Oracle Coherenceはクラスタ化されたデータの管理において、読み書きアクセスに対しては完全な一貫性と単一のシステム・イメージ(SSI)およびスケーラビリティを、また、ストレージと処理に対しては透過的なフェイルオーバーとフェイルバック、そしてリニア・スケーラビリティを提供し、さらにシングル・ポイント障害(SPOF)のない、クラスタ全体のロックとトランザクションを提供します。

この基盤の上に、データベース・キャッシング、HTTPセッション管理、グリッド・エージェントの起動、分散問合せなど、Coherenceが提供する様々なサービスが構築されます。

Oracle Coherenceの詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のCoherenceの概要に関する項を参照してください。

3.5 Oracle HTTP Serverの理解

Oracle HTTP Serverは、Apache HTTP Serverインフラストラクチャをベースとしており、Oracleが専用に開発したモジュールが含まれます。シングル・サインオン、クラスタ化デプロイメントおよび高可用性機能により、Oracle HTTP Serverの運用を拡張しています。Oracle HTTP Serverには、クライアント・リクエストを処理するための次のコンポーネントが含まれます。

  • HTTPリスナー。受信リクエストを処理し、それを処理する適切なユーティリティにルーティングします。

  • モジュール(mod)。Oracle HTTP Serverの基本的な機能を実装および拡張します。標準的なApache HTTP Serverモジュールの多くは、Oracle HTTP Serverに組み込まれています。また、Oracle HTTP Serverとその他のOracle Fusion Middlewareコンポーネントとの統合をサポートするために、Oracle Fusion Middlewareに固有のモジュールもいくつか組み込まれています。

  • Perlインタプリタ。 mod_perlを介してOracle HTTP Serverに組み込まれた永続的なPerlのランタイム環境です。

Oracle HTTP Serverの詳細は、『Oracle HTTP Server管理者ガイド』を参照してください。

3.6 Oracle User Messaging Serviceの理解

Oracle User Messaging Serviceは、ユーザーとデプロイされたアプリケーション間での双方向通信を可能にします。主な機能は次のとおりです。

  • 様々なメッセージング・チャネルに対するサポート: メッセージは、電子メール、インスタント・メッセージ(IM)(XMPP)、ショート・メッセージ・サービス(SMS)(SMPP)およびボイスを介して送受信できます。

  • 双方向メッセージング: アプリケーションからユーザーへのメッセージ送信(アウトバウンド・メッセージングとも呼ばれる)以外に、ユーザーは、メッセージングの相互作用(インバウンド・メッセージング)を開始できます。たとえば、ユーザーが特定のアドレスに電子メールまたはテキスト・メッセージを送信すると、そのメッセージは適切なアプリケーションにルーティングされ、次に、アプリケーションでは、ビジネス・ロジックに従ってユーザーに応答するか、または別のプロセスを起動します。

  • ユーザー・メッセージング・プリファレンス: エンド・ユーザーは、Webインタフェースを使用して、メッセージング通知の受信方法と受信時間に関するプリファレンスを定義できます。アプリケーションでは、ユーザーの電子メール・アドレスやIMクライアントへの送信を判断せずに、その柔軟性によって、単にメッセージをユーザーに送信し、その先のメッセージのルーティングをユーザーのプリファレンスに従ってUMSに任せます。

  • 強力なメッセージ配信: UMSは、メッセージング・ゲートウェイが提供する配信ステータス情報を継続して記録し、アプリケーションにこの情報を提供しているため、アプリケーションは失敗した配信に対応できます。また、アプリケーションでは、初期のアドレスへの配信が失敗した場合に備えて、メッセージに対して1つ以上のフェイルオーバー・アドレスを指定できます。UMSのフェイルオーバー機能を使用することで、アプリケーション開発者は、複雑な再試行ロジックの実装から解放されます。

Oracle User Messaging Serviceの詳細は、『Oracle User Messaging Serviceの管理』を参照してください。

3.7 Oracle Platform Security Servicesの理解

Oracle Platform Security Servicesは、エンタープライズ製品開発チーム、システム・インテグレータおよび独立系ソフトウェア・ベンダーに、Java SEおよびJava EEアプリケーション向けの標準ベースの移植性の高いエンタープライズグレードの統合セキュリティ・フレームワークを提供します。

Oracle Platform Security Servicesは、基盤となるセキュリティ・プラットフォームとして、WebLogic Server、Server Oriented Architecture (SOA)アプリケーション、Oracle WebCenter、Oracle Application Development Framework (ADF)アプリケーションなどのOracle Fusion Middlewareにセキュリティを提供します。

Oracle Platform Security Servicesは、セキュリティおよびアイデンティティ管理の実装の煩雑さから開発者を解放する、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)形式の抽象化レイヤーを提供します。OPSSを使用すれば、開発者は、暗号キーの管理、リポジトリ・インタフェースや他のアイデンティティ管理インフラストラクチャについて詳しく把握しておく必要がありません。社内開発アプリケーション、サード・パーティ・アプリケーションおよび統合アプリケーションでは、OPSSを使用することで、企業全体で統一された同一のセキュリティ・サービス、アイデンティティ管理サービスおよび監査サービスを利用できます。

詳細は、内のOracle Platform Security Servicesに関する項を参照してください。

3.8 Oracle Data Integratorの理解

Oracle Data Integratorには、複雑なデータ・ウェアハウスを構築、デプロイおよび管理するため、あるいはSOAまたはビジネス・インテリジェンス環境のデータ集中型アーキテクチャの一部として、完全に統一されたソリューションが用意されています。さらに、データ統合のあらゆる要素(データの移動、データの同期化、データ品質、データ管理、データ・サービス)を組み合せて、複雑なシステムにおいて情報の迅速さ、正確さおよび一貫性を保証します。

Oracle Data Integratorの特徴は、データ統合のあらゆるスタイル(データ中心、イベント中心、サービス中心)を組み込んだアクティブな統合プラットフォームです。ODIでは、大量のデータの効率的な変換、高度なチェンジ・データ・キャプチャ(CDC)機能によるリアルタイムのイベント処理、Oracle SOA Suiteに対するデータ・サービスの提供によって、分断化状態の統合が統一されます。また、堅牢なデータ整合性制御機能によって、データの一貫性と正確性が保証されます。異種のE-LT、宣言的な設計、ナレッジ・モジュールなど、中核となる強力な差別化機能によって、Oracle Data Integratorは、統合プラットフォームのパフォーマンス、柔軟性、生産性、モジュール性およびホットプラガブル性の要件を満たします。

詳細は、『Oracle Data Integratorの理解』のOracle Data Integratorの概要に関する項を参照してください。

3.9 Oracle SOA Suiteの理解

サービス指向アーキテクチャ(SOA)は、ビジネス上の問題に対するソリューションを提供するために、エンタープライズ・アプリケーション統合の構築をサポートするエンタープライズ・アーキテクチャを提供します。SOAは、統合と再利用が容易で、柔軟かつ順応性のあるITインフラストラクチャを作成するモジュール型ビジネスのWebサービスとして、エンタープライズ・アプリケーションの開発を促進します。

Oracle SOA Suiteには、コンポジット・アプリケーションを設計、デプロイおよび管理するためのサービス・インフラストラクチャ・コンポーネントの完全なセットが用意されています。Oracle SOA Suiteにより、サービスの作成と管理を行って、複合アプリケーションとビジネス・プロセスに編成できます。コンポジットを使用すれば、複数のテクノロジ・コンポーネントを組み合せて1つのSOAコンポジット・アプリケーションを簡単に作成できます。Oracle SOA Suiteは異種ITインフラストラクチャに組み込まれ、企業によるSOAの段階的な採用を可能にします。

詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』Oracle SOA Suiteに関する項を参照してください。

3.10 Oracle Business Process Management Suiteの理解

Oracle BPM Suiteでは、ビジネス・プロセスを中心とするビジネス・アプリケーションの開発、管理および使用のための統合環境が提供されます。

Oracle BPM Suiteは、設計時や実装からランタイムやアプリケーション管理まで、アプリケーション開発ライフサイクルのすべてのステージをシームレスに統合します。Oracle BPM Suiteは、Oracle SOA Suite上で階層化され、多くの同じ製品コンポーネントを共有します。

詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』のOracle Business Process Management Suiteに関する項を参照してください。

3.11 Oracle Managed File Transferの理解

Oracle Managed File Transfer (MFT)は、エンド・ツー・エンドで高いパフォーマンスで動作する標準ベースの管理対象ファイル・ゲートウェイです。ファイルの暗号化、スケジューリング、埋込みFTPサーバーと埋込みsFTPサーバーなどの機能を備えた軽量なWebベースのデザインタイム・コンソールで、ファイル転送の設計、デプロイメントおよび監視を実行できます。

詳細は、『Oracle Managed File Transferの使用』のOracle Managed File Transferの理解に関する項を参照してください。

3.12 Oracle Enterprise Data Qualityの理解

Oracle Enterprise Data Qualityでは、データ品質の把握、改善、保護および制御に使用される、包括的なデータ品質管理環境を提供します。EDQは、ベスト・プラクティスのマスター・データ管理、データ統合、ビジネス・インテリジェンスおよびデータ移行イニシアティブを容易にします。EDQは、カスタマ・リレーションシップ・マネジメントおよび他のアプリケーションに統合されたデータ品質を提供します。

詳細は、『Enterprise Data Qualityの理解』のOracle Enterprise Data Qualityに関する項を参照してください。

3.13 Oracle Enterprise Schedulerの理解

Oracle Enterprise Schedulerでは、ジョブを定義、スケジュールおよび実行できます。ジョブとは、アプリケーションのかわりに実行する作業の単位のことです。たとえば、特定のPL/SQLファンクションやコマンド行プロセスを実行するジョブを定義できます。Javaコードを実行するジョブを定義できます。

詳細は、『Oracle Enterprise Schedulerの管理のOracle Enterprise Schedulerの管理の概要に関する項を参照してください。

3.14 Oracle Event Processingの理解

Oracle Event Processingは、Oracle Event Processingサーバー、Oracle Event Processing Visualizer、コマンド行管理インタフェース、およびOracle JDeveloper統合開発環境(IDE)で構成されます。

Oracle Event Processingサーバーは、Oracle Event Processingアプリケーションを実行するために、論理的に関連付けられたリソースおよびサービスをホストします。サーバーはドメインにグループ化され、ドメインとして管理されます。1つのドメインは1つのサーバー(スタンドアロンサーバー・ドメイン)または多くのサーバー(マルチサーバー・ドメイン)を持つことができます。Oracle Event ProcessingビジュアライザおよびOracle Event Processing管理コマンド行インタフェースを介して、Oracle Event Processingドメインおよびサーバーを管理します。

詳細は、『Oracle Event Processingスタート・ガイド』のOracle Event Processingに関する項を参照してください。

3.15 Oracle Traffic Directorの理解

Oracle Traffic Directorは高速で、かつ信頼性と拡張性のあるレイヤー7のソフトウェア・ロード・バランサです。バック・エンドのアプリケーション・サーバーおよびすべてのWebサーバーへのすべてのHTTP、HTTPS、TCPトラフィックに対する信頼できるエントリ・ポイントとして機能するように、Oracle Traffic Directorを設定できます。Oracle Traffic Directorは、クライアントから受信したリクエストの、指定されたロード・バランシング・メソッドに基づくバック・エンドのサーバーへの分散、指定されたルールに基づくリクエストのルーティング、頻繁にアクセスされるデータのキャッシュ、トラフィックの優先付け、およびサービス品質の制御を行います。

Oracle Traffic Directorのアーキテクチャでは、大量のアプリケーション・トラフィックを低遅延で処理できます。この製品は、Oracle Exalogic Elastic CloudおよびOracle SuperClusterでの使用に最適化されています。Exalogicのインフィニバンド・ファブリックを介してバック・エンドのサーバーと通信できます。

詳細は、『Oracle Traffic Directorの管理』のOracle Traffic Directorのスタート・ガイドに関する項を参照してください。

3.16 Oracle WebCenter Contentの理解

Oracle WebCenter Contentを使用すると、企業は企業全体においてあらゆる種類のコンテンツを統合、管理および活用できます。マーケティング、ブランド管理、Webプレゼンス、会計、販売、人事およびエンジニアリングなどの企業のすべての業務分野で、同じツールを共有して共通のリポジトリ内の同じ情報に容易にアクセスできます。

情報を一元化し、資格のあるユーザーに情報へのアクセスを許可することにより、Oracle WebCenter Contentはコストを削減し、冗長性を排除し、効率を向上させます。同時に、必要に応じて情報を適切に管理、追跡および処分できます。

詳細は、『Oracle WebCenter Contentの理解』を参照してください。

3.17 Oracle WebCenter Portalの理解

Oracle WebCenter Portalは、標準ベースの、サービス指向アーキテクチャの上に構築された、統合された一連のコンポーネントであり、ソーシャル・アプリケーション、エンタープライズ・ポータル、コラボレイティブ・コミュニティおよびコンポジット・アプリケーションを作成できます。Oracle WebCenter Portalは、機能豊富なインターネット・アプリケーション、統合されたマルチチャネルのポータル・フレームワークの柔軟性と力、およびコンテンツ、コラボレーション、プレゼンスおよびソーシャル・ネットワーキング機能を実現する一連のツールとサービスを開発するために、動的なユーザー・インタフェース・テクノロジを結合します。

これらのコンポーネントを基に、Oracle WebCenter Portalは、個人およびグループがより効果的に作業およびコラボレーションできる構成可能な作業環境とともに、WebCenter Portalと呼ばれる、すぐに利用できる、エンタープライズ対応のカスタマイズ可能なアプリケーションも提供します。

Oracle WebCenter Portalは、ポータルまたはアプリケーションのコンテキスト内から、インスタント・メッセージ、ドキュメント、コンテンツ管理、ディスカッション・フォーラム、Wiki、ブログ、およびタグ付けなどのツールとユーザーが直接対話できる、オープンで拡張可能なソリューションを提供します。これらのツールおよびサービスは、エンド・ユーザーおよびITに、次世代のコラボレイティブなアプリケーションおよびポータルの構築およびデプロイを可能にします。

詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のOracle WebCenter Portalの概要に関する項を参照してください。

3.18 Oracle WebCenter Sitesの理解

Oracle WebCenter Sitesは、Web Experience Managementシステムで、これを使用するとユーザーはデスクトップおよびモバイルのWebサイトをビルドおよび管理できます。管理者として、コンテンツ管理サイトの作成、サイトへのユーザーの割当て、Oracle WebCenter SitesのContributorおよびCommunityのインタフェースのサイト上での有効化、インタフェース内でのコンテンツ管理関数へのユーザー・アクセスの管理に責任があります。ワークフローの管理、リビジョンの追跡、発行、マーケティングおよびサイトの訪問者へのフィードバックにも責任があります。

管理者を作成するために、Oracle WebCenter Sitesでは、AdminインタフェースおよびWEM Adminインタフェースを使用することができます。これらは、コンテンツ管理サイトのすべての側面を管理するのに必要なツールを提供します。また、Oracle WebCenter Sites: Insights、Oracle WebCenter Sites: A/B TestingおよびConversionsなどの機能を有効化することができ、これにより、コンテンツ・コントリビュータおよびマーケタがWebサイトの成功性の判断して、結果に従いWebサイトを強化できます。

3.19 Oracle BI Enterprise Editionの理解

Oracle BI Enterprise Edition(単にOracle Business Intelligenceと呼ばれることもある)には、あらゆるビジネス・インテリジェンス機能が備わっており、次のことが可能です。

  • 組織の最新データの収集

  • わかりやすい形式(表やグラフなど)でのデータの表示

  • 組織内の人々へのタイムリーなデータの配信

これらの機能によって、組織では、よりよい決定、詳細な情報に基づいた措置、より効率的なビジネス・プロセスの実装が可能になります。

詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のOracle BI Enterprise Editionに関する項を参照してください。

3.20 Oracle Forms Servicesの理解

Oracle Formsを使用してFormsアプリケーションを開発および配布します。Formsアプリケーションは、効率的かつ密接に連結してOracle Databaseにアクセスするためのユーザー・インタフェースを提供します。JavaとWebのサービスにアプリケーションを統合して、サービス指向アーキテクチャ(SOA)を活用できます。

詳細は、『Forms Servicesデプロイメント・ガイド』のOracle Formsに関する項を参照してください。