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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード
12c (12.2.1)
E69933-01
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4.3 Upgrade Assistantでアップグレードできるスキーマの識別

Upgrade Assistantは、アップグレードできるすべてのスキーマを識別して、すべてのスキーマをアップグレードに含める、またはアップグレードするスキーマをユーザー側で選択できます。アップグレードを開始する前に、アップグレード可能なスキーマのリストを確認するには、スキーマ・バージョンのレジストリを検索します。

ヒント:

スキーマ・バージョンのレジストリから収集した情報と、スキーマを比較して、ドメイン内にアップグレード可能なスキーマがまだあるかどうかを判別します。

Oracleデータベースを使用している場合は、Oracle DBAロールを持つ任意のユーザーとしてデータベースに接続し、SQL*Plusから次の文を実行して現在のバージョン番号を取得します。SQLスクリプト(version.sqlなど)に保存されると、次のレポートが生成されます。

SET LINE 120
COLUMN MRC_NAME FORMAT A14
COLUMN COMP_ID FORMAT A20
COLUMN VERSION FORMAT A12
COLUMN STATUS FORMAT A9
COLUMN UPGRADED FORMAT A8
SELECT MRC_NAME, COMP_ID, OWNER, VERSION, STATUS, UPGRADED FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY ORDER BY MRC_NAME, COMP_ID ;

VERSIONの数値が11.1.1.6.0以上で、STATUS列が「VALID」であれば、そのスキーマはアップグレードでサポートされます。

あるスキーマではアップグレードの必要がないと判断した場合、schema_version_registry表には、12.2.1アップグレード後もアップグレード前のバージョンでそのスキーマが保持されます。

アップグレードが必要なスキーマに関する注意:

  • ほとんどのコンポーネントで、更新できるスキーマ・バージョン開始点は、11gリリース1 (11.1.1.6、11.1.1.7、11.1.1.8または11.1.1.9)または12c (12.1.2または12.1.3)のみです。スキーマが、サポートされているバージョンでない場合、12c (12.2.1)のアップグレード手順を使用する前に、それらをアップグレードする必要があります。

    Oracle Enterprise Data QualityやOracle Golden Gate Veridataなど、一部のコンポーネントでは、サポートされている標準的なOracle Fusion Middlewareバージョン以外のバージョンからのアップグレードがサポートされています。

  • アップグレードに必要なスキーマに関する追加情報は、コンポーネント固有のインストールおよびアップグレードのドキュメントを参照してください。

  • 11gでファイルベースのポリシー・ストアを使用していた場合、Upgrade Assistantを実行する前に、ファイルベースのポリシー・ストアをデータベースベースのセキュリティ・ストアに再度関連付ける必要があります。詳細は、「アップグレード前のファイルベースのポリシー・ストアの再関連付け」を参照してください。

  • 11gでOIDベースのポリシー・ストアを使用していた場合は、アップグレード前に新しい12c OPSSスキーマが作成済であることを確認してください。

  • Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)リリースでアップグレード可能な製品のスキーマのみをアップグレードできます。まだ12c (12.2.1)へのアップグレードが可能になっていないコンポーネントを含むドメインをアップグレードしないでください。