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Oracle® Fusion Middleware Oracle Managed File Transferのインストールと構成
12c (12.2.1)
E69927-02
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4 Oracle Managed File Transferドメインの構成

Oracle Managed File Transferドメインの作成および構成を終了すると、データベース・スキーマの作成とWebLogicドメインの構成が完了します。これは、高可用性に向けて拡張することもできます。

構成プロセスを開始する前に、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャと同じOracleホームへのOracle Managed File Transferソフトウェアのインストールが完了していることを確認します。詳細は、「Oracle Managed File Transferソフトウェアのインストール」を参照してください。

4.1 データベース・スキーマの作成

Oracle Managed File Transferドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに必要なスキーマをインストールする必要があります。

これらのスキーマを、この項の手順に従ってインストールします。

4.1.1 動作保証されたデータベースのインストールと構成

動作保証されたデータベースがインストールおよび構成され、そのデータベースが稼働中であることを確認する必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のデータベースおよびデータベース・スキーマのインストールに関する項を参照してください。

4.1.2 リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の起動

RCUを起動するには、JDK環境変数が正しく設定されている必要があります。

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動するには:

  1. 対象のシステムで、ORACLE_HOME/oracle_common/binディレクトリに移動します。
  2. JAVA_HOME環境変数が、ご使用のシステム上の動作保証済JDKの場所に設定されていることを確認します。この場所は、binディレクトリより上の階層にする必要があります。たとえば、JDKが/home/Oracle/Java/に配置されている場合は、次のようになります。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_60

    Windowsオペレーティング・システムの場合:

    set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_60

    これらの例にあるJDKの場所は、ご使用のシステムの実際のJDKの場所に読み替えてください。

  3. RCUを起動します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./rcu
    

    Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:

    rcu.bat

4.1.3 スキーマ作成のためのRCU画面のナビゲート

この項のトピックでは、スキーマを作成するためのタスクについて説明します。

4.1.3.1 RCUの概要

「次へ」をクリックします。

4.1.3.2 スキーマ作成の方法の選択

対象のデータベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションと権限が付与されている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、必要なSYSDBA権限が付与されていることを前提としています。

データベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションまたは権限が付与されていない場合は、この画面で、「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。このオプションによりSQLスクリプトが生成され、データベース管理者が利用できます。『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のシステム・ロードと製品ロードの理解に関する項を参照してください。

4.1.3.3 データベース接続の詳細の提供

RCUがデータベースに接続できるようにするために、データベース接続の詳細を指定します。

続行するには「次」をクリックし、データベース接続の成功を確認するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

4.1.3.4 カスタム接頭辞の指定とスキーマの選択

接頭辞の新規作成を選択し、カスタム接頭辞を指定して、Managed File Transferスキーマを選択します。依存関係に応じて、次のスキーマが自動的に選択されます。

  • ユーザー・メッセージング・サービス

  • メタデータ・サービス

  • Oracle Platform Security Services

  • 監査サービス

  • 監査サービス追加

  • 監査サービス・ビューア

  • WebLogicサービス

  • Oracle Enterprise Scheduler

スキーマ「共通インフラストラクチャ・サービス」も自動的に作成されます。このスキーマは、グレー表示されていて、選択も選択解除もできません。このスキーマを使用すると、ドメインの構成中にRCUから情報を取得できるようになります。詳細は、リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。

カスタム接頭辞は、これらのスキーマを論理的にグループ化して、このドメイン内でのみ使用することを目的としています。複数のドメイン間でのスキーマの共有はサポートされていないため、ドメインごとに固有のスキーマのセットを作成する必要があります。

ヒント:

カスタム接頭辞の詳細は、リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成でカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。

マルチドメイン環境のスキーマを構成する方法の詳細は、リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成のスキーマの作成計画に関する項を参照してください。

ヒント:

ここに入力するカスタム接頭辞は、メモしておく必要があります。このカスタム接頭辞は、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。

「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。

4.1.3.5 スキーマ・パスワードを指定

スキーマのパスワードをデータベースに設定する方法を指定してから、パスワードの指定と確認を行います。

ヒント:

この画面で設定するパスワードは、メモしておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。

4.1.3.6 カスタム変数の指定

SOAインフラストラクチャ・スキーマのカスタム変数を指定します。Oracle SOA Suiteの標準インストール・トポロジでは、データベース・プロファイル(SMALL)とHealthcare Integration (NO)の両方のデフォルト値が受け入れられます。

データベース・プロファイルの詳細は、パフォーマンスのチューニングを参照してください。

ヒント:

この画面に示されるオプションの詳細は、リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成のカスタム変数に関する項を参照してください。

:

4.1.3.7 スキーマ作成の実行

RCU画面の残りの部分を先に進めて、スキーマ作成を完了します。「完了サマリー」画面に到達したら、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。

4.2 Oracle Managed File Transferメインの構成

この項では、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成手順を説明します。ドメインを作成するためのその他の方法の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のWebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールに関する項を参照してください。

ドメインを作成して構成するには、次の作業を実行します。

4.2.1 構成ウィザードの起動

ドメインの構成を開始するには、ORACLE_HOME/oracle_common/common/binディレクトリに移動して、WebLogic Server構成ウィザードを起動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./config.sh

Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:

config.cmd

4.2.2 ドメインを作成するための構成ウィザード画面のナビゲート

この項では、トポロジのドメインを作成して構成する方法について説明します。

注意:

この手順を使用して既存のドメインを拡張できます。手順で示された指示とニーズが一致しない場合、必ず調和するように選択を行うか、サポート・ドキュメントで詳細を参照してください。

ドメインの作成と構成には、次のタスクが含まれます。

4.2.2.1 ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

このタスクでは、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所を選択する必要があります。このディレクトリに最適な場所は、Oracleホーム・ディレクトリ外です。

ドメイン・ホームの場所は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項のディレクトリ構造に従って、Oracleホーム・ディレクトリの外に配置することをお薦めします。このディレクトリ構造によって、ソフトウェアをアップグレードまたは再インストールする必要があるときに問題が起きにくくできます。

ドメイン・タイプとドメイン・ホーム・ディレクトリを指定する手順は次のとおりです。

  1. 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。
  2. 「ドメインの場所」フィールドで、使用するドメイン・ホーム・ディレクトリを指定します。

この画面上のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。

4.2.2.2 Templates for Oracle Managed File Transferの構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面では、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、次のテンプレートを選択します。

  • Oracle Managed File Transfer - 12.2.1 [mft]

    このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。

    • Oracle B2B Client – 12.2.1

    • Oracle Enterprise Manager - 12.2.1 [em]

    • Oracle WSM Policy Manager - 12.2.1.0 [oracle_common]

    • Oracle JRF - 12.2.1 [oracle_common]

    • WebLogic Coherenceクラスタの拡張 - 12.2.1[wlserver]

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。

4.2.2.3 アプリケーション・ホームの場所の選択

「アプリケーションの場所」画面で、ドメインに関連付けられたアプリケーションを格納する場所(アプリケーション・ホーム・ディレクトリ)を選択します。

アプリケーション・ホームの場所は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項のディレクトリ構造に従って、Oracleホーム・ディレクトリの外に配置することをお薦めします。このディレクトリ構造によって、ソフトウェアをアップグレードまたは再インストールする必要があるときに問題が起きにくくできます。

ヒント:

アプリケーション・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のアプリケーション・ホームの選択に関する項を参照してください。

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のアプリケーションの場所に関する項を参照してください。

4.2.2.4 管理者アカウントの構成

「管理者アカウント」画面では、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントにユーザー名とパスワードを指定します。

この画面で入力したユーザー名およびパスワードを書き留めておくことをお薦めします(これらの資格証明は、後でドメインの管理サーバーを起動して接続する際に必要になります)。

4.2.2.5 ドメイン・モードとJDKの指定

「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。

  • 「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。

  • 「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。

ヒント:

この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のドメイン・モードとJDKに関する項を参照してください。

4.2.2.6 データベース構成タイプの指定

「RCUデータ」を選択して、この画面に示されるフィールドをアクティブ化します。「RCUデータ」オプションは、構成ウィザードにデータベースとサービス表(STB)スキーマに接続して、ドメインの構成に必要なスキーマに関するスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。

注意:

この画面で「手動構成」を選択する場合、「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面で、スキーマのパラメータを手動で指定する必要があります。

「RCUデータ」を選択してから、次の各フィールドに入力します。

フィールド 説明

DBMS/サービス

データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。

ホスト名

データベースをホストするサーバーの名前を入力します。

ポート

データベースがリスニングするポート番号を入力します。

スキーマ所有者

スキーマ・パスワード

データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力されたスキーマのユーザー名およびパスワードです(「スキーマ・パスワードの指定」を参照)。

デフォルトのユーザー名はprefix_STBです。prefixは、RCUで定義したカスタム接頭辞です。

データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。

Connecting to the database server...OK
Retrieving schema data from database server...OK
Binding local schema components with retrieved data...OK

Successfully Done.

ヒント:

「RCUデータ」オプションの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。

この画面上のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータソースのデフォルトに関する項を参照してください。

4.2.2.7 JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。

ヒント:

高可用性環境の場合は、Oracle RACデータベースのデータ・ソース構成に関する追加情報について、『高可用性ガイド』の次の項を参照してください。

  • Oracle RACでのGridLinkデータ・ソースの構成

  • マルチ・データ・ソースの構成

この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の「JDBCコンポーネント・スキーマ」に関する項を参照してください。

4.2.2.8 JDBC接続のテスト

「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用して、構成したばかりのデータ・ソース接続をテストします。

「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。

デフォルトでは、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードは、スキーマの作成時に指定したパスワードです。異なるスキーマ・コンポーネントで異なるパスワードを使用する場合は、各行の「スキーマ・パスワード」列に希望するパスワードを入力して、それらを手動で編集します。パスワードを指定した後、パスワードを変更したスキーマに対応するチェック・ボックスを選択し、再度接続をテストします。

ヒント:

この画面上のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のJDBCコンポーネント・スキーマのテストに関する項を参照してください。

4.2.2.9 詳細な構成の選択

目的のトポロジに応じたドメインの構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択します。

  • 管理サーバー

    管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。

  • ノード・マネージャ

    ノード・マネージャの構成に必要です。

  • 管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence

    Oracle Managed File Transfer管理対象サーバーを構成する際に必要です。

4.2.2.10 管理サーバーのリスニング・アドレスの構成

「管理サーバー」画面で、「リスニング・アドレス」の横にあるドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。

管理サーバーにサーバー・グループは指定しないでください。

4.2.2.11 ノード・マネージャの構成

「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。

ノード・マネージャのタイプとして「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択して、ノード・マネージャの資格証明を指定します。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のノード・マネージャに関する項を参照してください。

ノード・マネージャ・タイプの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。

4.2.2.12 Oracle Managed File Transfer管理対象サーバーの構成

「管理対象サーバー」画面で、mft_server_1という名前の新しい管理対象サーバーが作成されます。

  1. 「リスニング・アドレス」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択するか、システム名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」は使用しないでください。
  2. 「サーバー・グループ」ドロップダウン・リストで、MFT-MGD-SVRSを選択します。これらのサーバー・グループによって、SOAとOracle Web Services Manager (OWSM)のサービスが、作成中の管理対象サーバーにターゲット設定されます。

    サーバーに対してOracle Web Services Manager (OWSM)ではなくMFTのみを対象とするMFT-MGD-SVRS-ONLYと呼ばれる別のサーバー・グループがあります。これは、通常、SOAサーバーとは別のサーバーにOracle Web Services Manager (OWSM)を含める場合に使用します。

    サーバー・グループは、定義済アプリケーション・サービス・グループを各定義済サーバー・グループにマップすることにより、Fusion Middlewareアプリケーションおよびサービスを1つ以上のサーバーにターゲット指定します。必要に応じて、特定のアプリケーション・サービス・グループを複数のサーバー・グループにマップできます。特定のサーバー・グループにマップされた任意のアプリケーション・サービスは、そのグループに割り当てられたすべてのサーバーに自動的にターゲット指定されます。詳細は、『ドメイン・テンプレート・リファレンス』のアプリケーション・サービス・グループ、サーバー・グループおよびアプリケーション・サービス・マッピングに関する説明を参照してください。

  3. 2番目の管理対象サーバーの構成は、高可用性の標準トポロジを構成するために必要な手順の1つです。高可用性環境を作成しない場合、この手順はオプションになります。

    「追加」をクリックし、このプロセスを繰り返して、2番目の管理対象サーバー(mft_server_2)を作成します。

    高可用性の標準トポロジの詳細は、『高可用性ガイド』のFusion Middleware標準HAトポロジの理解に関する項を参照してください。

    ドメインを構成した後に高可用性を構成するための次の手順は、「高可用性向けの環境の準備」を参照してください。

これらのサーバー名は、このドキュメント全体で引用されるため、別の名前を選択したときには、それらの名前を必要に応じて置換してください。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の管理対象サーバーに関する項を参照してください。

4.2.2.13 Oracle Managed File Transferのクラスタの構成

「クラスタ」画面を使用して、新しいクラスタを作成します。

  1. 「追加」をクリックします。
  2. 「クラスタ名」フィールドにmft_cluster_1を指定します。
  3. 「クラスタ・アドレス」フィールドは、空白のままにしておきます。

前述の手順を繰り返してcpt_cluster_1ibr_cluster_1およびwccui_cluster_1を作成します。

デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストまたはマルチキャストを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。

Fusion Middleware Controlを使用してクラスタを構成することもできます。この場合、新しいクラスタを作成するときにクラスタ通信(ユニキャストまたはマルチキャスト)を構成できます。詳細は、『Oracle WebLogic Server Administration Consoleオンラインヘルプ』のクラスタの作成と構成に関する項を参照してください。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のクラスタに関する項を参照してください。

4.2.2.14 クラスタへのOracle Managed File Transfer管理対象サーバーの割当て

「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、管理対象サーバーを新しいクラスタに割り当てます。

  1. 「クラスタ」ペインで、サーバーを割り当てるクラスタ(ここではmft_cluster_1)を選択します。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかの手順を実行して、mft_server_1mft_cluster_1に割り当てます。
    • mft_server_1を1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「クラスタ」ペインで選択したクラスタ(mft_cluster_1)の下に移動します。

    • mft_server_1をダブルクリックして、クラスタ・ペインの選択したクラスタ(mft_cluster_1)の下に移動します。

  3. 手順を繰り返し、mft_server_2mft_cluster_1に割り当てます。
GUID-DFCFB575-C93F-4646-B354-3228F56155C3-default.gifの説明が続きます
図GUID-DFCFB575-C93F-4646-B354-3228F56155C3-default.gifの説明

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のサーバーのクラスタへの割当てに関する項を参照してください。

4.2.2.15 Coherenceクラスタの構成

「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号の0をそのまま使用します。

注意:

ユニキャストのリスニング・ポートを0に設定すると、管理対象サーバーの各ポート番号にオフセットが作成されます。オフセットは5000で、管理対象サーバー・ポート番号に割り当てられる最大許容値が65535ではなく60535であることを意味します。

Coherence構成の詳細と次の手順については、表5-2 を参照してください。

注意:

Coherenceのライセンス情報については、ライセンス情報のOracle Coherenceに関する項を参照してください。

4.2.2.16 新しいOracle Managed File Transferマシンの作成

「マシン」画面を使用して、ドメイン内に新しいマシンを作成します。ノード・マネージャでサーバーの起動と停止ができるようするために、マシンが必要です。

ヒント:

高可用性環境を作成する際に目的のトポロジで必要になるマシンのリストがわかっているときには、この項の手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。詳細は、『高可用性ガイド』のオプションのスケール・アウト手順に関する項を参照してください。

  1. 「マシン」タブ(Windows)または「UNIXマシン」タブ(UNIX)を選択し、「追加」をクリックして新しいマシンを作成します。
  2. mft_machine_1を「名前」フィールドで指定します。
  3. 「ノード・マネージャ・リスニング・アドレス」フィールドで、管理対象サーバーを構成しているマシンのIPアドレスを選択します。

    localhostではなく、特定のインタフェースを選択する必要があります。これにより、Coherenceクラスタのアドレスが動的に計算されます。

  4. 「ノード・マネージャ・リスニング・ポート」フィールドのポート番号を確認します。

    この例に示されているポート番号5556は、このドキュメントの別の例でも引用されることがあります。このポート番号は、必要に応じて各自のポート番号に置換してください。

注意:

既存のドメインを拡張している場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることもできます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のマシンに関する項を参照してください。

4.2.2.17 Oracle Managed File Transferマシンへのサーバーの割当て

「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てます。

  1. 「マシン」ペインで、サーバーを割り当てるマシン(ここではmft_machine_1)を選択します。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行して、AdminServermft_machine_1に割り当てます。
    • 「AdminServer」を1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「マシン」ペインで選択したマシン(mft_machine_1)の下に移動します。

    • AdminServerをダブルクリックして、「マシン」ペインの選択したマシン(mft_machine_1)の下に移動します。

  3. 残りの管理対象サーバーをそれぞれのマシンに割り当てるために、前述の手順を繰り返します。
GUID-58938A62-B25E-4AC6-A9E9-EA3CC4E2FEE9-default.gifの説明が続きます
図GUID-58938A62-B25E-4AC6-A9E9-EA3CC4E2FEE9-default.gifの説明

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のマシンへのサーバーの割当てに関する項を参照してください。

4.2.2.18 構成の指定内容の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインの構成情報の詳細が含まれています。画面上で各項目をチェックし、情報が正しいことを確認します。

変更を行う場合は、「戻る」ボタンをクリックするか、ナビゲーション・ペインで画面を選択して、前の画面に戻ります。

ドメイン作成は、「作成」をクリックするまでは開始されません。

ヒント:

この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。

4.2.2.19 ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録

「構成に成功しました」画面には、構成したばかりのドメインについて、次の項目が表示されます。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

どちらの項目も後で必要になるため、メモしておく必要があります。ドメインの場所は、ノード・マネージャと管理サーバーの起動に使用するスクリプトへのアクセスで必要になります。また、URLは管理サーバーへのアクセスで必要になります。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

4.3 サーバーの起動

構成が完了したら、次の手順を実行して、ドメインの管理に使用できる各ツールにアクセスします。

注意:

ドメイン管理に使用する追加のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。

4.3.1 ノード・マネージャの起動

ドメインごとのノード・マネージャを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合は、次に示すように、nohupとサンプル出力ファイルnm.outを使用してノード・マネージャを起動します。

nohup ./startNodeManager.sh > $LOG_DIR/nm.out&

このコマンドのLOG_DIRは、ログ・ファイルを格納するディレクトリの場所になります。

Windowsオペレーティング・システムの場合は、次のコマンドを実行します。

startNodeManager.cmd

注意:

Windowsオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャをスタートアップ・サービスとして、ノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。

詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』の起動サービスとしてのノード・マネージャの実行に関する項を参照してください。

ノード・マネージャの追加の構成オプションの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。

4.3.2 管理サーバーの起動

管理サーバーを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合は、次のコマンドを実行します。

./startWebLogic.sh

Windowsオペレーティング・システムの場合は、次のコマンドを実行します。

startWebLogic.cmd

「ドメイン・モードとJDKの指定」の「ドメイン・モードおよびJDK」画面で「本番モード」を選択した場合、「管理者アカウントの構成」の「管理者アカウント」画面に表示されたように、管理者ユーザーのログイン資格証明のプロンプトが表示されます。

ヒント:

管理サーバーの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』で管理サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。

本番モードでは、起動アイデンティティ・ファイルを作成することで、管理サーバーの起動時に必要なユーザー名とパスワードの指定を省略できます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の管理サーバー用の起動アイデンティティ・ファイルの作成に関する項を参照してください。

管理サーバー・コンソールにアクセスすることで、管理サーバーが稼働中であることを確認できます。URLは「ドメイン・ホームおよび管理サーバーURLを書き込む」の「構成に成功しました」画面のURLに指定されます。

注意:

製品スキーマをホストしているデータベースが稼働中であり、管理サーバーからアクセスできることを確認してください。

http://administration_server_host:administration_server_port/console

デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001です。

管理コンソールの使用方法については、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle WebLogic Server管理コンソールの使用のスタート・ガイドを参照してください。

4.3.3 管理対象サーバーの起動

管理サーバーを起動するには:

  1. Oracle Fusion Middleware Controlにログインします。
    http://administration_server_host:administration_server_port/em
    

    管理サーバーのホストおよびポート番号は「構成に成功しました」画面のURLにありました(「ドメイン・ホームおよび管理サーバーURLを書き込む」)。デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001です。

    ログイン資格証明は「管理者アカウントの構成」の「管理者アカウント」画面で指定されました。

  2. Enterprise Managerランディング・ページに、このドメインのために構成されたサーバーの一覧と、それらのステータス(実行中または停止など)が表示されます。新しく構成したドメインの場合、「AdminServer(admin)」のみが実行されます。
  3. 1つ目の管理対象サーバーを選択します。
  4. 「WebLogic Server」メニューの横にある「起動」を選択します。
  5. ステップ3と4を繰り返し、すべての管理対象サーバーを起動します。
  6. メインのランディング・ページで、すべてのサーバーが稼働していることを確認します。

4.4 構成の検証

ドメインが適切に構成されていることを確認するには、「追加ドメイン構成タスクの実行」を参照してください。ドメインが適切に構成されていることを確認するために、この項に記載されているタスクについて理解し、それらを実行する必要があります。