ソフトウェアを削除するときは、この項で説明する手順に必ず従ってください。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールする際に問題が発生する場合があります。この項の手順に従うことで、ソフトウェアを正しく削除することができます。
この項では、次の項目について説明します。
Oracle Fusion Middlewareのアンインストーラは、起動元のOracleホーム・ディレクトリからソフトウェアを削除します。
表6-1に、アンインストール手順の概要とサポート・ドキュメントへのリンクを示します。
表6-1 製品のアンインストールのロードマップ
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
Oracle Fusion Middlewareの停止 |
アンインストーラ実行前に、ドメインにあるすべてのサーバーとプロセスが停止している必要があります。 |
「Oracle Fusion Middlewareの停止」を参照してください。 |
データベース・スキーマの削除 |
Repository Creation Utilityを実行してデータベース・スキーマを削除します。 |
「データベース・スキーマの削除」を参照してください。 |
ソフトウェアの削除 |
製品のアンインストーラを実行し、Oracle Fusion Middleware Infrastructureを削除します。 Oracleホームに複数の製品が含まれている場合は、アンインストーラを複数回(製品ごとに1回)実行する必要があります。 |
「ソフトウェアのアンインストール」を参照してください。 |
Oracleホーム・ディレクトリの削除 |
アンインストーラでは、すべてのファイルとフォルダがOracleホーム・ディレクトリから削除されません。アンインストーラが終了した後、手動でOracleホームを削除して、製品の削除を完了させる必要があります。 |
「Oracleホーム・ディレクトリの手動削除」を参照してください。 |
ドメインおよびアプリケーション・データの削除 |
アンインストーラがOracleホーム内にある場合でも、ドメイン・ホーム・ディレクトリまたはアプリケーション・ホーム・ディレクトリに含まれるデータは削除されません。これらのディレクトリは手動で削除する必要があります。 |
「ドメインおよびアプリケーション・データの削除」を参照してください。 |
アンインストーラを実行する前に、削除するOracleホームに関連付けられたすべてのサーバーおよびプロセスを停止することをお薦めします。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。
Oracleホームを削除する前にRepository Creation Utilityを実行し、このドメインに関連付けられたデータベース・スキーマを削除することをお薦めします。
各ドメインには、カスタム接頭辞で一意に識別された独自のスキーマのセットがあります(『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照)。これらのスキーマは、他のドメインで共有できません(『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照)。
データベースに複数のスキーマ・セットがある場合は、削除するドメインに関連付けられたスキーマ接頭辞を指定します。
スキーマを削除する手順については、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの削除に関する項を参照してください。
この項の手順に従って製品のアンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。
サイレント(コマンド・ライン)アンインストールを実行する場合は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。
アンインストーラを起動する手順は次のとおりです。
UNIXの場合
ORACLE_HOME
/oui/bin
ディレクトリに移動し、次のコマンドを入力してください。
./deinstall.sh
Windowsの場合
次のいずれかの操作を行います。
ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してORACLE_HOME
\oui\bin
ディレクトリに移動して、deinstall.cmd
をダブルクリックします。
コマンド行から、ORACLE_HOME
\oui\bin
に移動し、次のコマンドを入力します。
deinstall.cmd
「開始」メニューから、「すべてのプログラム」を選択してから「Oracle」、「OracleHome」、「Oracle Middlewareのアンインストール」の順に選択します。
Oracleホームには複数の製品が存在するため、正しいOracleホームをアンインストールしていることを確認します。
アンインストーラの実行後、「アンインストールする配布」画面が開きます。ドロップダウン・リストから、「アンインストールする変数の選択」を選択し、「アンインストール」をクリックします。アンインストール・プログラムでは、「アンインストール画面のナビゲート」にリストした画面が表示されます。
注意:
Oracle Managed File Transfer ソフトウェアをアンインストールした後、アンインストール・ウィザードを再度実行することによってOracle Fusion Middlewareインフラストラクチャをアンインストールできます。他のソフトウェアがOracle Fusion Middleware Infrastructureに依存していない場合は、「アンインストールする配布」画面は表示されません。
アンインストール・プログラムでは、表6-2に示された順序で一連の画面が表示されます。
アンインストール画面についての詳細情報が必要な場合は、画面名をクリックするか、画面上で「ヘルプ」をクリックしてください。
表6-2 アンインストール画面と説明
画面 | 説明 |
---|---|
ようこそ |
製品のアンインストーラの紹介画面です。 |
アンインストール・サマリー |
この画面は、アンインストールしようとしているOracleホーム・ディレクトリとその内容を示しています。このディレクトリが正しいことを確認します。 これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルは、後でサイレント・アンインストールに使用できます。サイレント・アンインストールまたはコマンド・ライン・アンインストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。 「アンインストール」 をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。 |
アンインストールの進行状況 |
インストールの進捗状況を示します。 |
アンインストール完了 |
アンインストールが完了するとこの画面が表示されます。画面上の情報を確認し、「終了」をクリックしてアンインストーラを終了します。 |
アンインストーラが終了した後に、Oracleホーム・ディレクトリと、アンインストーラによって削除されなかった既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。
たとえば、UNIXオペレーティング・システム上のOracleホーム・ディレクトリが/home/Oracle/product/ORACLE_HOME
の場合は、次のようにします。
cd /home/Oracle/product
rm -rf ORACLE_HOME
Windowsオペレーティング・システムで、Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Product\ORACLE_HOME
の場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Product
ディレクトリに移動し、ORACLE_HOME
フォルダを右クリックし、「削除」を選択します。
Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラムのショートカットも手動で削除する必要があります(アンインストーラでは削除されません)。
C:\Program Data\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\
Oracle Home
\
Product
ディレクトリに移動します。Oracleホームにインストールされている製品が1つのみの場合は、Oracle Home
ディレクトリを削除してもかまいません。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、Oracle Home
を削除する前に、すべての製品を削除する必要があります。
手動でOracleホーム・ディレクトリを削除することを含め、この項の指示に従ってソフトウェアが削除されている場合のみ、同じOracleホームに前のインストールとしてソフトウェアを再インストールできます。
再インストールするときに、前回のインストールと同じOracleホームを指定できます。
Oracleホームが空ではない場合、次の事項を考慮します。
同じ機能セットを含む既存のOracleホームへのインストール。
インストールを試行するソフトウェアと同じソフトウェアが、インストール中に指定したOracleホームに存在すると、インストーラは警告します。
オプションは次のとおりです。
別のインストール・タイプを選択します。この場合、Oracleホーム・ディレクトリに存在しない機能セットのみがインストールできます。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。
空ではない既存のOracleホームへのインストール。
たとえば、ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームを既存のOracleホーム内部で作成することを選択したと仮定します。このデータはアンインストール中に削除されません。そのため、同じOracleホームに再インストールしようとしても、インストーラではできません。選択肢は次のとおりです。
ソフトウェアをOracleホームから削除(この項で説明しているように)してから、Oracleホーム・ディレクトリを削除します。これが完了すると、再インストールして同じOracleホームの場所を再利用できます。Oracleホームにあったドメイン・データやアプリケーション・データは、再作成する必要があります。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。