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Oracle® Fusion Middleware相互運用性および互換性の理解
12c (12.2.1)
E69920-02
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2 Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)の相互運用性および互換性

この章では、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)リリースの相互運用性と互換性に関する特定の考慮事項および問題の概要を示します。

この章の構成は、次のとおりです。

2.1 Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)で使用できる製品および機能

Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)には、Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.3)で配布されていた次の製品の更新が含まれています。

  • Oracle JDeveloper

  • Oracle WebLogic ServerおよびOracle Coherence

  • Oracle Fusion Middleware Infrastructure

  • Oracle HTTP Server

  • Oracle Data Integrator

  • Oracle Data Service Integrator

  • Oracle SOA Suite

  • Oracle Business Process Management

  • Oracle Service Bus

  • Oracle Managed File Transfer

  • Oracle Event Processing (Oracle Stream Explorer)

  • Oracle Data Service Integrator

Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)には、次のOracle Fusion Middleware製品も含まれており、これらはOracle Fusion Middleware 12c用に再導入および再エンジニアリングされています。

  • Oracle WebCenter Content

  • Oracle WebCenter Portal

  • Oracle WebCenter Sites

  • Oracle Business Intelligence

  • Oracle Traffic Director

  • Oracle MapViewer

これは、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)でリリースされている製品の完全なリストではありません。Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)のすべての製品については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解』を参照してください。

2.2 Oracle Fusion Middlewareの以前のリリースとの互換性

Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)とOracle Fusion Middlewareの以前のリリースとの互換性の詳細は、次の項を参照してください。

2.2.1 Oracle Fusion Middleware 11gとの互換性

Oracle WebLogic Server 11g製品が現在稼働している場合は、次の点に注意してください。

  • Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)を、以前のOracle Fusion Middleware 11gまたはOracle WebLogic Server 11g製品と同じMiddlewareホームまたはOracleホームにインストールしないでください。これにはOracle WebLogic Server 10.3も含まれます。

  • Oracle Fusion Middleware 11g製品をOracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)と同じOracleホームにインストールしないでください。

同様に、既存のOracle Fusion Middleware 11gまたはOracle WebLogic Server 11gドメインを、Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)によって拡張することもできません。

2.2.2 Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.3)との互換性

Oracle WebLogic Server 12c (12.1.3)製品が現在稼働している場合は、次の点に注意してください。

  • Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)をOracle Fusion Middleware 12c (12.1.3)と同じOracleホームにインストールしないでください。

  • Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.3)製品をOracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)と同じOracleホームにインストールしないでください。

同様に、既存のOracle Fusion Middleware 12c (12.1.3)ドメインを、Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)によって拡張することもできません。

2.3 サポートされるデータベースとの相互運用性

Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)は、必要なOracle Fusion Middleware製品およびコンポーネントのスキーマをホストするため、またその他の特定の製品機能のために、特定のデータベース・バージョンをサポートします。

Oracle Technology Network (OTN)の動作保証情報は、Oracle Fusion Middlewareでサポートされる特定のデータベース・バージョンについての情報を提供します。動作保証情報の使用方法の詳細は、第1.4.2項「Oracle動作保証マトリックスの使用方法」を参照してください。

ただし、場合によっては、Oracle Fusion Middlewareの機能またはコンポーネントが、さらに具体的なデータベース・バージョンや、特定のデータベース・リリースで使用可能な固有のデータベース機能を必要とすることがあります。

次の項では、このような特定の機能およびデータベース要件のいくつかについて説明します。

2.3.1 Oracle Databaseの相互運用性に関する考慮事項

Oracle Technology Network (OTN)の動作保証情報で参照できる情報に加えて、表2-1では、特定のOracle Database機能を使用する場合の追加の考慮事項を示します。

表2-1 選択した製品および機能のデータベース・バージョン要件

製品または機能 データベース要件 制限事項 詳細の参照先

GridLinkデータ・ソースでのSCANアドレスの使用

Oracle Database 11.2以降で、Single Client Access Name (SCAN)を有効化

なし

『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のSCANアドレスに関する項

JDBC複数データ・ソース

Oracle Fusion MiddlewareでサポートされるすべてのOracle Databaseバージョン

なし

『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のJDBCマルチ・データ・ソースの構成に関する項

Oracle Databaseでスキーマを作成するときのエディションベースの再定義(EBR)の使用

Oracle Database 11.2以上

特に明記されていないかぎり、EBRはすべてのOracle Fusion Middlewareスキーマでサポートされます。

  • Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のOracle Databaseのコンポーネント固有の要件に関する項

  • 『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』のOracle Databaseと、エディションベースで再定義されるOracle Databaseに対する接続資格証明の指定に関する項

  • 『Oracle Database管理者ガイド』のエディションの管理に関する項

プラガブル・データベース(PDB)のサポート

Oracle Database 12.1以上

PDBはOracle Fusion Middlewareスキーマでサポートされます。

リポジトリ作成ユーティリティからマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)への接続は、サポートされません。

『Oracle Database管理者ガイド』のプラガブル・データベースの管理に関する項


2.3.2 Java DBの相互運用性に関する考慮事項

動作保証情報に記載されているように、Oracleでは、Oracle WebLogic Serverドメイン構成の限定されたセットで、必要なOracle Fusion MiddlewareスキーマのリポジトリとしてJava DBの使用をサポートしています。

具体的には、評価または開発のためにのみ、Java DBを使用してOracle Fusion Middleware Infrastructureドメインの必要なスキーマをホストできます。

たとえば、必要なOracle Fusion MiddlewareスキーマをJava DBデータベースにインストールして、このJava DBデータ・ソースをOracle Fusion Middleware Infrastructureドメインの構成中に参照できます。

また、デフォルトでは、Oracle JDeveloper Integrated WebLogic Server (Oracle SOA Suite Quick StartおよびOracle Business Process Management Quick Startのインストーラでインストールされる)は、Java DBの事前構成済インスタンスを使用するように構成されます。詳細は、『SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール』を参照してください。

Java DBについての詳細は、次のURLでJava DBのドキュメントを参照してください。

http://docs.oracle.com/javadb

動作保証されたデータベースの詳細は、第1.4.2項「Oracle動作保証マトリックスの使用方法」を参照してください。

2.3.3 データベースの相互運用性に関する追加の考慮事項

動作保証マトリックスおよびMy Oracle Support動作保証では、データベース・サポートのタイプを区別するために次の用語を定義します。

2.3.3.1 アプリケーション・データ・アクセス

アプリケーション・データ・アクセスは、データ・アクセスのためだけにデータベースを使用し、データベース依存のWebLogic Server機能を使用しないアプリケーションを指します。アプリケーション・データ・アクセスにだけ使用されるデータベースのWebLogic Serverサポートは、データベース依存機能よりも制限が緩和されています。

WebLogic Serverは、次の要件を満たすJDBCドライバを使用して、データベースへのアプリケーション・データ・アクセスのサポートを提供します。

  • ドライバはスレッド・セーフであることが必要です。

  • トランザクションをサポートする環境でドライバを使用する場合は、標準のJDBCトランザクション・コール(setAutoCommit()およびsetTransactionIsolation()など)を実装する必要があります。

次の制約に注意してください:

  • シリアライズ可能なインタフェースまたはリモート・インタフェースを実装しない場合、JDBCドライバはRMIクライアント・アプリケーションにオブジェクトを渡すことができません。

  • 自動データベース接続フェイルオーバーおよびロード・バランシングと、高可用性(HA) DBMSアーキテクチャを備えたグローバル・トランザクション(XA)の同時使用は、Oracle DB RACでのみ、およびシステム・ワークシートに示されたOracle DB RACバージョンに対してのみサポートされます。これらのHA機能は、RAC対応Active GridLinkおよびRACでのマルチ・データソースでのみサポートされます。これらのHA機能はその他のOracle DB RACバージョンや非Oracle DB製品でのその他のHA DBMS技術ではサポートされません。マルチ・データソースはその他のOracle DBバージョンや非Oracle DB技術でもサポートされますが、自動フェイルオーバーおよびロード・バランシングならびにグローバル・トランザクションの同時使用ではサポートされません。

  • 動作保証マトリックスに記載されているものに加えて、上述の制限を満たすデータベースへのアプリケーション・データ・アクセスは、その他のOracle DBバージョンでサポートされます。

  • WebLogicタイプ4 JDBCドライバでは、次のデータベースもサポートされます。これらのデータベースに対し、WebLogic Serverではアプリケーション・データ・アクセスのみがサポートされ、WebLogic Serverデータベース依存機能はサポートされません。

    • DB2 V9.1 for z/OS、DB2 V10 for z/O

    • Informix 11.0、Informix 11.5、Informix 11.7

2.3.3.2 データベース依存機能

WebLogic Serverの機能によってデータベースが内部データ記憶に使用される場合は、アプリケーション・データ・アクセスに使用される場合よりもデータベースのサポートが制限されます。次のWebLogic Serverの機能では、内部データ記憶が必要です。

  • コンテナ管理の永続性(CMP)

  • 行セット

  • JMS/JDBC永続性、およびWebLogic JDBCストアの使用

  • JDBCセッション永続性

  • RDBMSセキュリティ・プロバイダ

  • (シングルトン・サービスおよびサーバーの移行用)データベース・リース

  • JTAロギング・ラスト・リソース最適化

  • JDBC TLog

2.4 Oracle Identity Management製品との相互運用性

この項では、Oracle Identity ManagementのOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性に関する情報を示します。

2.4.1 Oracle Identity and Access Managementとの相互運用性

表2-2は、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)とOracle Identity and Access Managementの使用可能なバージョンとの相互運用性を示しています。

Oracle Identity and Access ManagementとOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性を確認するときは、次の点を考慮してください。

  • 多くの場合、Oracle Identity and Access Managementの現在使用できるバージョンは、Oracle Fusion Middleware 12cとともに使用できます。Oracle Identity and Access Management製品は別のOracleホームにインストールされ、別のOracle WebLogic Serverドメインに構成されるためです。

    詳細は、第2.6項「Oracleホームとドメイン拡張時の相互運用性」を参照してください。

  • 表2-2の情報は、このドキュメントの発行時点のものです。必ずOracle Technology Network (OTN)の動作保証情報を参照して、最新の動作保証について確認してください。

  • Oracle HTTP Server 12cにはWebGate 12cが含まれています。この製品は、Oracle WebLogic ServerまたはOracle Fusion Middleware Infrastructureを、Oracle Access Manager 11g (11.1.1.5.0)以降に統合するために使用できます。

表2-2 Oracle Identity and Access ManagementのOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性


Oracle Identity and Access Management 11.1.1.5.0より前のバージョン Oracle Identity and Access Management 11.1.1.5以降 Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2)

Oracle WebLogic ServerおよびOracle Coherence 12c (12.2.1)

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Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12c (12.2.1)

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2.4.2 Oracle Identity Managementディレクトリ・サービスとの相互運用性

表2-2は、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)とOracle Identity Managementディレクトリ・サービスの使用可能なバージョンとの相互運用性を示しています。

Oracle Identity ManagementとOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性を確認するときは、次の点を考慮してください。

  • 多くの場合、Oracle Identity and Access Managementの現在使用できるバージョンは、Oracle Fusion Middleware 12cとともに使用できます。Oracle Identity and Access Management製品は別のOracleホームにインストールされ、別のOracle WebLogic Serverドメインに構成されるためです。

    詳細は、第2.6項「Oracleホームとドメイン拡張時の相互運用性」を参照してください。

  • 表2-3の情報は、このドキュメントの発行時点のものです。必ずOracle Technology Network (OTN)の動作保証情報を参照して、最新の動作保証について確認してください。

表2-3 Oracle Identity Managementディレクトリ・サービスのOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性


Oracle Internet DirectoryおよびOracle Virtual Directory 11.1.1.5.0より前のバージョン Oracle Internet DirectoryおよびOracle Virtual Directory 11.1.1.5以降 Oracle Unified Directory 11g (11.1.2)

Oracle WebLogic ServerおよびOracle Coherence 12c (12.2.1)

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Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12c (12.2.1)

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2.5 Oracle Webサービスの相互運用性

Webサービスは、オープンなXMLベースの標準規格およびトランスポート・プロトコルを使用して、クライアントとデータを交換するWebベースのアプリケーションです。Webサービスは、統合されたWebサービス・カテゴリによって提供されるJava Technology APIとツールを使用して開発します。

Oracleは、いくつかのWebサービス・カテゴリをサポートします。これらのWebサービス・カテゴリは、特定のOracle Fusion Middleware製品やコンポーネントに関連付けられています。詳細は、『Webサービスの理解』を参照してください。

これらのOracle Webサービスのカテゴリは、Webサービスの様々なメッセージ形式、メッセージ機能およびセキュリティ機能をサポートします。このサポートはカテゴリによって異なりますが、Oracle Webサービスのすべてのカテゴリは、送受信する通信メッセージで次の標準機能をサポートしています。

  • 標準SOAP

  • WS-Security、SSLの使用あり

  • WS-Security、SSLの使用なし

そのため、これらのタイプのWebサービス・メッセージをサポートするWebサービス・アプリケーションを開発すると、作成するサービスはOracle Webサービスのいずれのセキュリティ・カテゴリとも相互運用可能な状態で使用できます。

カテゴリ間でサポートされるWS-Securityシナリオの詳細およびWebサービス・エンドポイントの構成方法については、『Oracle Web Services Manager相互運用性ソリューション・ガイド』を参照してください。

2.6 Oracleホームとドメイン拡張時の相互運用性

次の項では、Oracleホームに製品をインストールする場合と、既存のOracle WebLogic Serverドメインを拡張する場合のOracle Fusion Middleware製品の相互運用性について説明します。

2.6.1 Oracleホームの相互運用性

Oracle Fusion Middleware製品をインストールする際は、必ず作成する各Oracleホームに、同じバージョンまたはパッチ・セットの製品のみが含まれるようにしてください。各製品にはそれぞれの保守スケジュールがあり、今後相互運用性の問題が起こる可能性があります。

たとえば、特に明記されていないかぎり、Oracle SOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.9.0)を、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12cと同じOracleホームにインストールすることはできません。

このルールは、新しい製品をインストールする場合と、パッチを適用する場合に適用されます。

2.6.2 ドメイン拡張時の相互運用性

バージョン番号またはパッチ・セットが同じであれば、別のOracle Fusion Middleware製品をサポートするように既存のOracle Fusion Middleware製品のドメインを拡張できます。

たとえば、既存のSOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.7.0)ドメインがある場合は、Oracle Fusion Middleware 12cを使用してそのドメインを拡張したりパッチを適用したりしないでください。想定される相互運用性の問題を回避するには、両方のスイートが同等のバージョンで使用できるようになるまで待ってください。


ドメイン拡張の相互運用性ルールの例外

Oracleでは、Oracle Business Process Management 12cおよびOracle SOA Suite for Healthcare Integration 12cを同じドメインに構成することはできません。これらの両方のOracle Fusion Middleware製品を使用する場合は、別々のドメインで構成してください。

2.7 カスタム・アプリケーションおよびクライアント・アプリケーションとの相互運用性

Oracle Fusion Middleware 12cにアップグレードするとき、または既存のOracle Fusion Middlewareにパッチを適用するときは、使用している次のようなカスタム・アプリケーションへの影響を考慮する必要があります。

  • JDeveloperを使用して作成されたアプリケーション

  • その他のIDEを使用して作成されたアプリケーションで、Oracle Fusion MiddlewareのPublic Java APIのいずれかを使用しているもの

具体的に、この項の内容は次のような場合に該当します。

  • カスタム・アプリケーションを作成して、Oracle Application Server 10gまたはOracle Fusion Middleware 11gにデプロイしている場合

  • Oracle Application Server 10gまたはOracle Fusion Middleware 11gにデプロイされているアプリケーションと相互作用するクライアント・アプリケーションを作成した、または保守する場合

Oracleは、Fusion Middlewareの現行バージョンとそのバージョンに適用するパッチ・セット更新との互換性をバイナリレベルおよびソースレベルでサポートしようとしています。パブリック・インタフェースで非互換が発生した場合は、関連するAPIリファレンス・ガイドを参照してください。詳細は、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)ドキュメント・ライブラリのリファレンスおよびAPIを参照してください。

新しいバージョンまたはアップグレードを導入しているビジネス・アプリケーションは、必ず通常のリリース・プロセスでテストを行い、リグレッションがないようにすることをお薦めします。

通常、Oracle Fusion Middlewareパッチ・セットの適用では、カスタム・アプリケーションまたはクライアント・アプリケーションに追加の変更を加える必要はありません。ただし、アップグレード時には、いくつかの変更を加える必要があります。

WebLogic Serverの互換性の詳細は、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のWebLogic Server 12.2.1と以前のリリースとの互換性に関する項を参照してください。

2.8 Oracle Data Integration 12c (12.2.1)と他のFusion Middleware製品との相互運用性

Oracle Data Integratorは、Oracle SOA Suite、Oracle Enterprise Data Quality (EDQ)およびOracle GoldenGateの特定のソフトウェア・リリースで使用するように設計されています。次の表では、Oracle Data Integrator 12c (12.2.1)で使用できるソフトウェア製品のリリースを示します。

アスタリスク(*)は、ソフトウェアが記載されている番号より後のリリースと相互運用性があることを意味します。

Oracle Data Integrator 12c (12.2.1)コンポーネント 次で使用可能 相互運用性の詳細
Oracle Data Integrator (エージェント、コンソール、Studio) Oracle Enterprise Data Quality 11.1.1.7* Oracle Data IntegratorのEDQジョブを構成、起動および監視できます。
Oracle Data Integrator (エージェント、Studio) Oracle Enterprise Data Quality 12* Oracle Data IntegratorのEDQジョブを起動および監視できます。
Oracle Data Integrator (エージェント、コンソール、Studio) Oracle GoldenGate 11.2.1* Oracle Data IntegratorのGoldenGateジョブを構成、起動および監視できます。
Oracle Data Integrator (エージェント、コンソール、Studio) Oracle GoldenGate 12.* Oracle Data IntegratorのGoldenGateジョブを構成、起動および監視できます。
Oracle Data Integratorエージェント Oracle SOA Suite 11.1.1.9.0

Oracle SOA Suite 12.1.3

  • Oracle Data Integratorは、SOA Webサービスを呼び出すことができます。
  • Oracle SOA Suiteは、ODI Webサービスを起動することができます。

Oracle Data Integratorエージェント Oracle SOA Suite 12.2.1.0.0
  • Oracle Data Integratorは、Oracle SOA Suiteと同じOracleホームにインストールできます
  • Oracle Data Integratorは、SOA Webサービスを呼び出すことができます。

  • Oracle SOA Suiteは、ODI Webサービスを起動することができます。


2.9 Oracle Enterprise Data Quality 12c (12.2.1)と他のFusion Middleware製品との相互運用性

Oracle Enterprise Data Quality (EDQ)は、EDQアドレス検証サーバーおよびEDQ Customer Data Services Packの特定のリリースで使用するように設計されています。次の表では、EDQ 12c (12.2.1)で使用できるソフトウェア製品のリリースを示します。

アスタリスク(*)は、ソフトウェアが記載されている番号より後のリリースと相互運用性があることを意味します。

Oracle Enterprise Data Quality 12c (12.2.1)コンポーネント 次で使用可能
Oracle Enterprise Data Quality Oracle Enterprise Data Qualityアドレス検証サーバー14.*および15.*
Oracle Enterprise Data Quality Seibelコネクタ Oracle Enterprise Data Quality Customer Data Services Pack 11.*および12.*

2.10 Oracle GoldenGate Studioの他のFusion Middleware製品との相互運用性

Oracle GoldenGate Studioは、GoldenGateソフトウェア・コンポーネントの特定のリリースで使用するように設計されています。次の表に、GoldenGate Studio 12c (12.2.1)と使用されるこれらのコンポーネントのリリースを示します。

アスタリスク(*)は、ソフトウェアが記載されている番号より後のリリースと相互運用性があることを意味します。

Oracle GoldenGate 12c (12.2.1)コンポーネント 次で使用可能
Oracle GoldenGate Studio Oracle GoldenGate 12.2.0.1.*
Oracle GoldenGate Studio Oracle GoldenGate Monitoring Jagent 12.2.1.0.*