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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成
12c (12.2.1)
E69955-02
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9 Oracle Data Integratorのアンインストール

この章では、Oracle Data Integratorをアンインストールまたは再インストールする方法について説明します。

ソフトウェアを削除するには、この章の手順を使用します。ソフトウェアを手動で削除すると、後でソフトウェアを再インストールする際に問題が発生する場合があります。

この章の内容は以下のとおりです。

9.1 製品のアンインストールの理解

The Oracle Fusion Middlewareアンインストーラは、ソフトウェアが起動されたOracleホーム・ディレクトリから、このソフトウェアを削除します。表5-1に、手順の概要とサポート・ドキュメントへのリンクを示します。

表9-1 Oracle Data Integratorのアンインストールのロードマップ

タスク 説明 ドキュメント

Oracle Fusion Middlewareを停止します。

アンインストーラ実行前に、ドメインにあるすべてのサーバーとプロセスが停止している必要があります。

第9.2項を参照してください。

データベース・スキーマを削除します。

Repository Creation Utilityを実行してデータベース・スキーマを削除します。

第9.3項を参照してください。

ソフトウェアを削除します。

製品のアンインストーラを実行し、Oracle Fusion Middleware Infrastructureを削除します。

第9.4項を参照してください。

Oracleホーム・ディレクトリを削除します。

アンインストーラでは、すべてのファイルとフォルダがOracleホーム・ディレクトリから削除されません。アンインストーラが終了した後、手動でOracleホームを削除して、製品の削除を完了させる必要があります。

第9.5項を参照してください。

ドメインとアプリケーション・データを削除します。

アンインストーラがOracleホーム内にある場合でも、ドメイン・ホーム・ディレクトリまたはアプリケーション・ホーム・ディレクトリに含まれるデータは削除されません。これらのディレクトリは手動で削除する必要があります。

第9.7項を参照してください。

Oracle Fusion Middleware Infrastructureを削除します。

Java EEエージェントのトポロジを作成した場合、Oracle Fusion Middleware Infrastructureソフトウェアをシステムから削除することもできます。

第9.9項を参照してください。


9.2 Oracle Fusion Middlewareの停止

Oracle Fusion Middlewareの停止には次の操作が含まれます。

9.2.1 Oracle Data Integratorエージェントの停止

アンインストーラを実行する前に、実行中のすべてのエージェントを停止する必要があります。

スタンドアロン・エージェントを停止するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動して次のコマンドを実行します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./stopComponent.sh OracleDIAgent1

Windowsオペレーティング・システムの場合:

stopComponent.cmd OracleDIAgent1

9.2.2 Oracle Fusion Middleware環境の停止

アンインストーラ実行前に、削除対象のOracleホームに関連付けられたサーバーとプロセスをすべて停止する必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。

9.3 データベース・スキーマの削除

Oracleホームを削除する前にRepository Creation Utilityを実行し、このドメインに関連付けられたデータベース・スキーマを削除する必要があります。各ドメインにはカスタム接頭辞によって一意に識別される独自のスキーマ・セットがあります(『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください)。これらのスキーマを他のドメインと共有することはできません(『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照してください)。

データベースに複数のスキーマ・セットがある場合は、削除するドメインに関連付けられたスキーマ接頭辞を指定します。

スキーマの削除手順は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの削除に関する項を参照してください。

9.4 ソフトウェアのアンインストール

この項の手順に従って製品のアンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。

サイレント(コマンド行)のアンインストールを実行するには、Oracle Fusion MiddlewareのOracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストールに関するマニュアルのサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行の説明を参照してください。

9.4.1 アンインストーラの起動

アンインストーラをWindowsオペレーティング・システムで起動する場合、次のいずれかを実行します。

  1. ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して、ORACLE_HOME\oui\binディレクトリに移動し、deinstall.cmdをダブルクリックします。

  2. コマンドラインで、ORACLE_HOME\oui\binに移動し、次のコマンドを入力します。

    deinstall.cmd
    
  3. 「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」「Oracle」「OracleHome」「Uninstall Oracle Middleware」を選択します。

アンインストーラをUNIXオペレーティング・システムで起動するには、ORACLE_HOME/oui/binディレクトリに移動し、次のコマンドを入力します。

./deinstall.sh

9.4.2 アンインストール画面のナビゲート

アンインストーラでは表9-2に記載された順番で一連の画面が表示されます。

アンインストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、画面名をクリックしてください。

表9-2 アンインストール画面および説明

画面 説明

ようこそ

この画面では、製品のアンインストーラが紹介されています。

アンインストールの概要

この画面は、アンインストールしようとしているOracleホーム・ディレクトリとその内容を示しています。これが正しいディレクトリであることを確認してください。

「削除」をクリックして、ソフトウェアの削除を開始します。

アンインストールの進捗

この画面にはアンインストールの進行状況が表示されます。

アンインストール完了

アンインストールが完了するとこの画面が表示されます。この画面の情報を確認してから、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


9.5 Oracleホーム・ディレクトリの手動削除

アンインストーラが終了した後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリと既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリが/home/oracle/product/Oracle_Homeの場合は次のようにします。

> cd /home/oracle/product
> rm -rf Oracle_Home

Windowsオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Product\Oracle_Homeの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Productディレクトリに移動し、Oracle_Homeフォルダを右クリックしてから「削除」を選択します。

9.6 Windowsオペレーティング・システム上のプログラム・ショートカットの削除

Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラムのショートカットも手動で削除する必要があります(アンインストーラでは削除されません)。

C:\Program Data\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\Oracle Home\Productディレクトリに移動します。Oracleホームにインストールされている製品が1つのみの場合は、Oracle Homeディレクトリを削除してもかまいません。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、Oracle Homeを削除する前に、すべての製品を削除する必要があります。

9.7 ドメインとアプリケーション・データの削除

ドメインとアプリケーション・データを削除するには:

  1. 手動でドメイン・ホーム・ディレクトリを削除します。

    たとえば、UNIXオペレーティング・システムでドメイン・ホーム・ディレクトリが/home/oracle/config/domains/odi_domainの場合は次のようにします。

    > cd /home/oracle/config/domains
    > rm -rf odi_domain
    

    Windowsオペレーティング・システムでドメイン・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\domains\odi_domainの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\domainsディレクトリに移動し、odi_domainフォルダを右クリックして「削除」を選択します。

  2. 手動でアプリケーション・ホーム・ディレクトリを削除します。

    たとえば、UNIXオペレーティング・システムでアプリケーション・ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/config/applications/odi_domainの場合は次のようにします。

    > cd /home/Oracle/config/applications
    > rm -rf odi_domain
    

    Windowsオペレーティング・システムでアプリケーション・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\applications\odi_domainの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\applicationsディレクトリに移動し、odi_domainフォルダを右クリックして「削除」を選択します。

  3. Oracleホームのdomain_registry.xmlファイルをバックアップしてから、ファイルを編集し、削除するドメインに関連する行を削除します。たとえばodi_domainを削除するには、次の行を検索してこれを削除します。

    <domain location="/home/Oracle/config/domains/odi_domain"/>
    

    終了したら、ファイルを保存して終了します。

9.8 ODIウォレット情報の削除

ODIウォレット情報は手動で削除する必要があります。アンインストーラでこの情報は削除されません。Oracle Data Integratorが同じユーザーにより同じシステム上に再インストールされた場合、ウォレット情報は手動で削除されていないかぎり記憶されています。

ウォレット情報はユーザーのホーム・ディレクトリ内に格納されます。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでは次のようになります。

/home/exampleuser/.odi

Windowsオペレーティング・システムの場合:

C:\Users\exampleuser\AppData\Roaming\odi

9.9 Oracle Fusion Middleware Infrastructureのアンインストール

Oracle Data Integratorソフトウェアを削除した後、Oracle Fusion Middleware Infrastructureをマシンから削除することを選択できます。その前に、Infrastructureを使用する他の製品が存在しないことを確認してください。そのような製品は、Infrastructureを削除すると、機能しなくなります。

アンインストール手順の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールおよび構成の「Oracle Fusion Middleware Infrastructureのアンインストール」を参照してください。

9.10 ソフトウェアの再インストール

手動でOracleホーム・ディレクトリを削除することを含め、この章の指示に従ってソフトウェアが削除されている場合のみ、同じOracleホームに前のインストールとしてソフトウェアを再インストールできます。再インストールする際、同じOracleホームを前のインストールとして指定できます。

次のようにOracleホームが空でない場合を考慮します。

  • 同じ機能セットがある既存のOracleホームにインストールします。

    インストールを試行するソフトウェアと同じソフトウェアが、インストール中に指定したOracleホームに存在すると、インストーラは警告します。次のオプションがあります。

    1. 別のインストール・タイプを選択します。この場合、Oracleホーム・ディレクトリに存在しない機能セットのみがインストールされます。

    2. 別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。

  • 空でない既存のOracleホームにインストールします。

    たとえば、ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームを既存のOracleホーム内部で作成することを選択したと仮定します。このデータはアンインストール中に削除されません。そのため、同じOracleホームに再インストールしようとしても、インストーラではできません。次のオプションがあります。

    1. この章の説明のとおりにOracleホームからソフトウェアをアンインストールした後でOracleホーム・ディレクトリを削除します。これが完了すると、第2章の指示に従って、再インストールして同じOracleホームの場所を再利用できます。Oracleホームにあったドメイン・データやアプリケーション・データは、再作成する必要があります。

    2. 別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。