Oracle® Fusion Middleware SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール 12.2.1 E69954-02 |
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この章を読み終えるまでに、統合WebLogic ServerおよびJava DBを使用してアプリケーションをテストできます。
Quick Startインストールおよび構成ロードマップは、次のとおりです。
手順 | 説明 |
---|---|
インストールを計画します。 |
第1章を使用して、目的を満たすディストリビューションおよび構成パスを決定します。 |
Quick Startディストリビューションをダウンロードしてインストールします |
Oracle SOA SuiteまたはOracle Business Process Management SuiteのQuick Startをダウンロードしてインストールしました。 |
デフォルトまたはスタンドアロン・ドメインを構成します。 |
開発したアプリケーションのデフォルト・ドメイン、スタンドアロン・ドメインまたはコンパクト・ドメインを構成します。 |
アプリケーションを開発またはテストします。 |
アプリケーションを開発またはテストします。 |
Quick Startを使用してドメインを構成する3つのサポートされている方法があります。すべてのドメインは、任意のOracle SOA SuiteまたはOracle Business Process Management SuiteコンポーネントのIDEプラグインを使用して事前に構成されます。
次の表を使用して、要件を最も満たすドメインを決定します。
提案されているユースケース | 方法 | 説明 |
---|---|---|
評価 |
統合WebLogic Serverのデフォルト・ドメインをJDeveloper内に構成します。 |
JDeveloper内から統合WebLogic Serverを起動するとデフォルト・ドメインが作成されます。 この場合、サーバーは現在のJDeveloperセッションにつながります。JDeveloperを停止すると、統合WebLogic Serverも停止します。新しいJDeveloperセッションを開始するたびに、統合WebLogic Serverを再起動する必要があります。 詳細は、「JDeveloperのデフォルト・ドメインの構成」を参照してください。 |
Java DBを使用した開発 |
スタンドアロン・ドメインを構成します。 |
スタンドアロン・バージョンの統合WebLogic Serverを作成します。サーバーとドメインはJDeveloperに依存せずに実行されます。 これにより、JDeveloperで一連の個別のセッションにわたるアプリケーションの開発を予定している場合や、Oracle Service Busのブラウザベースのコンソールでアプリケーションを開発する予定がある場合、起動時間が節約されます。 詳細は、「スタンドアロン・ドメインの構成」を参照してください。 |
Oracleデータベースを使用した開発 |
コンパクト・ドメインを構成します。 |
Oracle Databaseと外部コンパクト・ドメインを使用するようにQuick Startインストールを構成できます。 このオプションは、使用しているドメインとEnterprise Scheduler、Managed File Transfer、B2B、HeathcareまたはBAMコンポーネントとの互換性を保つ必要がある場合にのみ選択してください。 詳細は、「Oracle Business Process Management Suite用のコンパクト・ドメインの構成」を参照してください。 |
ドメインに対する他の作成方法はお薦めしません。
この項では、統合WebLogic Serverを起動する前に環境を準備する方法について説明します。
ユーザー・ホーム・ディレクトリの場所を定義するには、JDEV_USER_DIR
環境変数を設定します。これは、ディストリビューションに対して一意の場所にする必要があります。ユーザー・ホーム・ディレクトリには、ドメイン・ファイルおよびユーザーが生成したアプリケーション・ファイルのサブディレクトリが格納されます。
注意:
この手順は、同じマシンにJDeveloperの複数のディストリビューションをインストールして実行する予定がある場合に重要です。インストールするディストリビューションごとに一意のユーザー・ホーム・ディレクトリを割り当てます。詳細は、「同じマシン上の複数のインストールの管理」を参照してください。
次に推奨するディレクトリ構造を示します。ここで、config
はユーザー・ホーム・ディレクトリの場所を示します。
JDEV_USER_DIR
を定義しないと、ドメイン・ホームとアプリケーション・ホームが2つの異なる場所に作成されます。
UNIXホストの場合、デフォルトのドメイン・ホームは$HOME/.jdeveloper/system12.2.1.x.x.x.xxxx/DefaultDomain
に作成されます。デフォルトのアプリケーション・ホームは$HOME/jdeveloper/mywork
に作成されます。
Windowsホストの場合、デフォルトのドメイン・ホームは%USERPROFILE%\AppData\Roaming\JDeveloper\system12.2.1.x.x.x.xxxx\DefaultDomain
に作成されます。デフォルトのアプリケーション・ホームはC:\JDeveloper\mywork
に作成されます。
JDEV_USER_DIR
を定義すると、ドメイン・ホームとアプリケーション・ホームは、その定義された場所の下のサブディレクトリとして同一の場所に配置されます。たとえば、UNIXシステムの場合、ドメイン・ホームはJDEV_USER_DIR\system12.2.1.x.x.x.xxx
に配置されます。アプリケーション・ホームはJDEV_USER_DIR\mywork
に配置されます。
ORACLE_HOME
も設定できます。この手順は必須ではありませんが、行っておくとインストール・コマンドや構成コマンドを実行する際に各種ディレクトリへの移動プロセスが簡略化されます。
パス定義は次のようになります。
環境 | 実行コマンド |
---|---|
UNIX |
ORACLE_HOME=$HOME/Oracle/Middleware/Oracle_Home export ORACLE_HOME |
Windows |
SET ORACLE_HOME=C:\Oracle\Middleware\Oracle_Home |
Oracle Linux (正式にはOracle Enterprise Linux)マシンでインストールを行う場合、十分なエントロピがあることを確認する必要があります。統合WebLogic Serverを迅速に起動するには、少なくとも500必要です。
エントロピを確認するには、次のコマンドを実行します。
cat /proc/sys/kernel/random/entropy_avail
500未満の場合、次のコマンドを使用して/dev/random
にバイトを補充します。ソースとして/dev/urandom
を使用します。
rngd -r /dev/urandom -o /dev/random -b
/etc/sysconfig/rngd
を編集してこのコマンドを構成し、次の行を追加できます。
EXTRAOPTIONS="-i -r /dev/urandom -o /dev/random -b -t 60 -W 2048"
この項では、統合WebLogic Serverを起動することによってJDeveloperのデフォルト・ドメインを構成する方法について説明します。次のタスクを実行します。
デフォルト・ドメインは、Oracle SOA SuiteおよびOracle Service Busのランタイム・コンポーネントであらかじめ構成されています。ここで、インストールを確認します。
このタスクはオプションです。SSLはデフォルトでは統合WebLogic Serverで有効化されています。設計時の要件が厳格でない場合は、次を実行してSSLを無効にできます。
http://localhost:7101/console
にある管理コンソールに移動します。この項では、スタンドアロン・バージョンの統合WebLogic Serverとドメインの起動方法について説明します。
システムで他のサーバーが実行されていないことを確認します。
コマンド・プロンプトで適切なコマンドを使用して次の手順を実行します。
ORACLE_HOME
/soa/common/bin
に移動します。QS_TEMPLATES
環境変数をSOAドメイン・テンプレートまたはSOAドメイン・テンプレートとOSBドメイン・テンプレートの両方に設定します。ORACLE_HOME
変数を定義している場合、このタスクのコマンド・シーケンスは次のいずれかのようになります。
環境 | 実行コマンド |
---|---|
UNIX |
cd $ORACLE_HOME/soa/common/bin QS_TEMPLATES="$ORACLE_HOME/soa/common/templates/wls/oracle.soa_template_12.2.1.jar, $ORACLE_HOME/osb/common/templates/wls/oracle.osb_template_12.2.1.jar" export QS_TEMPLATES ./qs_config.sh |
Windows |
CD %ORACLE_HOME%\soa\common\bin set QS_TEMPLATES=%ORACLE_HOME%\soa\common\templates\wls\oracle.soa_template_12.2.1.jar, %ORACLE_HOME%\osb\common\templates\wls\oracle.osb_template_12.2.1.jar qs_config.cmd |
次の画面に従って進みます。
表7-1 Quick StartのWebLogic Server構成画面
画面 | 説明 |
---|---|
構成 |
デフォルト・ドメインのパスワードを指定します。 「ドメインの場所」を編集します。デフォルトでは、ドメインはORACLE_HOME 「アプリケーションの場所」のパスの ポート番号を確認します。 「作成」をクリックします。 |
構成の進行状況 |
この画面では、構成の進行状況を参照できます。 |
構成の終了 |
インストールが完了すると、この画面が表示されます。この画面の情報を書き留めておいてください。 この画面にリストされたドメインの場所から新しいドメインを手動で起動する場合は、その起動オプションの選択は解除しておきます。 「終了」をクリックして、ウィザードを終了します。 |
作成後にドメインを自動的に起動しないように選択した場合、スタンドアロン・ドメインを手動で起動するには、コマンドラインを使用してドメイン・ホームに移動し、startWebLogic.sh
ファイルまたはstartWebLogic.cmd
ファイルを起動します。
ドメインの構成には数分かかることがあります。ターミナルに次のメッセージが表示されれば、WebLogic Serverが起動し、スタンドアロン・ドメインは正常に作成されています。
SOA Platform is running and accepting requests
スタンドアロン・ドメインは、Oracle SOA Suiteのランタイム・コンポーネントであらかじめ構成されています。
Oracle JDeveloperを適切なコマンドで起動します。
環境 | 実行コマンド |
---|---|
UNIX |
cd $ORACLE_HOME/jdeveloper/jdev/bin
./jdev
|
Windows |
CD %ORACLE_HOME%\jdeveloper
jdeveloper.exe
|
上部のメニューから「ウィンドウ」を選択し、ドロップダウン・メニューから「アプリケーション・サーバー」を選択します。または、キーボード・ショートカットの[Ctrl]+[Shift]+[G]
を使用する方法もあります。これにより、左側のペインに「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」が開きます。
「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」で「アプリケーション・サーバー」を右クリックします。ドロップダウン・メニューから「新規アプリケーション・サーバー」を選択してアプリケーション・サーバー接続の作成ウィザードを起動します。
アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザードは次の画面で構成されています。
表7-2 アプリケーション・サーバー接続作成の画面
画面 | 説明 |
---|---|
使用方法 |
「スタンドアロン・サーバー」を選択します。 「次へ」をクリックします。 |
名前とタイプ |
サーバーの直感的な「接続名」を指定します。 「接続タイプ」の「WebLogic 12.x」は選択したままにします。 「次へ」をクリックします。 |
認証 |
ドメインの構成時に作成した「ユーザー名」と「パスワード」を入力します。 「次へ」をクリックします。 |
接続 |
スタンドアロン・ドメインの名前を入力します。画面の他の内容は変更せずに「次へ」をクリックします。 |
テスト |
上部にある「接続のテスト」ボタンをクリックします。テストが失敗した場合は、「戻る」をクリックして「接続」画面または「認証」画面に戻り、入力した内容がすべて正しいことを確認してください。 すべて問題がなければ「次へ」をクリックします。 |
終了 |
「終了」画面には、新しい接続の起動方法が表示されます。これについては次のタスクで説明します。「終了」をクリックします。 |
「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」で「アプリケーション・サーバー」の横の接続ノードを展開します。「名前とタイプ」画面で指定した「接続名」でスタンドアロン・ドメインがリストされるはずです。
スタンドアロン・ドメインの名前を右クリックして、「管理コンソールの起動」を選択します。
管理コンソールにログインします。ログインできたら、アプリケーションの作成を開始します。次に実行する手順については、「次の手順」を参照してください。
この項では、Oracle JDeveloperを管理するために理解しておく必要のある基本事項について説明します。
Oracle JDeveloperの使用方法の詳細は、Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発のOracle JDeveloperの使用方法に関する項を参照してください。
Oracle JDeveloperから統合WebLogic Serverを起動した場合は、Oracle JDeveloperを終了するだけで実行中のサーバーを停止できます。
なんらかの理由でJDeveloperを終了したくない場合は、リボン・メニューで赤い停止ボタンをクリックする方法もあります。
WebLogic Serverを個別に起動した場合は、次を実行します。
環境 | 実行コマンド |
---|---|
UNIX |
cd $DOMAIN_HOME/bin
./stopWebLogic.sh
|
Windows |
CD %DOMAIN_HOME%\bin
stopWebLogic.cmd
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同じマシン上に複数のQuick Startディストリビューションをインストールすると、ディストリビューションそれぞれに、独自の一意のJava DBインスタンスを実行する独自のJDeveloperが作成されます。同じマシン上のすべてのJava DBインスタンスは、同じポートで初期化されます。これらの理由のために、次の操作を実行できません。
異なるディストリビューションから2つの統合WebLogic Serverを同時に起動することはできません。
Oracle Business Process Management Suite Quick Start OracleホームからWebLogic Serverを起動することにより、Oracle SOA Suiteランタイム環境にアクセスすることはできません。
Oracle SOA Suite Quick Start OracleホームからWebLogic Serverを起動することにより、Oracle Business Process Management Suiteランタイム環境にアクセスすることはできません。
インストールの確認が終了したら、次のいずれかのタスクを実行できます。
アクション | リソース |
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外部Oracle Databaseとスタンドアロン・コンパクト・ドメインを使用するようにQuick Startインストールを構成します。 |
このドキュメントの「Oracle Business Process Management Suite用のコンパクト・ドメインの構成」を参照してください。 |
サンプル・アプリケーションをデプロイします。 |
このドキュメントの「サンプル・アプリケーションの実行」を参照してください。 |
独自のアプリケーションを作成またはテストします。 |
Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発のOracle JDeveloperの使用方法に関する項を参照してください。 |
インストールを削除します。 |
インストールのテストが完了した場合、このドキュメントの「Oracle Quick Startの削除」を参照してください。 |