Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続およびナレッジ・モジュール・ガイド 12c (12.2.1) E69912-01 |
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この章では、Oracle Data IntegratorでのHypersonic SQLの使用方法について説明します。
この章には次の項が含まれます:
Oracle Data Integrator (ODI)では、Hypersonic SQLデータベースのデータがシームレスに統合されます。Oracle Data Integratorの機能(リバースエンジニアリング、データ整合性チェックおよびマッピングなど)は、Hypersonic SQLを使用した場合に最良の動作が得られるように設計されています。
Hypersonic SQLデータベースの概念は、Oracle Data Integratorの概念に次のようにマップされます。1つのHypersonic SQLサーバーはOracle Data Integratorの1つのデータ・サーバーに対応します。このサーバー内で、単一のOracle Data Integrator物理スキーマがデータベースにマップされます。
Oracle Data Integratorでは、Java Database Connectivity (JDBC)を使用してHypersonic SQLに接続します。
Oracle Data Integratorには、表12-1に示されている、Hypersonic SQLデータを処理するためのナレッジ・モジュール(KM)が用意されています。これらのKMでは、Hypersonic SQL固有の機能が使用されます。Hypersonic SQLデータベースでは、汎用SQL KMを使用することもできます。詳細情報を参照してください。
Hypersonic SQLナレッジ・モジュールの使用を開始する前に、この項の情報を必ず読んでください。
インストールを実行する前に、システム要件および動作要件のドキュメントを読んで、使用する環境がインストールする製品の最低インストール要件を満たすことを確認する必要があります。
サポートされているプラットフォームおよびバージョンのリストには、次のOracle Technical Network (OTN)からアクセスできます。
http://www.oracle.com/technology/products/oracle-data-integrator/index.html
Oracle Data IntegratorでHypersonic SQLを使用するためのテクノロジ固有の要件はありません。
トポロジの設定には次が含まれます。
各Hypersonic SQLデータ・サーバーは、特定のHypersonic SQLユーザー・アカウントに接続された1つのHypersonic SQLデータベースに対応します。このユーザーは、データ・サーバーの下に作成されたOracle Data Integrator内の物理スキーマを介して、データベースにアクセスできます。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』のデータ・サーバーの作成に関する項に記載されている標準の手順で、Hypersonic SQLテクノロジ用データ・サーバーを作成します。この項では、Hypersonic SQLデータ・サーバーの定義に関する必須または固有のフィールドのみについて説明します。
「定義」タブ:
名前: Oracle Data Integratorに表示されるデータ・サーバーの名前
サーバー: データ・サーバーの物理名
ユーザー/パスワード: Hypersonic SQLユーザーおよびそのパスワード(通常sa
)
「JDBC」タブ:
JDBCドライバ: org.hsqldb.jdbcDriver
JDBC URL: jdbc:hsqldb:hsql://<host>:<port>
URLのパラメータは次のとおりです。
<host>
: Hypersonic SQLマシンのネットワーク名またはIPアドレス
<port>
: ポート番号
『Oracle Data Integratorの管理』の物理スキーマの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用して物理スキーマを作成します。
『Oracle Data Integratorの管理』の論理スキーマの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用してこの物理スキーマ用の論理スキーマを作成し、特定のコンテキストで関連付けます。
Hypersonic SQLデータベースを使用してプロジェクトを設定するには、標準の手順に従います。『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』の統合プロジェクトの作成に関する項を参照してください。
Hypersonic SQLでの作業を開始するにあたり、使用するプロジェクトに次のナレッジ・モジュールをインポートすることをお薦めします。
CKM HSQL
使用するプロジェクトに汎用SQL KMもインポートします。これらのKMの詳細を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』のモデルの作成に関する項に記載されている標準の手順で、Hypersonic SQLモデルを作成します。
Hypersonic SQLでは、JDBCドライバの機能のみを使用する標準のリバース・エンジニアリングがサポートされています。
Hypersonic SQLで標準のリバース・エンジニアリングを実行するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』のモデルのリバース・エンジニアリングに関する項に記載されている通常の手順を行います。
Oracle Data Integratorには、Hypersonic SQL表で定義された制約と照合してデータの整合性をチェックするためのHSQL CKMが用意されています。詳細は、『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』のフロー制御および静的制御に関する項を参照してください。
Oracle Data Integratorには、表12-2に示されている、Hypersonic SQLのチェックを実行するためのナレッジ・モジュールが用意されています。
マッピングのソース、ステージング領域またはターゲットとしてHypersonic SQLを使用できます。
マッピングまたはチェック用に選択したKMによって、このマッピングまたはチェックの機能およびパフォーマンスが決まります。この項に示す推奨事項は、Hypersonic SQLデータ・サーバーに関連する様々な状況でのKMの選択に役立ちます。
Oracle Data Integratorには、ロードまたは統合のためのHypersonic SQL専用のナレッジ・モジュールは用意されていません。これらのKMか、ソース、ターゲットまたはステージング領域として使用する他のテクノロジに固有のKMを使用してください。