Oracle® Fusion Middleware Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護 12c (12.2.1) E72537-01 |
|
前 |
次 |
この章では、アプリケーション・セキュリティを管理するために実行する主要なタスクと、それらのタスクを完了するために使用するツールについて説明します。
内容は次のとおりです。
アプリケーション・セキュリティ管理は、次の主要なタスクで構成される反復プロセスです。
アプリケーションのパッキングおよびデプロイ
アプリケーション・ロールおよびユーザーの管理
アプリケーション・ポリシーおよびシステム・ポリシーの管理
アプリケーション資格証明の管理
アプリケーションの鍵および証明書の管理
監査の管理
セキュリティを管理するには、次のツールのいずれかを使用します。
Oracle WebLogic Server管理コンソール
Fusion Middleware Control
WebLogic Scripting Tool(WLST)
Oracle Entitlements Server(OES)
使用するツールは、データのタイプおよびストアの種類によって決まります。
OPSSでは、サーバー・ファイルの自動バックアップおよび自動リカバリはサポートされません。すべてのサーバー構成ファイルを定期的にバックアップすることをお薦めします。バックアップの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』の「バックアップとリカバリの概要」を参照してください。
ユーザーおよびグループ
ドメインでWebLogic Default Authenticatorを使用してアイデンティティを格納する場合は、WebLogic Server管理コンソールを使用して、格納したデータを管理します。このデータには、ユーザーおよびロールAPIでアクセスし、ユーザー・プロファイル属性を問い合せたり、ユーザーまたはグループに追加属性を挿入したりできます。
ドメインでデフォルト・オーセンティケータを使用する場合、アプリケーションでユーザーおよびロールAPIを使用してアイデンティティ・データにアクセスするためには管理サーバーが稼働している必要があります。そうではなく、デフォルト・オーセンティケータとは異なるLDAPサーバーを使用する場合は、そのLDAPサーバーのユーティリティを使用してユーザーとグループを管理します。
ポリシー、資格証明、キーおよび証明書
ポリシー、鍵、資格証明および証明書は、同じ種類の記憶域(ファイル、LDAPまたはDB)に格納されます。これらのアーティファクトを管理するためのツールは次のとおりです。
WebLogic Server管理コンソール(アイデンティティの場合)
Fusion Middleware Control、WLSTまたはOES (ポリシーおよび資格証明の場合)
WLST (鍵および証明書の場合)
ポリシー、資格証明または鍵を変更した場合は、サーバーの再起動が不要です。jps-config.xml
ファイルを変更した場合は、サーバーの再起動が必要です。
関連項目: 『Oracle Fusion Middlewareの管理』の「Oracle Fusion Middlewareの管理のスタート・ガイド」を参照してください。 |
この項では、セキュリティ関連の操作についてのみ説明します。その他の管理操作については、『Oracle Fusion Middleware Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理』を参照してください。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control (Fusion Middleware Control)を使用して、次のようにします。
インストール後、アプリケーションをデプロイする前に、セキュリティ・ストアを再関連付けします。
インストール後、アプリケーションをデプロイする前に、OPSSのプロパティを定義します。
アプリケーションのデプロイ時に、アプリケーション・ポリシーおよび資格証明からセキュリティ・ストアへの自動的な移行を構成します。
アプリケーションのデプロイ後、次を実行します。
アプリケーション・ポリシーの管理。
資格証明の管理。
ユーザーとグループの管理。
アプリケーション・ロールからユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールへのマッピングの指定。
ドメインのシステム・ポリシーを管理します。
ドメインのOPSSプロパティを管理します。
WebLogic Server管理コンソールを使用して、次を実行します。
WebLogicサーバーの起動および停止。
WebLogicサーバーおよびドメインの構成。
アプリケーションのデプロイ。
フェイルオーバー・サポートの構成。
WebLogic ServerドメインおよびWebLogic Serverレルムの構成。
WebLogic認証プロバイダの管理。
Microsoftクライアント、WebブラウザおよびHTTPクライアントでのシングル・サインオンの有効化。
管理ユーザーおよび管理ポリシーの管理。
関連項目: 『WebLogic Scripting Toolの理解』の「既存のWebLogicドメインの構成」 Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ 『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』の「クラスタのフェイルオーバーとレプリケーション」 『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の「サーバーの起動および停止」 Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプ |
WebLogic Server管理コンソールを使用して実行するセキュリティ構成タスクはすべて、ドメイン構成およびアプリケーション・デプロイメントを含め、WLSTを使用しても実行できます。
Java仮想マシン(JVM)インスタンスは、最大でも1つのjps-config.xml
ファイルを指します。インスタンス内でコールされるあらゆるWLSTコマンドでは、次のコマンドに渡された構成場所に関係なく、最初に取得された構成ファイルを使用します。
関連項目: Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ・セキュリティWLSTコマンド・リファレンス |
OESには、次の機能を含め、認証を構成および管理するための機能が多数用意されています。
アプリケーション・ロールおよびロール階層の検索。
アプリケーション・ポリシーおよびロール階層の管理。
ロール履歴の表示。
アプリケーション・ロール・マッピングの管理。
OESの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Entitlements Server管理者ガイド』を参照してください。