この章では、Service Busサービスをサポートするために作成できるプロジェクト・リソースの詳細について説明し、その他リソースへのリンクを示します。プロジェクト・リソースは、セッション全体のサービス間で共有および再利用できます。たとえば、ローカル・リソースには、認証アカウント、JARファイル、MQ接続、電子メールまたはJMSアラート宛先、マッピングなどがあります。これらのリソースの一部は、プロキシ・サービスやビジネス・サービスから参照でき、リソースを使用するプロキシ・サービスやビジネス・サービスを構成する前に作成しておく必要があります。
この章の内容は次のとおりです。
JARファイルの操作に関する項
次のトピックでは、その他のタイプのローカル・リソースに関する情報と手順を示します。
『Oracle Service Busの管理』のビジネス・サービスのグループに対するスロットルの構成に関する項
Service Busプロジェクト・リソースとは、アプリケーションまたはセッション内のいくつかのコンポーネントから参照できるプロジェクト・リソースです。これらはローカル・リソースとも呼ばれ、リモート・サーバー、XMLドキュメントおよびスキーマ、JARファイル、XSLTマッピングおよびXQueryマッピング、WSDLファイルおよびWADLファイルなどの認証情報を定義するサービス・アカウントのようなリソースがあります。特定のService Busコンポーネントでは指定したプロジェクト・リソースへのアクセスが必要であり、そのプロジェクト・リソースは、リソースに依存するコンポーネントを作成する前に作成しておく必要があります。たとえば、電子メール・トランスポートでプロキシ・サービスを作成する場合、電子メール・サーバーのログイン情報を定義するサービス・アカウントを最初に作成しておく必要があります。MQプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスを作成するには、まずMQ接続リソースを作成する必要があります。
サービス・アカウントは、プロキシ・サービスとビジネス・サービスが、アウトバウンド認証や、ローカルまたはリモート・リソース(FTPサーバーやJMSサーバーなど)への認証に使用するユーザー名とパスワードを提供します。Service Busアクセスに定義するユーザー名とパスワードは、インバウンド認証および管理リクエストの認証に使用されます。たとえば、ビジネス・サービスがWebサービスによるトランスポート・レベルの認証でユーザー名とパスワードを提示する必要がある場合、ユーザー名とパスワードを指定するサービス・アカウントを作成してから、サービス・アカウントの資格証明をアウトバウンド・リクエストに含めるようにビジネス・サービスを構成します。
同じサービス・アカウントを複数のビジネス・サービスおよびプロキシ・サービスに使用することができます。サービス・アカウントが提示するユーザー名とパスワードを指定するには、次のいずれかのタイプを定義できます。
静的タイプの認証では、ユーザー名とパスワードをサービス・アカウント構成で保存します。サービス・アカウントはこのユーザー名とパスワードをアウトバウンド・リクエストでエンコードします。様々なメッセージに対してログイン情報が変わる必要がない場合は、このタイプの認証を使用します。
パススルー・サービス・アカウントは、受信クライアント・リクエストで受け取ったユーザー名およびパスワードを提供します。たとえば、インバウンドHTTP基本リクエストにユーザー名「pat」とパスワード「patspassword」が含まれていた場合、サービス・アカウントはアウトバウンド・リクエストで「pat」および「patspassword」をエンコードします。
このタイプでは、クライアント・リクエストにクリア・テキストのユーザー名とパスワードが含まれている必要があるため、HTTP BASICプロトコル、クリア・テキスト・パスワードによるWebサービス・セキュリティのユーザー名トークン認証、またはカスタム・ユーザー名とパスワードのトークンを使用するクライアント・リクエストのみに使用できます。
この方法は、Service Busとエンドポイントが同じ認証ドメインに属する場合にのみ使用することをお薦めします。たとえば、この方法は単一の組織内でメッセージをルーティングし、Service Busとメッセージ・コンシューマの両方が共通のLDAPサーバーに対して認証される場合に使用します。
この方法には、次の制限が適用されます。
FTPサーバーまたはJMSサーバーなどのローカルまたはリモート・サーバー、またはシステム・リソースに対してService Busを認証するアウトバウンド・リクエストには使用できません。
fn-bea:lookupBasicCredentials
XQuery関数とともに使用できません。詳細は、「Service Bus XQuery関数」を参照してください。
注意:
プロキシがアクティブなWSS仲介である場合は、WS-Securityを使用して、WS-Securityユーザー名トークンまたはカスタムのユーザー名とパスワードを暗号化できます。この場合、プロキシは最初にリクエストを復号化し、次にクリア・テキストのユーザー名/パスワードにアクセスするため、ユーザー名/パスワードのパススルーが機能します。
マッピング認証を使用するサービス・アカウントは、認証された1つ以上のクライアントのユーザー名を、指定したユーザー名とパスワードにマップします。マッピング認証タイプの場合、クライアントからインバウンド・リクエストを認証することで取得されるユーザー名(ローカル・ユーザー名)を、指定したユーザー名とパスワード(リモートのユーザー名およびパスワード)に関連付ける(マップする)必要があります。サービス・アカウントはマップされている認証クライアントからのリクエストを受け取ると、ビジネス・サービス、またはプロキシ・サービスのアウトバウンド・リクエストに対して、適切なリモート・ユーザー名およびパスワードを提示します。
トランスポート・レベルおよびメッセージ・レベルの両方でクライアントが認証する場合、サービス・アカウントはメッセージ・レベルのユーザー名をリモートのユーザー名とパスワードにマップします。匿名のユーザー名をリモートのユーザー名およびパスワードにマップすることもできます。
マッピング認証には、次の制限事項が適用されます。
FTPサーバーまたはJMSサーバーなどのローカルまたはリモート・サーバー、またはシステム・リソースに対してService Busを認証するアウトバウンド・リクエストには使用できません。
fn-bea:lookupBasicCredentials
XQuery関数とともに使用できません。詳細は、「Service Bus XQuery関数」を参照してください。
サービス・アカウントを使用して、アウトバウンド認証またはリソース認証(FTPサーバーやJMSサーバーなど)のプロキシ・サービスおよびビジネス・サービスに認証情報を提供します。サービス・アカウントは、次の方法で認証情報を定義できます。
静的ユーザー名およびパスワードを提供する。
受信ユーザー名とパスワードをサーバーに渡す。
受信ユーザー名とパスワードを、指定したユーザー名とパスワードにマップする。
これらの認証タイプの詳細は、「サービス・アカウント認証タイプ」を参照してください。サービス・アカウント・プロパティの詳細は、Service Busに付属のオンライン・ヘルプを参照してください。
受信パスワードをマップするサービス・アカウントを作成するには:
前述のように、サービス・アカウントを作成します。
サービス・アカウント定義エディタで、タイプに「マッピング」を選択します。
ヒント:
Oracle Service Busコンソール内で作業している場合、初めてリソースを作成するときに、「サービス・アカウントの作成」ダイアログでそのタイプの「マッピング」を選択することもできます。
エディタにマッピング表が表示されます。
「リモート・ユーザー」表で次のようにします。
表の上にある「追加」アイコンをクリックします。
表示された新しい行に、アウトバウンド・リクエストで送信するユーザー名とパスワードを入力します。
追加するリモート・ユーザーごとに前述の手順を繰り返します。
リモート・ユーザーを削除するには、表の行を選択して「削除」アイコンをクリックします。
リモート・ユーザーとローカル・ユーザーをマップするには、「ローカル・ユーザー」表で次のようにします。
表の上にある「追加」アイコンをクリックします。
「ローカル・ユーザー名」列に、インバウンド・リクエストで認証されたクライアントを識別する名前を入力します。
「リモート・ユーザー名」のオプション・リストから、「ローカル・ユーザー名」フィールドで指定した認証ユーザーに関してアウトバウンド・リクエストで送信するユーザー名を選択します。
オプションのリストは、「リモート・ユーザー」表で作成した値から移入されます。
追加するローカル・ユーザーごとに前述の手順を繰り返します。
注意:
Fusion Middleware Controlでこれらのユーザーをまだ追加していない場合は、このマッピングを実行時環境で使用する前に追加します。それ以外の場合、マッピングが認証ユーザーに一致することはなく、使用されることもありません。ユーザーの追加の詳細は、『Oracle Service Busの管理』のOracle Service Busユーザーの作成に関する項を参照してください。
ローカル・ユーザーを削除するには、表の行を選択して「削除」アイコンをクリックします。
特定のリモート・ユーザー・アカウントに匿名リクエストをマップするには、「匿名リクエストをリモート・ユーザーにマップ」を選択し、オプションのリストからユーザー名を選択します。
オプションのこのリストも、「リモート・ユーザー」表で作成した値から移入されます。
ツールバーで、「保存」をクリックします。
サービス・アカウントを作成すると、静的ログイン資格証明の更新、マップ済認証に関するリモート・ユーザーとローカル・ユーザーの追加や削除など、その説明と認証タイプを変更できます。
サービス・アカウントを編集するには:
サービス・アカウントを削除すると、サービス・アカウントが定義するユーザー名、パスワード、またはローカル・ユーザーからリモート・ユーザーへのマッピング・データも削除されます。サービス・アカウントが他のリソースで参照される場合でも、そのアカウントを削除できますが、削除されたリソースに対する未解決の参照が原因で競合が生じることがあります。
始める前に:
そのサービス・アカウントを使用する構成のビジネス・サービス、またはプロキシ・サービスがある場合は、そのビジネス・サービス、またはプロキシ・サービスからサービス・アカウントを削除してください。Oracle Service Busコンソールの場合、サービス・アカウント定義エディタでサービス・アカウントを開き、右上のツール・アイコンをクリックし、「参照」を選択して、いずれかのサービスでそのサービス・アカウントを使用しているかどうかを確認します。JDeveloperで、サービス・アカウントを右クリックして、「依存性の参照」を選択します。
サービス・アカウントを削除するには:
サービス・キー・プロバイダには、プロキシ・サービスがインバウンドSOAPメッセージの復号化、アウトバウンド認証、およびデジタル署名で使用する、公開鍵インフラストラクチャ(PKI)の資格証明情報が含まれます。PKI資格証明とは、デジタル署名や暗号化(Webサービス・セキュリティ)、およびアウトバウンドSSL認証に使用できる証明書とペアになった秘密鍵です。この証明書には、秘密鍵に対応する公開鍵が含まれています。
注意:
サービス・キー・プロバイダを使用するには、PKI資格証明マッピング・プロバイダを構成する必要があります。この操作の詳細は、「Oracle WebLogicセキュリティ・フレームワークの構成: 主な手順」を参照してください。
Service Busの以前のバージョンでは、サービス・キー・プロバイダは、プロキシ・サービス・プロバイダと呼ばれていました。
1つのサービス・キー・プロバイダに対して、次のPKI資格証明情報をすべて含めることができます。
デジタル暗号化用のキー・ペア
プロキシ・サービスがWeb Services Policy文に従って暗号化されているインバウンドSOAPメッセージを復号化する場合に、このキー・ペアが使用されます。サービス・キー・プロバイダでデジタル暗号化をサポートする場合、PKI資格証明マッパーに関連付けられているキーストアには、暗号化をサポートするX.509資格証明が少なくとも1つ必要です。
デジタル署名用のキー・ペア
プロキシ・サービスのエンドポイントがWebサービスであり、そのWebサービスでクライアントがSOAPエンベロープの1つまたは複数の部分に署名することが必要な場合に、この鍵ペアがプロキシ・サービスで使用されます。
SSLクライアント認証方式(双方向SSL)用のキー・ペア
プロキシ・サービスは、アウトバウンドTLS/SSL (Secure Sockets Layer)接続時にクライアントとして動作するとき、つまり、クライアント証明書認証を必要とするHTTPSビジネス・サービスまたはプロキシ・サービスにメッセージをルーティングするときに、この鍵ペアを使用して認証します。
同じサービス・キー・プロバイダを複数のプロキシ・サービスに使用することができます。
暗号化鍵サービス・キー・プロバイダをプロキシ・サービスに関連付けると、Service Busにより、X.509証明書がプロキシ・サービスのWSDLファイルに組み込まれます。その後、プロキシ・サービスはこの証明書を使用してエンドポイントに送信するメッセージを暗号化します。プロキシ・サービスは、PKI資格証明情報に含まれる秘密鍵を使用して、エンドポイントから返されるメッセージを復号化します。
サービス・キー・プロバイダを作成するには:
次のいずれかを行います:
JDeveloperの場合: アプリケーション・ナビゲータで、新しいサービス・キー・プロバイダを含めるプロジェクトまたはフォルダを右クリックして、「新規」をポイントし、「サービス・キー・プロバイダ」を選択します。
Oracle Service Busコンソールの場合: プロジェクト・ナビゲータで、新しいサービス・キー・プロバイダを含めるプロジェクトまたはフォルダを右クリックして、「作成」をポイントし、「リソース」を選択します。「セキュリティ」をクリックし、「サービス・キー・プロバイダ」をクリックして「OK」をクリックします。
このサービス・キー・プロバイダの一意の名前と、必要に応じて説明を入力します。
「作成」または「終了」をクリックします。
サービス・キー・プロバイダ定義エディタが表示されます。
暗号化鍵を構成するには、次のようにします。
「暗号化鍵」の横にある「参照」アイコンをクリックします。
暗号化鍵の別名の選択ウィンドウに、レルムのPKI資格証明マッパーが使用しているキー・ストアに含まれる鍵の別名が表示されます。
キー・ストアへのアクセスをセキュリティで保護するために使用するパスワードを入力します。(このパスワードはキー・ストアの作成時に設定します。)
X.509証明書にマップして暗号化をサポートするキー・エイリアスを選択します。
「発行」をクリックします。
デジタル署名鍵を構成するには、次のようにします。
「デジタル署名鍵」の横にある「参照」アイコンをクリックします。
デジタル署名鍵の別名の選択ウィンドウに、レルムのPKI資格証明マッパーが使用しているキー・ストアに含まれる鍵の別名が表示されます。
キー・ストアへのアクセスをセキュリティで保護するために使用するパスワードを入力します。(このパスワードはキー・ストアの作成時に設定します。)
キー・エイリアスを選択します。
「発行」をクリックします。
双方向SSLのSSLクライアント認証キーを構成するには、次のようにします。
「SSLクライアント認証キー」の横にある「参照」アイコンをクリックします。
SSLクライアント認証キーの別名の選択ウィンドウに、レルムのPKI資格証明マッパーが使用しているキー・ストアに含まれる鍵の別名が表示されます。
キー・ストアへのアクセスをセキュリティで保護するために使用するパスワードを入力します。(パスワードはキーストアの作成時に設定する)。
キー・エイリアスを選択します。
「発行」をクリックします。
ツールバーで、「保存」をクリックします。
Oracle Service Busコンソールを使用している場合は、「アクティブ化」をクリックして、セッションを終了し、実行時用に構成をデプロイします。
サービス・キー・プロバイダを削除すると、Service Busでは、鍵ペア・バインディングに対して関連付けられている別名もPKI資格証明マッピング・プロバイダから削除します。ただし、関連付けられている鍵と証明書のペアはキー・ストアから削除されません。サービス・キー・プロバイダが他のリソースで参照される場合でも、そのプロバイダを削除できますが、削除されたリソースに対する未解決の参照が原因で競合が生じることがあります。
始める前に:
プロキシ・サービスがサービス・キー・プロバイダを使用するよう構成されている場合は、プロキシ・サービスからサービス・キー・プロバイダを削除します。Oracle Service Busコンソールの場合、サービス・キー・プロバイダ定義エディタでサービス・キー・プロバイダを開き、右上のツール・アイコンをクリックし、「参照」を選択して、そのサービス・キー・プロバイダに参照があるかどうかを確認します。JDeveloperで、サービス・キー・プロバイダを右クリックして、「依存性の参照」を選択します。
サービス・キー・プロバイダを削除するには:
アラート宛先リソースは、Service Busからのアラート通知を受信できる受信者のリストを定義します。所定のコンテキストに基づいて受信者のセットを取り込むように、各アラート宛先リソースを構成し、リソースと定義したアラートを関連付けることができます。アラート宛先には、アラートをSNMPトラップに送信する、レポートのために収集する、ローカル・サーバーのアラート・ログに記録する、および電子メール受信者やJMS宛先に送信するかどうかを指定する柔軟性があります。
パイプラインでアラート・アクションを構成する場合やサービスのSLAアラート・ルールを構成する場合、アラート生成時の通知対象者を定義するアラート宛先を構成で指定する必要があります。電子メールおよびJMS宛先の場合は、宛先リソースに電子メール・アドレスまたはJMS URIのリストをそれぞれ含めることができます。アラート構成全体でアラート宛先を再使用できます。
アラート通知は、複数の電子メール・アドレスに送信できます。電子メールのアラート宛先を構成するには、SMTPサーバー・グローバル・リソースを使用するか、Oracle WebLogic ServerのJavaMailセッションを使用する必要があります。アラートが配信されるときに、アラートの詳細で構成される電子メールのメタデータが、ペイロードの詳細の前に置かれます。SMTPサーバー・リソースの詳細は、「SMTPサーバー・リソースの操作」を参照してください。JavaMailセッションの構成方法の詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの「JavaMailへのアクセスの構成」を参照してください。
簡易ネットワーク管理プロトコル(Simple Network Management Protocol: SNMP)トラップにより、サード・パーティ製ソフトウェアでService Bus内のサービス・レベル合意を監視できます。SNMP通知が有効な状態で、Webサービス管理(Web Services Management: WSM)ツールおよびESM (Enterprise Service Management)ツールは、SLA違反とパイプライン・アラートを監視できます。
SNMPは、リソースの管理に関する情報をネットワーク上で交換できるようにするアプリケーション層プロトコルです。これにより、リソースをモニターし、必要に応じて、リソースから取得したデータに基づいて処理を行うことができます。Service Busでは、SNMPバージョン1および2がサポートされます。SNMPは、次のコンポーネントで構成されます。
管理対象リソース
管理情報ベース(MIB)
SNMPエージェント
SNMPマネージャ
ネットワーク管理システム(NMS)
レポート宛先を使用すると、Service Busに付属するレポートAPIを使用して開発できるカスタム・レポート・プロバイダに対して、パイプライン・アラートおよびSLAアラートの通知を送信できます。これにより、カスタムJavaコードを使用して、サード・パーティがアラートを受信および処理できます。
各アラート宛先では、アラート宛先に送信されるアラートを記録するかどうかを構成できます。記録されたアラートは、ローカルのアラート・ログに送信されます。各Service Busサーバーには、それ自体のアラート・ログがあります。クラスタ内で、管理サーバーは、すべての管理対象サーバーからアラート・ログを収集し、アラートを集約してログを記録します。
アラート通知は、複数のJava Messaging Service (JMS)キューまたはトピックに送信できます。アラートに関してJMS宛先のJNDI URLを構成し、JMS接続ファクトリおよびキューまたはトピックを作成して、Oracle WebLogic Server管理コンソールの該当するJMSサーバーにそれらをターゲット指定する必要があります。詳細は、Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理のJMSシステム・リソースの構成方法に関する項を参照してください。JMSアラート宛先を定義するときは、宛先キューまたは宛先トピックを使用できます。メッセージのタイプは、バイトまたはテキストのいずれかです。JMSアラート宛先の構成方法の詳細は、「JMS宛先の追加」を参照してください。
電子メール宛先を追加する前に、SMTPサーバーを構成するか(「SMTPサーバー・リソースの作成方法」を参照)、またはWebLogic ServerでJavaMailセッションを構成する必要があります。使用可能なSMTPサーバー・リソースまたはJavaMailセッションが存在しない場合、電子メール受信者を構成できません。
アラート宛先で電子メール受信者を追加または更新するには:
WebLogic Serverでは、JNDI名でmyqueues/myqueueのようにフォワード・スラッシュを使用できますが、フォワード・スラッシュのあるJNDI名は、Service Busに必要とされるURI形式と一致しないため、このような名前は使用できません。この問題を回避するには、JMS外部サーバーを定義してURIでその外部サーバーを参照します。詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの外部サーバーの構成に関する項を参照してください。
アラート宛先でJMS宛先を追加または更新するには:
アラート宛先を削除する場合、リソースを参照するアラート・アクションまたはアラート・ルールを更新する必要があります。アラート宛先から特定の電子メール受信者またはJMS宛先を削除する場合は、「アラート宛先の電子メール受信者の定義方法」または「アラート宛先のJMS受信者の定義方法」を参照してください。
始める前に:
アラート宛先に参照がある場合、宛先を削除する前に参照を削除します。Oracle Service Busコンソールの場合、アラート宛先定義エディタでアラート宛先を開き、右上のツール・アイコンをクリックし、「参照」を選択して、参照があるかどうかを調べます。JDeveloperで、アラート宛先を右クリックして、「依存性の参照」を選択します。
アラート宛先を削除するには:
SNMPは、リソースの管理に関する情報をネットワーク上で交換できるようにするアプリケーション層プロトコルです。SNMPでは、リソースをモニターしたり、必要に応じてリソースから取得したデータに基づいてアクションを実行できます。SNMPの詳細は、SNMPによるOracle WebLogic Serverの監視を参照してください。
Service Busによって生成されたSNMPメッセージをトラップするためにSNMPエージェントを既存のOracle WebLogicドメインに作成してターゲットとして設定できます。SNMPエージェントを作成してターゲットとして設定する手順については、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの次に関するトピックを参照してください。
SNMPエージェントの作成
SNMPエージェントのターゲット指定
トラップ宛先の作成
ドメイン・スコープまたはサーバー・スコープのSNMPエージェントを作成できます。個々のサーバーではなくドメインへのターゲットとして設定されているドメイン・スコープ・エージェントは後方互換用で、非推奨です。サーバー・スコープ・エージェントを作成することをお薦めします。
Service Bus用にSNMPサーバー・スコープ・エージェントを作成してターゲットとして設定する場合は、次のガイドラインを使用します。
エージェントのターゲットとしての設定: SNMPエージェントをService Busへのターゲットとして設定する場合は、Service Bus管理サーバーのみへのターゲットとして設定します。管理サーバーへのターゲットとして設定されたエージェントのみがService Busからアラートを受信します。管理対象サーバーへのターゲットとして設定されたエージェントはSNMPメッセージを受信しません。
トラップ宛先の作成: 宛先の次の設定を入力します。
名前: alsbDestination-0
コミュニティ: weblogic
「ホスト」と「ポート」: SNMPマネージャがリスニングするホストとポートを指す値(localhostと163など)を設定します。
スキーマとは、基本データや構造化データのタイプを表すものです。XMLスキーマは、XMLビジネス・データが従う必要のあるルールを表すXMLボキャブラリです。XMLスキーマでは、ドキュメントの構造、つまり、ドキュメントに含まれる各要素や属性のデータ型を指定します。
XMLスキーマは、WSDLリソースの参照として、またXPath式で指定した要素をパイプラインで検証するために使用します。詳細は、「コンソールでの検証アクションの追加」を参照してください。
XMLスキーマは、JDeveloperの標準機能です。XMLスキーマの作成に使用するエディタとツールの詳細は、『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のXMLを使用したアプリケーションの開発に関する項を参照してください。
Oracle Service Busコンソールを使用する場合、XMLスキーマを作成するには、スキーマをインポートするかXMLスキーマ・リソースを作成します。インポートの詳細は、「リソースおよび構成のインポートとエクスポート」を参照してください。XMLスキーマ・リソースを手動で作成する手順は、次のとおりです。
Oracle Service BusコンソールでXMLスキーマを作成するには:
プロジェクト・ナビゲータで、新しいXMLスキーマを含めるプロジェクトまたはフォルダを右クリックして、「作成」をポイントし、「リソース」を選択します。「インタフェース」をクリックし、「スキーマ」をクリックして「OK」をクリックします。
「スキーマの作成」ダイアログが表示されます。
次のいずれかを行います:
既存のスキーマ・ファイルからリソースを作成するには、「ファイルのアップロード」フィールドの横の「参照」をクリックしてから、使用するファイルに移動してそのファイルを選択します。
「リソース名」フィールドに、ファイル拡張子なしのファイル名が自動的に移入されます。この名前は変更可能です。
新しいXMLスキーマを作成するには、XMLスキーマ・リソースの一意の名前を入力します。
必要に応じて、リソースの簡単な説明を入力します。
「作成」をクリックします。
XMLスキーマ要素(定義されている場合)がスキーマ定義エディタに表示されます。
スキーマを変更するには、次のように実行します。
ツールバーの「ソースの編集」をクリックします。
「ソースの編集」ダイアログが表示されます。
アップロードする新しいスキーマ・ファイルを参照して選択するには、「参照」を選択します。
ファイルのコンテンツを変更するには、ダイアログの「コンテンツ」セクションでコードを直接更新します。
「保存」をクリックします。
スキーマ定義エディタのツールバーで、「保存」をクリックします。
セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「アクティブ化」をクリックします。
XMLスキーマは、JDeveloperの標準機能です。XMLスキーマの編集の詳細は、『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のXMLを使用したアプリケーションの開発に関する項を参照してください。
Oracle Service Busコンソールを使用する場合、次の手順を使用して、XMLスキーマを編集します。
Oracle Service BusコンソールでXMLスキーマを編集するには:
削除するXMLスキーマをいずれかのリソースが参照する場合、XMLスキーマを削除する前にそれらの参照を削除します。Oracle Service Busコンソールのスキーマ定義エディタでXMLスキーマを開き、右上のツール・アイコンをクリックし、「参照」を選択して、そのスキーマに参照があるかどうかを確認します。JDeveloperで、XMLスキーマを右クリックして、「依存性の参照」を選択します。
XMLスキーマが他のリソースで参照される場合でも、そのスキーマを削除できますが、削除されたリソースに対する未解決の参照が原因で競合が生じることがあります。
XMLスキーマを削除するには:
XMLドキュメント・リソースは、プロキシ・サービスまたはビジネス・サービスの構成で使用するXMLファイルを格納します。たとえば、JCA準拠のシステムと通信するJCAのプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスに必要なTopLinkマッピング・ファイルに対するXMLドキュメント・リソースを作成できます。
JCAサービスの詳細は、「JCAトランスポートとJCAアダプタの使用」を参照してください。
XMLドキュメントは、JDeveloperの標準機能です。XMLファイルの作成に使用するエディタとツールの詳細は、『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のXMLを使用したアプリケーションの開発に関する項を参照してください。
Oracle Service Busコンソールを使用する場合、XMLドキュメントを作成するには、インポート機能を使用する方法が最も簡単です。たとえば、JCAリソース(JCAファイル、関連付けられているWSDLファイルおよびTopLinkマッピング・ファイル)をインポートする場合、Service Busによって、マッピング・ファイルからXMLドキュメント・リソースが自動的に生成され、リソース・ファイル間の依存関係が保持されます。インポートの詳細は、「リソースおよび構成のインポートとエクスポート」を参照してください。
一括インポートしない場合、次の手順を使用して手動でXMLドキュメントを作成します。
Oracle Service BusコンソールでXMLドキュメントを作成するには:
プロジェクト・ナビゲータで、新しいXMLドキュメントを含めるプロジェクトまたはフォルダを右クリックして、「作成」をポイントし、「リソース」を選択します。「その他」をクリックし、「XMLドキュメント」をクリックして「OK」をクリックします。
「XMLドキュメントの作成」ダイアログが表示されます。
次のいずれかを行います:
既存のXMLファイルからリソースを作成するには、「ファイルのアップロード」フィールドの横の「参照」をクリックしてから、使用するXMLファイルに移動してそのファイルを選択します。
「リソース名」フィールドに、ファイル拡張子なしのファイル名が自動的に移入されます。この名前は変更可能です。
リソースの新しいXMLドキュメントを作成するには、XMLドキュメント・リソースの一意の名前を入力します。
必要に応じて、リソースの簡単な説明を入力します。
「作成」をクリックします。
XMLドキュメントがXMLドキュメント定義エディタに表示されます。
XMLコードを変更するには、次のようにします。
ツールバーの「ソースの編集」をクリックします。
「ソースの編集」ダイアログが表示されます。
アップロードする新しいXMLファイルを参照して選択するには、「参照」をクリックします。
ファイルのコンテンツを変更するには、ダイアログの「コンテンツ」セクションでコードを直接更新します。
「保存」をクリックします。
XMLドキュメント定義エディタのツールバーで、「保存」をクリックします。
セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「アクティブ化」をクリックします。
XMLドキュメントは、JDeveloperの標準機能です。XMLファイルの編集の詳細は、『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のXMLを使用したアプリケーションの開発に関する項を参照してください。
Oracle Service Busコンソールを使用する場合、次の手順を使用して、XMLファイルを編集します。
Oracle Service BusコンソールでXMLドキュメントを編集するには:
JCAバインドなどのリソースで、削除するXMLドキュメントを参照する場合、XMLドキュメントを削除する前にそれらの参照を削除します。Oracle Service BusコンソールのXMLドキュメント定義エディタでXMLドキュメントを開き、右上のツール・アイコンをクリックし、「参照」を選択して、そのドキュメントに参照があるかどうかを確認します。JDeveloperで、XMLドキュメントを右クリックして、「依存性の参照」を選択します。
XMLドキュメントを削除するには:
JAR (Java Archive)ファイルとは、Javaクラスを含むzipファイルです。JARファイルは、コンパイルされたJavaクラスと、プログラムを構成する関連メタデータの保存に使用します。JARファイルはJavaコード要素用のコール可能なプログラム・ライブラリのように機能します(それぞれの要素に対して個別にバインディングを要求するのではなく、単一のコンパイル・リンクが複数要素へのアクセスを提供します)。
Service BusプロジェクトでJARファイルを使用するには、これらをJARリソースにアップロードします。Service BusのJARファイルは次の場所で使用されます。
Javaコールアウトのアクション
EJBベースのビジネス・サービス
JEJBサービス
Tuxedoベースのプロキシ・サービスとビジネス・サービス
JARファイル統合は、JDeveloperの標準機能です。JARファイルとライブラリのService Busプロジェクトへの追加の詳細は、『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のライブラリの管理方法に関する項を参照してください。
Oracle Service Busコンソールを使用する場合、JARファイルを追加するには、これらをService Busプロジェクトにインポートするか、アーカイブ・リソースにアップロードします。インポートの詳細は、「リソースおよび構成のインポートとエクスポート」を参照してください。次の手順を使用して、JARファイルをアーカイブ・リソースにアップロードします。
Oracle Service Busコンソールを使用してJARファイルを追加するには:
プロジェクト・ナビゲータで、新しいJARファイルを含めるプロジェクトまたはフォルダを右クリックして、「作成」をポイントし、「リソース」を選択します。「その他」をクリックし、「アーカイブ」をクリックして「OK」をクリックします。
アーカイブの作成ダイアログが表示されます。
「ファイルのアップロード」フィールドの横の「参照」をクリックしてから、アップロードするJARファイルに移動してそのファイルを選択します。
「リソース名」フィールドに、ファイル拡張子なしのファイル名が自動的に移入されます。この名前は変更可能です。
必要に応じて、リソースの簡単な説明を入力します。
「作成」をクリックします。
JARファイルの構成の詳細と依存関係が、アーカイブ定義エディタに表示されます。
依存関係を追加するには、次のようにします。
依存関係表の上にある「追加」をクリックします。
表に新しい行が表示されます。
名前列の新しい行をクリックして、「参照」をクリックします。
「検索と選択」ダイアログが表示されます。
ファイル名またはファイルのパスを入力して、「検索」をクリックします。
結果のリストで、依存関係を含むファイルの名前を選択して、「OK」をクリックします。
追加する依存関係ごとに前述の手順を繰り返します。「依存関係」表の上にある上下の矢印を使用して、依存関係のリストを並べ替えます。
アーカイブ定義エディタのツールバーで、「保存」をクリックします。
セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「アクティブ化」をクリックします。
Service BusではJARを編集できないため、アーカイブ・リソースを更新する場合、基本的にリソースに対して新しいバージョンのJARファイルまたは別のJARファイルを指定する必要があります。JARファイル統合は、JDeveloperの標準機能です。JARファイルの更新の詳細は、『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のライブラリの管理方法に関する項を参照してください。
Oracle Service Busコンソールを使用する場合、次の手順を使用して、アーカイブ・リソースでJARファイルを更新します。
警告:
ファイルの新しいバージョンに更新することで、EJBビジネス・サービスで使用されるJARファイルを更新する場合、EJBを再デプロイして、JARファイルを使用するEJBサービスを編集し、JARリソースを再度選択して保存およびアクティブ化します。これにより、新しいJARを使用するようにEJBビジネス・サービスが再パッケージ化されます。
Javaコールアウト・アクションおよびTuxedoベースのサービスは、自動で新しいJARファイルを取得します。
Oracle Service BusコンソールでJARファイルを更新するには:
プロジェクト・ナビゲータで、編集するアーカイブ・リソースを含むプロジェクトとフォルダを開きます。
アーカイブ・リソース名を右クリックして、「開く」を選択します。
JARファイルを更新するには、次のようにします。
ツールバーで、「新規JARファイルのアップロード」をクリックします。
「新規JARファイルのアップロード」ダイアログが表示されます。
「参照」をクリックしてから、使用する新しいJARファイルに移動してそのファイルを選択します。
「保存」をクリックします。
アーカイブ定義エディタの情報は、新しいJARファイル構成で更新されます。
依存関係を追加するには、次のようにします。
依存関係表の上にある「追加」をクリックします。
表に新しい行が表示されます。
名前列の新しい行をクリックして、「参照」をクリックします。
「検索と選択」ダイアログが表示されます。
ファイル名またはファイルのパスを入力して、「検索」をクリックします。
結果のリストで、依存関係を含むファイルの名前を選択して、「OK」をクリックします。
依存関係を削除するには、依存関係を含む行を「依存関係」表で選択して、「削除」をクリックします。
その行が削除されます。
依存関係を並べ替えるには、表の上にある上下の矢印を使用します。
アーカイブ・リソースの更新が完了したら、アーカイブ定義エディタのツールバーで「保存」をクリックします。
セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「アクティブ化」をクリックします。
Service Busには、JARファイルの依存関係を変更できるJARファイル機能が、JDeveloperに追加で用意されています。Oracle Service Busコンソールを使用する場合、「JARファイルの更新方法」の説明に従い、依存関係を変更します。
JDeveloperでJARファイルの依存関係を変更するには:
削除するJARファイルをいずれかのリソースが参照する場合、アーカイブ・リソースを削除する前にそれらの参照を削除します。Oracle Service Busコンソールのアーカイブ定義エディタでアーカイブ・リソースを開き、右上のツール・アイコンをクリックし、「参照」を選択して、そのリソースに参照があるかどうかを確認します。JDeveloperで、JARファイルを右クリックして、「依存性の参照」を選択します。
JARファイルが他のリソースで参照される場合でも、そのファイルを削除できますが、削除されたリソースに対する未解決の参照が原因で競合が生じることがあります。
JARファイルを削除するには: