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Oracle® Fusion Middleware Oracle Stream Explorerのカスタマイズ
12cリリース(12.2.1)
E72706-01
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4 アダプタまたはイベントBeanのアセンブル

通常、カスタム・アダプタおよびイベントBeanは、他のEPNコンポーネントが含まれる同じアプリケーションJARファイルにバンドルします。あるいは、カスタム・アダプタとそのファクトリまたはイベントBeanとそのファクトリを独自の個別のJARファイルにバンドルし、他のアプリケーション・バンドルから参照することもできます。

たとえば、2つの異なるアプリケーションが同じデータ・フィード・プロバイダから受け取ったデータを読み取り、両方のアプリケーションに同じイベント・タイプが存在するとき、1つのアダプタ実装を共有すると有効な場合があります。この場合、2つの異なるアプリケーションでカスタム・アダプタ実装を複製する必要がなくなります。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 独自のバンドルでのカスタム・アダプタのアセンブル

カスタム・アダプタを独自のバンドルでアセンブルする場合、アセンブリ・ファイルでwlevs:adapter要素を使用してそれを宣言しないでください。この要素は、カスタム・アダプタを使用するアプリケーション・バンドルのアセンブリ・ファイルで宣言に使用します。

  1. Javaクラスのカスタム・アダプタ・クラス、そのJavaBeanイベント・タイプ・クラスおよびそのアダプタ・ファクトリ・クラスが含まれるOSGIバンドルを作成します。

    この手順では、バンドルはGlobalAdapterと呼ばれます。

  2. GlobalAdapterバンドル・アセンブリ・ファイルで次の手順を実行します。
    • アダプタ・ファクトリをOSGiサービスとして登録します。

    • カスタム・アダプタのJavaBeanイベント・タイプ・クラスをOSGiサービスとして登録します。

  3. MANIFEST.MFで、Export-Packageヘッダーを付けてJavaBeanイベント・タイプ・クラスをエクスポートします。
  4. GlobalAdapterバンドルをアセンブルしてデプロイします。
  5. カスタム・アダプタを使用するアプリケーションのアセンブリ・ファイルで、「カスタム・アダプタの構成」の説明に従って、カスタム・アダプタ・コンポーネントを宣言します。

    引き続きprovider属性を使用してOSGI登録済アダプタ・ファクトリを指定しますが、この場合、OSGi登録は、アダプタを実際に使用するアセンブリ・ファイルとは別の(GlobalAdapterバンドルの)アセンブリ・ファイルで行います。

  6. JavaBeanイベント・タイプをGlobalAdapterバンドルにエクスポートしている場合は、それを使用するアプリケーションに明示的にインポートする必要があります。

    これを行うには、アプリケーション・バンドルのMANIFEST.MFファイルのImport-Packageヘッダーにパッケージを追加します。

4.2 独自のバンドルでのイベントBeanのアセンブル

イベントBeanを独自のバンドルでアセンブルする場合、アセンブリ・ファイルでwlevs:event-bean要素を使用してそれを宣言しないでください。この要素は、カスタム・イベントBeanを使用するアプリケーション・バンドルのアセンブリ・ファイルで宣言に使用します。

  1. JavaクラスのイベントBean JavaクラスおよびそのイベントBeanファクトリ・クラスが含まれるOSGiバンドルを作成します。

    この手順では、バンドルはGlobalEventBeanと呼ばれます。

  2. GlobalEventBeanアセンブリ・ファイルで、イベントBeanファクトリをOSGiサービスとして登録します。
  3. GlobalEventBeanバンドルをアセンブルしてデプロイします。
  4. イベントBeanを使用するアプリケーションのアセンブリ・ファイルで、カスタム・イベントBeanコンポーネントを宣言します。

    引き続きprovider属性を使用してOSGi登録済イベントBeanファクトリを指定しますが、この場合、OSGi登録は、イベントBeanを実際に使用するアセンブリ・ファイルとは別の(GlobalEventBeanバンドルの)アセンブリ・ファイルで行います。