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Oracle® Fusion Middleware Oracle Stream Explorerスタート・ガイド
12cリリース(12.2.1)
E72532-01
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1 Oracle Stream Explorerの概要

Oracle Stream Explorerは、Oracle Event Processingテクノロジ・プラットフォームの一部として提供される新しいツールです。Oracle Stream Explorerは、ユーザーのビジネス上のニーズに応えるものです。このツールは、ユーザーが企業におけるリアルタイムで進行中の脅威や商機を先行して識別し、ビジネスの事業効率を改善します。Oracle Stream Explorerは、関連するデータを処理および格納するだけで、リアルタイム・データから得られる実行可能な洞察を利用して、ビジネスの機能と運用に関する効率の向上を支援します。Oracle Stream Explorerを使用すると、アプリケーションをビルドして、即座にかつ簡単にリアルタイム・ストリーミング・データに対してモニターでき、基礎にあるテクノロジの知識も不要です。

Oracle Stream Explorerプラットフォームは、シンプルな視覚インタフェースの絶妙な組合せで、Real Time Event Processingアプリケーションや、そのソリューションを管理、実行する包括的なランタイム・プラットフォームを短時間で作成、変更できます。

この章の構成は、次のとおりです。

1.1 概要

Oracle Stream Explorerは、Oracle Event Processing Server上で動作します。イベント処理サーバーには、Oracle Stream Explorer Visualizerなどがあります。Oracle Stream Explorerは、Visualizerで構成されたのと同じ、ユーザーおよびユーザー・ロールの組合せを使用します。Oracle Stream ExplorerとVisualizerは、どちらもOracle Stream Explorerサーバー認証および認可システムを使用します。

Oracle Stream Explorerランタイム・コンポーネントは、イベントをリアルタイムでフィルタ、相関、処理するアプリケーションを作成するための、完結したソリューション・プラットフォームです。デプロイメント・オプションが柔軟で(スタンドアロン、SOAスタックに統合、またはJava SE Embedded上の軽量デプロイメント)、汎用性とパフォーマンスに優れた、定評あるイベント処理エンジンです。Oracle Stream ExplorerではFast DataやInternet of Things (IOT)を使用できるため、多様なデータ・ソースからの高速で大量のリアルタイム・データに基づいて、実行可能な洞察を提供し、その価値を最大化できます。ビジネス・ロジックをネットワークに高度に対応させることによって、情報の分散と低遅延での応答を可能にします。

Oracle Stream Explorerは、次のタスクをより高いレベルで実行することができます。

  • アプリケーションの作成

  • アプリケーションのビルド

  • アプリケーションの実行

1.2 前提条件

Oracle Stream Explorerには、Event ProcessingとOracle Stream Explorer Serverが稼働して実行中である必要があります。Oracle Stream Explorerは、Oracle Event Processing 12.1.3以上のバージョンで動作します。

Oracle Stream Explorerは、JDK 7.0以上のバージョンを必要とします。

1.3 ブラウザのサポート

Oracle Stream Explorerは、次のブラウザをサポートします。

  • Mozilla Firefoxバージョン24以上

  • Safariバージョン6以上

  • Google Chromeバージョン28以上。

注意:

このリリースのOracle Stream Explorerは、Internet Explorerではサポートされていません。

1.4 Oracle Stream Explorerの長所

Oracle Stream Explorerは、従来同様のBusiness Intelligence (BI)ソリューションではありません。ライブ・データ・ストリーム上で機能するように設計されているのです。

Oracle Stream Explorerには、次の長所があります。

  • あらゆる業種用のリアルタイム・アプリケーションを短時間で作成

  • イベント処理テクノロジの使用法の簡略化

  • ライブ・ストリームへの接続

  • リアルタイムの探査

  • ストリーミング・データ内の脅威または商機の先行的識別

  • Event Processingの複雑さを背後に置き、非技術者の使用を簡易化

  • テクノロジの提起でなくビジネス・ソリューションに対処

  • リアルタイム・アプリケーションを作成するための、制御され、構造化され、ドキュメント化により適した手法を提供

  • ソリューション/パターン手法を採用

1.5 Oracle Stream Explorerの対象ユーザー

Oracle Stream Explorerを使用するのは次のユーザーです。

  • ビジネス・インテグレータ

  • リアルタイム・ビジネスの関係者。

1.6 Stream Explorerのインストール

12c 12.2.1リリースでは、Oracle Stream ExplorerOracle Stream Explorerイベント処理のインストール・パッケージに含まれています。

1.6.1 インストーラの実行

startwlevs.shスクリプトを実行して、Oracle Stream Explorerを起動します。

1.6.2 インストールの検証

Oracle Fusion Middleware 12c環境で、Oracle Stream Explorerのインストールを検証する手順:

  1. パッチを適用したOracleホームに関連付けられているすべてのドメインですべてのサーバーを起動します。コマンド・プロンプトで./startwlevs.shと入力し、Oracle Stream Explorerサーバーを起動します。
  2. 各ドメインのWebLogic Server管理コンソールを開き、管理サーバーを検証して、ドメインのコンポーネントのステータスを確認します。

1.6.3 インストールのテスト

インストールをテストして、Oracle Stream Explorerアプリケーションの使用を開始するには、次の手順に従ってください。

  1. Oracle Stream Explorer Event Processingドメインを起動します。
  2. ブラウザのアドレス・バーに、「http://<host>:<port>/sx」と入力します。サポートされているブラウザのリストについては、「ブラウザ・サポート」を参照してください。

    デフォルトURL: http://<hostname>:9002/sx

    Oracle Stream Explorer「サインイン」画面が表示されれば、インストールは成功しています。

    図1-1 Oracle Stream Explorerの「サインイン」ページ

    「図1-1 Oracle Stream Explorerの「サイン・イン」ページ」の説明が続きます
    「図1-1 Oracle Stream Explorerの「サイン・イン」ページの説明

1.7 次の作業

Oracle Stream Explorerのインストールが完了すると、使用を開始できます。Oracle Stream Explorerの使用方法の詳細は、「Oracle Stream Explorerの使用」を参照してください。