個別のポータルで使用可能なアセットの詳細は、「ポータル・アセットの作成、編集および管理」を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
権限
この章のタスクを実行するには、アプリケーション・スペシャリスト(Application Specialist
ロールを持つ)であるか、作業対象のアセット・タイプに対してアプリケーション・レベルの権限Create, Edit, and Delete
を持っている必要があります。
アプリケーション・レベルの権限の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のアプリケーション・ロールと権限の概要に関する項を参照してください。
アセットとは、ポータルの構造、ルック・アンド・フィールおよびコンテンツを定義するオブジェクトのことです。
WebCenter Portalで使用できる各種アセットの詳細は、「アセットについて」を参照してください。
アセットは、アプリケーション・レベル(共有アセット)またはポータル・レベル(ポータル・アセット)で存在します。これらの両方のレベルでは、使用できるアセットとその機能は同じです。共有アセットとポータル・アセットの違いは、次のような有効範囲の違いです。
共有アセットは、ポータルが特別に除外された場合を除き、すべてのポータルで使用できます。
ポータル・アセットは、その作成元のポータルでのみ使用できます。
共有アセットを作成および公開すると、そのアセットは自動的にすべてのポータルで使用できるようになります。ただし、共有アセットのプロパティを編集して、選択したポータルのみに使用を制限することができます。詳細は、「共有アセットの可用性の設定」を参照してください。
共有アセットがポータルで使用可能な場合、そのポータルの「アセット」ページにリストされます。アセット名の横にある「共有」アイコン(図58-1)は、共有アセットであることを示します。共有アセットは、「共有アセット」ページからアプリケーション・レベルでのみ編集できます。
図58-1 「共有」アイコン
この章では、共有アセット固有のタスクを重点的に説明します。両方のタイプのアセットに適用されるタスク、およびポータル・アセット固有のタスクの詳細は、「ポータル・アセットの作成、編集および管理」を参照してください。
「共有アセット」ページを使用して共有アセットにアクセスすると、すべてのポータルで使用可能なすべてのアセットがリストされます(図58-2)。
共有アセットにアクセスするには:
一部のアセットは最初から作成できます。また、既存アセットのコピーのみで作成できるアセットもあります。たとえば、ナビゲーション・モデルは最初から作成できますが、スキンは既存のスキンのコピーのみで作成できます。さらに、「共有アセット」ページで作成できない、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートなどのアセットもあります。これらのアセットを作成するには、Oracle JDeveloperなどの開発ツールを使用する必要があります。
共有アセットの作成手順は、ポータル・アセットの作成手順と同様です。詳細は、「アセットの作成」を参照してください。
「共有アセット」ページを使用して、共有アセットを編集できます。このページには、アセットを編集するための次の2つのオプションがあります。
編集: ページ・エディタまたは「編集」ダイアログでアセットを編集できます。
ソースの編集: アセットのソース・コードを使用できます。
アセットのソース・ファイルをダウンロードし、JDeveloperで編集してWebCenter Portalにアップロードしなおさなくても、アセットのソース・ファイルを編集してそのコードに拡張編集を行うことができます。「ソースの編集」オプションを使用して、アセットを最初から作成することもできます。これは、アセットを作成して、そのデフォルトのソース・コードを独自のオリジナル・コードで置換することによって実行できます。ただし、手作業のコーディングが大量に必要になるため、このシナリオはお薦めしません。
組込み共有アセットは編集できません。組込みアセットを変更するには、まずアセットのコピーを作成し、要件に応じてそのコピーを編集する必要があります。
WebCenter Portalでは、アセットのラウンドトリップ開発がサポートされています。アセットの機能を拡張するために、アセットをダウンロードし、JDeveloperで編集してポータルにアップロードしなおすことができます。詳細は、「JDeveloperでのポータル・アセットの使用」を参照してください。
共有アセットの編集手順は、ポータル・アセットの編集手順と同様です。詳細は、「アセットの編集」を参照してください。
「共有アセット」ページでは、共有アセットの作成と編集の他にも、アセットに対して実行できる操作があります。
共有アセットの管理手順は、ほとんどの場合、ポータル・アセットの管理手順と同様です。詳細は、「アセットの管理」を参照してください。
デフォルトでは、共有アセットを作成および公開すると、そのアセットはWebCenter Portalのすべてのポータルで使用できます。ただし、共有アセットのプロパティを編集する際に、そのアセットを指定されたポータルから除外することを選択できます。詳細は、「共有アセットの可用性の設定」を参照してください。
共有アセットは使用可能とマークされると、デフォルトで、すべてのポータルおよびホーム・ポータルで使用できるようになります。ただし、カスタム共有アセットをホーム・ポータルおよびすべてのポータルで使用可能にするか、選択したポータルのみで使用可能にするかは、そのプロパティを使用して制御できます。組込み共有アセットのプロパティは編集できません。
アセットの可用性は、「共有アセット」ページから、アプリケーション・レベルでのみ設定できます。定義によるポータル・アセットは、そのアセットが作成されたポータルのみで使用できます。
共有アセットの可用性を設定するには:
WebCenter Portalで提供されるブラウザベースのインタフェースの機能では対応できないアセットの編集が必要な場合があります。これに対応するために、WebCenter Portalには、共有アセットをダウンロードしてそのアセットをJDeveloperなどのIDEにインポートする機能が機能拡張の目的で装備されています。編集後、これらのアセットをWebCenter Portalにアップロードしなおすことができます。このプロセスは、ラウンドトリップ開発と呼ばれる場合があります。
詳細は、『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』のWebCenter Portalリソースの使用に関する項を参照してください。
注意:
JDeveloperでは、アセットはポータル・リソースと呼ばれます。
JDeveloperでの共有アセットの使用手順は、ほとんどの場合、ポータル・アセットの使用手順と同様です。詳細は、「JDeveloperでのポータル・アセットの使用」を参照してください。