Oracle® Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発 12c (12.2.1) E72546-01 |
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この章では、開発環境の構築方法に関するガイダンスやヒントを示し、JDeveloperを使用してアセットおよびWebCenter Portalの拡張機能の開発を始める支援をします。
この章の内容は次のとおりです。
この章では、一般的なタスクとアプリケーション固有のタスクを区別します。一般的なタスクは、どのようなアプリケーションを開発しているかに関係なく適用されます。たとえば、JDeveloperおよびWebCenter Portal拡張機能のインストールは一般的な設定タスクです。この章で説明しているその他のタスクは、WebCenter Portalサーバー拡張機能やWebCenterポートレット・プロデューサ・アプリケーションなど、特定の種類のアプリケーションを開発している場合にのみ適用されます。
この項では、開発しているアプリケーションの種類によらない設定タスクについて説明します。
Oracle JDeveloperは、ポータルおよびカスタム・ポータル・コンポーネントの開発のための統合開発環境(IDE)を提供します。Oracle JDeveloperの取得およびインストールの詳細は、次に示すOTNのOracle JDeveloperに関するページを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/overview/index.html
WebCenter Portal拡張機能は、JDeveloperにWebCenter Portal機能のフル・セットを提供するアドインです。WebCenter Portal拡張機能をインストールするには、次のようにします。
『Oracle WebCenter Portalのインストールと構成』も参照してください。
JDeveloperで参照するユーザー・ホーム・ディレクトリの環境変数を設定することを強くお薦めします。この変数を設定することで、状況次第で発生することが確認されている、長いパス名のエラーを受け取らずに済みます。
Windows、Linux、UNIXおよびMac OS Xオペレーティング・システムでこの変数を設定する詳細な手順については、『Oracle JDeveloperのインストール』のユーザー・ホーム・ディレクトリの設定に関する項を参照してください。
次の各項では、JDeveloperで使用する統合WebLogic Serverと、そのデプロイおよび構成の方法について説明します。
統合WebLogic Serverは、Oracle WebLogic Serverのインスタンスを参照し、JDeveloperにバンドルされているランタイム・サービスです。統合WebLogic Serverを使用すると、開発者はJDeveloper内からWebCenter Portalポートレット・プロデューサおよびコンシューマ・アプリケーションを実行、テストおよびデバッグできます。特定のポータルまたはページ(あるいはその両方)内で適合性を確認するには、WebCenter Portal内でアセットを公開およびテストする必要があることに注意してください。
統合WebLogic Serverの管理の詳細は、JDeveloperオンライン・ヘルプの統合WebLogic Serverのデプロイに関するトピックを参照してください。デバッグ・モードでの実行やWebLogic Server管理コンソールへのログインなど、その他のオプションについても、その項で説明しています。
必須ではありませんが、setDomainEnv.sh
で統合WLSを設定するデフォルトのJava Virtual Machine (JVM)を変更するオプションがあります。このファイルは、JDEV_SYSTEM_DIRECTORY/DefaultDomain/bin
にあります。
デフォルトのメモリー値は、次のとおりです。
-Xms512m -Xmx512m
JDEV_SYSTEM_DIRECTORY
を作成または参照する場合、Windowsプラットフォームでは、WebCenterのドメイン名に空白を含めたり、パスに空白が含まれるフォルダ内にドメインを作成することはできないことに注意してください。したがって、DOMAIN_HOME
パスおよびJDEV_SYSTEM_DIRECTORY
パスには、空白を含めないでください。
接続により、アプリケーションは外部のデータおよびサービスにアクセスできます。たとえば、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローを使用して、Oracle WebCenter Content Serverリポジトリのコンテンツを表示するには、そのリポジトリへの接続を構成する必要があります。ポートレット・プロデューサのポートレットを使用する場合は、そのプロデューサを構成する必要があります。
ヒント:
接続は作成後にテストしてから、ソース・コントロール・システムにチェックインすることをお薦めします。このようにすると、チーム内の別の開発者は、その接続をチェックアウトして使用できるようになります。この技法により、接続が変更された場合でも、チームの同期が保たれるようになります。
この項では、接続について、および新しい接続を作成するウィザードにアクセスするための様々な方法について説明します。
接続を作成するためにウィザードを起動した方法に応じて、接続は次のいずれかの場所に配置されます。
「アプリケーション・ナビゲータ」の「アプリケーション・リソース」内
ここに作成した接続は、現在のアプリケーションでのみ使用できます。これは、リポジトリ接続を作成する最も一般的な方法です。
特定の機能については、「アプリケーション・リソース」から接続をドラッグして、別の種類のタスク・フロー・リージョンを作成するページにドロップできます。詳細は、WebCenter Portalのツールとサービスに関する個々の章を参照してください。
「リソース・パレット」の「IDE接続」内
ここに作成した接続は、どのアプリケーションでも再利用できます。これに該当する接続をアプリケーションで使用する場合は、「リソース・パレット」から接続をドラッグして、そのアプリケーションの「接続」ノードにドロップします。
「新規ギャラリ」から接続ウィザードにアクセスするには:
「ファイル」メニューから「新規」を選択します。
「新規ギャラリ」で、「接続」を開き、作成する接続のタイプを選択してから、「OK」をクリックします。
選択内容に応じて、「<Connection_Type>接続の作成」ダイアログが開きます。
デフォルトでは、「接続の作成場所」オプションは「アプリケーション・リソース」に設定されます。
「IDE接続」を選択すると、「リソース・パレット」に接続を作成できます。
「アプリケーション・ナビゲータ」から接続ウィザードにアクセスするには:
「アプリケーション・リソース」で「接続」ノードを右クリックし、「新規接続」を選択して、ポップアップ・メニューから接続のタイプを選択します。
選択内容に応じて、「<Connection_Type>接続の作成」ダイアログまたはウィザードが開きます。
デフォルトでは、「接続の作成場所」オプションは「アプリケーション・リソース」に設定されます。
「リソース・パレット」から接続ウィザードにアクセスするには:
WebCenter Portalには、ポータル・ページに追加できる、すぐに使用可能な様々なポートレットが用意されています。この項では、事前構成プロデューサと、これらのプロデューサで提供されるポートレットについて簡単に説明します。次のサブセクションが含まれます:
WebCenterポートレット・プロデューサ・アプリケーションの詳細は、「ポートレットの概要」を参照してください。
事前構成済ポートレット・プロデューサは、デフォルトではデプロイされないため、この項の説明に従って手動でデプロイする必要があります。
注意:
プロデューサ・アプリケーションはデプロイメントの際、メモリーを消費し、CPU時間を必要とします。これはWebLogic Serverの起動時間やベース・メモリー・フットプリントの一因になっています。このような理由により、必要なアプリケーションのみをデプロイするのが合理的です。内部アプリケーションのデプロイ調整の詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』の内部アプリケーションのオンデマンド・デプロイメントに関する項を参照してください。
統合WLSには、実行時に設計OmniPortletポートレットへのアクセスを提供するPortalToolsがあります。「実行時に設計」とは、ポートレットがアプリケーション・ページ上に配置されてページが実行された後で、ユーザーがポートレット・コンテンツを定義するという意味です。
OmniPortletポートレット・プロデューサにアクセスするには:
「事前構成済ポートレット・プロデューサのデプロイ」の説明に従って、統合WebLogic Serverを起動し、「WebCenter Portalデプロイメント」ダイアログを開きます。
「PortalToolsポートレット・プロデューサ」を選択し、「OK」をクリックして統合WebLogic Serverにデプロイします。
JDeveloperの「デプロイ」 - 「ログ」タブに、PortalToolsへようこそページを開くリンクが表示され、そのページから2つのPortalToolsのテスト・ページ(OmniPortletプロデューサ用とサンプル・ポートレット・プロデューサ用にそれぞれ1つずつ)を開くことができます。
OmniPortletプロデューサではOmniPortletが提供されます。これは宣言型のポートレット構築ツールで、このツールを使用すると、XMLファイル、文字区切りの値ファイル(スプレッドシートなど)、Webサービス、データベースおよびWebページを含め、多様なデータ・ソースに対してポートレットを構築できます。OmniPortletユーザーは、データに対して事前に作成されたレイアウトを選択することもできます。事前に作成されたレイアウトには、表、ニュース、箇条書き、フォーム、チャートまたはHTMLが含まれます。OmniPortletの詳細は、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「OmniPortletの使用」を参照してください。
サンプル・ポートレット・プロデューサには、OmniPortletで構築された、デモ専用のポートレットが含まれます。ポートレット・サンプルには、RSSスクロール・ポートレットやシンプルRSSポートレットなどがあります。サンプル・プロデューサはデモ用のため、実際のポートレット・インスタンスの作成には使用しないでください。
PortalToolsへようこそページで、OmniPortletプロデューサ・リンクまたはサンプル・ポートレット・プロデューサ・リンクをコピーし、OmniPortletをポータルに登録する際に使用します。ポートレット・プロデューサの登録の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録に関する項を参照してください。
統合WLSには、アプリケーションで使用できるサンプルのWSRPポートレット・プロデューサとポートレットが含まれています。
注意:
次のEARファイルに、サンプル・ポートレット用のソース・コードがあります。
JDEV_HOME
/oracle_common/modules/oracle.wccore/wsrp-samples.ear
JDEV_HOME
は、マシンにJDeveloperをインストールした場所です。
WSRPサンプル・ポートレット・プロデューサにアクセスするには:
「事前構成済ポートレット・プロデューサのデプロイ」の説明に従って、統合WebLogic Serverを起動し、「WebCenter Portalデプロイメント」ダイアログを開きます。
「WSRPサンプル・ポートレット・プロデューサ」を選択し、「OK」をクリックして統合WebLogic Serverにデプロイします。
JDeveloperの「デプロイ」 - 「ログ」タブに、WSRPサンプル・プロデューサ・テスト・ページを開くリンクが表示されます。
WSRPプロデューサ(WSRP v1 WSDLまたはWSRP v2 WSDL)のWeb Services Description Language (WSDL) URLをコピーし、プロデューサを登録する際に使用します。ポートレット・プロデューサの登録の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』の「ポートレット・プロデューサの管理」を参照してください。
統合WLSには、PDK-Javaポートレットを介して使用可能な機能のタイプの把握に使用できるPDK-Javaのサンプルのポートレット・プロデューサおよびポートレットがあります。
PDK-Javaサンプル・ポートレット・プロデューサにアクセスするには:
「事前構成済ポートレット・プロデューサのデプロイ」の説明に従って、統合WebLogic Serverを起動し、「WebCenter Portalデプロイメント」ダイアログを開きます。
「PDK-Javaサンプル・ポートレット・プロデューサ」を選択し、「OK」をクリックして統合WebLogic ServerにPDK-Javaサンプル・プロデューサ・テスト・ページをデプロイします。
JDeveloperの「デプロイ」 - 「ログ」タブに、プロバイダ・テスト・ページを開くリンクが表示されます。
テスト・ページを開き、リンクをコピーしてプロデューサを登録する際に使用します。
ポートレット・プロデューサの登録の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』の「ポートレット・プロデューサの管理」を参照してください。