Oracle® Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発 12c (12.2.1) E72546-01 |
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アクセシビリティとは、視覚や聴覚など、身体的に制限のあるユーザーがアプリケーションを使用できるようにすることです。わかりやすく表現すると、マウスなしで(キーボードのみで)使用できるアプリケーション、視覚障害者に向けたスクリーン・リーダーを使用できるアプリケーション、さらに音声、色彩、またはアニメーションやタイミングに頼らないアプリケーションを作成するということです。
Oracleソフトウェアは、http://www.oracle.com/accessibility/standards.html
の標準の解釈を使用して、Section 508およびWCAG 1.0 AAの標準を実装しています。
この項では、WebCenter Portalに固有のアクセシビリティ機能について説明します。アクセス可能なADF Facesページの作成の一般的な情報は、『Oracle ADF FacesによるWebユーザー・インタフェースの開発』のアクセス可能なADF Facesコンポーネントおよびページの開発に関する項を参照してください。JDeveloperのアクセシビリティ機能の詳細は、オンライン・ヘルプの目次から「JDeveloperの基本」のJDeveloperのアクセシビリティ・ノードに関する項を選択します。
この付録の内容は次のとおりです。
WebCenter Portalには、アプリケーション・ページに追加することで、実行時にページを編集できるようにする、いくつかのコンポーザ・コンポーネントが用意されています。これらのコンポーネントには、アクセス可能なHTMLを生成するために使用する属性があります。作成するページをアクセス可能にするには、表B-1に示す属性を設定する必要があります。
表B-1 WebCenter Portalのコンポーザ・コンポーネントのアクセシビリティ属性
コンポーネント | アクセシビリティ属性 |
---|---|
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アクセシビリティ属性はありません。 |
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アクセシビリティ属性はありません。 |
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アクセシビリティ属性はありません。 |
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アクセシビリティ属性はありません。 |
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ユーザーが実行時にページをカスタマイズできるようにする場合、すべてのユーザーがどのカスタマイズにもアクセスできるようにする必要があります。ユーザーが実行時に作成できるすべてのコンポーネントでは、アクセシビリティ関連のすべての属性がプロパティ・インスペクタに表示され、ここでユーザーは属性を適宜設定できます。
WebCenter Portalコンポーネントに対するアクセシビリティ関連の属性のリストは、表B-1を参照してください。その他のコンポーネントのアクセシビリティ関連の属性のリストは、『Oracle ADF FacesによるWebユーザー・インタフェースの開発』のアクセス可能なADF Facesコンポーネントおよびページの開発に関する項を参照してください。
IFrameは、現在のスクリーン・リーダーでは十分に対応していないため、一部のアクセシビリティ標準では許可されていません。
注意:
Oracle JSF Portlet Bridgeを使用して作成されたポートレットは、JavaScriptの問題により、Oracle ADFページに直接レンダリングするには複雑すぎるため、requireIFrame
コンテナ・ランタイム・オプションはtrue
に設定されます。
WebCenter Portalでは、renderPortletInIFrame
という名前のadf:portlet
タグで、オプションの属性を提供しています。この属性をfalse
に設定すると、IFrameが使用できなくなります。