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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesの使用
12c (12.2.1)
E67374-02
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9 WebCenter Sites: Visitor Servicesの理解

Webページへの訪問者のプロファイルおよびアクティビティ情報は、所有する様々なシステム全体にわたって分散されます。たとえば、ある訪問者が最近、Eloqua電子メールの閲覧、CRMホワイト・ペーパーのダウンロード、またはFacebookやGoogleを介したログインなどを実行した場合が考えられます。各オンライン・アクティビティでは、一連の異なる訪問者属性が収集されます。

WebCenter Sites: Visitor Servicesコンポーネントは、WebCenter Sites用の訪問者プロファイル記憶域、管理およびターゲット設定を提供します。様々なソースからの訪問者属性は、他のリポジトリから使用可能なデータを使用してエンリッチされ、集計テンプレートおよび一意の訪問者IDを介して自動的にリンクされます。組織では、様々な訪問者プロファイルから属性を選択して、集計テンプレートを必要な数だけ作成し、これらを使用してWebCenter Sitesの配信ページでコンテンツのターゲットを設定できます。

マーケティング担当者および開発者用のVisitor Servicesタスク

開発者の観点からのVisitor Servicesの詳細は、Oracle WebCenter Sitesでの開発のVisitor Servicesの開発に関する項を参照してください。

  • 開発者は、シングル・サインオン(SSO)システム用のアイデンティティ・プロバイダを実装および構成し、Visitor Servicesへのサイト訪問者を認証します。

    Visitor Servicesには、Oracle Access Managerと統合できるようにOracle Access Managerアイデンティティ・プロバイダが同梱されています。

  • 開発者は、アクセス・プロバイダを作成および構成し、訪問者プロファイルからの情報にアクセスできるアプリケーションを決定します。

    アクセス・プロバイダは、Visitor ServicesとWebCenter Sites間で行われたRESTコールを認証します。Visitor ServicesとWebCenter Sites間でセキュアな接続を保持するためのアクセス・プロバイダを使用することをお薦めします。Visitor Servicesには、LDAPディレクトリに対する認証を行うために基本的なLDAPアクセス・プロバイダが同梱されています。

  • マーケティング担当者は、訪問者プロバイダをコンパイルおよびエンリッチするために使用されるプロファイル・プロバイダへの入力を行います。

    プロファイル・プロバイダを使用すると、訪問者アイデンティティを訪問者プロファイルに関連付けることができます。開発者は、Visitor Services内の特定のリポジトリ用のプロファイル・プロバイダを実装および構成し、すべてのプロファイル・プロバイダから訪問者情報を収集するためのエンリッチメント・ルールを作成します。Visitor Servicesには、Eloqua Cloud Marketing Serviceと統合するためのEloquaプロファイル・プロバイダ、およびOracle Access Managerと統合するためのOracle Access Managerプロファイル・プロバイダが同梱されています。

  • マーケティング担当者は、訪問者プロファイルに基づいてサイト訪問者に返されるデータを決定する集計テンプレートへの入力を行います。

    集計テンプレートにより、訪問者プロファイルがリンクされ、様々な訪問者プロファイルからの情報を結合できるようになります。開発者は、訪問者プロファイルからのプロファイル情報を欠落する集計ルールおよびタイプを作成します。

  • マーケティング担当者は、Visitor Servicesからの訪問者プロファイルをリクエストおよび使用する方法に関する入力を行います。

    訪問者プロファイルを使用するには、実行時にWebCenter SitesコンポーネントによってVisitor Services API (REST、JAVAまたはJavaScript)を介してこれらがリクエストされる必要があります。Visitor Servicesは、次と統合されます。
    • Engage: 訪問者プロファイルを使用して、Engageセグメントを決定し、推奨を提供します。たとえば、マーケティング担当者は、年齢や収入などの訪問者プロファイル属性を使用して、セグメントを作成し、推奨を提供できます。匿名ユーザーについては、サイトへのアクセスに使用されたデバイス、タイムゾーン、ロケール、ブラウザ、リファラ(Facebook、Twitter、Bing)またはIPアドレスなどの属性に基づいてこれらのユーザー用のセグメントを作成します。「Engageアセットの使用」を参照してください。

    • A/B Testing: セグメントを決定するための訪問者プロファイルを使用し、これらのセグメントを使用してA/Bテスト用の訪問者をターゲット設定します。「A/B Testingの使用」を参照してください。