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Oracle® Fusion Middleware Oracle HTTP Serverの管理
12c (12.2.1)
E69936-01
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F プロパティ・ファイル

この付録では、Oracle HTTP Serverで使用されるプロパティ・ファイルについて説明します。該当するファイルは次のとおりです。

F.1 ohs_admin.propertiesファイル

ohs_admin.propertiesファイルは、Oracle HTTP Server管理サーバーのMBeansを構成するために使用されるドメイン・ファイルごとのファイルです。

ファイル・パス: DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs_admin.properties

このファイルの編集可能なプロパティを次に示します。

プロパティ 説明
LogLevel OHSプラグインのログ・レベル

許容値:

  • SEVERE(最高値)

  • WARNING

  • INFO

  • CONFIG

  • FINE

  • FINER

  • FINEST(最低値)

デフォルト: INFO


F.2 ohs_nm.propertiesファイル

ohs_nm.propertiesファイルは、Oracle HTTP Serverのプラグインを構成するために使用されるドメイン・ファイルごとのファイルです。

ファイル・パス: DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs_nm.properties

プロパティ 説明
LogLevel OHSの必要性の低いプラグインのログ・レベル。

許容値:

  • SEVERE(最高値)

  • WARNING

  • INFO

  • CONFIG

  • FINE

  • FINER

  • FINEST(最低値)

デフォルト: INFO


F.3 ohs.plugins.nodemanager.propertiesファイル

ohs.plugins.nodemanager.propertiesファイルは、構成済のOracle HTTP Serverごとに存在し、OHSプロセス管理用の構成済のパラメータを含んでいます。

ファイル・パス: DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/ohs.plugins.nodemanager.properties

この項の内容は次のとおりです。


注意:

ohs.plugins.nodemanager.propertiesのWindows実装に配置されるパスで、バックスラッシュを含むものについては、そのバックスラッシュをエスケープする必要があります。

これは、Oracle HTTP Server 11gからアップグレードした後に、バックスラッシュを含むパスがopmn.xmlからohs.plugins.nodemanager.propertiesに移行された状態で、手動で行う必要があります。

例:

environment.TMP = C:\Users\user\AppData\Local\Temp\1

手動で、次のように修正する必要があります。

environment.TMP = C:\\Users\\user\\AppData\\Local\\Temp\\1 

F.3.1 Cross-platformプロパティ

次の表では、クロスプラットフォーム・プロパティについて説明します。

プロパティ 説明
config-file 初期Oracle HTTP Server構成ファイルのベースのファイル名。

config-fileには、インスタンスの構成ディレクトリ内の任意の有効な.confファイルを指定できます。

注意: 指定した.confファイルには、デフォルトのhttpd.confと同じ方法でadmin.confが含まれている必要があります。

デフォルト: httpd.conf

command-line httpdの呼出しに追加される引数。

command-lineには、任意の有効なhttpdコマンド行パラメータを指定できます。

注意: これらは、通常の起動、停止および再起動のパラメータと競合することはできません。このプロパティには-Dと記号を使用できます。

デフォルト: なし

start-timeout Oracle HTTP Serverが起動および初期化するのを待機する最大時間(秒数)。

start-timeoutには、5から3600の任意の数値を指定できます。

デフォルト: 120

stop-timeout Oracle HTTP Serverが終了するのを待機する最大時間(秒数)。

stop-timeoutには、5から3600の任意の数値を指定できます。

デフォルト: 60

restart-timeout Oracle HTTP Serverが再起動するのを待機する最大秒数。

restart-timeoutには5から3600の任意の数値を指定できます。

デフォルト: 180

ping-interval Oracle HTTP Serverへの1回のヘルス・チェックのpingの完了から次回の開始までの秒数。値を0にするとpingが無効になります。

ping-intervalには、0から3600の任意の数値を指定できます。

デフォルト: 30

ping-timeout Oracle HTTP Serverのヘルス・チェックのpingが完了するのを待機する最大秒数。

ping-tmeoutには、5から3600の任意の数値を指定できます。

デフォルト: 60


例:

config-file = httpd.conf
command-line = -DSYMBOL
start-timeout = 120
stop-timeout = 60
restart-timeout = 180
ping-interval = 30
ping-timeout = 60

F.3.2 環境変数の構成プロパティ

環境プロパティを使用して、OHSサーバーのその他の環境変数を指定する場合があります。

環境プロパティの構文を次に示します。

environment[.append][.<order>].<name> = <value>

ここで:

  • オプションの.appendは、<name>の既存の値に新しい<value>を追加します。<name>が定義されていない場合は、<value>が新しい値になります。

  • オプションの.<order>値は、環境変数内でこの定義の設定の順位を設定します(デフォルトは0)。順位によって、構成済の変数がプロセスの環境にいつ追加されるかが決まります(およびその評価された値)。低い順位の値を持つ環境プロパティは、高い順位の値を持つものより先に処理されます。順位の値は0以上の整数にする必要があります。

  • <name>は、環境変数の名前で、文字またはアンダースコアで始まり、文字、数字またはアンダースコアで構成される必要があります。

  • <value>は、環境変数<name>の値です。値は、自身も含め他の環境変数名を参照できます。

    この値には、次の特別な参照が含まれている場合があります。

    • パス・セパレータとして"$:"

    • ファイル・セパレータとして"$/"

    • '$'として"$$"

これらの特殊文字の例外を使用して、UNIX変数の構文の参照(「$name」または「${name}」)およびWindows変数の構文の参照(「%name%」)がサポートされています。

同じプロパティ・ファイル内の個々のプロパティの名前は一意である必要があるため(複数のプロパティを同じ名前で定義した場合の動作は未確定)、同じ環境変数<name>内に複数の定義を指定する場合は、プロパティ名を一意に保持するために.<order>フィールドを使用する必要があります。

次の環境変数は、Oracle HTTP Serverプラグインによって設定されます。

  • SHELL: 環境から、デフォルトでは/bin/sh、またはWindowsの場合はcmd.exe

  • ORA_NLS33: $ORACLE_HOME/nls/dataに設定

  • NLS_LANG: 環境から、それ以外はデフォルト

  • LANG: 環境から、それ以外はデフォルト

  • LC_ALL: 環境から(設定されている場合)

  • TZ: 設定されている場合、環境から

  • ORACLE_HOME: Oracleホームへのフルパス

  • ORACLE_INSTANCE: ドメイン・ホームへのフルパス

  • INSTANCE_NAME: ドメインの名前

  • PRODUCT_HOME: OHSインストール: $ORACLE_HOME/ohsへのパス

  • PATH: デフォルトで次のように設定されます。

    • UNIXの場合:

      $PRODUCT_HOME/bin:$ORACLE_HOME/bin:

      $ORACLE_HOME/jdk/bin:/bin:/usr/bin:/usr/local/bin

    • Windowsの場合:

      %PRODUCT_HOME%\bin;%ORACLE_HOME%\bin;

      %ORACLE_HOME%\jdk\bin;%SystemRoot%;%SystemRoot%\system32

これらの変数はUNIXのみに適用されます。

  • TNS_ADMIN: 環境から、または$ORACLE_HOME/network/admin

  • LD_LIBRARY_PATH: $PRODUCT_HOME/lib:$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/jdk/lib

  • LIBPATH: LD_LIBARY_PATHと同じ

  • X_LD_LIBRARY_PATH_64: LD_LIBRARY_PATHと同じ

これらの変数はWindowsのみに適用されます。

  • ComSpec: デフォルトでシステムの%ComSpec%値に設定されます。

  • SystemRoot: デフォルトでシステムの%SystemRoot%値に設定されます。

  • SystemDrive: デフォルトでシステムの%SystemDrive%値に設定されます。

/oracleとしてインストールされたWeb層およびノード・マネージャの環境に設定された環境変数「MODX_RUNTIME=special」を使用するUNIX系のシステムでは、次の定義を使用します。

environment.MODX_RUNTIME = $MODX_RUNTIME
environment.1.MODX_ENV = Value A
environment.1.MODX_PATH = $PATH$:/opt/modx/bin
environment.2.MODX_ENV = ${MODX_ENV}, Value B
environment.append.2.MODX_PATH = /var/modx/bin
MODX_ENV = Value A, Value B
MODX_PATH = /oracle/ohs/bin:/oracle/bin:/oracle/jdk/bin:/bin:/usr/bin: /usr/local/bin:/opt/modx/bin:/var/modx/bin

前述の定義により、追加の環境変数がOracle HTTP Serverに設定されます。

MODX_RUNTIME = special

F.3.3 LinuxおよびUNIXで実行するOracle HTTP Serverインスタンス固有のプロパティ

これらは、Linuxまたはその他のUNIX系のシステムで実行するインスタンスの場合にのみ構成する必要があります。

プロパティ 説明
restart-mode 構成の変更がアクティブ化された場合に、Oracle HTTP Serverに対して正常な再起動を使用するか、または強制的な再起動を使用するかを決定します。

restart-modeには次の値を使用できます。

  • restart

  • graceful

デフォルト: graceful

stop-mode Oracle HTTP Serverを停止する場合、正常な停止を使用するか、または強制的な停止を使用するかを決定します。

stop-modeには次の値を使用できます。

  • stop

  • graceful-stop

デフォルト: stop

mpm Oracle HTTP Serverに対してprefork、workerまたはevent MPMを使用するかを決定します。

mpmには次の値を使用できます。

  • prefork

  • worker

  • event

デフォルト: UNIXの場合worker、Linuxの場合event

allow-corefiles OHSサーバーがクラッシュした場合に、コア・ファイルが書き込まれることを許可するために、無制限に設定するかどうかを決定します。

allow-corefilesには次の値を使用できます。

  • yes

  • no

デフォルト: no


restart-mode = graceful
stop-mode = stop
mpm = worker
allow-corefiles = no