この章では、以前のOracle HTTP Serverリリースに存在していることがわかっていた解決済の既知の問題について確認します。
次の表で解決済の問題について説明します。
問題 | 説明 | 報告されたOHSバージョン |
---|---|---|
スクリプトの起動および停止にディレクトリの書込み権限が必要 | startComponent.shおよびstopComponent.shスクリプトを書込み権限のないディレクトリから実行すると失敗します。 | 12.1.3.0.0 |
Oracle HTTP Serverインスタンスがmod_cgidのロードに失敗する | Oracle HTTP Serverインスタンスの起動時に、このメッセージが、
cgid module (mod_cgid)のロードの際に、Oracle HTTP Serverインスタンス・ログに記録されます。このメッセージは、cgisockログ・ファイルのパスの長さが/usr/include/sys/un.hに定義されているsun_path変数の実際の文字列配列の長さを超えているため、mod_cgidがロードされないことを示しています。 |
12.1.3.0.0 |
不正なCLASSPATH環境変数によりWLSTが損なわれる場合がある | 不正なCLASSPATH環境変数により、WebLogic Scripting Tool (WLST)の起動が妨げられることがあります。環境変数に不正なCLASSPATHが設定されている場合に、WLSTを起動しようとすると、次のようなメッセージが表示される場合があります。
|
12.1.3.0.0 |
Solaris 5.10でOracle HTTP Server Configuration Assistantの起動に失敗する | Oracle HTTP Serverドメインの作成時に、ORACLE_HOME/ohs/common/bin/config.sh ランチャが失敗し、エラーがスローされます。 |
12.1.3.0.0 |
SSLセキュリティ・プロトコルの無効化 | いくつかの場所で、『Oracle HTTP Server12cの管理』ドキュメントでは、SSLバージョン3 (SSLv3)セキュリティ・プロトコルについて説明しています。セキュリティ上の問題により、Oracle HTTP ServerからSSLv3セキュリティ・プロトコルを無効にすることをお薦めします。 | 12.1.3.0.0 |
Oracle Linux 7環境へのOracle HTTP Serverのインストール | Oracle Universal Installer (OUI)をコマンドラインから-ignoreSysPrereqs オプションを指定して実行する場合にのみ、Oracle HTTP Server 12c (12.1.3)をOracle Linux 7 (OEL7)環境にインストールできます。次に例を示します。
|
12.1.3.0.0 |
FIPSがWindowsプラットフォームで使用できない | FIPSはUNIX/Linuxプラットフォームでのみ使用できます。Windowsプラットフォームでは使用できません。 | 12.1.3.0.0 |
adminserverという名前のインスタンスを作成すると例外がスローされる | adminserverという名前のインスタンスを作成しようとすると、Oracle HTTP Serverによって例外がスローされ、その後は有効な名前であってもインスタンスを作成できなくなります。このため、管理サーバーと同じ名前を使用するインスタンスは作成しようとしないでください。 | 12.1.2.0.0 |
ssl.conf 内でSSLWalletディレクティブが適切に保存されない可能性がある |
Fusion Middleware ControlでSSLウォレットを更新する場合、SSLWalletディレクティブがssl.conf に適切に保存されない可能性があります。 |
12.1.2.0.0 |
起動失敗の診断時に手動でログ・ディレクトリを作成する | Oracle HTTP Serverインスタンスが起動せず、以前に起動したことがない場合は、ディレクトリDOMAIN_HOME /servers/< instancename >/logs を手動で作成し(存在しない場合)、その後そのインスタンスの起動を再度試みて、すべての診断情報が書き込まれるようにします。このログ・ディレクトリが存在しない場合、lastinvocation.logログ・ファイル(なんらかの起動障害の診断に使用される)には書き込まれません。 |
12.1.2.0.0 |
SSL証明書DNの属性の順序が修正された。 | 12.1.xリリースのOracle HTTP Serverで、CGIインタフェースを使用してをSSL証明書DNを問い合せると、DNの属性の順序が変更されていました。変更前:
Country, location, Organisation, Organisational Unit, Common Name, Email 変更後: Email, Common Name, Organisational Unit, Organisation, Location, Country これは、リリース12.2.1で修正されました。 |
12.1.2.0.0 |
パラメータなしでshutdown()を使用するとWebLogic Serverが停止する | これは、設計どおりです。WLSTのドキュメントにあるとおり、この引数(名前)のデフォルトはWLSTが現在接続されているサーバーです。 | 12.1.2.0.0 |
複数のバージョンのWLST | ORACLE_HOME/ohs/common/binではなく、$ORACLE_HOME/oracle_common/common/binのwlst.shを使用します。 | 12.1.2.0.0 |
nmStart()、nmServerStatus()およびnmKill()にはサーバー・タイプ・パラメータが必要 | これは、設計どおりです。ServerTypeのデフォルトはWLSTが現在接続されているサーバーであることが明示されたWLSTのドキュメントを参照してください。 | 12.1.2.0.0 |
Oracle HTTP Serverインスタンスを作成していない場合に警告が表示される | この問題は解決されています。 | 12.1.2.0.0 |
adminserverという名前のインスタンスを作成すると例外がスローされる | 管理サーバーと同じ名前を使用するインスタンスは作成しようとしないでください。 | 12.1.2.0.0 |
ssl.conf内でSSLWalletディレクティブが適切に保存されない可能性がある | この問題は解決されました。 | 12.1.2.0.0 |
スタンドアロン・ドメインでのapxsのCONFIG_FILE_PATH設定 | apxsを起動する前にCONFIG_FILE_PATHが設定されていない場合、CONFIG_PATH設定のための適切な情報がエラー・メッセージから提供されないことがあります。CONFIG_FILE_PATHを適切に設定するには、Oracle HTTP Serverの管理のapxsコマンドを使用した拡張モジュールのインストールに関する項を参照してください | 12.1.2.0.0 |
ohs.plugins.nodemanager.properties内のパスのバックスラッシュをエスケープする必要がある | エスケープ文字は必要なくなりました。 | 12.1.2.0.0 |