プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle HTTP Serverリリース・ノート
12c (12.2.1)
E69934-02
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

1 既知の問題

この章では、Oracle HTTP Server 12c (12.2.1)に存在する未解決の既知の問題について説明します。

次の項で、既知の問題について説明します。

第2章「解決済の問題」では、Oracle HTTP Server 12c (12.2.1)で解決された12c (12.1.x)の既知の問題について説明しています。

1.1 Apache用WLSプラグイン

この問題は、Windows上のApache 2.2用WLSプラグインのみ該当します(OHSまたは他のリスナー/Webサーバーには該当しません)。

IPv6アドレスがWebLogicHost/WebLogicClusterパラメータに指定されている場合、WLSプラグインがこのIPv6アドレスを解決できないことがあります。これは、Apache httpd 2.2.xに含まれるAPRライブラリ(基礎となるAPRライブラリlibapr-1.dll)の不具合によるもので、Apache httpd 2.2.24で解決されています。

1.2 以前のリリースのOracle HTTP Serverからのアップグレード

Fusion Middleware環境(およびOHS)を以前のリリースから12.2.1にアップグレードするには、アップグレード・アシスタントを使用したアップグレードに関する項の手順に従います。併置されたOracle HTTP Serverの設定(スタンドアロン・インストールではない)をアップグレードする場合、アップグレード・アシスタントの完了後手動の手順をいくつか実行する必要があります。これらの手順の詳細は、Oracle HTTP Serverの管理の以前のリリースのOracle HTTP Serverからのアップグレードに関する項を参照してください。

1.3 Oracle HTTP Server 12c (12.2.1)の既知の問題

この項では、Oracle HTTP Server 12c (12.2.1)に存在する未解決の既知の問題について説明します。次の各項で、これらの問題について説明します。

1.3.1 CGM暗号を使用する場合のSSL再ネゴシエーション

Oracle Bug#21778276

SSLVerifyClientがディレクトリ・コンテキストに構成されている場合、リクエストが読み取られた後、レスポンスが送信される前に再構成されたクライアント検証レベルでのSSL再ネゴシエーションが強制されます。GCM暗号

(TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384, 
TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256, 
TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384, TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256, 
TLS_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384, TLS_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256) are found 
not to be working during the SSL renegotiation.

この問題を回避するには、ssl.confのSSLCipherSuiteディレクティブからGCM暗号を削除し、GCM暗号を無効にします。これは、ディレクトリ・コンテキストにSSLVerifyClientディレクティブを構成している場合にのみ必要です。

1.3.2 OHS Fusion Middleware Controlの「サーバー構成」ページ

Oracle Bug#21816029

このページのオンライン・ヘルプのテキストに、次のような内容があります。

コンソールでは、「セッションの編集」で行った変更がアクティブになっていない場合でも、更新された属性の値が表示されます。

「サーバー構成」ページに表示される有効なモジュールのリストは、これには該当しません。<DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/components/OHS/<instanceName>/moduleconfに存在するモジュールのみが表示され、まだアクティブになっていない、現在のセッションで有効または無効になったモジュールは含まれません。

1.3.3 AIX.PPC64上のOTD 12.2.1に対するFIPSモードのサポート

Oracle Bug#21845371

FIPSモードがAIX上のOTDインスタンスで有効な場合、OTDインスタンスの起動が次のエラーで失敗します。

nzos_SetFipsMode is returning NZ error 29231 which is NZERROR_TK_CE_INIT = 29231 
/* Crypto engine failed to initialize */

RSAサード・パーティの問題でFIPS初期化が失敗するため、OTDサーバーは起動しません。

この問題を解決するには、次の処理を行います。

  1. 次の例に示すように、短い書込み保護ディレクトリから${MW_HOME}内のライブラリ・フォルダへの短いシンボリックリンクを作成します。

    ln -s /usr/otd_user/12cOTD/mw_home/otd/lib /usr/lib1 
    ln -s /usr/otd_user/12cOTD/mw_home/oracle_common/lib /usr/lib2 
    ln -s /usr/otd_user/12cOTD/mw_home/lib/ /usr/lib3
    

    ここで、MW_HOME/usr/otd_user/12cOTD/mw_homeで、/usrは最も短いセキュアなフォルダです

  2. OTDインスタンスの名前が"test"のこの例で、次の場所にあるスクリプトを編集します

    ${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/OTD/instances/otd_test_Machine-0/bin/startserv
    

    SERVER_LIB_PATHを変更します

    SERVER_LIB_PATH="${SERVER_LIB_DIR}:${ORACLE_HOME}/lib:${ORACLE_HOME}/oracle_common/lib"
    

    変更後

    SERVER_LIB_PATH=/usr/lib1:/usr/lib2:/usr/lib3
    

1.3.4 IBM-AIX上のOHSから継続的にWebアプリケーションをヒットすると大きなエラー・ログが生成される場合がある

12.2.1に持ち越された18410116 re:gopi.challa

多数のユーザーがいる(たとえば、400人以上)Webアプリケーションを、IBM-AIXユーザーがOracle HTTP Serverから継続的にヒットすると、大きなエラー・ログが生成される場合があります。これはチューニングの問題である可能性が高く、次の例に示すように、IBM-AIXシステムの特定のパラメータおよびOracle HTTP Serverのチューニング・パラメータを更新することで修正できます。

AIXシステム・パラメータでは、

/etc/security/limitsにおいて、次のようにパラメータを設定します。

nofiles = -1
nofiles_hard = -1

/etc/rc.netでは、次のようにパラメータを設定します。

/usr/sbin/no -o sb_max=6192000
/usr/sbin/no -o tcp_sendspace=4096000
/usr/sbin/no -o tcp_recvspace=4096000
/usr/sbin/no -o udp_sendspace=65536
/usr/sbin/no -o udp_recvspace=655360
/usr/sbin/no -o rfc1323=1
/usr/sbin/no -o ipqmaxlen=150
/usr/sbin/no -o clean_partial_conns=true

マシンを再起動する必要があります。

Oracle HTTP Server構成では、

mod_wl_ohs.confにおいて、次の例のように設定します。

LoadModule weblogic_module   "${PRODUCT_HOME}/modules/mod_wl_ohs.so"
# This empty block is needed to save mod_wl related configuration from EM to this file when changes are made at the Base Virtual Host Level

<IfModule weblogic_module>
#      WebLogicHost <WEBLOGIC_HOST>
#      WebLogicPort <WEBLOGIC_PORT>
#      MatchExpression *.jsp
WebLogicCluster <host-name>:<port>,<host-name>:<port>,<host-name>:<port>
ConnectTimeoutSecs 99999 //[Optional parameter]
WLIOTimeoutSecs 99999 //[default value 300]
WLSocketTimeoutSecs 99999 //[default value 2]
MatchExpression *

<Location /diagservlet>
#      SetHandler weblogic-handler
       WLSRequest On
       WebLogicCluster
<host-name>:<port>,<host-name>:<port>,<host-name>:<port>
#      PathTrim /weblogic
#      ErrorPage  http:/WEBLOGIC_HOME:WEBLOGIC_PORT/
          </Location>

</IfModule>

httpd.confにおいて、次のように設定します。

<IfModule mpm_worker_module>
          -
          -
          -
MinSpareThreads     200 [default value 25]
MaxSpareThreads     800 [default value 75]
          -
          -
          -
          -
</IfModule>

1.3.5 OHSが停止するとDMSは誤ったメッセージを表示する

16779920

Oracle HTTP Serverが実行されていない場合にメトリックを取得しようとすると、DMSはdisplayMetricTables.displayに関して誤ったメッセージを表示します。

MetricTables(servers='ohs1',servertype='OHS') Traceback (innermost last):
  File "<console>", line 1, in ?
  File
"/scratch/oracle/Middleware/oracle_common/common/wlst/OracleDMS.py",
line 67, in displayMetricTables
  File
"/scratch/oracle/Middleware/oracle_common/common/script_handlers/oracle

dms_handler.py", line 1105, in oracledmsDisplayMetricTables
  File
"/scratch/oracle/Middleware/oracle_common/common/script_handlers/oracle

dms_handler.py", line 648, in oracledmsHandleException
NameError: ora_mbs 

1.3.6 スタンドアロン・インスタンスの自動ポート割当てがない

16278756

スタンドアロン・モードでは、Oracle HTTP Serverインスタンスの自動ポート割当てはありません。

1.3.7 Fusion Middleware ControlのOracle HTTP Serverでデプロイヤ・ロールが認識されない

18092446

Oracle WebLogic Serverは、管理者、デプロイヤ、オペレータおよびモニターといったデフォルト・ロールをサポートしています。以前のリリースでは、デプロイヤ・ロールはJMXフレームワークおよびFusion Middleware Controlでサポートされていました。

デプロイヤ・ロールを使用すると、Fusion Middleware Controlにログインできます。特定のページまたはインテグレータ領域では、デプロイヤ・ロールが有効かどうかは、ページの機能およびデプロイヤ・ロールの権限によって異なります。決めるのは、ページまたはインテグレータの所有者(Oracle HTTP Server、IDMなど)です。Oracle HTTP Serverでは、デプロイヤ・ロールはサポートされません。これは、このロールがOracle Traffic DirectorやOracle HTTP Serverなどのプロキシ層に適していないからです。

1.3.8 Fusion Middleware ControlでのMPM名の設定の問題

21550357

Fusion Middleware Controlの「パフォーマンス・ディレクティブ」ページの「MPM名」値の設定で間欠的に発生する問題があります。

エラー・メッセージが表示され、次のテキストが表示されます。

パフォーマンス・ディレクティブの設定中にエラーが発生しました

回避方法:

このエラーが表示された場合、成功するまで操作を再試行します。