Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMXによる管理可能アプリケーションの開発 12c (12.2.1) E70010-01 |
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この章では、JMXプログラミングによるアクセス以外の方法でカスタムMBeanにアクセスする方法について説明します。任意のJMX準拠の管理システムを使用して、MBeanにアクセスできます。詳細は、Oracle Technology Network Webサイト(http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/javamanagement-140525.html
)を参照してください。JMXに関する書籍、ホワイトペーパー、および詳細情報へのリンクが掲載されています。
この章の内容は以下のとおりです。
JDKには、MBeanを参照するために使用できるSwingベースのJMXクライアント、JConsoleが用意されています。任意のWebLogic Server MBeanサーバーとJVMプラットフォームMBeanサーバーのMBeanを参照できます。Oracleでは、JConsoleはリソースを大量に消費するため、開発環境のみで使用するよう推奨しています。http://www.oracle.com/technetwork/articles/java/jconsole-1564139.htmlのJConsoleを使用したアプリケーションの監視
を参照してください。https://blogs.oracle.com/WebLogicServer/entry/managing_weblogic_servers_withのJConsoleによるWebLogic Serverの管理
も参照してください。
JConsoleからカスタムMBeanにアクセスするには:
JConsoleクラスパスにwljmxclient.jar
とwlclient.jar
が存在しない場合:
MBeanをホストするWebLogic ServerインスタンスのIIOPプロトコルを有効にします。
管理者権限を持つWebLogic Serverユーザーになるように、デフォルトのIIOPユーザーを構成します。その場合、手順 5dまたは手順 6dで提供したログイン名とパスワードは無関係であり、デフォルトのIIOPユーザーは各リクエストに関連付けられます。
Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのIIOPの有効化と構成に関する項を参照してください。
wljmxclient.jar
とwlclient.jar
ファイルが JConsoleクラスパスに指定されている場合は、デフォルトのIIOPユーザーを有効化する必要はありません。手順2に進みます。
注意: wlclient.jar がMANIFEST ClassPathエントリのwljmxclient.jar に含まれているので、wlclient.jar とwljmxclient.jar が同じディレクトリであるか、または両方のjarがクラスパスに指定されている必要があります。
クラスパスに |
コマンド・プロンプトから、JDKがパスに存在することを確認します。
JConsoleは、JConsoleクラスパスのwljmxclient.jar
またはweblogic.jar
によって呼び出すことができます。
クラスパスのwljmxclient.jar
でJConsoleを起動するには:
Unix:
$ jconsole -J-Djava.class.path=$JAVA_HOME/lib/jconsole.jar:$MW_HOME/wlserver/server/lib/wljmxclient.jar
Windows:
c:> jconsole -J-Djava.class.path=%JAVA_HOME%\lib\jconsole.jar;%MW_HOME%\wlserver\server\lib\wljmxclient.jar
クラスパスのweblogic.jar
でJConsoleを起動するには:
Unix:
$ jconsole -J-Djava.class.path=$JAVA_HOME/lib/jconsole.jar:$MW_HOME/wlserver/server/lib/weblogic.jar
Windows:
c:> jconsole -J-Djava.class.path=%JAVA_HOME%\lib\jconsole.jar;%MW_HOME%\wlserver\server\lib\weblogic.jar
注意: 次の点に注意してください。
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カスタムMBeanがJVMプラットフォームMBeanサーバーに登録されており(またはWebLogic Server実行時MBeanサーバーをJVMプラットフォームMBeanサーバーとして構成しており)、WebLogic Serverインスタンスと同じコンピュータ上でJConsoleを実行している場合、次の操作を行います。
JConsoleウィンドウで、「接続」>「新規接続」を選択します。
「新規接続」ウィンドウで、「ローカル・プロセス」タブを選択して、WebLogic.Serverを選択し、「接続」をクリックします。
カスタムMBeanがWebLogic Server実行時MBeanサーバーに登録されている場合、次の操作を行います。
JConsoleウィンドウで、「接続」>「新規接続」を選択します。
「新規接続」ウィンドウで、「リモート・プロセス」オプションを選択します。
「リモート・プロセスJMX URL」テキスト・ボックスに、次を入力します。
service:jmx:iiop://host:port/jndi/weblogic.management.mbeanservers.runtime
ここでhost:port
は、MBeanをホストするWebLogic Serverインスタンスのホスト名とポートです。たとえば、localhost:7001
のようになります。
ユーザー名とパスワード・フィールドに、管理ロールが割り当てられているユーザー・アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。このログインは、クライアントを認証するために使用され、クライアントから出て来た各JMXリクエストに関連付けられたサブジェクトを作成できます。
「接続」をクリックします。
カスタムMBeanがWebLogic Serverドメイン実行時MBeanサーバーに登録されている場合、次の操作を行います。
「コンソール」ウィンドウで、「接続」>「新規接続」を選択します。
「新規接続」ウィンドウで、「リモート・プロセス」オプションを選択します。
「リモート・プロセスJMX URL」テキスト・ボックスに、次を入力します。
service:jmx:iiop://host:port/jndi/weblogic.management.mbeanservers.domainruntime
ここでhost:port
は、MBeanをホストするWebLogic Serverインスタンスのホスト名とポートです。たとえば、localhost:7001
のようになります。
ユーザー名とパスワード・フィールドに、管理ロールが割り当てられているユーザー・アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。このログインは、クライアントを認証するために使用され、クライアントから出て来た各JMXリクエストに関連付けられたサブジェクトを作成できます。
「接続」をクリックします。
MBeanを、実行時MBeanサーバーまたはドメイン実行時MBeanサーバーに登録した場合、WebLogic Scripting Toolを使用してカスタムMBeanにアクセスできます。『WebLogic Scripting Toolの理解』の他のWebLogic MBeanおよびカスタムMBeanへのアクセスに関する項を参照してください。
特定のテンプレートに準拠するJava Server Pages (JSP)を作成することによって、WebLogic Server管理コンソールを拡張できます。作成するJSPには、JVMプラットフォームMBeanサーバー、WebLogic Server実行時MBeanサーバーまたはドメイン実行時MBeanサーバーに接続してMBeanを検索するJMXコードを組み込むことができます。