Oracle® Mobile Application Framework Oracle Mobile Application Frameworkでのモバイル・アプリケーションの開発 2.2.0 E69896-01 |
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この章の内容は次のとおりです。
MAFアプリケーションのテストとデバッグを開始する前に、そのアプリケーションを次のいずれかにデプロイする必要があります。
iOSデバイス
iOSデバイス・シミュレータ
Androidデバイス
Androidデバイス・エミュレータ
MAFアプリケーションは、デプロイしないと実行できません。詳細は、「MAFアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
MAFアプリケーションのテストとデバッグを行うには、通常、次の手順を実行します。
スプラッシュ画面、アプリケーション機能のナビゲーション、認証、プリファレンスなど、アプリケーションのインフラストラクチャをテストして、うたわれているすべてのアプリケーション機能が使用可能であることを確認します。
アプリケーションにMAF AMXコンテンツが含まれている場合は、このアプリケーション機能のロジック、ページ・フロー、データ・コントロールおよびUIコンポーネントをテストします。
必要に応じてアプリケーションに変更を加えます。
モバイル・デバイスを再接続するか、シミュレータを再起動し、さらなるテストおよびデバッグのためにアプリケーションをデプロイして実行します。
MAFアプリケーションをテストするには、次の2つの方法があります。
モバイル・デバイス上でのテスト: この方法では常に、最も正確な動作が提供されます。アプリケーションのパフォーマンスを測定する場合も、この方法をとる必要があります。ただし、テスト実行者がテスト対象のすべてのデバイスを入手できるとはかぎらないため、デバイスのテストは確実なものとは言えません。
モバイル・デバイス・エミュレータまたはシミュレータ上でのテスト: この方法は通常、よりよいパフォーマンスとより高速なデプロイを提供し、便利です。ただし、デバイスのエミュレータまたはシミュレータは、対応する物理デバイスに近似したものであるとは言え、動作の相違やエミュレートできる機能の制限が存在する場合があります。
通常、両方の方法を組み合せて使用することで、最良の結果が得られます。
iOSデバイス用に開発されたMAFアプリケーションのアクセシビリティをテストするには、次の方法を組み合せて使用してください。
iOSデバイス・シミュレータ上でアクセシビリティ・インスペクタを使用してテストする。
詳細は、iOS Developer Libraryにある『Accessibility Programming Guide for iOS』の「Testing the Accessibility of Your iPhone Application」を参照してください。
iOSデバイス上でVoiceOverを使用してテストする。
詳細は、iOS Developer Libraryにある『Accessibility Programming Guide for iOS』の「Using VoiceOver to Test Your Application」を参照してください。
JDeveloperには、Javaプログラムをデバッグ・モードで実行し、標準のブレークポイントを使用してアプリケーションの実行をモニターおよび制御することを可能にするデバッグ・メカニズムが備わっています。詳細は、『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のアプリケーションのデバッグに関する項を参照してください。
MAFアプリケーションはJDeveloper内部で実行できないため、デバッグの方法が異なります。JDeveloperデバッガを使用して、モバイル・デバイスまたはシミュレータ上のJava仮想マシン・インスタンスに接続し、デプロイ済のMAFアプリケーションのJavaの部分を制御します。
MAFでは、デバッグ用のプロジェクトのプロパティが自動的に構成されます(「デバッグ構成に関する必知事項」を参照)。JDeveloperを使用してMAFアプリケーション内のJavaコードをデバッグするために実行する必要のある手順は、次のとおりです。
アプリケーションをテストまたはデバッグするには:
JDeveloperのメイン・メニューから、「実行」→「アクティブな実行構成を選択」をクリックして、アクティブな実行構成を選択します。
「アプリケーション」ウィンドウで、テストするファイルを右クリックし、「実行」を選択します。
あるいは、デバッグを有効にした状態でアプリケーションを実行する場合は、「デバッグ」を選択します。
ヒント:
「ソース」ビューでMAFアプリケーションのファイルを開き、右クリックして、「実行」または「デバッグ」を選択します。
注意:
事前定義済の実行構成セットを持たない既存のアプリケーションを使用する場合は、新しい実行構成を作成します(「デバッグ構成に関する必知事項」を参照)。
詳細は、次を参照してください:
新しいMAFアプリケーションを作成する場合、作成ウィザードでは、デバッグ用にアプリケーション・プロパティが自動的に構成されます。これには、iOSシミュレータまたはAndroidエミュレータやデバイスでMAFアプリケーションの実行またはデバッグを行うために使用できるデフォルトの実行構成の作成が含まれます。これらの実行構成では、JDeveloperの「実行」または「デバッグ」ボタンをクリックすると、MAFアプリケーションの構築、デプロイ、実行またはデバッグができます。JDeveloperの「実行」または「デバッグ」ボタンをクリックし、MAF実行構成を選択すると、実行構成に関連付けられたデプロイメント・プロファイルが実行され、アプリケーションが構築されてターゲット・デバイスにデプロイされます。アプリケーションはデプロイされると、自動的に起動します。「デバッグ」ボタンを選択すると、アプリケーションがデバッガとともに起動します。
実行構成の作成および編集方法の詳細は、「実行構成の作成と構成」を参照してください。
iOSプラットフォームでJDeveloperを使用してMAFアプリケーションをデバッグするには、「MAFアプリケーションのデバッグ」で説明されているデバッグ手順に従います。
iOSデバイスまたはシミュレータの構成方法、およびデバッグのためのMAFアプリケーションのデプロイ方法については、次を参照してください。
AndroidプラットフォームでJDeveloperを使用してMAFアプリケーションをデバッグするには、「MAFアプリケーションのデバッグ」で説明されているデバッグ手順に従います。
Androidデバイスまたはエミュレータの構成方法、およびデバッグのためのMAFアプリケーションのデプロイ方法については、「AndroidエミュレータへのAndroidアプリケーションのデプロイ方法」を参照してください。
Androidデバイスまたはエミュレータで実行中のMAFアプリケーションのデバッグを可能にするには、「MAFアプリケーションでのプラグインの使用方法の概要」の説明に従って、ネットワーク情報プラグインが有効であることを確認します
MAFアプリケーションにMAF AMXコンテンツが含まれている場合は、デバイスまたはエミュレータの構成後、JDeveloperの他のアプリケーションをデバッグするときと同じように、ブレークポイントの設定、変数の内容の表示およびメソッド・コール・スタックのインスペクトを行うことができます。
注意:
デバッグできるのは、JavaコードおよびJavaScriptのみです(「JavaコードおよびJavaScriptのデバッグを有効にする方法」を参照)。EL式または他の宣言要素のデバッグはサポートされていません。
maf.properties
ファイルでは、JVMの起動パラメータおよびMAFのWebビューを指定して、JavaコードおよびJavaScriptのデバッグを有効にできます。maf.properties
ファイルは自動的に作成され、「アプリケーション・リソース」のDescriptors/META-INF
ディレクトリ内に配置されます(「ロギングの使用方法と構成」を参照)。この場所は、アプリケーション・ファイル・システム内の<application_name>
/src/META-INF
の場所に対応しています。
MAF実行構成を実行すると、maf.properties
ファイルに次のデバッグ・プロパティが自動的に設定されます。
java.debug.enabled
: デバッグ・セッションを行う場合はtrue
に設定し、実行セッションを行う場合はfalse
に設定します。
警告:
java.debug.enabled
がtrue
に設定されている場合、JVMは、デバッガが接続を確立するのを待ちます。デバッガが接続に失敗すると、MAF AMXアプリケーション機能のロードが失敗します。
java.debug.port
: 実行対象のMAF実行構成で構成されているポート番号に設定します。
javascript.debug.enabled
: デバッグ・セッションを行う場合はtrue
に設定し、実行セッションを行う場合はfalse
に設定します。Androidにのみ適用されます。
注意:
iOSシミュレータまたはiOSデバイスでMAFアプリケーションが実行されている場合、JavaScriptデバッグを有効にするためにはjavascript.debug.enabled
プロパティは必要ありません。
maf.properties
ファイルの内容は、次のようなものです。
java.debug.enabled=true java.debug.port=8000 javascript.debug.enabled=true
JDeveloperを使用してJavaコードをデバッグする方法については、「MAFアプリケーションのデバッグ」を参照してください。
iOS 7またはiOS 8プラットフォームで作業している場合、Safariブラウザを使用してJavaScriptをデバッグできます。これを行うには、Safariの環境設定を開き、「Advanced」を選択した後、「Show Develop menu in menu bar」を選択して、ブラウザ内の「Develop」メニューを有効にします。
「Develop」メニューが有効になったら、「iPhone Simulator」または「iPad Simulator」を選択し(図30-2および図30-3を参照)、デバッグするUIWebViewを選択します(図30-4を参照)。
注意:
「Develop」メニューにiPhone Simulatorオプションが表示されるか、iPad Simulatorオプションが表示されるかは、どちらのデバイス・シミュレータが起動しているかによって決まります。
図30-2 Safariブラウザの「Develop」メニューを使用したiPhone Simulator上でのデバッグ
図30-3 Safariブラウザの「Develop」メニューを使用したiPad Simulator上でのデバッグ
図30-4 Safariブラウザの「Develop」メニューを使用したUIWebViewの選択
図30-5および図30-6は、CSS、DOMおよびHTMLをデバッグ中のSafariのリモートWebインスペクタを示しています。
図30-5 リモートWebインスペクタ
図30-6 実行時にリモートWebインスペクタによって解析されたAMXページ
図30-7および図30-8は、Safariブラウザでのブレークポイントを使用したJavaScriptのデバッグを示しています。
図30-7 SafariブラウザでのJavaScriptのデバッグ
図30-8 実行時にデバッグされたAMXページ
サポートされるすべてのプラットフォームでMAFアプリケーションのロギングを有効にするには、JavaScript (「JavaScriptのロギングの使用方法」を参照)および埋込みコード(「埋込みロギングの使用方法」)で、単一ファイルへのログ出力を含む単一構成を使用します。このログ出力には、System.out.println
およびSystem.err.println
文によって生成された出力が含まれます。
デフォルトのMAFのロギング・プロセスは、次のとおりです。
アプリケーションの起動時、ロギングが開始されます。
アプリケーションの以前の実行で生成された既存のログ・ファイルが削除され、現在の実行の内容のみが使用可能になります。
アプリケーションをiOSデバイス・シミュレータ上で実行している場合、Javaロギング出力へのアクセスに使用できるファイルは、出力のリダイレクションに伴って生成された直後に、その名前と場所が通知されるファイルのみです。このファイルの一般的な場所として、/Users/
<userid>
/Library/Developer/CoreSimulator/Devices/
<device_id>
/data/Containers/Data/Application/
<container_id>
/application.log
(<device_id>
と<container_id>
の参照は、アプリケーションのインストール時にiOSによって作成されたUUIDの長い文字列を表します)などがあります。これらの参照の値は予測できないので、複数のシミュレータまたはアプリケーションがインストールされている場合は、デプロイメント時に使用されるシミュレータに対応するフォルダを特定することは困難です。デプロイメントにJDeveloperを使用する場合は、ログ出力を既知の場所に向けるように自動的に-consoleRedirect
オプションが設定されます。iOS用のMAFの実行構成で、「実行構成の編集」→「モバイル実行構成」ダイアログを使用してそれを設定し、その実行構成をデプロイメントまたはiOSデバイス・シミュレータ上でのMAFアプリケーションの実行に使用する場合は、構成された場所にログ・ファイルが作成され、その内容がJDeveloperのコンソールに表示されます。「実行構成の編集」→「モバイル実行構成」ダイアログを使用して値を設定していない場合、または通常のデプロイメント(たとえば、iOS用のMAF実行構成を使用しないなど)を選択する場合は、ログ・ファイルは<appRoot>/<deployRoot>/<iOSProfileName>/
log
<appName>
.log
ファイルに作成され、その内容がJDeveloperのコンソールに表示されます。詳細は、「実行構成の作成と構成」を参照してください。
注意:
ログ・ファイルを取得するには、パスは絶対パスである必要があり、場所は現在のユーザーにとって書込み可能である必要があります。
iOSデバイス上でアプリケーションを実行している場合、コンソール出力は、アプリケーションのDocuments/logs
ディレクトリにあるapplication.log
ファイルにリダイレクトされます。iOSデバイスでは、このディレクトリに次のようにアクセスできます。
*.xcappdata
ファイルを右クリックして、「Show Package Contents」を選択します。application.log
ファイルをダブルクリックします。Androidでは、出力は、アプリケーションと同じ名前のテキスト・ファイルにフォワードされます。出力ファイルの場所は/sdcard
です。この場所が存在していないか、読取り専用として構成されている場合、ログ出力は、アプリケーションの書込み可能データ・ディレクトリに再ルーティングされます。ログ・ファイルの内容は、AndroidのLogcatユーティリティ(http://developer.android.com/tools/debugging/debugging-log.html
を参照)でレプリケートされます。JDeveloperを使用してMAFアプリケーションをAndroidデバイスまたはエミュレータにデプロイする場合は、JDeveloperでLogcatからログ出力が表示されます。
iOSおよびAndroidの両方で、デプロイメントの直後に、ログ出力がJDeveloperの実行またはデバッグ・ログのページに表示されます。通常のデプロイメントの場合、アプリケーション・ログが個別の「ログ」ページに表示されるのに対し、デプロイ・ログは「デプロイ・ログ」ページに表示されます。MAFアプリケーションのビルド、デプロイおよび起動に「実行/デバッグ」実行構成を使用する場合は、「アプリケーション」ウィンドウの「プロセス」タブにある「終了」オプションで、ログのリダイレクトを実行するプロセスとともにMAFアプリケーションを終了します。「ログの表示」オプションで、次の図に示すようにログ・ページを表示できます。
MAFアプリケーションのビルド、デプロイおよび起動にデプロイメント・プロファイルを使用する場合は、「プロセス」タブの「終了」オプションでは、ログ・リダイレクト・プロセスのみが終了し、MAFアプリケーションの実行は続きます。
logging.properties
ファイルは自動的に作成され、「アプリケーション・リソース」のDescriptors/META-INF
ディレクトリ内に配置されます(「ロギングの使用方法と構成」を参照)。この場所は、アプリケーション・ファイル・システム内の<application_name>
/src/META-INF
の場所に対応しています。このファイルでは、すべてのログ出力でjava.util.logging.ConsoleHandler
およびSimpleFormatter
を使用することが定義され、ログ・レベルがSEVERE
に設定されます。このファイルを編集して、別のロギング動作を指定できます(「プロパティ・ファイルを使用したロギングの構成方法」を参照)。
注意:
MAFアプリケーションでは、java.util.logging
パッケージからのロガーを使用することはできません。
MAFのロガーは、次のとおりoracle.adfmf.util.Utility
クラスで宣言されます。
public static final String APP_LOGNAME = "oracle.adfmf.application"; public static final Logger ApplicationLogger = Logger.getLogger(APP_LOGNAME); public static final String FRAMEWORK_LOGNAME = "oracle.adfmf.framework"; public static final Logger FrameworkLogger = Logger.getLogger(FRAMEWORK_LOGNAME);
MAFアプリケーションで使用するロガーは、ApplicationLogger
です。
oracle.adfmf.util.logging.Trace
クラスのメソッドを使用することもできます。
詳細は、Oracle Mobile Application Framework Java APIリファレンスを参照してください。
次の例は、ロギングの構成で使用するlogging.properties
ファイルを示しています。
# default - all loggers to use the ConsoleHandler .handlers=java.util.logging.ConsoleHandler # default - all loggers to use the SimpleFormatter .formatter=java.util.logging.SimpleFormatter oracle.adfmf.util.logging.ConsoleHandler.formatter= oracle.adfmf.util.logging.PatternFormatter oracle.adfmf.util.logging.PatternFormatter.pattern= [%LEVEL%-%LOGGER%-%CLASS%-%METHOD%]%MESSAGE% #configure the framework logger to only use the adfmf ConsoleHandler oracle.adfmf.framework.useParentHandlers=false oracle.adfmf.framework.handlers=oracle.adfmf.util.logging.ConsoleHandler oracle.adfmf.framework.level=SEVERE #configure the application logger to only use the adfmf ConsoleHandler oracle.adfmf.application.useParentHandlers=false oracle.adfmf.application.handlers=oracle.adfmf.util.logging.ConsoleHandler oracle.adfmf.application.level=SEVERE
oracle.adfmf.util.logging.ConsoleHandler
は、カスタム・フォーマッタの受信者としての役割を果たします。
oracle.adfmf.util.logging.PatternFormatter
では、ログ・メッセージの出力を可能にする、次の高度なフォーマット・トークンが許可されています。
%LEVEL%
: ロギング・レベル。
%LOGGER%
: 出力が書き込まれるロガーの名前。
%CLASS%
: ログに記録されるクラス。
%METHOD%
: ログに記録されるメソッド。
%TIME%
: ロギング・メッセージが送信された時間。
%MESSAGE%
: 実際のメッセージ。
使用可能なロギング・レベルは、次のとおりです。
SEVERE
: 重大な障害を示すメッセージ・レベルです。
WARNING
: 潜在的な問題を示すメッセージ・レベルです。
INFO
: 情報メッセージのメッセージ・レベルです。
FINE
: トレース情報を提供するメッセージ・レベルです。
FINER
: このレベルは、かなり詳細なトレース・メッセージを示します。
FINEST
: このレベルは、非常に詳細なトレース・メッセージを示します。
警告:
ロギング・レベルの詳細度を選択するときは、SEVERE
、WARNING
およびINFO
レベルで出力の詳細度を上げると、アプリケーションのパフォーマンスに悪影響を及ぼすことに留意してください。
logging.properties
ファイルで定義されているロガーは、oracle.adfmf.util.Utility
クラスから取得されるロガーと一致します(「ロギングの使用方法と構成」を参照)。ロギング・レベルも一致します。INFO
よりも詳細なロギング・レベルを使用する場合は、ConsoleHandler
のロギング・レベルを、次の例に示されているものと同じレベルに変更する必要があります。
oracle.adfmf.util.logging.ConsoleHandler.formatter= oracle.adfmf.util.logging.PatternFormatter oracle.adfmf.util.logging.ConsoleHandler.level=FINEST oracle.adfmf.util.logging.PatternFormatter.pattern= [%LEVEL%-%LOGGER%-%CLASS%-%METHOD%]%MESSAGE%
JavaScriptは、console.log
or.error/.warn/.info
に出力を書き込みます。この出力は、System.out
ユーティリティによってファイルにリダイレクトされます。
メッセージを指定することで、ログの出力をカスタマイズできます。次のJavaScriptコードでは、"Message from JavaScript"
出力が生成されます。
<script type="text/javascript" charset="utf-8"> function test_function() { console.log("Message from JavaScript"); } </script>
ロギング・ファイルに定義されているプロパティを利用するには、adf.mf.log
パッケージ、およびそれによって提供されるApplication
ロガーを使用する必要があります。
使用可能なロギング・レベルは、次のとおりです。
adf.mf.log.level.SEVERE
adf.mf.log.level.WARNING
adf.mf.log.level.INFO
adf.mf.log.level.CONFIG
adf.mf.log.level.FINE
adf.mf.log.level.FINER
adf.mf.log.level.FINEST
ロギングをトリガーするには、adf.mf.log.Application
ロガーのlogp
メソッドを使用し、そのメソッドのパラメータで次のものを指定します。
ロギング・レベル
文字列としての現在のクラス名
文字列としての現在のメソッド
文字列としてのメッセージ文字列
次の例は、MAFアプリケーションでlogp
メソッドを使用する方法を示しています。
adf.mf.log.Application.logp(adf.mf.log.level.WARNING, "myClass", "myMethod", "My Message");
logp
メソッドを実行すると、次の出力が生成されます。
[WARNING - oracle.adfmf.application - myClass - myMethod] My Message
詳細は、Oracle Mobile Application Framework JSDocリファレンスを参照してください。
埋込みロギングでは、次の例に示されているとおり、java.util.logging.Logger
を使用します。EmbeddedClass
はプロジェクトで定義されるJavaクラスを表します。
import java.util.logging.Level; import java.util.logging.Logger; import oracle.adfmf.util.logging.*; ... Utility.ApplicationLogger.logp(Level.WARNING, EmbeddedClass.class.getName(), "onTestMessage", "embedded warning message 1"); Logger.getLogger(Utility.APP_LOGNAME).logp(Level.WARNING, this.getClass().getName(), "onTestMessage", "embedded warning message 2"); Logger.getLogger("oracle.adfmf.application").logp(Level.WARNING, this.getClass().getName(), "onTestMessage", "embedded warning message 3");
このコードによって生成される出力は、次のとおりです。
[WARNING - oracle.adfmf.application - EmbeddedClass - onTestMessage] embedded warning message 1 [WARNING - oracle.adfmf.application - EmbeddedClass - onTestMessage] embedded warning message 2 [WARNING - oracle.adfmf.application - EmbeddedClass - onTestMessage] embedded warning message 3
MAFプロジェクトの操作にXcodeを使用することは、JDeveloperを使用した次回のデプロイメント中に一部またはすべての変更を失う可能性があるため推奨されませんが、例外的な状況ではこれを使用できます。
始める前に:
アプリケーションをJDeveloperからiOSシミュレータにデプロイします。
生成されたプロジェクトを直接Xcodeで開く手順は次のとおりです。
workspace_directory
\deploy\
デプロイメント・プロファイル名
\temporary_xcode_project\
に移動します。
Oracle_ADFmc_Container_Template.xcodeproj
というXcodeプロジェクトを開きます。
Xcodeを使用してMAFアプリケーションをデバッグしている場合、IDE内(JDeveloperコンソールまたはXcodeコンソール)ではJavaの出力を表示できません。この出力は、ファイルにリダイレクトされます(「ロギングの使用方法と構成」を参照)。アプリケーションのスキーマに次の引数を追加すると、この動作を無効にし、iOSデバイスまたはシミュレータ上でデバッグを実行するときに、XcodeからJava、JavaScriptおよびObjective-Cのログ出力にリアルタイムでアクセスできるようになります。
-consoleRedirect=FALSE
次のAPIを使用して、アプリケーションのログ情報にアクセスできます。
oracle.adfmf.framework.api.PerfMon
oracle.adfmf.framework.api.LogEntry
oracle.adfmf.util.HOTS
詳細は、Oracle Mobile Application Framework Java APIリファレンスを参照してください。
ロギング出力がアプリケーション・ログ・ファイルに転送されないように設定できます(この場合、ログ・ファイルは、空白のままになるか、まったく作成されません)。ロギングが無効になると、トレース文はアプリケーション・ログから失われ、stderr
およびstdout
に転送された出力は、すべてnull
の場所またはエンド・ユーザーがアクセスできない別の場所にリダイレクトされます。
すべてのロギングを無効にするには、次のようにアプリケーションのadf-config.xml
ファイルでdisableLogging
プロパティをtrue
に設定します。
<adf-property name="disableLogging" value="true"/>
デフォルトでは、MAFアプリケーションのロギングは有効で、disableLogging
プロパティはfalse
に設定されています。
adf-config.xml
ファイルの詳細は、「MAFアプリケーションとプロジェクト・ファイルの概要」を参照してください。