7 サーバー・ノードの診断ツールとサービス・プロセッサのリセット

この章では、サーバー・ノード(システム・コントローラとも呼ばれます)のパフォーマンスのトラブルシューティングまたは監視に使用できる診断ツールを紹介します。イベントでサービス・プロセッサ(SP)がハングした場合、またはアクセス不可になった場合にリセットする手順も紹介します。

注意:

この章で説明するほとんどのツールおよび手順は予約されており、Oracleサービス担当者から指示があった場合を除き、アプライアンス上で実行しないでください。

サーバー・ノードの診断ツール

Oracleには、サーバー・ノードとともに使用するために幅広く選択できる診断ツールが用意されています。このツールには、システムの消灯管理、サービス・プロセッサのリカバリ、電源投入時自己診断テスト(POST)、U-Boot診断起動テスト、またはPc-Check診断テストの他、システム・コンポーネントのステータスを示すハードウェアのLEDも含まれます。

次の表に、使用できる診断ツールをまとめます。

診断ツール 主な機能 情報を探す場所

Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)

サーバーのステータスと環境の状態の監視、警告(SNMPトラップ、IPMI PET、リモートsyslog)の生成、障害の分離およびリモート・コンソールへのアクセスを行います。

注意 - Oracle Database Applianceのパッチ適用および更新はすべて、通常のOracle Database Applianceパッチ・セット・バンドルで実行されます。これにはBIOSおよびSPファームウェアが含まれます。これにより、ソフトウェアおよびファームウェアのコンポーネントのバージョンがすべて連携するようにサポートされます。パッチはMy Oracle Supportを通じて入手できます。

アプライアンスでサポートされているOraclel ILOMのバージョンに基づいて、適切なOracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)ドキュメント・ライブラリを参照してください。

Oracle ILOMの「Preboot」メニュー

Oracle ILOMの「Preboot」メニューは、Oracle ILOMの実行中に解決できないOracle ILOMの問題を解決するために使用できるユーティリティです。Oracle ILOMの起動プロセスに割り込んで、設定を構成してから、Oracle ILOMの起動を続行できます。特に、Oracle ILOMルート・パスワードを工場出荷時のデフォルトにリセットし、シリアル・ポートへのOracle ILOMのアクセスをリストアできます。

アプライアンスでサポートされているOraclel ILOMのバージョンに基づいて、適切なOracle x86サーバー診断ガイドを参照してください。

システムのインジケータおよびLED

システムおよびそのコンポーネントのステータスを一目でわかるように表示します。

電源投入時自己診断テスト(POST)

システムのコア・コンポーネント(CPU、メモリーおよびマザーボードI/Oブリッジ統合回路)をテストします。

U-Boot

Oracle ILOMを起動する前に、SPの側面を初期化およびテストします。SPメモリー、SP、ネットワーク・デバイスおよびI/Oデバイスをテストします。

アプライアンスでサポートされているOraclel ILOMのバージョンに基づいて、適切なOracle x86サーバー診断ガイドを参照してください。

Pc-Check

すべてのマザーボード・コンポーネント(CPU、メモリーおよびI/O)、ポートおよびスロットをテストするDOSベースのユーティリティ。

アプライアンスでサポートされているOraclel ILOMのバージョンに基づいて、適切なOracle x86サーバー診断ガイドを参照してください。

サービス・プロセッサのリセット

サービス・プロセッサのリセットが必要な場合(ファームウェアの更新後など)があります。ホストOSに影響を及ぼさずに、Oracle ILOMを使用してサーバー・ノードSPをリセットできます。ただし、この処理により現在のOracle ILOMセッションが切断され、リセットが完了するまで新しいセッションを開始できなくなります。

Oracle ILOM WebインタフェースまたはCLIを使用してSPをリセットする場合は、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)ドキュメント・ライブラリを参照してください。

http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs

注意:

アプライアンスでサポートされているOracle ILOMのバージョンに適用されるドキュメントを参照してください。『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』のサポートされているコンポーネントおよび機能に関する項を参照してください。

Oracle ILOM WebインタフェースまたはCLIを使用してSPをリセットできない場合(SPがハングした場合など)は、次の表に説明されているSPリセット・ボタンを使用します。

ODA (オリジナル・バージョン) ODA X3-2 ODA X4-2 ODA X5-2
  1. システム背面の電源および位置特定ボタン/LEDの横にある、SPリセット・ボタンを探します。

    『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』のOracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)のバック・パネルに関する項を参照してください。

  2. 小さいスタイラスまたは非導電性物体を開口部に挿入し、凹型の押しボタン・スイッチを押します。

    SPがリセットされます。