この章では、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・アーキテクチャの概要と、ゲスト仮想マシンのデプロイ、高可用性管理、CPUプールの管理およびOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのネットワーク設定の構成を行う方法の手順を説明します。また、Oracle Databaseドメイン(ODA_BASE)、特権のある仮想マシンのサイズ変更に関する情報も含まれます。
Oracle Database Applianceには、Oracle VMに基づいて仮想化プラットフォームをデプロイするオプションがあります。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでは、Oracle VMの機能を使用して、同一の物理Oracle Database Appliance上で実行されているデータベースとアプリケーションに効果的にリソースを割り当てることができます。単に不要なサーバー・コアを無効にするのでなく、他のワークロードをホスティングするために余剰の容量を使用できます。これによりデータベースとアプリケーションを統合できる一方で、Oracle Database Applianceに関連するデプロイメントと管理は容易なままに保たれます。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームは、Oracle Database Applianceハードウェアのすべてのバージョン上でサポートされます。Oracle VMによってサポートされるテンプレートとオペレーティング・システムは、すべてOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上でもサポートされます。サポートされるオペレーティング・システムは、Linux、WindowsとSolaris/86などです。
注意: 現在Oracle Database Applianceの非仮想化デプロイメント上にいる場合(現在、新しいシステムはすべて非仮想化ISOイメージで出荷されます)、Oracle Database Applianceを仮想化プラットフォームとして使用するには、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームISOイメージを使用してサーバーを再イメージ化する必要があります。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームISOイメージをダウンロードするためのリンクは、MOSノート888888.1を参照してください。 |
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームが提供する仮想化テクノロジを使用すると、分離された複数のデータベースとアプリケーションが同じ物理サーバーを共有できます。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームISOイメージは、Oracle Database Applianceハードウェア機能を活用するように特に設計されています。
図3-1に示すように、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・アーキテクチャは次の仮想マシン・コンポーネントを使用します。
Oracle Database Applianceベース・ドメイン(ODA_BASE): 特にデータベース用の、ベア・メタル・デプロイメントに類似したデータベース・パフォーマンスを提供する、特権を持つ仮想マシン・ドメイン。PCIパススルー・ドライバは、共有ストレージにODA_BASE直接アクセスを提供します。
ドメイン0 (Dom0): Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのプロビジョニング・プロセスを開始し、仮想マシン・テンプレートをホスティングするデフォルトのドメイン。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム環境でのハードウェア検出業務の大部分は、ドメイン・ゼロ(Dom0)と呼ばれる管理ドメインに渡されます。x86ベースのサーバーでは、Dom0カーネルは、様々なデバイス、ファイル・システムおよびソフトウェアRAIDとボリューム管理をサポートするフットプリントの小さいLinuxカーネルです。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでは、Dom0は、多くのシステム・ハードウェアへのアクセスを提供し、ゲスト・オペレーティング・システムを作成、削除、管理し、これらのゲストに対して共通の仮想ハードウェアを使用可能にします。
ゲスト・ドメイン(ドメインU): アプリケーションやミドルウェアなどの、非データベース・ワークロードをホスティングするためにプロビジョニングされる仮想マシン。各ゲスト・オペレーティング・システムには、「ユーザー・ドメイン」と呼ばれるこのシステムの管理ドメインがあり、「ドメインU」と省略されます。このドメインは、ハードウェアまたはデバイス・ドライバに直接アクセスする権限を持たないドメインです。各ドメインUは、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上でDom0が実行された後に開始されます。
仮想マシンは、事前に構成された仮想マシンを含むテンプレートまたはアセンブリから作成できます。テンプレートからの仮想マシンの作成は、クローニングに基づきます。テンプレートはアーカイブとしてインポートされ、解凍されて、ディスク・イメージを使用して仮想マシン構成ファイルとして格納されます。これらのディスク・イメージはクローニングされ、仮想マシンの形で新しいインスタンスを作成します。同様に、既存の仮想マシンは、クローニングされて新しい仮想マシンを作成するか、クローニングされて新しいテンプレートを作成できます。
「仮想マシン・テンプレートの管理」を参照してください。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームは、仮想マシンを実行、デプロイするように設計されています。仮想マシンは、CPUプール、メモリーおよび共有リポジトリ・リソースを使用するように構成できます。
「仮想マシンの管理」を参照してください。
共有リポジトリは、仮想マシンの作成と管理にとって最重要のリソースを格納するための中心的な場所です。こういったリソースには、仮想マシン・テンプレートおよびアセンブリ、ISOファイル(仮想DVDイメージ)、仮想マシン構成ファイルおよび仮想ディスクがあります。共有リポジトリはOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)上に構成され、続いてそれらのリソースにアクセスする必要があるOracle Database Applianceノードに対して提示されます。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームは、共有リポジトリを使用して、環境で使用できるディスク領域使用率を最適化し、物理サーバーが故障した場合に仮想マシンの再割当てを簡単に行えるようにします。仮想マシン・ファイルは共有ディスクに格納できるため、仮想マシンに共有ストレージを提供します。さらに、CPUプールおよびサイズ変更可能なOracle Databaseドメイン(ODA_BASE)を構成して、仮想マシンでは、互いのCPUコアからまたは割当て済のデータベースCPUコアからサイクルが消費されないようにできます。
図3-2は、次のようなOracle Database Appliance共有リポジトリ・アーキテクチャを示しています。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上の共有ディスクはODA_BASEに直接接続されています。
ODA_BASEには、fs1、fs2およびfs3という名前の3つの共有リポジトリがあります。
各共有リポジトリは、共有リポジトリの作成時に選択されたOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループ(DATAまたはRECO)の最上位に作成されたODA_BASEのOracle ACFSです。
共有リポジトリを作成するプロセスでは、プライベート・ネットワークを使用するそれぞれのDom0への共有リポジトリのネットワーク・ファイル・システム(NFS)エクスポートも実行します。
エクスポートは、仮想マシン・ファイル用の共有ストレージを有効化します。
図3-2 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム(共有リポジトリあり)のアーキテクチャの概要
図に示された構成を使用すると、次のことができます。
複数のリポジトリを作成します。
これらのリポジトリを、仮想マシンの実行が必要なノード(図のfs2およびfs3など)または両方のノード(図のfs1など)にマウントします。
共有リポジトリで、1つ以上の仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートを作成します。
OAKCLIコマンドを使用して、共有リポジトリ、仮想ディスクおよびそれらの仮想マシン、および図に示されている基礎アーキテクチャを作成および管理します。
詳細は、「共有リポジトリの作成と管理」を参照してください。
仮想マシンのほかに、共有リポジトリでは仮想ディスクを作成できます。仮想マシンに追加のブロック記憶域をアタッチすることで、仮想ディスクは仮想マシンに追加の記憶域オプションを提供します。同様に、追加の領域が不要になった場合は、記憶域をデタッチできます。記憶域ボリュームを仮想ディスクに拡張するか、または新規ファイル・システムを仮想ディスクに作成することで、仮想ディスクを使用して、既存のファイル・システム記憶域を仮想マシン内に拡張できます。仮想ディスクは、同じ共有リポジトリ上で実行されている複数の仮想マシンの共有もできます。
「共有リポジトリでの仮想ディスクの管理」を参照してください。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームをデプロイすると、システムの各サーバー・ノードに、Dom0とODA_BASE (Dom1とも呼ばれる)の2つのドメインが作成されます。仮想マシン(ドメイン(Dom) Uと呼ばれる)には、Oracle Database (ODA_BASE)に割り当てられていないCPUコアを使用できます。
ゲスト仮想マシンをデプロイする主な手順は次のとおりです。
必要に応じて新規リポジトリを作成します。「共有リポジトリの作成と管理」を参照してください。
必要なテンプレートまたはアセンブリをインポートします。「仮想マシン・テンプレートの管理」を参照してください。
テンプレートまたはアセンブリを構成します。「仮想マシン・テンプレートの構成」を参照してください。
テンプレートまたはアセンブリをクローニングします。「テンプレートのクローンおよびスナップ・クローンの作成」を参照してください。
必要に応じて仮想マシンを更新します。「仮想マシン・テンプレート構成の変更」を参照してください。
仮想マシンを起動します。「oakcli startコマンド」を参照してください。
仮想マシン・コンソールを使用して仮想マシンを管理します。「oakcli show vmconsole」
を参照してください。
Oracle Appliance Kitコマンドライン・インタフェース(OAKCLIとも呼ばれます)は、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームをデプロイするときに使用されます。OAKCLIコマンドの最新セットと、構文および使用上の注意は、「Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース」を参照してください。
oakcli create repo
コマンドを使用して、共有リポジトリを作成します。このコマンドは、リポジトリ名、そのストレージに使用するディスク・グループ(DATAまたはRECO)およびGBまたはMBで示したサイズを識別します(デフォルトのサイズ単位はGBです)。
既存のリポジトリを表示および停止(ディスマウント)するコマンドを含め、その他のOracle Appliance Manager共有リポジトリのコマンドは、非共有リポジトリで使用するコマンドに似ています。デフォルトの永続的なリポジトリとは異なり、アクティブな(マウント済の)仮想マシンがない共有リポジトリは削除できます。
例
次のコマンドでは、repo1
という名前の共有リポジトリがASM DATAディスク・グループに30GBの使用可能なストレージで作成されます。
oakcli create repo repo1 -dg data -size 30
oakcli show repo
コマンドを使用して、仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。すべてのリポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノード番号を省略します。特定の共有リポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノード番号を指定します。
すべての共有リポジトリのステータスの表示
すべての共有リポジトリのステータスを表示するには、oakcli show repo
コマンドを使用します。
oakcli show repo NAME TYPE NODENUM FREE SPACE STATE ---- ---- ------- --------- ----- odarepo1 local 0 N/A N/A odarepo2 local 1 N/A N/A repo1 shared 0 68.25% ONLINE repo1 shared 1 68.25% ONLINE repo2 shared 0 N/A OFFLINE repo2 shared 1 89.83% ONLINE
選択した共有リポジトリのステータスの表示
共有リポジトリの特定のノードの情報を表示するには、コマンド構文の一部としてリポジトリ名とノード番号を指定します。次の例では、repo1
共有リポジトリの1の情報が表示されます。
oakcli show repo repo1 -node 1 Resource: repo1_1 AutoStart : restore DG : DATA Device : /dev/asm/repo1-286 ExpectedState : Online FreeSpace : 87.703125M MountPoint : /u01/app/repo1 Name : repo1_0 Node : all RepoType : shared Size : 30720 State : Online Version : 2
共有リポジトリに仮想マシンを割り当てるには、その前にoakcli start repo
コマンドを使用してリポジトリを起動し、ストレージを使用可能にします。oakcli start repo
コマンドにより、自動的に起動するように定義したリポジトリに割り当てられている仮想マシンも起動されます。
例
ノード1のrepo1
という共有リポジトリを起動します。
oakcli start repo repo1 -node 1
oakcli stop repo
コマンドを使用して、ノード上の共有リポジトリを停止します。
例
ノード0のrepo1
という共有リポジトリを停止します。
oakcli stop repo repo1 -node 0
注意: 選択したノードのリポジトリで仮想マシンがアクティブなままである間は、oakcli stop repo コマンドを発行しないでください。 |
oakcli delete repo
コマンドを使用して、共有リポジトリを削除します。共有リポジトリを削除するには、その前に両方のノード上でオフライン(停止)にする必要があります。
例
ノードのrepo1
という共有リポジトリを削除します。
oakcli delete repo repo1
oakcli configure repoコマンドを使用して、共有リポジトリのサイズを大きくします。
例
repo1
共有リポジトリのサイズを2GB分変更します。
# oakcli configure repo repo1 -incsize 2G Configured Shared Repo : repo1 with new size 3712.0.
OAKCLIコマンドを使用して、仮想ディスクを作成、表示、クローニング、接続および削除します。
oakcli create vdisk
コマンドを使用して、共有リポジトリ内に仮想ディスクを作成します。このコマンドは、仮想ディスクのサイズ、それが存在する共有リポジトリ、その共有リポジトリ内の一意の名前、および仮想ディスクが複数の仮想マシンによって共有できるかどうかを定義します。
例
repo2
共有リポジトリでsdisk1
という名前の仮想ディスクを、仮想マシンによる共有機能を付けられ、1GBのサイズで作成します。
oakcli create vdisk sdisk1 -repo repo2 -size 1G -type shared
oakcli show vdisk
コマンドを使用して、共有リポジトリに仮想ディスクを作成します。個々の仮想ディスクの詳細を表示するには、仮想ディスク名と-repo
repository_name
句を指定し、仮想ディスクを作成した共有リポジトリを指定します。
例
すべての仮想ディスクの情報を表示します
Oracle Database Appliance上のすべての仮想ディスクに関する情報を表示します。
# oakcli show vdisk NAME SIZE TYPE REPOSITORY ---- ---- ---- ---------- myvdisk 10G local vdiskrepo newv 1G local vdiskrepo
単一の仮想ディスクの情報を表示します
myvdisk1
という名前の仮想ディスクの情報を次のように表示します。
# oakcli show vdisk myvdisk1 Resource: myvdisk_vdiskrepo Name : myvdisk_vdiskrepo RepoName : vdiskrepo Size : 10G Type : local VmAttached : 0
oakcli clone vdisk
コマンドを使用して、仮想マシンのクローンを作成します。
oakcli clone vdisknew_vdisk_name
-reporepo_name
-src source_vdisk_name [-h]
new_vdisk_name
は、クローニングされる仮想ディスクに割り当てる名前です。
repo_name
は、元の仮想ディスクが存在するリポジトリです。
src_vdisk_name
は、クローニングする仮想ディスクの名前です。
例
vrepo1
というリポジトリに格納されたvdisk1
という既存の仮想ディスクからmy_vdisk2
という仮想ディスクのクローンを作成します。
oakcli clone vdisk my_vdisk2 -repo vrepo1 -src vdisk1
oakcli modify vm
コマンドを使用して、仮想マシンに仮想ディスクを接続します。
例
sdisk1
という名の仮想ディスクをmyol6u_test
という名の仮想マシンにアタッチします。
oakcli modify vm myo16u_test -attachvdisk sdisk1
oakcli delete vdisk
コマンドを使用して、共有リポジトリから仮想ディスクを削除します。
例
t2g
という共有リポジトリからrepoprod1
という仮想ディスクを削除します。
oakcli delete vdisk t2g -repo repoprod1
仮想マシン・テンプレートは、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームにデプロイされている仮想マシンのソースとしてインポートして構成します。共有リポジトリの作成が完了したら、希望するリポジトリにテンプレートをインポートします。あるいは、希望するノード上のローカル・リポジトリにテンプレートをインポートします。
また、1つ以上のテンプレートを格納できるアセンブリをインポートできます。共有リポジトリにテンプレートまたはアセンブリをインポートするときに、操作を実行するノードを指定します。ノードは慎重に選択して、過負荷を避けてください。インポートを行うノードがいずれであっても、両方のノードでリポジトリが利用可能です。
ローカル・ノードにインポートされたテンプレートでは、importコマンドで指定されたリポジトリ名を使用し、インポートを完了してストレージを割り当てる対象のノードを識別します。ノード0上のローカル・リポジトリの名前はodarepo1
、ノード1上のローカル・リポジトリの名前はodarepo2です。
両方のローカル・リポジトリにテンプレートをインポートする場合は、第2ノードにテンプレートをインポートするときに異なるテンプレート名を指定する必要があります。
注意: テンプレートは、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで直接作成またはクローニングできません。http://edelivery.oracle.com/linux で、仮想マシン・テンプレートを検索します。 |
複数のテンプレートが格納されたアセンブリをインポートすると、すべてのテンプレート名を一意に保つように、指定したテンプレート名が自動的に変更されます。1つ目のテンプレートは名前に番号"1"を追加し、2つ目のテンプレートは番号"2"を追加する、のようになります。
仮想マシン・テンプレートをインポートした後、OAKCLIコマンドでテンプレートをカスタマイズできます。
oakcli show vmtemplate
コマンドを使用すると、各仮想マシン・テンプレートの名前およびリポジトリと、テンプレートから作成された仮想マシンにOracle Database Appliance仮想化プラットフォームによって割り当てられるデフォルトのCPUの数およびメモリー容量が表示されます。
例
仮想テンプレートsample1_odarepo1
の情報を表示します。
oakcli show vmtemplate sample_odarepo1 Resource: sample1_odarepo1 CPUPriority : 100 Disks : |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Te mplates/otml_sample1_odarepo1/Syste m.img,xvda,w||file:/OVS/Repositorie s/odarepo1/Templates/otml_sample1_o darepo1/u01.img,xvdb,w| Domain : XEN_PVM Keyboard : en-us MaxMemory : 2048 MaxVcpu : 2 Memory : 2048 Mouse : OS_DEFAULT Name : sample1_odarepo1 Networks : |bridge=priv1||bridge=net1||bridge= net2| NodeNum : 0 OS : OL_5 ProcessorCap : 100 RepoName : odarepo1 Vcpu : 2
oakcli import vmtemplate
コマンドを使用して、外部リポジトリ・アセンブリ・ファイルに含まれる仮想マシン・テンプレートおよびアセンブリをインポートします。共有リポジトリの名前を使用し、テンプレートまたはアセンブリをインポートするノードを識別するには-node句を指定します。
oakcli import vmtemplate vmtemplatename -files image_files | -assembly assembly_file -repo repo_name [- node 0 | 1 ]
仮想マシン・テンプレートおよびアセンブリは、ファイルのソースを特定するURLを使用して、リモート・リポジトリから直接インポートできます。オプションで、リモート・コピー・コマンドを使用してリモート・リポジトリからDom0の/OVS
ディレクトリにファイルをコピーしてから、ダウンロード済ファイルを特定するパスおよび名前を使用してファイルをインポートします。
注意: ローカル・リポジトリにテンプレートまたはアセンブリをインポートするときは、-node 句を使用しないでください。ターゲット・ノードは、リポジトリの名前で暗黙的に決まります。 |
oakcli import vmtemplate vmtemplatename
-assembly assembly_file
-repo repo_name
コマンドを使用して、外部テンプレート・リポジトリ・アセンブリ・ファイルに含まれる仮想マシン・テンプレートをインポートします。
例
URL 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova'
にある外部テンプレート・リポジトリ・アセンブリ・ファイルにあるテンプレートを、odarepo1
という名の新しいリポジトリにあるOL6U1
という名の新しいテンプレートにインポートします。
oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo odarepo1
URLを囲む一重引用符に注意してください。
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをDom0上の/OVSファイル・システムからインポートします。
oakcli import vmtemplate vmtemplatename -files image_files -repo repo_name
例
OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz
という名の仮想マシン・テンプレートを、Dom0の/OVS
ディレクトリからodarepo1
リポジトリにインポートします。テンプレートには、名前OL5U7
が割り当てられます。
oakcli import vmtemplate OL5U7 -files /OVS/OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz -repo odarepo1
oakcli import vmtemplate
vmtemplatename
-files image_files
-repo repo_name
コマンドを使用して、外部テンプレート・リポジトリから仮想マシン・テンプレート・ファイルをインポートします。
例
OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz
という名の仮想マシン・テンプレートを、URL 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.tgz'
にある外部テンプレート・リポジトリからインポートします。URLを囲んでいる一重引用符に注意してください。テンプレートには名前OL5U7
が割り当てられ、odarpo1
リポジトリにインポートされます。
oakcli import vmtemplate OL5U7 -files 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.tgz'-repo odarepo1
oakcli configure vmtemplate
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシン・テンプレートを構成します。これらの値は、このテンプレートからクローニングされるすべての仮想マシンのデフォルト値になります。それらはすべて、oakcli configure vm
コマンドで後から変更できます。
例
myol5u7_10gb
という名の仮想マシン・テンプレートの値を設定します。
oakcli configure vmtemplate myol5u7_10gb -vcpu 2 -maxvcpu 4 -cpucap 40 -memory 1536M -maxmemory 2G -os OTHER_LINUX
-vcpu 2
は、仮想マシンの起動時に割り当てられるCPUの数を最大2に設定します。
-maxvcpu 4
は、仮想マシンに割り当てることができるCPUの最大数を4に設定します。
-cpucap 40
は、仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大比率を40%に設定します。
-memory 1536M
は、仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリー容量を、最高1536MBに設定します。
-maxmemory 2G
は、仮想マシンに割り当てることができるメモリーの最大容量を2GBに設定します。
-os OTHER_LINUX
は、仮想マシンにより使用されるオペレーティング・システムとしてOTHER_LINUXを設定します。
oakcli show vmtemplate
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートの構成可能オプションの値を表示します。
例
仮想テンプレートsample1_odarepo1
の情報を表示します。
oakcli show vmtemplate sample_odarepo1 Resource: sample1_odarepo1 CPUPriority : 100 Disks : |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Te mplates/otml_sample1_odarepo1/Syste m.img,xvda,w||file:/OVS/Repositorie s/odarepo1/Templates/otml_sample1_o darepo1/u01.img,xvdb,w| Domain : XEN_PVM Keyboard : en-us MaxMemory : 2048 MaxVcpu : 2 Memory : 2048 Mouse : OS_DEFAULT Name : sample1_odarepo1 Networks : |bridge=priv1||bridge=net1||bridge= net2| NodeNum : 0 OS : OL_5 ProcessorCap : 100 RepoName : odarepo1 Vcpu : 2
記憶域リポジトリに仮想マシン・テンプレートをインポートした後で、oakcli show vmtemplate
コマンドでテンプレート構成パラメータを調べます。特定の要件に合せてテンプレートを再構成する必要がある場合、oakcli configure vmtemplate
コマンドを使用します。これは、単一のテンプレートから同じ特性を持つ複数の仮想マシンをデプロイする場合に使用すると便利です。仮想マシンを1つしかデプロイしない場合、または異なる特性の複数の仮想マシンをデプロイする場合は、テンプレートをデプロイした後で、oakcli configure vm
コマンドを使用して必要な値を仮想マシンに設定します。
仮想マシン・テンプレートの構成に満足したら、oakcli modify
コマンドを使用して、新しいネットワークを仮想マシン・テンプレートに割り当てます。
例
gc_11g
仮想マシン・テンプレートに割り当てられているネットワークをnet1
ネットワークに置き換えます。
oakcli modify vmtemplate gc_11g -addnetwork net1
以前に保存済のテンプレートが不要になった場合は、oakcli delete vmtemplate
コマンドを使用してリポジトリからテンプレートを削除します。
例
myol6u_15gb3
という名前の仮想マシン・テンプレートをOracle Database Appliance仮想化プラットフォームから削除します。
oakcli delete vmtemplate my0l6u_15gb3
インポートしたテンプレート(またはアセンブリ)から、または既存の仮想マシンから仮想マシンを作成(クローニング)できます。仮想マシンは、テンプレートまたはアセンブリの完全なクローンにすることも、仮想マシンに定義されているメタデータのみを含むスナップ・クローンにすることもできます。
注意: スナップ・クローンの作成は、テンプレートまたはアセンブリ全体のクローニングと比較して、非常に高速な処理です。ただし、スナップ・クローンの内容を更新する場合、システムでは、クローン用の追加の記憶域が必要になり、変更が共有仮想ディスクで行われないかぎり、元の内容および変更された内容が保持されます。 |
仮想ディスクをアタッチした仮想マシンをクローニングできます。そのような場合、仮想マシンのクローンには、ローカルでアタッチされた仮想ディスクの内容が含まれますが、共有モードでアタッチされた仮想ディスクの内容は含まれません。必要に応じて、別の手順で、クローニングされた仮想マシンによって必要とされる仮想ディスクをクローニングします。
oakcli clone vm
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートから仮想マシンを作成します。-repo
句で共有リポジトリの名前を使用し、クローニング・プロセスを実行するノードを識別するには-node
句を指定します。
例
ノード0
のrepo2
という名前の共有リポジトリに格納されているmyol6u_15gb1
という名前の仮想マシン・テンプレートから、myol6u_test
という名前の仮想マシンを作成します。
oakcli clone vm myol6u_test -vmtemplate myol6u_15gb1 -repo repo2 -node 0
注意: -node 句は、クローニング・アクティビティが実行されるノードを指定します。また、このノード値は、仮想マシンのデフォルトの起動ノードを割り当てません。この割当ては、oakcli configure vm コマンドによって設定されます。 |
oakcli clone vm
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートからスナップ・クローンを作成します。
例
myol15u_snap
という名前のスナップ・クローンを、myol5u
という名前の仮想マシン・テンプレートから作成します。
oakcli clone vm myol15u_snap -vmtemplate myol5u -snap
oakcli clone vm
コマンドを使用して、既存の仮想マシンからスナップ・クローンを作成します。
例
myol15u_test1
という名前のスナップ・クローンを、myol15u_test
という名前の仮想マシン・テンプレートから作成します。
oakcli clone vm myol15u_test1 -vm myol15u_test1 -snap
ODA_BASEで稼働しているデータベースとは無関係にその他のワークロードを実行するには、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームに仮想マシンをデプロイします。OAKCLIコマンドを使用して、仮想マシンを作成および管理します(起動、停止、グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)用のコンソールのオープンなど)。
注意: 仮想ネットワーク・コンピューティング(VNC)セッションを使用して、仮想マシンのGUIコンソールを開くことができます。 |
アクティブな仮想マシンを再構成することは可能ですが、変更は仮想マシンを停止して再起動するまで有効になりません。すべての仮想マシンの概要情報や、単一仮想マシンの構成に関する詳細情報を表示できます。特定の仮想マシンが不要になった場合は、記憶域を回復するために仮想マシンを削除します。
oakcli show vm
コマンドを使用して、既存の仮想マシンのリストを表示します。
このコマンドでは、各仮想マシンの名前、リポジトリおよび現在の状態(オンラインまたはオフライン)が表示されます。出力には、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームによって各仮想マシンに割り当てられるデフォルトのCPUの数およびメモリー容量も含まれます。
例
すべての仮想マシンの詳細の表示
すべての仮想マシンの仮想マシン名、メモリーとvCPUの割当て、ステータス、仮想ディスクおよびリポジトリ名を次のように表示します。
oakcli show vm
NAME MEMORY VCPU STATE REPOSITORY ---- ------ ---- ----- ---------- sample5_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo1 sample6_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo2 test1_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo1 test2_odarepo2 2048 2 OFFLINE odarepo2 vm1_odarepo1 4096 4 ONLINE odarepo1 vm2_odarepo2 2048 2 OFFLINE odarepo2 win_vm1 1500 1 ONLINE odarepo1
単一の仮想マシンの情報の表示
仮想マシンvm1_odarepo1
の情報を表示します。
oakcli show vm vm1_odarepo1 Resource: vm1_odarepo1 AutoStart : restore CPUPriority : 100 Disks : |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Vi rtualMachines/vm1_odarepo1/System.i mg,xvda,w||file:/OVS/Repositories/o darepo1/VirtualMachines/vm1_odarepo 1/u01.img,xvdb,w| Domain : XEN_PVM ExpectedState : online FailOver : false IsSharedRepo : false Keyboard : en-us MaxMemory : 3000 MaxVcpu : 4 Memory : 4096 Mouse : OS_DEFAULT Name : vm1_odarepo1 Networks : |mac=00:21:F6:00:00:E4| NodeNum : 0 NodeNumStart : OS : OL_5 PrivateIP : None ProcessorCap : 100 RepoName : odarepo1 State : Online TemplateName : otml_sample1_odarepo1 Vcpu : 4 cpupool : twocpu vncport : 5901
インポートしたテンプレート(またはアセンブリ)から、または既存の仮想マシンから仮想マシンを作成(クローニング)できます。仮想マシンは、テンプレートまたはアセンブリの完全なクローンにすることも、仮想マシンに定義されているメタデータのみを含むスナップ・クローンにすることもできます。
詳細は、「テンプレートのクローンおよびスナップ・クローンの作成」を参照してください。
oakcli configure vm
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシンを構成します。
デフォルトで仮想マシンを実行するノードを識別するには-prefnode
句を、(起動時またはすでにアクティブであるとき)優先ノードが使用不可能な場合に仮想マシンで他のノードを使用するかどうかを指定するには-failover
句を指定します。
現在稼働している仮想マシンを再構成した場合、変更は仮想マシンを停止して再起動するまで有効になりません。「仮想マシンの起動および停止」を参照してください。
完全なコマンド構文は、「oakcli configure vm」
を参照してください。
例
myol15u_test
という名前の仮想マシンにある特定のリソースに値を設定します。
oakcli configure vm myol5u_test -vcpu 2 -cpuprio 150 -cpucap 20 -memory 1G -cpupool linpool -keyboard en-us -mouse USB_MOUSE
パラメータ | 説明 |
---|---|
-vcpu 2 |
起動時に仮想マシンに割り当てられるCPU数として、2を設定します |
-cpuprio 150 |
CPUアクセスの優先度を150に設定します |
-cpucap 20 |
仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大比率を20%に設定します |
-memory 1G |
仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリー容量を1GBに設定します |
-cpupool linpool |
仮想マシンに割り当てられるCPUプールに、linpool を指定します |
-keyboard en-us |
仮想マシンにアクセスするために使用されるキーボード・タイプをen-us と定義します |
-mouse USB_MOUSE |
仮想マシンにアクセスするために使用されるマウス・タイプをUSBマウスと定義します |
これらの値は、この仮想マシンの導出元となった仮想マシン・テンプレートの同じパラメータに割り当てられた値に優先します。仮想マシンは、親テンプレートまたは構成コマンドのいずれにも定義されていないパラメータにデフォルト値を使用します。
注意: CPUの容量は、-cpupool パラメータで仮想マシンに割り当てられるCPUプールによって、または(-cpupool パラメータで仮想マシンが構成されていない場合は)、default_unpinned_poolによって制御されます。-vcpu パラメータと-maxvcpu パラメータの値が割当済のCPUプール内のCPUの数より大きい場合は無視されます。
|
oakcli start vm
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシンを起動します。同様に、oakcli stop vm
コマンドを使用して、仮想マシンを停止します。
注意: 現在稼働している仮想マシンを再構成した場合、変更は仮想マシンを停止して再起動するまで有効になりません。 |
最初は、仮想マシンを仮想マシン・コンソール経由で接続せず、外部に構成できます。これは、Oracle VM Guest Additionsを使用して、仮想マシンにキーと値のペアを渡すことによって実現されます。oakcli modify vm -s
コマンドを使用して、仮想マシンにパラメータを渡します。
# oakcli modify vm
vmname
-s '
key1:value1;key2:value2...'
例
次の例には、2つの値ペアが含まれています。
oakcli modify vm vmo16u3 -s 'com.oracle.linux.network.device.0:eth0;com.oracle.linux.network.ipaddr.0:192.1.2.18'
関連項目
Oracle VM Guest Additionsの詳細は、Oracle VMユーティリティ(for x86)に関するガイドのOracle VM Guest Additionsの使用に関する項。
詳細は、ホワイトペーパーOracle Database Appliance: 仮想マシンの自動プロビジョニングを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/database/database-appliance/overview/oda-automatedvmprovisioning-2348232.pdf
アクティブな仮想マシンの仮想マシン・コンソール・ウィンドウを開くには、Oracle Appliance Managerのoakcli show vmconsole
コマンドを実行します。コンソールが正しく表示されない場合は、コンソールを閉じ、DISPLAY
環境変数をモニターに適した値に設定した後、oakcli show vmconsole
コマンドを再実行します。
ご使用の仮想マシンを構成して(oakcli modify vm
コマンドで-s
パラメータを指定します)、GUI仮想マシンのコンソールからではなくOAKCLIコマンドラインからのアクセスを許可することもできます。
例
vm1_odarepo1
という仮想マシンのコンソールを開きます。
oakcli show vmconsole vm1_odarepo1
oakcli clone vm
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上に、新しい仮想マシンのイメージを作成します。デフォルトでは、このイメージは、テンプレートまたはクローニングする仮想マシンからコンテンツおよび構成情報を継承し、ソースと同じリポジトリに格納されます。仮想マシンにローカル・リポジトリを使用している場合を除き、oakcli clone
コマンドに-node
句を指定して、クローニング・プロセスを実行する必要があるノードを指定します。構成メタデータのみを含むスナップ・クローンを作成するには、oakcli clone
コマンドに-snap
句を指定します。
関連項目
次の一連のコマンドは、eth0
インタフェースにIPアドレス192.168.16.51
を設定して仮想マシンvmol6u3
(ovmdあり)を構成し、password123a
にroot
パスワードを設定します。
oakcli clone vm vmol6u3 -vmtemplate ol6u3 -repo shrepo -node 0 oakcli modify vm vmol6u3 -addnetwork priv1 oakcli start vm vmol6u3 oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.network.device.0:eth0' oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.network.onboot.0:yes' oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.network.bootproto.0:static' oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.network.ipaddr.0:192.168.16.51' oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.network.netmask.0:255.255.255.0' oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.root-password:password123'
oakcli modify vm myol5u_test -attachvdisk sdisk1
oakcli delete vm my0l5u_test
仮想ディスクを追加または削除するには、oakcli modify vm
vm_name
コマンドで-attachvdisk
を指定するか、仮想ディスクを指定して-detachvdisk
句を使用します。
個別の仮想マシンを使用しない場合、oakcli delete vm
コマンドを使用して仮想マシンを削除し、記憶域とリソースを再利用できます。
例
ノード1から仮想マシンovu22
を削除します。
oakcli delete vm ovu22 -server 1
ライブ・マイグレーションは、仮想マシンで実行しているクライアントやアプリケーションを切断することなく、稼働している仮想マシンを別の物理マシンに移動するプロセスを指します。仮想マシンのメモリー、記憶域およびネットワーク接続は、元のホスト・マシンから移動先に転送されます。
ライブ移行を実行するための要件を次に示します。
仮想マシンは共有リポジトリ上にある必要があり、リポジトリは両方のノード上でオンラインである必要があります。
仮想マシンが動作している必要があります。
以降が成功するには、宛先ホストに、必要なリソース(メモリー、CPUなど)がある必要があります。
宛先ホストには、移行する仮想マシンのCPUプールと同名のCPUプールが必要です。
現在実行しているノードから別のノードへの仮想マシンの移行
現在実行しているノードから別のノードに仮想マシンを移行するには、oakcli migrate vm
vmname
コマンドを使用します。vname
は、移行する仮想マシンの名前です。
このコマンドを実行する場合、仮想マシンがオンラインで、応答している必要があり、共有リポジトリは両方のノード上でオンラインである必要があります。仮想マシンが移行の過程にある場合、OAKCLIでは仮想マシンの状態が「MIGRATING
」と表示されます。
1年を通して重要な期間、1日のほとんどの時間および1週間のほとんどの曜日に中断されることのないコンピューティング・サービスを提供するために、可用性の高いシステムが設計されています。信頼性、リカバリ可能性、タイムリなエラー検出および継続的な操作は、高可用性ソリューションの主な特性です。高可用性の2つの重要な要素は、自動再起動とフェイルオーバーです。
ローカル・リポジトリを使用している場合を除き、仮想マシンの高可用性オプションを設定できます。高可用性オプションは、デフォルトで仮想マシンを起動する必要があるノードと、仮想マシンが他のノードにフェイルオーバーする必要があるかどうかを指定します。フェイルオーバーは、仮想マシンがすでに稼働しているノードに障害が発生した場合や仮想マシンが起動しようとしたときに優先ノードが使用不可能である場合に発生する可能性があります。
仮想マシンは、ハードウェア障害またはソフトウェア障害の後に、またはデータベース・ホスト・コンピュータが再起動されたときに、自動的に再起動されます。oakcli configure vm
コマンドを使用して優先ノードで仮想マシンを起動するには、-prefnode
パラメータを設定します。
フェイルオーバーにより、計画外のノード障害が発生したときに、手動操作なしに仮想マシンを他のノードで再起動できます。oakcli configure vm
コマンドとともに -failover
パラメータを使用して、仮想マシンをあるノードから別のノードにフェイルオーバーします。
ワークロードを分離するには、CPUプールを作成して特定のCPUプールに仮想マシンを割り当て(ピン留め)ます。CPUプールに仮想マシンをピン留めする場合は、仮想マシンがそのCPUプールのCPUのみを使用するようにします。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームを初めて構成すると、default-unpinned-poolが各ノードに作成されます。このプールのサイズは、次のようにハードウェア・モデルによって異なります。
Oracle Database Appliance X5-2仮想化プラットフォーム: default-unpinned-poolには72個のCPUが含まれます。
Oracle Database Appliance X4-2仮想化プラットフォーム: default-unpinned-poolには48個のCPUが含まれます。
Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォーム: default-unpinned-poolには32個のCPUが含まれます。
Oracle Database Applianceバージョン1仮想化プラットフォーム: default-unpinned-poolには24個のCPUが含まれます。
ODA_BASEドメインを作成すると、odaBaseCpuPool
という名前の新規CPUプールが両方のノードに作成され、必要なCPUがdefault-unpinned-poolから削除されます。ODA_BASEは、odaBaseCpuPool
のCPUを使用できる唯一のドメインです。他の仮想マシンは起動されると、default-unpinned-poolに残されたCPUで稼働し、他の仮想マシンで実行される作業からODA_BASEを効率的に削除します。
CPUプールを追加で作成して、仮想マシンのグループをケージすることもできます。これらの追加プールを使用すると、1つ以上の仮想マシンを独自のCPUプールにピン留めできます。特定のCPUプールで稼働している仮想マシンは、他のCPUプールで稼働している仮想マシンとCPUサイクルを共有しません。CPUプールは必要な数だけ定義できます(上限はシステムの使用可能なCPUの数です)。
アプリケーション要件が時間とともに変化する場合は、必要に応じてCPUプールをサイズ変更、追加または削除します。ODA_BASEは必要に応じてサイズ変更しますが、この場合はOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ライセンスも更新する特別なコマンドが必要になります。「ODA_BASEのサイズ変更」を参照してください。
次のoakcli show cpupool
コマンドでノードごとに示しているように、各ノードのCPUプールは同じサイズでなくてもかまいません(odaBaseCpuPool
を除く)。
oakcli show cpupool -node 0 Pool Cpu List default-unpinned-pool [14, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 2 1, 22, 23] twocpu [12, 13] odaBaseCpuPool [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11]
oakcli show cpupool -node 1 Pool Cpu List default-unpinned-pool [12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 1 9, 20, 21, 22, 23] odaBaseCpuPool [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10,11]
odaBaseCpuPool
と異なるCPUプールを管理するコマンドの詳細は、「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでの新規CPUプールの作成」を参照してください。
複数の仮想マシンを1つのCPUプールに割り当てることはできますが、CPUは1つのCPUプールにしか属することができません。CPUプールは、プール内のアクティブな仮想マシンがプールに構成された数を超えるCPUを必要とする場合、オーバーサブスクライブになります。たとえば、CPUプールに4つのCPUがある場合、それぞれ4つのCPUを使用するように定義しておいた2つの仮想マシンを起動できます。この場合、4つのCPUそれぞれが2つの仮想マシンをサポートしているため、CPUプールはオーバーサブスクライブします。同様に、これらの仮想マシンの一方を停止して2つのCPUを必要とする他方を起動した場合、CPUの2つが両方の仮想マシンをサポートしているため、依然としてCPUプールはオーバーサブスクライブします。CPUプールがオーバーサブスクライブした場合、そのプール内の仮想マシンのパフォーマンスを評価する必要があります。オーバーサブスクライブしたプールの共有によって許容できないレベルまでパフォーマンスが低下している場合は、1つ以上の仮想マシンを異なるCPUプールに再度割り当てる準備をする必要があります。
oakcli create cpupool
コマンドを使用して、CPUプールを作成します。
例
ノード0上に、4つのCPUを持つ、winpool
という名のCPUプールを作成します。
oakcli create cpupool winpool -numcpu 4 -node 0
oakcli configure cpupool
コマンドを使用して、CPUプールに割り当てられるCPUの数を変更します。
例
ノード1のlinpool
という名前のCPUプールに割り当てられるCPUの数を変更します。コマンドを実行すると、新しいCPU数は6になります。
oakcli configure cpupool linpool -numcpu 6 -node 1
oakcli show cpupool
コマンドを使用して、定義済の各CPUプールに割り当てられるCPUを表示します。また、各CPUプールに割り当てられている仮想マシンがあれば、それも示されます。
例
ノード0で各定義済CPUプールに割り当てられているCPUが表示されます。
oakcli show cpupool -node 0
ooakcli configure vm
コマンドを使用して、仮想マシンをCPUプールに割り当てます。
例
wintest
という名前の仮想マシンをwinpool
という名前のCPUプールにピン留めします。
oakcli configure vm wintest -cpupool winpool
注意: 仮想マシンが特定のCPUプールに割り当てられており、フェイルオーバーが可能な場合、この仮想マシンはセカンダリ・ノードで同じCPUプールを使用しようとします。CPUプールが存在してもサイズが異なる場合、仮想マシンがセカンダリ・ノードで稼働すると、パフォーマンスに影響することがあります。割り当てられたCPUプールがセカンダリ・ノードに存在しない場合、仮想マシンはフェイルオーバーしません。 |
注意: oakcli cpupool コマンドを使用してodaBaseCpuPool を管理しないでください。かわりに、「ODA_BASEのサイズ変更」で説明されているように、ODA_BASEを構成するコマンドを使用します。 |
仮想マシンにアクセスするネットワークを指定するには、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのネットワーク・インフラストラクチャ・コンポーネントを使用します。この項では、これらのインフラストラクチャ・コンポーネントについて説明します。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームは、すべてのネットワークにボンドおよびブリッジを事前に作成して、上位レベルのネットワーク・インフラストラクチャ・コンポーネントをすべて管理します。仮想マシンにアクセスするためのフロント・エンド・ポイントは、Dom0に定義されたブリッジの1つになります。
次の各表に、デフォルト・ネットワーク・インタフェースをハードウェア別に分類して示します。
表3-1および表3-2に、Oracle Database Appliance X3-2以降(ストレージ・シェルフがあるシステム)上のOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデフォルト・ネットワーク・インタフェースを示します。
表3-3に、Oracle Database Applianceバージョン1 (ストレージ・シェルフがないシステム)上のOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデフォルト・ネットワーク・インタフェースを示します。
いずれの場合も、ユーザー・ドメインへの接続は、選択したインタフェースを介して行われます。
表3-1 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデュアル・ポート10-GbEネットワーク・インタフェース(Oracle Database Appliance X3-2以降)
Dom0でのインタフェース | Dom0でのボンド・デバイス | Dom0のブリッジ | ODA_BASEドメインの インタフェース |
---|---|---|---|
|
icbond0 |
priv1 |
eth0 |
表3-2 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのオンボード・クアッド・ポート10-GbEネットワーク・インタフェース(Oracle Database Appliance X3-2以降)
Dom0でのインタフェース | Dom0でのボンド・デバイス | Dom0のブリッジ | ODA_BASEドメインの インタフェース |
---|---|---|---|
|
bond0 |
net1 |
eth1 |
|
bond1 |
net2 |
eth2 |
注意: (銅線でなく)ファイバーのパブリック・ネットワーク接続を定義すると、PCIeボードにbond0が構成されます。 |
表3-3 Oracle Database Applianceバージョン1仮想化プラットフォームのネットワーク・インタフェース
タイプ | Dom0でのインタフェース | Dom0でのボンド・デバイス | Dom0のブリッジ | ODA_BASEドメインの インタフェース |
---|---|---|---|---|
プライベート |
eth0 eth1 |
bond0 |
priv1 |
eth0 |
オンボード・パブリック |
eth2 eth3 |
bond1 |
net1 |
eth1 |
第1ペア・クアッド・ポート |
eth4 eth5 |
bond2 |
net2 |
eth2 |
第2ペア・クアッド・ポート |
eth6 eth7 |
bond3 |
net3 |
eth3 |
eth8 eth9 |
xbond0 |
net4 |
eth4 |
注意: (銅線でなく)ファイバーのパブリック・ネットワーク接続を定義すると、PCIeボードにbond0が構成されます。 |
仮想マシンの構成時に、関連ブリッジを指定して、仮想マシンが使用するネットワークを定義します。たとえば、myvm1
という名前の仮想マシンをnet1
ネットワークに接続するには、次のコマンドを使用します。
oakcli modify vm myvm1 -addnetwork net1
図3-3は、前述の情報に基づいた一般的なOracle Database Appliance構成を示しています。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのインストールと構成の際に、デフォルトの仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)をODA_BASEに割り当てます。図3-4は、VLANを使用する一般的なOracle Database Appliance構成を示しています。図は図3-3と同じ構成を示していますが、バックアップ用(backup)、アプリケーション用(application)および管理用(mgnt)の3つのタグ付きVLANが追加されています。
図3-4 仮想ローカル・エリア・ネットワークを使用するOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム
ODA_BASEおよびユーザー・ドメインでの新規VLANの作成方法または既存VLANの削除方法の詳細は、「ユーザー・ドメインおよびODA_BASEでの仮想ローカル・エリア・ネットワークの管理」を参照してください。
ユーザー・ドメインのVLANを管理するには、ODA_BASEにログインし、ODA_BASEのVLANを管理するには、Dom0にログインします。この項の例では、sample10
という名前のVLANを使用します。
注意: Oracle Database ApplianceまたはOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデプロイ前にのみ、Dom0からVLANを作成できます。 |
oakcli create vlan
コマンドを使用して、VLANを作成します。次の情報を指定します:
VLAN名。VLANの作成先のノード上で一意(ただし、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの他のノード上にあるVLAN名と同じ名前にすることは可能)。
VLANタグ番号。2から4096 (境界値を含む).の値で、VLANの作成先のノード上で一意(ただし、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの他のノード上にあるVLANタグ番号と同じ番号にすることは可能)。
VLANを作成するインタフェースの名前。表3-2または表3-3の「Bond Devices at Dom0」列で、ハードウェアで使用可能なインタフェースを見つけてください。
VLANの作成先のノード。
注意: 必要に応じて、oakcli create vlan コマンドを2回(ノード0用に1回とノード1用に1回)発行し、両方のノードに同じVLANを作成します。 |
例
ノード0上にsample10
VLANを作成します。
oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond0 -node 0
注意: 共有リポジトリに作成した仮想マシンでVLANを使用する予定の場合は、両方のノードでそのVLANを作成する必要があります。仮想マシンがデフォルトで稼働しようとするノードで割り当てられたネットワークが使用不可能な場合またはフェイルオーバーの後には、仮想マシンに障害が発生します。 |
ユーザー・ドメインの仮想ローカル・エリア・ネットワークの割当ておよび削除
既存のVLANを仮想マシンに割り当てるには-addnetwork
句を指定して、仮想マシンからVLANを削除するにはa -deletenetwork
句を指定してoakcli modify vm
コマンドを使用します。句にはVLAN名も指定する必要があります。
例
sample10
VLANを、myol5u_test
仮想マシンに割り当てます。
oakcli modify vm myol5u_test -addnetwork sample10
ODA_BASEの仮想ローカル・エリア・ネットワークの割当ておよび削除
ODA_BASEに既存のVLANを追加したり、ODA_BASEからVLANを削除するには、oakcli configure oda_base
コマンドを使用します。このコマンドでは、ODA_BASEおよびドメイン・メモリーのサイズ変更もできます。VLANの管理のみ行う場合は、現在のCPUコア数に対応する番号と現在のメモリー数を入力します。
次の例(抜粋)では、CPUコア数とデフォルトのメモリー値は変更されないままですが、ODA_BASEにtest01
VLANが割り当てられます。現在のCPUコア数6は、コア・ライセンス・オプションの値リストの選択番号3に対応しています。
# oakcli configure oda_base Core Licensing Options: 1. 2 CPU Cores 2. 4 CPU Cores 3. 6 CPU Cores 4. 8 CPU Cores 5. 10 CPU Cores 6. 12 CPU Cores Current CPU Cores :6 Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 3 ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 48G)[default 64] : 48 INFO: Using default memory size i.e. 64 GB Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]: y Select the network to assign (test00,test01,test02,test03): test01 Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]: Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n]: INFO: . . .
仮想ローカル・エリア・ネットワークの表示
ODA_BASEに現在存在するVLANを表示するには、oakcli show vlan
コマンドを実行します。
例
前述の例で使用したsample10
VLAN以外のVLANを表示します。
oakcli show vlan NAME ID INTERFACE NODENUM ---- -- --------- ------- net1 1 bond0 0 net1 1 bond0 1 net2 1 bond1 0 net2 1 bond1 1 net3 2 bond1 0 net3 4 bond0 1 net10 20 bond1 0 net10 20 bond1 1
仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除
ノードから不要なVLANを削除するには、oakcli delete vlan
コマンドでVLAN名と当該ノード番号を指定します。
例
前述のoakcli create vlan
の例でVLANが割り当てられたノード0からsample10
VLANを削除します。
oakcli delete vlan sample10 -node 0
インストール済のOracleデータベースの演算能力またはメモリーを増強する必要がある場合、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでODA_BASEドメインに割り当てられているCPUコアの数を増やします。または、仮想マシン・ドメインに割り当てられるCPUを増やす必要がある場合はCPUコアを減らします。各ノードの割当て済CPUコア数は、2または2の倍数ずつ増減する必要があります。
『Oracle Database Applianceスタート・ガイド』の付録Aのガイドラインに従って、テンプレートを使用して、ODA_BASEにデプロイするデータベースをサイズ設定することをお薦めします。その付録の表を使用して、これらのデータベースに必要なCPUの数を合計し、その値を2で割ると、ODA_BASEに必要なCPUコアの数を判断できます。
ODA_BASEのコア数の変更は、Oracleデータベースで重要なアクティビティが実行されていないときに予定します。これは、サイズ変更プロセス中、ODA_BASEドメインが停止するためです。続行する準備ができたら、次の手順を実行します。
Dom0にログインし、次の例に示すようにoakcli configure oda_base
コマンドを実行します。ODA_BASEのCPUコア数が6から8に変更されます。
# oakcli configure oda_base Core Licensing Options: 1. 2 CPU Cores 2. 4 CPU Cores 3. 6 CPU Cores 4. 8 CPU Cores 5. 10 CPU Cores 6. 12 CPU Cores Current CPU Cores :6 Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 10 ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 64G)[default 32] : INFO: Using default memory size i.e. 32 GB Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]:
Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n] INFO: Node 0:Configured oda base pool INFO: Node 1:Configured oda base pool INFO: Node 0:ODA Base configured with new memory INFO: Node 0:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 0 INFO: Node 1:ODA Base configured with new memory INFO: Node 1:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 1
コマンドの出力に示されるアクションを実行します。前の例で示したバージョンのように、すべてのバージョンのソフトウェアで、ODA_BASEを再起動する前に追加のアクションが要求されるわけではありません。
両方のノードのDom0で次のrestartコマンドを実行し、ドメインを再起動してODA_BASEの変更後の構成を実装します。
oakcli restart oda_base