この章では、InformixソースからデータをキャプチャするようにOracle GoldenGate (キャプチャ)プロセスを構成する手順について説明します。Extractプロセスでは、変更データをInformixトランザクション・ログからキャプチャし、一時的な格納のためにデータを証跡に書き込む前に、レプリケーション用に処理します。Extractプロセスの詳細は、『Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIX』を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
Extractを構成する前に、次の項のガイドラインを満たす必要があります。
Managerプロセスを構成して、ソース・システムにOracle GoldenGateインスタンスを作成します。Oracle GoldenGate Windows and UNIXの管理を参照してください。
また、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXのガイドラインも確認してください。
これらの手順では、次の構成方法について説明します。
プライマリExtractの基本Extractパラメータ(構成)ファイル(Informixトランザクション・ログからトランザクション・データをキャプチャ)。
データ・ポンプExtract(証跡にローカルに格納されているキャプチャ・データをソース・システムからターゲット・システムに伝播)。
ビジネス要件によってはより複雑なトポロジが必要ですが、この手順がその他の構成手順の基礎となります。Oracle GoldenGateアーキテクチャの詳細は、『Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIX』を参照してください。
手順を実行することで、次のことが可能です。
基本的な構成ファイルが作成されます。
後で環境に適用する機能や要件について決定を下してパラメータを追加し、それらを拡張します。
コピーを使用して、一から作成するよりも短時間で追加パラメータ・ファイルを作成します。
次の手順では、Oracle GoldenGate APIからトランザクション・データをキャプチャするようにExtractを構成します。
ソース・システムのGGSCIで、Extractパラメータ・ファイルを作成します。
EDIT PARAMS name
name
は、プライマリExtractの名前です。
次に示す順序でExtractパラメータを入力します。パラメータ文ごとに新しい行を開始します。詳細およびパラメータの説明は、表4-1を参照してください。
プライマリExtractの基本パラメータ
EXTRACT finance SOURCEDB syscdcv1 USERIDALIAS tiger1 LOGALLSUPCOLS ENCRYPTTRAIL AES192 EXTTRAIL /ggs/dirdat/lt TABLE mydatabase.*.*;
表4-1 クラシック・キャプチャ・モードでのプライマリExtractの基本的なパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
EXTRACT |
|
SOURCEDB |
ソース・データベースのODBCデータ・ソース(DSN)およびExtractに割り当てられているユーザーのデータベース・ログイン資格証明の別名を指定します。DSNは 注意: この指定はOracle GoldenGateで必要です。ここで指定した場合は、ログイン資格証明を |
|
補足的にログに記録されているすべての列を証跡に書き込みます(競合検出および競合解決に必要なものを含む)。(スケジューリング列は、主キー、一意索引および外部キー列です。)これらの列をGGSCIコマンドでログに記録するようにデータベースを構成します。3.3.2項「ロギング・プロパティの構成」を参照してください。 |
ENCRYPTTRAIL |
ローカル証跡を暗号化します。Oracle GoldenGateの証跡暗号化オプションの詳細は、Oracle GoldenGate Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。 |
EXTTRAIL |
プライマリExtractによってキャプチャされたデータが書き込まれるローカル証跡のパス名を指定します。 バージョン12.xのExtractが、11g以前のバージョンのダウンストリーム・プロセスにデータを送信している場合は、 詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX』を参照してください。 |
TABLE |
データをキャプチャするデータベース・オブジェクトを指定します。
ワイルドカードを使用して、または使用せずにオブジェクト名を指定する方法の詳細は、Oracle GoldenGate Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。 パラメータ文はセミコロン( ワイルドカード指定から表を除外するには、 詳細およびデータのフィルタリング、マッピングおよび操作を制御するその他の |
構成に推奨されるオプションのExtractパラメータを入力します。このファイルは、GGSCIのEDIT PARAMS
コマンドを使用して、処理を開始する前にいつでも編集できます。エラー処理、パフォーマンス、および処理のその他の側面を制御するオプションのパラメータの詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX』を参照してください。Oracle GoldenGateの構成方法に関するタスク・ベースの情報の詳細は、『Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIX』を参照してください。
ファイルを保存して閉じます。
次の手順では、ローカル証跡を読み取り、データをネットワーク経由でリモート証跡に送信するデータ・ポンプを構成します。データ・ポンプの詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。
ソース・システムのGGSCIで、データ・ポンプ・パラメータ・ファイルを作成します。
EDIT PARAMS name
説明: name
は、データ・ポンプExtractの名前です。
次に示す順序でデータ・ポンプ・パラメータを入力します。パラメータ文ごとに新しい行を開始します。入力変数は異なるものになります。説明については、表4-2を参照してください。
データ・ポンプExtractグループの基本パラメータ:
EXTRACT extpump RMTHOST fin1, MGRPORT 7809 ENCRYPT AES192, KEYNAME securekey2 RMTTRAIL /ggs/dirdat/rt TABLE mydatabase.*.*;
表4-2 データ・ポンプExtractの基本パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
EXTRACT |
|
RMTHOST |
その他のオプションおよび暗号化の詳細は、Oracle GoldenGate Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。 |
RMTTRAIL |
キャプチャされたデータがデータ・ポンプExtractによって書き込まれるリモート証跡のパス名を指定します。 バージョン12.xのExtractが、11g以前のバージョンのダウンストリーム・プロセスにデータを送信している場合は、 詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。 |
TABLE |
データをキャプチャするデータベース・オブジェクトを指定します。
ワイルドカードを使用して、または使用せずにオブジェクト名を指定する方法の詳細は、Oracle GoldenGate Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。 パラメータ文はセミコロン( ワイルドカード指定から表を除外するには、 詳細およびデータのフィルタリング、マッピングおよび操作を制御するその他の |
構成に推奨されるオプションのExtractパラメータを入力します。このファイルは、GGSCIのEDIT PARAMS
コマンドを使用して、処理を開始する前にいつでも編集できます。詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。
ファイルを保存して閉じます。
Replicat (適用)プロセスを構成するには、第5章「Oracle GoldenGateの適用の構成」を参照してください。