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Oracle® Fusion Middleware SQL ServerのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70108-03
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B アーカイブ・ログ専用(ALO)モードでのExtract/Captureの要件の概要

Oracle GoldenGate 12.2 for SQL Serverには、GoldenGateがデータベース・サーバー上でALO構成で実行可能なSQL Serverトランザクション・ログ・バックアップからのみDMLを取得する新機能が追加されました。またはオプションで、GoldenGateを中間層Windowsサーバーにインストールして実行することもできます。ただし、ALOモード構成の使用時は、ログ・バックアップ間隔と、その間隔内に各ログ・バックアップの書出しを完了するためにかかる時間、およびExtractがログ・バックアップ・ファイルを完全に処理するためにかかる時間に応じて発生する遅延がレプリケーションで生じる可能性があることを指摘しておく必要があります。

B.1 Windows OS要件

  • 中間層WindowsサーバーにGoldenGateをインストールして実行する場合のオプション要件:

  • Oracle GoldenGate Manageは、リモートALOモードのキャプチャ用に構成する場合、ログ・バックアップ・フォルダ、ログ・バックアップおよびネットワーク共有への読取り権限を持つアカウントとして実行される必要があります。

    • 'Everybody'に共有およびフォルダ・アクセス権がある場合は、デフォルトのローカル・システム・アカウントを使用できます(あまり安全ではありません)。

    • Windowsアカウントを使用して、Managerサービスの実行と、そのアカウントの共有およびフォルダ・アクセス権の管理を行うことをお薦めします。

B.2 SQL Serverインスタンスの要件

  • Enterprise EditionおよびStandard Editionに有効

B.3 トランザクション・ログ・バックアップ

  • SQL Serverトランザクション・ログ・バックアップを許容間隔で設定します(たとえば、15分ごと。ただし、これがデータベースのリカバリSLAの範囲内である場合)。

    • ログ・バックアップ頻度は、レプリケーションの最小データ遅延でもあります。

  • GoldenGateを中間層Windowsサーバーにインストールする場合は、トランザクション・ログ・バックアップがネットワーク上の共有フォルダに書き込むように設定します。

B.4 ODBC接続

  • データベース・サーバー上で実行されているALOモードのExtractの場合は、通常の手順に従って、データベースのシステムDSNを作成します。

  • 中間層Windowsサーバー上で実行されているALOモードのExtractの場合は、プライマリ・データベースに再接続する当該サーバー上でシステムDSNを作成します。Extractはこの接続を使用して、表のメタデータの取得、2次切捨てポイントの管理、およびその他のタスクを実行します。

B.5 サプリメンタル・ロギング

  • サプリメンタル・ロギングは、キャプチャの対象に含めるソース・データベース表に対して、GGSCIを介した通常の方法(ADD TRANDATA)で有効化する必要があります。

    • ALOモードのみから取得される表では、サプリメンタル・ロギングが引き続き有効化されている必要があります。

B.6 動作要件と考慮事項

  • ExtractではTRANLOGOPTIONS MANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINTまたはNOMANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINTを使用する必要があります。

    • ACTIVESECONDARYTRUNCATIONPOINTはALOモードと互換性がなく、これを有効にするとExtractが異常終了することがあります。

  • また、ExtractではTRANLOGOPTIONS ARCHIVEDLOGONLYパラメータも使用する必要があり、これによりExtractに対してトランザクション・ログ・バックアップからのみDMLを取得するように指示します。

  • リモートALOキャプチャでは、TRANLOGOPTIONS ALTARCHIVELOGDESTも使用し、SQL Serverトランザクション・ログ・バックアップが格納されているネットワーク共有の場所のパスを(二重引用符で囲って)リストします。Extractはmsdbデータベースに問い合せて必要なSQL Serverログ・バックアップの完全パスを検索し、問合せ結果のパスの値をALTARCHIVELOGDESTにリストされているパスで置換します。

リモートALOモードのキャプチャのサンプルExtractパラメータ:

  • ALTARCHIVELOGDESTにはFILESPECと呼ばれるオプションのパラメータがあり、ログ・バックアップ・ファイル名または拡張子が元の状態から変更された場合にのみ、これが必要になります。たとえば、ログ・バックアップの名前がSourceDB_LogBackup1.trnで、異なる拡張子(.bakなど)を使用して別のファイルにコピーする場合は、FILESPECオプションを使用して新しいファイル拡張子をリストします。