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Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70107-04
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12.2 ターゲット表での制約チェックの延期

Replicatが非統合モードの場合、ターゲットで制約チェックを延期する必要がある場合があります。

  1. ソースで制約がDEFERRABLEである場合、ターゲットの制約もDEFERRABLEにする必要があります。次のパラメータ文のいずれかを使用して、Replicatのトランザクションがコミットされるまで制約チェックを延期できます。
    • Replicatセッション全体で制約を延期するには、Replicatパラメータ・ファイルのルート・レベルでSQLEXECを使用します。

      SQLEXEC ("alter session set constraint deferred")

    • DEFERREFCONSTオプションを指定してReplicatパラメータDBOPTIONSを使用し、各Replicatトランザクションに対する制約チェックを遅延させます。

  2. 一時的な主キーの重複によって生じた整合性エラーに対応するようにReplicatを構成する必要がある場合があります。一時的な主キーの重複は、トランザクションの実行中に一時的に生じ、トランザクションのコミット時に解決する重複です。この種の操作では、通常、SET x = x+n式または新しい値が既存の値と等しくなるように値を変更するその他の操作を使用します。

    次に、制約が延期されない場合に一時的な主キーの重複が発生する可能性がある一連の値変更を示します。例では、主キー列はCODEであり、現在のキー値(更新前)は1、2および3です。

    update item set code = 2 where code = 1;
    update item set code = 3 where code = 2;
    update item set code = 4 where code = 3;
    

この例では、キー値2がすでに表に存在するため、Replicatによって最初の更新がターゲットに適用されると、ORA-00001(一意制約)エラーになります。Replicatトランザクションによって制約違反エラーが返されます。デフォルトでは、Replicatによってそれらの違反および異常終了は処理されません。

12.2.1 11.2.0.2より前のバージョンでの一時的な主キーの重複の処理

11.2.0.2より前のバージョンで一時的な主キーの重複を処理するには、ReplicatパラメータHANDLETPKUPDATEを使用します。この構成では、非統合Replicatは、制約を一時的に延期して一時的な主キーの更新を処理します。この機能をサポートするには、ターゲット表でDEFERRABLE INITIALLY IMMEDIATEとして制約を作成または変更する必要があります。制約がDEFERRABLEでない場合、Replicatは、HANDLECOLLISIONSおよびREPERRORパラメータを使用して指定されているルール(存在する場合)に従ってエラーを処理するか、異常終了します。

12.2.2 11.2.0.2以降のバージョンでの一時的な主キーの重複の処理

11.2.0.2より後のバージョンの場合、非統合Replicatは、デフォルトではOracle Workspace Managerの作業領域を使用して一時的な主キーの重複を自動的に解決しようとします。この構成では、Replicatは、コミット時まで制約チェックを延期します。制約は、明示的に延期可能として定義されている必要はありません。

一時的な主キーの重複の自動処理の要件は、次のとおりです。

  • Replicatデータベース・ユーザーに次のOracle関数へのアクセス権を付与します。

    DBMS_XSTREAM_GG.ENABLE_TDUP_WORKSPACE()
    
  • ターゲット表は延期可能な制約を持つことはできません。延期可能な制約がある場合、Replicatはエラーを返し、異常終了します。

延期可能な制約を持つ表を処理するには、制約がDEFERRABLE INITIALLY IMMEDIATEであることを確認し、その表をマップするMAP文でHANDLETPKUPDATEパラメータを使用します。HANDLETPKUPDATEパラメータでは、デフォルトである重複の自動処理がオーバーライドされます。作業領域の使用によって、次のOracle GoldenGateのエラー処理パラメータが影響を受けます。

  • HANDLECOLLISIONS

  • REPERROR

ReplicatによってOracle Workspace Managerの作業領域が有効になると、HANDLECOLLISIONSREPERRORなどのOracle GoldenGateパラメータで指定されたエラー処理が無視されます。かわりに、グループ化されたトランザクション(BATCHSQLが有効な場合)がReplicatによって異常終了され、アクティブな作業領域を使用して通常のモードで更新が再試行されます。再度ORA-00001が発生する場合、Replicatでトランザクションがロールバックされ、有効なエラー処理ルールを使用してトランザクションが再試行されます。

注意:

非更新レコードに対してORA-00001が発生する場合、HANDLECOLLISIONSREPERRORなどのエラー処理のパラメータによってエラーが処理されます。

一時的な主キーの重複を含む操作に、LOBやXMLTypeなどの行外列の更新も含まれる場合、作業領域は使用できません。したがって、そのようなケースはサポートされず、ターゲットで未検出のデータの破損が発生する可能性があります。この例は、次のとおりです。

update T set PK = PK + 1, C_LOB = 'ABC';