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Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70107-04
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14.2 Extractのマイニング・データベースでの登録

Extractを統合モードで使用する場合は、REDOデータをキャプチャするためにデータベース・ログマイニング・サーバーを作成する必要があります。これは、プライマリExtractプロセスをマイニング・データベースに登録することで、GGSCIインタフェースから行います。ログマイニング・サーバーの作成によって、ソース・データベースのスナップショットをソース・データベースのREDOストリームに抽出します。ソース・マルチテナント・コンテナ・データベースで、キャプチャに含める各プラガブル・データベースにExtractを登録します。

警告:

Extractが処理を開始するログ・ストリームの最初のSCNを確認してください。Extractの開始SCN値を、REGISTER EXTRACTコマンドで基礎となるデータベース・キャプチャ・プロセスが作成されたときに指定された最初のSCNより小さい値にすることはできません。SCNオプションを使用できます。

  1. マイニング・データベースにログインし、環境に適切なコマンドを使用します。DBLOGINを使用すると、常にソース・データベースを参照します。

    ソース・データベースのデプロイ用のコマンド:

    DBLOGIN USERIDALIAS alias
    

    ダウンストリーム・マイニング・データベースのデプロイ用のコマンド:

    DBLOGIN USERIDALIAS alias
    MININGDBLOGIN USERIDALIAS alias2
    

    aliasでは、Extractに割り当てられているデータベース・ログイン資格証明のエイリアスを指定します。この資格証明は、Oracle GoldenGate資格証明ストアに存在する必要があります。詳細は、「Oracle GoldenGate資格証明の確立」を参照してください。DBLOGINの詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX』を参照してください。MININGDBLOGINの詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。

  2. Extractプロセスをマイニング・データベースに登録します。
    REGISTER EXTRACT group DATABASE [CONTAINER (container[, ...])] [SCN system_change_number]
    

    説明:

    • groupは、Extractグループの名前です。

    • CONTAINER (container[, ...])では、マルチテナント・コンテナ・データベース内のプラガブル・データベース(PDB)またはカンマで区切られたPDBのリストを指定します。REGISTERコマンドを実行する前に、指定されたPDBが存在している必要があります。Extractは、このコマンドでリストされるPDBからのみキャプチャします。たとえば、次のコマンドにより、PDB mypdb1およびmypdb4が登録されます。Oracle GoldenGateでは、マルチテナント・コンテナ・データベース内の他のPDBからの変更は無視されます。

      REGISTER EXTRACT myextract DATABASE CONTAINER (mypdb1, mypdb4, mydb5)
      

      Extractを停止し、DBLOGINコマンドを発行した後に、DATABASE{ADD | DROP} CONTAINERオプションを指定してREGISTER EXTRACTを発行することで、プラガブル・データベースを後から追加または削除できます。REGISTER EXTRACTの詳細は、『Oracle GoldenGate Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX』を参照してください。

      注意:

      既存のExtractの特定のSCNでCONTAINERを追加することはサポートされていません。

    • Extractを登録して、過去の特定のSCNでキャプチャを開始します。このオプションを使用しない場合、REGISTER EXTRACTが発行されたときからキャプチャが開始されます。指定したSCNは、ログ・ファイルのディクショナリ作成操作の開始SCNに対応している必要があります。次の問合せを発行して、すべての有効なSCN値を検索できます。

      SELECT first_change#
         FROM v$archived_log 
         WHERE dictionary_begin = 'YES' AND 
            standby_dest = 'NO' AND
            name IS NOT NULL AND 
            status = 'A';
      
  3. 追加のExtractを同じソース・データベースのダウンストリーム・データベースに登録するには、このREGISTERコマンドを発行します。

    ソース・データベースごとに複数のExtractが必要な場合は、REGISTER EXTRACTを指定してSHAREを使用することで、パフォーマンスとメタデータの管理を向上できます。指定したSCNは、アーカイブ・ログでマイニングが開始されるSCNに対応している必要があります。

    REGISTER EXTRACT group DATABASE [CONTAINER (container[, ...])] [SCN system_change_number] SHARE
    

注意:

REGISTERコマンドがすぐに復帰した場合でも、プロセスの登録は、完了に数分かかる場合があります。