Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成 12c (12.2.0.1) E70107-04 |
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「Oracle GoldenGateの適用の構成」に記載されているデフォルトのReplicat構成でも十分です。しかし、必要な場合は、特定の要件をサポートする次のインバウンド・サーバー・パラメータを設定できます。これらのパラメータを設定するには、INTEGRATEDPARAMS
オプションを指定してDBOPTIONS
パラメータを使用するか、GGSCIでINTEGRATEDPARAMS
オプションを指定してSEND REPLICAT
コマンドを発行して動的に設定します。
注意:
これらのパラメータの詳細情報および使用方法は、DBMS_APPLY_ADMに関する項を参照してください。
DBOPTIONS
パラメータの詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。
COMMIT_SERIALIZATION
: 適用されたトランザクションがコミットされる順序を制御し、DEPENDENT_TRANSACTIONS
とFULL
の2つのモードがあります。Oracle GoldenGateのデフォルト・モードはDEPENDENT_TRANSACTIONS
です(依存するトランザクションは、ソース・コミット順では必ずしも適用されませんが、正しい順序で適用されます)。FULL
モードの場合、トランザクションの適用時にソース・コミット順序が適用されます。
BATCHSQL_MODE
: 保留中の依存性を含む、バッチ実行スケジュール・モードを制御します。保留中の依存性は、すでにスケジュールされたが、完全に実行されていない別のトランザクションの依存性です。デフォルトはDEPENDENT
です。次の3つのモードを使用できます。
DISABLE_ON_ERROR
: 未解決エラー時に適用サーバーが無効化されるか続行されるかを決定します。Oracle GoldenGateのデフォルトはN
です(エラー時も続行)。デフォルト設定により、ReplicatはREPERROR
パラメータまたは競合検出および解決(CDR)パラメータに基づいて(使用されている場合)、エラー処理を実行できます。
EAGER_SIZE
: コミット・レコードを受信する前にOracle GoldenGateがデータの適用を開始するまでの、トランザクションのサイズ(LCRの数)のしきい値を設定します。Oracle GoldenGateのデフォルトは15100
です。
ENABLE_XSTREAM_TABLE_STATS
: 適用されたトランザクションの統計をV$GOLDENGATE_TABLE_STATS
ビューに記録するか、まったく収集しないかを制御します。Oracle GoldenGateのデフォルトはY
です(統計を収集)。
MAX_PARALLELISM
: 負荷が重い場合に使用可能な適用サーバーの数を制限します。ワークロードが正常に戻ったら、この数は再び引き下げられます。適用サーバーの数の自動調整は、PARALLELISM
が1より大きく、MAX_PARALLELISM
がPARALLELISM
より大きい場合にのみ有効です。PARALLELISM
とMAX_PARALLELISM
が等しい場合、適用サーバーの数はワークロードで一定のままになります。Oracle GoldenGateのデフォルトは50です。
MAX_SGA_SIZE
: インバウンド・サーバーで使用される共有メモリーの量を制御します。共有メモリーはSGAのStreamsプールから取得されます。Oracle GoldenGateのデフォルトはINFINITE
です。
MESSAGE_TRACKING_FREQUENCY
: 適用プロセスにより、LCRが高レベルLCRトレースとマークされる頻度を制御します。デフォルト値は2000000
で、2ミリ秒ごとにLCRがトレースされます。値をゼロ(0
)にすると、LCRトレースが無効になります。
PARALLELISM
: 通常の状況下で使用できる適用サーバーの最小数を設定します。PARALLELISM
を1に設定すると、並列度の適用が無効になり、トランザクションは単一の適用サーバー・プロセスで適用されます。Oracle GoldenGateのデフォルトは4
です。Oracle Standard Editionの場合は、1
に設定する必要があります。
PARALLELISM_INTERVAL
: 現在のワークロード・アクティビティを計算する間隔を秒単位で設定します。Replicatは5 X PARALLELISM_INTERVAL
秒ごとに、平均スループットを計算します。それぞれの計算後に、適用コンポーネントは適用サーバーの数を増減して、スループットを改善できます。スループットが改善された場合、適用コンポーネントはその新しい適用サーバー数を維持します。並列度間隔が使用されるのは、PARALLELISM
が1より大きい値に設定され、MAX_PARALLELISM
値がPARALLELISM
値よりも大きい値に設定されている場合のみです。デフォルトは5秒です。
PRESERVE_ENCRYPTION
: 透過的データ暗号化を使用して暗号化された列の暗号化を保持するかどうかを制御します。Oracle GoldenGateのデフォルトはN
です(暗号化形式のデータを適用しない)。
OPTIMIZE_PROGRESS_TABLE
: 統合配信では、この表を使用して、適用されているトランザクションを追跡します。これは、障害または再起動の発生時の重複の回避に使用されます。N
(デフォルト)に設定されている場合、レプリケートされたトランザクションの適用ごとに進捗表が同期的に更新されます。Y
に設定されている場合、進捗表に同期的に移入するのではなく、マーカーがREDOストリームにドロップされるため、適用プロセスが開始されると、これらのマーカーのREDOログがマイニングされ、適用済のトランザクションに対して進捗表が更新されます。
TRACE_LEVEL
: Replicatインバウンド・サーバーのトレース・レベルを制御します。Oracleサポートの指示を受ける場合のみ使用します。Oracle GoldenGateのデフォルトは0
です(トレースなし)。
WRITE_ALERT_LOG
: Replicatインバウンド・サーバーがOracleアラート・ログにメッセージを書き込むかどうかを制御します。Oracle GoldenGateのデフォルトはY
です(はい)。