Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成 12c (12.2.0.1) E70107-04 |
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この項では、トリガーベースのキャプチャをサポートするために使用できる、その他のツールについて説明します。
Oracle GoldenGate DDLトリガーのアクティビティをトレースするには、次のツールを使用します。
ggs_ddl_trace.log
トレース・ファイル: Oracle GoldenGateでは、OracleのUSER_DUMP_DEST
ディレクトリにトレース・ファイルを作成します。RACでは、各ノードにそのノードのDDLトレースをキャプチャする独自のトレース・ファイルが存在します。トレース・ファイルは、次のように問い合せることができます。
select value from sys.v_$parameter where name = 'user_dump_dest';
ddl_tracelevel
スクリプト: このスクリプトを編集して実行し、トレース・レベルを設定します。値None
では、致命的エラーとインストール・ログ以外、DDLトレースは生成されません。デフォルト値の0
では、最小限のトレース情報が生成されます。値1
または2
では、トレース・ファイルに多くの情報が生成されます。サポート・ケースの一環としてOracle GoldenGateテクニカル・サポートのアナリストから求められないかぎり、1
または2
は使用しないでください。
ddl_cleartrace
スクリプト: このスクリプトを定期的に実行して、トレース・ファイルの増大によりディスク領域が過度に使用されることを防止します。ファイルは削除されますが、Oracle GoldenGateによって別のファイルが作成されます。DDLトリガーは、Oracleディレクトリの領域が少なくなるとトレース・ファイルへの書込みを停止し、領域が再度使用可能になると書込みを再開します。このスクリプトは、Oracle GoldenGateディレクトリにあります。スクリプトを実行する前に、トレース・ファイルをバックアップします。
GGSCIでDUMPDDL
コマンドを使用して、DDL履歴表に含まれている情報を表示します。この情報は、独自の形式で格納されていますが、判読可能な形式で画面に出力したり、問合せ可能な一連のSQL表にエクスポートすることができます。DDL履歴表の情報は、Extractプロセスによって使用されるものと同じです。詳細は、『Oracle GoldenGate for Windows and UNIXリファレンス』を参照してください。
params.sql
非実行可能スクリプトで、ソースDDLの失敗または成功に関連するOracle GoldenGate DDLトリガーの失敗を処理します。params.sqlスクリプト
は、ルートのOracle GoldenGateディレクトリにあります。使用するパラメータは次のとおりです。
ddl_fire_error_in_trigger
: TRUE
に設定されている場合、Oracle GoldenGate DDLトリガーの失敗は、Oracle GoldenGateエラー・メッセージおよびデータベース・エラー・メッセージとともにソースのエンドユーザー・アプリケーションに示されます。ソースの処理は失敗します。
FALSE
に設定されている場合、エラーは発生せず、メッセージは、Oracle GoldenGateディレクトリのトリガー・トレース・ファイルに書き込まれます。ソースの処理は成功しますが、DDLはレプリケートされません。後続のデータ変更が古いターゲット・オブジェクトの構造に適合しない場合、ターゲット・アプリケーション最終的には失敗します。デフォルトはFALSE
です。
ddl_cause_error
: TRUE
に設定されている場合、故意にエラーを発生させ、トリガーのエラー・レスポンスをテストします。エラーを生成するために、Oracle GoldenGateで、例外処理を使用せずに0(ゼロ)行をSELECT
しようとします。テストが終了したら、このフラグをデフォルトのFALSE
に戻します。