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Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70107-04
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13.20 トリガーベースのDDLキャプチャをサポートするツールの使用

この項では、トリガーベースのキャプチャをサポートするために使用できる、その他のツールについて説明します。

13.20.1 DDLトリガーのトレース

Oracle GoldenGate DDLトリガーのアクティビティをトレースするには、次のツールを使用します。

  • ggs_ddl_trace.logトレース・ファイル: Oracle GoldenGateでは、OracleのUSER_DUMP_DESTディレクトリにトレース・ファイルを作成します。RACでは、各ノードにそのノードのDDLトレースをキャプチャする独自のトレース・ファイルが存在します。トレース・ファイルは、次のように問い合せることができます。

    select value from sys.v_$parameter where name = 'user_dump_dest';
    
  • ddl_tracelevelスクリプト: このスクリプトを編集して実行し、トレース・レベルを設定します。値Noneでは、致命的エラーとインストール・ログ以外、DDLトレースは生成されません。デフォルト値の0では、最小限のトレース情報が生成されます。値1または2では、トレース・ファイルに多くの情報が生成されます。サポート・ケースの一環としてOracle GoldenGateテクニカル・サポートのアナリストから求められないかぎり、1または2は使用しないでください。

  • ddl_cleartraceスクリプト: このスクリプトを定期的に実行して、トレース・ファイルの増大によりディスク領域が過度に使用されることを防止します。ファイルは削除されますが、Oracle GoldenGateによって別のファイルが作成されます。DDLトリガーは、Oracleディレクトリの領域が少なくなるとトレース・ファイルへの書込みを停止し、領域が再度使用可能になると書込みを再開します。このスクリプトは、Oracle GoldenGateディレクトリにあります。スクリプトを実行する前に、トレース・ファイルをバックアップします。

13.20.2 DDL履歴表のメタデータの表示

GGSCIでDUMPDDLコマンドを使用して、DDL履歴表に含まれている情報を表示します。この情報は、独自の形式で格納されていますが、判読可能な形式で画面に出力したり、問合せ可能な一連のSQL表にエクスポートすることができます。DDL履歴表の情報は、Extractプロセスによって使用されるものと同じです。詳細は、『Oracle GoldenGate for Windows and UNIXリファレンス』を参照してください。

13.20.3 DDLトリガー・エラーの処理

params.sql非実行可能スクリプトで、ソースDDLの失敗または成功に関連するOracle GoldenGate DDLトリガーの失敗を処理します。params.sqlスクリプトは、ルートのOracle GoldenGateディレクトリにあります。使用するパラメータは次のとおりです。

  • ddl_fire_error_in_trigger: TRUEに設定されている場合、Oracle GoldenGate DDLトリガーの失敗は、Oracle GoldenGateエラー・メッセージおよびデータベース・エラー・メッセージとともにソースのエンドユーザー・アプリケーションに示されます。ソースの処理は失敗します。

    FALSEに設定されている場合、エラーは発生せず、メッセージは、Oracle GoldenGateディレクトリのトリガー・トレース・ファイルに書き込まれます。ソースの処理は成功しますが、DDLはレプリケートされません。後続のデータ変更が古いターゲット・オブジェクトの構造に適合しない場合、ターゲット・アプリケーション最終的には失敗します。デフォルトはFALSEです。

  • ddl_cause_error: TRUEに設定されている場合、故意にエラーを発生させ、トリガーのエラー・レスポンスをテストします。エラーを生成するために、Oracle GoldenGateで、例外処理を使用せずに0(ゼロ)行をSELECTしようとします。テストが終了したら、このフラグをデフォルトのFALSEに戻します。