| Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成 12c (12.2.0.1) E70107-04 |
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この項では、DDL操作のキャプチャとレプリケーションについてOracle GoldenGateでサポートされるOracleオブジェクトと操作について概説します。DDLサポートの詳細は、次を参照してください。
トリガーベースのDDLキャプチャのインストール(トリガー・ベースのキャプチャはバージョン11.2.0.4より前のOracleリリースで必要です。Extractがバージョン11.2.0.4以上のOracle Databaseに対して統合モードで実行される場合、DDLトリガーおよびサポート・オブジェクトは不要です。)
ソース・データベースがOracle 11.2.0.4以上でExtractが統合モードで動作する場合、DDLキャプチャ・サポートはデータベース・ログマイニング・サーバーに統合され、DDLトリガーを使用する必要はありません。データベース・パラメータの互換性を11.2.0.4.0に設定する必要があります。統合キャプチャ・モードでは、Extractは次のようなパスワード・ベースの列の暗号化を含むDDLはサポートしません。
CREATE TABLE t1 ( a number, b varchar2(32) ENCRYPT IDENTIFIED BY my_password);
ALTER TABLE t1 ADD COLUMN c varchar2(64) ENCRYPT IDENTIFIED BY my_password;
注意:
DDLのパスワード・ベースの列の暗号化は、クラシック・キャプチャ・モードではサポートされません。
DDLサポートに関して、統合およびクラシックの両方のキャプチャ・モードに次の追加の文が適用されます。
Oracle GoldenGateのすべてのトポロジ構成は、Oracle DDLレプリケーションでサポートされています。
Oracle DDLのアクティブ/アクティブ(双方向)レプリケーションは、同一のメタデータが含まれている2つ(および2つだけ)のデータベース間でサポートされています。
Oracle GoldenGateでは、次のオブジェクトでDDLはサポートされます。
クラスタ
ディレクトリ
関数
索引
パッケージ
プロシージャ
表
表領域
ロール
順序
シノニム
トリガー
型
ビュー
マテリアライズド・ビュー
ユーザー
非表示列
Oracle DDLのOracle Edition-Based Redefinition (EBR)データベース・レプリケーションは、次のOracle Databaseオブジェクトの統合Extractでサポートされています。
関数
ライブラリ
パッケージ(仕様と本体)
プロシージャ
シノニム
型(仕様と本体)
ビュー
EBRは、DDLトリガーの使用をサポートしていません。
Oracle GoldenGateでは、最大4MBのサイズのDDL操作がサポートされます。Oracle GoldenGateでは、DDL文のサイズが文字ではなくバイトで測定されます。このサイズ制限にはパッケージ、プロシージャおよび関数が含まれます。DDLサポートの実際のサイズには、文のテキストに加え、オブジェクト名の長さ、DDL型および内部でのDDLレコード保持のその他の特性に応じて異なるOracle GoldenGateのメンテナンス・オーバーヘッドも含まれるため、実際のサイズ制限は概算です。
Oracle GoldenGateは、グローバル一時表(GTT) DDL操作をレプリケートできるように、Extractへのこの操作の表示をサポートしています。この操作はデフォルトでは設定されていないため、有効にするにはDDLOPTIONSパラメータを設定する必要があります。
Oracle GoldenGateは、NOUSERIDおよびTRANLOGOPTIONS GETCTASDMLとともに使用する統合ディクショナリをサポートしています。これは、ExtractはDDLトリガーのかわりに、ディクショナリ・オブジェクトに問い合せずにLogMinerディクショナリからオブジェクト・メタデータ取得することを意味しています。Oracle GoldenGateは、ソース・データベース互換性パラメータが11.2.0.4以上で、統合Extractが使用されているときには、自動的に統合ディクショナリを使用します。
統合ディクショナリの機能は、クラシックExtractではサポートされていません。
Oracle GoldenGate release 12.2.xで統合ディクショナリおよび証跡フォーマットを使用するときには、Oracle Databaseのリリースが12.1.0.2よりも前の場合、統合キャプチャではLogminerパッチがマイニング・データベース上で適用されることが必要になります。
Oracle GoldenGateでは、統合キャプチャ・モードでの非表示列のレプリケーションがサポートされます。証跡フォーマット・リリース12.2が必要です。ReplicatではMAPINVISIBLECOLUMNSパラメータを指定するか、MAPパラメータのCOLMAP句で非表示列に明示的にマップする必要があります。
SOURCEDEFSまたはTARGETDEFSを使用する場合、Oracle表の定義ファイルのメタデータ・フォーマットは証跡フォーマットと互換性があることが必要です。メタデータ・フォーマット12.2は証跡フォーマット12.2と互換性があり、12.2より前のメタデータ・フォーマットは12.2より前の証跡フォーマットと互換性があります。定義ファイルのメタデータ・フォーマットを指定するには、DEFGENで定義ファイルが生成される際にDEFSFILEパラメータのFORMAT RELEASEオプションを使用します。
ネームスペース・コンテキストを作成するDDL文(CREATE CONTEXT)は、Extractによってキャプチャされ、Replicatによって適用されます。
ポンプ・モードのExtractは、次のDDLオプションをサポートしています。
DDL INCLUDE ALL
DDL EXCLUDE ALL
DDL EXCLUDE OBJNAME
DDL EXCLUDEのSOURCECATALOGおよびALLCATALOGオプションもサポートされています。
DDLパラメータが指定されていない場合、すべてのDDLが証跡に書き込まれます。DDL EXCLUDE OBJNAMEが指定されている場合は、オブジェクト所有者が除外ルールに一致しないと証跡に書き込まれます。
次の文は、統合キャプチャ・モードとクラシック・キャプチャ・モードに適用されます。
次の名前または名前の接頭辞はOracle予約済とみなされ、Oracle GoldenGate DDL構成から除外する必要があります。これらの名前を含むオブジェクトはOracle GoldenGateによって無視されます。
除外されるスキーマ:
"ANONYMOUS", // HTTP access to XDB "APPQOSSYS", // QOS system user "AUDSYS", // audit super user "BI", // Business Intelligence "CTXSYS", // Text "DBSNMP", // SNMP agent for OEM "DIP", // Directory Integration Platform "DMSYS", // Data Mining "DVF", // Database Vault "DVSYS", // Database Vault "EXDSYS", // External ODCI System User "EXFSYS", // Expression Filter "GSMADMIN_INTERNAL", // Global Service Manager "GSMCATUSER", // Global Service Manager "GSMUSER", // Global Service Manager "LBACSYS", // Label Security "MDSYS", // Spatial "MGMT_VIEW", // OEM Database Control "MDDATA", "MTSSYS", // MS Transaction Server "ODM", // Data Mining "ODM_MTR", // Data Mining Repository "OJVMSYS", // Java Policy SRO Schema "OLAPSYS", // OLAP catalogs "ORACLE_OCM", // Oracle Configuration Manager User "ORDDATA", // Intermedia "ORDPLUGINS", // Intermedia "ORDSYS", // Intermedia "OUTLN", // Outlines (Plan Stability) "SI_INFORMTN_SCHEMA", // SQL/MM Still Image "SPATIAL_CSW_ADMIN", // Spatial Catalog Services for Web "SPATIAL_CSW_ADMIN_USR", "SPATIAL_WFS_ADMIN", // Spatial Web Feature Service "SPATIAL_WFS_ADMIN_USR", "SYS", "SYSBACKUP", "SYSDG", "SYSKM", "SYSMAN", // Adminstrator OEM "SYSTEM", "TSMSYS", // Transparent Session Migration "WKPROXY", // Ultrasearch "WKSYS", // Ultrasearch "WK_TEST", "WMSYS", // Workspace Manager "XDB", // XML DB "XS$NULL", "XTISYS", // Time Index
特別なスキーマ:
"AURORA$JIS$UTILITY$", // JSERV "AURORA$ORB$UNAUTHENTICATED", // JSERV "DSSYS", // Dynamic Services Secured Web Service "OSE$HTTP$ADMIN", // JSERV "PERFSTAT", // STATSPACK "REPADMIN", "TRACESVR" // Trace server for OEM
除外される表は次のとおりです(*ワイルドカードは任意のスキーマまたは文字を示します)。
"*.AQ$*", // advanced queues "*.DR$*$*", // oracle text "*.M*_*$$", // Spatial index "*.MLOG$*", // materialized views "*.OGGQT$*", "*.OGG$*", // AQ OGG queue table "*.ET$*", // Data Pump external tables "*.RUPD$*", // materialized views "*.SYS_C*", // constraints "*.MDR*_*$", // Spatial Sequence and Table "*.SYS_IMPORT_TABLE*", "*.CMP*$*", // space management, rdbms >= 12.1 "*.DBMS_TABCOMP_TEMP_*", // space management, rdbms < 12.1 "*.MDXT_*$*" // Spatial extended statistics tables
Oracle GoldenGateでは次のものはサポートされていません。
ネストされた表に対するDDL。
IDENTITY列に対するDDL。
ALTER DATABASEおよびALTER SYSTEM (これらはDDLとはみなされません)。統合ディクショナリを使用している場合は、ALTER DATABASE DEFAULT EDITIONおよびALTER PLUGGABLE DATABASE DEFAULT EDITIONをレプリケートできます。その他のALTER [PLUGABLE] DATABASEコマンドはすべて無視されます。
スタンバイ・データベースに対するDDL。
データベース・リンクDDL。
FLASHBACK ARCHIVE句を含む表を作成するDDL、またはフラッシュバック・データ・アーカイブ自身を作成、変更または削除するDDL。FLASHBACK ARCHIVEを含む表に対するDMLはサポートされません。
クラシック・キャプチャ・モードでは、次のようなパスワード・ベースの列の暗号化を含むDDLはサポートされません。
CREATE TABLE t1 ( a number, b varchar2(32) ENCRYPT IDENTIFIED BY my_password);
ALTER TABLE t1 ADD COLUMN c varchar2(64) ENCRYPT IDENTIFIED BY my_password;