リバース・ユーティリティは、変更前イメージを使用して、指定された表、レコードおよび期間のデータベース変更を元に戻します。これにより、データベース全体のリストアが必要な他の方法とは異なり、選択的な取消しを実行できます。
リバース・ユーティリティは、次の用途で使用できます。
テスト・データベースをテスト実行前の元の状態にリストアします。リバース・ユーティリティは変更の取消しのみを行うため、テスト・データベースを数分程度でリストアできます。これは、数時間かかることもあるデータベースの完全なリストアと比較して、ずっと効率的です。
データの破損または偶発的な削除によって発生したエラーを取り消します。たとえば、WHERE
句を指定せずにUPDATE
コマンドまたはDELETE
コマンドを発行した場合、リバース・ユーティリティでその操作を取り消すことができます。
リバース・ユーティリティを使用するには、次の手順を実行します。
Extractを実行して変更前データを抽出します。
リバース・ユーティリティを実行して、トランザクションを反転します。
Replicatを実行して、リストアされたデータをターゲット・データベースに適用します。
リバース・ユーティリティでは、次の操作を実行して先行操作を反転します。
逆の順序で処理できるように、1つの抽出ファイル、一連の抽出ファイルまたは1つの証跡におけるデータベース操作の順序を反転し、同じキーを持つレコードが適切に適用されることを保証します。
削除操作を挿入操作に変更します。
挿入を削除に変更します。
変更前イメージの更新を変更後イメージの更新に変更します。
開始トランザクション・インジケータと終了トランザクション・インジケータを反転します。