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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIX
12c (12.2.0.1)
E70111-04
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20.13.1 この手順の詳細

Extractは、ログ開始順序番号またはLOGBSNを証跡ファイルに渡します。BSNは、Extractメモリーで保持される最も古い未コミット・トランザクションを識別するネイティブなデータベース順序番号です。たとえば、OracleインストールでのBSNは、Oracleシステム変更番号(SCN)です。各証跡ファイルには、その証跡ファイルのすべてのトランザクションの最も低いLOGBSNの値が含まれています。LOGBSNの値がわかると、Extractを正しい読取り位置で再配置して、適切なトランザクションが証跡に再生成され、Replicatに伝播されることを確認できます。

注意:

Oracle RAC環境では、すべてのスレッドの最も低いSCNがReplicatに送信されます。すでにReplicatでコミットされているトランザクションは、起動時に重複として処理されます。ただし、特定のしきい値を過ぎてアイドル状態になっているスレッドは、Extractが再起動時にログ・ストリーム内をあまりにも後ろに戻って読み取る必要をなくすために、BSN値用とはみなされません。

LOGBSNを計算する際には、制限リカバリ・チェックポイントは考慮されません。Extractチェックポイント・ファイルに影響を及ぼした障害は、永続化された制限リカバリ・データ・ファイルおよび制限リカバリ・チェックポイント情報の損失も含まれます。