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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIX
12c (12.2.0.1)
E70111-04
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20.13.2 リカバリの実行

示された順序で次の手順に従って、Oracle GoldenGateプロセスをリカバリします。

  1. ターゲット・システムのGGSCIで、DBLOGINコマンドを発行します。
    DBLOGIN {USERID Replicat_user | USERIDALIAS alias_of_Replicat_user} 
    
  2. ターゲットで、INFO REPLICATコマンドをDETAILオプションとともに発行して、LOGBSNの値を取得します。
    INFO REPLICAT group, DETAIL
    

    BSNは、次のような行として出力に含まれます。

    Current Log BSN value: 1151679
    
  3. (クラシック・キャプチャ・モードのみ。統合キャプチャ・モードを使用している場合はスキップします。)ソース・データベースを問い合せて、前の手順で特定したLOGBSNの値を含むトランザクション・ログ・ファイルの順序番号を探します。この例では、LOGBSNの値が1855798であると仮定し、LOGBSNの値を含むトランザクション・ログの順序番号が163であることを示しています。
    SQL> select name, thread#, sequence# from v$archived_log 
    where 1855798 between first_change# and next_change#; 
    
    NAME                                  THREAD#    SEQUENCE# 
    ------------------------------------- ---------- ----------/oracle/dbs/arch1_163_800262442.dbf   1          163 
    
  4. GGSCIで次のコマンドを発行して、LOGBSNの開始位置にプライマリExtractを再配置します。
    • (クラシック・キャプチャ・モード)

      ALTER EXTRACT group EXTSEQNO 163
      ALTER EXTRACT group EXTRBA 0 
      ALTER EXTRACT group ETROLLOVER
      
    • (統合キャプチャ・モード)

      ALTER EXTRACT group SCN 1151679
      ALTER EXTRACT group ETROLLOVER
      

    注意:

    統合モードの場合、Extractがトランザクション・ストリーム内をどの程度戻ることができるかについて制限があります。必要なSCNが使用できなくなっている場合、ALTER EXTRACTコマンドは失敗します。

  5. GGSCIで次のコマンドをプライマリExtractに発行して、Extractの書込みチェックポイントの新しい順序番号を表示します。このコマンドでは、Extractが新規データの書込みを開始する証跡およびRBAが表示されます。ロールオーバーが発行されたため、この例のファイル番号7では、開始ポイントは、新規証跡ファイルの最初(RBA 0)です。
    INFO EXTRACT group SHOWCH
    Sequence #: 7
    RBA: 0 
    
  6. GGSCIで次のコマンドを発行して、ダウンストリーム・データ・ポンプを再配置し、新規出力証跡ファイルを開始します。
    ALTER EXTRACT pump EXTSEQNO 7
    ALTER EXTRACT pump EXTRBA 0
    ALTER EXTRACT pump ETROLLOVER
    
  7. GGSCIで次のコマンドをデータ・ポンプExtractに発行して、データ・ポンプ書込みチェックポイントの新しい順序番号(この例では証跡番号9)を表示します。
    INFO EXTRACT pump SHOWCH
    Sequence #: 9
    RBA: 0 
    
  8. データ・ポンプの新しい書込みチェックポイントで証跡の読取りを開始するように、Replicatを再配置します。
    ALTER REPLICAT group EXTSEQNO 9
    ALTER REPLICAT group EXTRBA 0
    
  9. プライマリExtractおよびデータ・ポンプを起動します。
    START EXTRACT group
    START REPLICAT group
    
  10. GGSCIで次のコマンドを発行して、Replicatを起動します。Replicatが統合モードで動作している場合(Oracleターゲットのみ)、FILTERDUPTRANSACTIONSオプションは不要です。統合Replicatは、重複したトランザクションを透過的に処理します。
    START REPLICAT group[, FILTERDUPTRANSACTIONS]

注意:

LOGBSNは、トランザクションを再処理するのに間に合うようにExtractを再設定するために必要な情報を提供します。Extractは、Replicatによってすでに適用された少量のデータを再生成する可能性があるため、Replicatによるなんらかのフィルタリングが必要です。FILTERDUPTRANSACTIONSは、実行の最初に重複を検出およびフィルタリングするようにReplicatに指示します。