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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIX
12c (12.2.0.1)
E70111-04
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20.11.2 調整済Replicatへの切替えの実行

注意:

この手順で指示されるまで、Replicatグループを作成しないでください。

  1. すべてのExtractグループ、データ・ポンプおよびReplicatグループの現在のパラメータ・ファイルをバックアップします。これらは編集されます。
  2. Oracle GoldenGateディレクトリの外に、作業ディレクトリを作成します。このディレクトリを使用して、新しいバージョンのパラメータ・ファイルを作成およびステージングします。必要な場合は、ソース・システムとターゲット・システムに作業ディレクトリを作成します。
  3. 作業ディレクトリで、調整済Replicatのパラメータ・ファイルを作成します。すべてのReplicatグループのアクティブなパラメータ・ファイルから、このパラメータ・ファイルにMAPパラメータをコピーし、スレッドの指定と、必要な調整済Replicat構成をサポートするその他のパラメータを追加します。
  4. 複数のプライマリExtractグループを使用している場合、1つのグループを選択して保持し、次にそれの現在のパラメータ・ファイルのコピーを作業ディレクトリに保存します。
  5. すべてのTABLE文を、他のExtractグループから、保持しているプライマリExtractの新規パラメータ・ファイルにコピーします。
  6. 作業ディレクトリで、リンクされているデータ・ポンプのパラメータ・ファイルのコピーを、保持しているプライマリExtractに保存します。
  7. すべてのTABLE文を、他のデータ・ポンプから、保持されているデータ・ポンプのコピーされたパラメータ・ファイルにコピーします。
  8. ソース・データベースに、単純なINSERT文を実行できる単純なダミー表を作成します。この手順では、schema.eventという名前を使用します。
  9. 構成パラメータを追加する必要をなくすため、ターゲット・システムに同じ表を作成します。
  10. すべてのプライマリおよびデータ・ポンプのExtractグループのアクティブなパラメータ・ファイル(コピーされたものではない)を編集し、次のEVENTACTIONSパラメータをそれぞれに追加します。
    TABLE schema.event, EVENTACTIONS(STOP);
    
  11. すべてのReplicatグループのアクティブなパラメータ・ファイル(コピーは不可)を編集して、それぞれに次のEVENTACTIONSパラメータを追加します。
    MAP schema.event, TARGET schema.event, EVENTACTIONS(IGNORE, STOP);
    
  12. 次の順序で、Oracle GoldenGateプロセスを正常に停止します。
    • すべてのReplicatプロセスを停止します。

    • すべてのデータ・ポンプを停止します。

    • すべてのExtractプロセスを停止します。

  13. EVENTACTIONSパラメータが有効になるように、次の順序でOracle GoldenGateプロセスを再起動します。
    • すべてのExtractプロセスを起動します。

    • すべてのデータ・ポンプを起動します。

    • すべてのReplicatプロセスを起動します。

  14. ソース・システムで、INSERT文が1つ含まれるschema.event表にトランザクションを発行します。必ずトランザクションをコミットしてください。
  15. GGSCIで、コマンドによってすべてのプロセスがSTOPPEDと表示されるまで、ソース・システムのすべてのプライマリExtractプロセスおよびデータ・ポンプ・プロセスにSTATUSコマンドを発行し、同じコマンドをターゲット・システムのすべてのReplicatプロセスに発行します。
    STATUS EXTRACT *
    STATUS REPLICAT *
    
  16. 保持しているプライマリExtractおよびデータ・ポンプのアクティブなパラメータ・ファイルを、作業ディレクトリの新しいパラメータ・ファイルと置き換えます。
  17. 不要なExtractおよびデータ・ポンプ・グループと、そのパラメータ・ファイルを削除します。
  18. DBLOGINコマンドを使用して、ターゲット・データベースにログインします。
  19. すべてのReplicatグループおよびそれらのアクティブなパラメータ・ファイルを削除します。
  20. 新しい調整済Replicatパラメータ・ファイルを、作業ディレクトリからOracle GoldenGateディレクトリにコピーするか移動します。
  21. GGSCIで、データ・ポンプにINFO EXTRACTコマンドを発行し、出力(リモート)証跡での書込みチェックポイントの位置をメモします。
    INFO EXTRACT pump, DETAIL
    
  22. 次のパラメータを使用して、新しい調整済Replicatグループを追加します。
    ADD REPLICAT group, EXTTRAIL trail, EXTSEQNO sequence_number, EXTRBA rba, COORDINATED MAXTHREADS number
    

    説明:

    • groupは、調整済Replicatグループの名前です。この名前は、このグループ用に作成された新しいパラメータ・ファイルの名前と一致する必要があります。

    • EXTTRAIL trailは、データ・ポンプの書込み先の証跡の名前です。

    • EXTSEQNO sequence_numberは、データ・ポンプに発行したINFO EXTRACTから返された書込みチェックポイントに表示されている証跡の順序番号です。

    • EXTRBA rbaは、INFO EXTRACTから返された書込みチェックポイントに表示されている証跡の相対バイト・アドレスです。これらを参照してReplicatの位置が設定され、証跡の現在の位置で処理が再開されます。

    • MAXTHREADSの数字は、このグループで許可されている最大スレッド数を指定します。パラメータ・ファイルに指定されているスレッド数に照らし合せて、適切な値にする必要があります。

  23. プライマリExtractグループを起動します。
  24. データ・ポンプ・グループを起動します。
  25. 調整済Replicatグループを起動します。