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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIX
12c (12.2.0.1)
E70111-04
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20.12.2.1 HANDLECOLLISIONSを使用した低基準値からの再処理

この手順では、すべてのスレッドを低基準値の位置に再配置します。これは、すべてのスレッドで実行された最も古いチェックポイントの位置です。言い換えると、低基準値の位置は、異常停止する前に、最も低速なスレッドによって処理された最後のレコードです。Replicatを起動すると、スレッドは、Replicatの停止前に処理していた操作を再処理し、HANDLECOLLISIONSパラメータは、高速なスレッドが異常停止前に適用した操作を再処理する際に発生した重複レコードおよび欠落レコードのエラーに対処します。

  1. HANDLECOLLISIONSパラメータをReplicatパラメータ・ファイルに追加します。THREADSオプションを使用する必要はありません。
  2. Replicatグループ全体(調整スレッド)に対してINFO REPLICATコマンドを発行します。チェックポイントのRBAを記録します。これが低基準値の値です。この出力では、Group Name列の下にアクティブなスレッドのIDも表示されます。これらも同様に記録します。
    INFO REPLICAT group
    
    GGSCI (slc03jgo) 3> info ra detailREPLICAT   RA       Last Started 2013-05-01 14:15   Status ABENDEDCOORDINATED          Coordinator                      MAXTHREADS 15Checkpoint Lag       00:00:00 (updated 00:00:07 ago)Process ID           11445Log Read Checkpoint  File ./dirdat/withMaxTransOp/bg000001                     2013-05-02 07:49:45.975662  RBA 44704Lowest Log BSN value: (requires database login)Active Threads: ID  Group Name PID   Status   Lag at Chkpt  Time Since Chkpt1   RA001     11454 ABENDED  00:00:00      00:00:01    2   RA002     11455 ABENDED  00:00:00      00:00:04    3   RA003     11456 ABENDED  00:00:00      00:00:01    5   RA005     11457 ABENDED  00:00:00      00:00:02    6   RA006     11458 ABENDED  00:00:00      00:00:04    7   RA007     11459 ABENDED  00:00:00      00:00:04  
    
  3. 各処理スレッドIDに対してINFO REPLICATコマンドを発行し、各スレッドのRBAの位置を記録します。最も高いRBAを記録します。これがReplicatグループの高基準値です。
    INFO REPLICAT threadID
    
     info ra002
    REPLICAT   RA002    Last Started 2013-05-01 14:15   Status ABENDEDCOORDINATED          Replicat Thread                  Thread 2Checkpoint Lag       00:00:00 (updated 00:00:06 ago)Process ID           11455
    Log Read Checkpoint  File ./dirdat/withMaxTransOp/bg000001                     2013-05-02 07:49:15.837271  RBA 45603
    
  4. 調整スレッド(スレッドIDなしでReplicat全体)に対してALTER REPLICATコマンドを発行し、記録した低基準値RBAに位置指定します。
    ALTER REPLICAT group EXTRBA low_watermark_rba
    
  5. Replicatを起動します。
    START REPLICAT group
    
  6. 記録した高基準値より高いRBAが表示されるまで、基本のINFO REPLICATコマンドを発行します。HANDLECOLLISIONSは、以前に適用されたトランザクションにより発生するコリジョンに対処します。
    INFO REPLICAT group
    
  7. Replicatを停止します。
    STOP REPLICAT group
    
  8. HANDLECOLLISIONSパラメータを削除またコメントアウトします。
  9. Replicatを起動します。
    START REPLICAT group