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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX
12c (12.2.0.1)
E70112-04
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3.50 DISCARDFILE | NODISCARDFILE

適用対象

ExtractおよびReplicat

説明

DISCARDFILEパラメータでは、次の操作を実行します。

  • 破棄ファイルの名前、場所、サイズおよび書込みモードをカスタマイズします。デフォルトでは、プロセスがGGSCIのSTARTコマンドによって開始されると常に破棄ファイルが生成されます。デフォルトのプロパティを保つ場合、DISCARDFILEパラメータは必要ありません。

  • プロセスがオペレーティング・システムのコマンドラインから開始され、破棄ファイルがデフォルトで作成されない処理方法において、破棄ファイルの使用を指定します。

NODISCARDFILEパラメータでは、破棄ファイルの使用が無効になります。NODISCARDFILEDISCARDFILEとともに使用すると、プロセスが異常終了します。

DISCARDFILEを使用するときは、PURGEまたはAPPENDオプションを使用します。それ以外の場合、各プロセス実行を開始する前に、異なる破棄ファイル名を指定する必要があります(いずれかオプションの指定がないと、Oracle GoldenGateは既存の破棄ファイルに書込みを行わなずに終了するため)。

破棄ファイルが新しいファイルにロールオーバーされる頻度を制御する方法は、DISCARDROLLOVERを参照してください。

破棄ファイルの詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。

デフォルト

プロセスがGGSCIのSTARTコマンドによって開始されると、次のように破棄ファイルが生成されます。

  • ファイルの名前には、そのファイルを生成したプロセスの名前と.dsc拡張子が付きます。プロセスが調整Replicatの場合は、スレッドごとに1ファイルが生成されます。各ファイル名には、対応するスレッドのスレッドIDが付加されます。

  • ファイルは、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリのdirrptサブディレクトリに作成されます。

  • 最大ファイル・サイズは50MBです。

  • 起動時に破棄ファイルが存在する場合、消去してから新しいデータが書き込まれます。

  • 最大ファイル名はディレクトリを含めて250文字です。

オペレーティング・システムのコマンドラインを使用してプロセスを開始した場合、デフォルトでは破棄ファイルは生成されません。

構文

DISCARDFILE { [file_name]
[, APPEND | PURGE]
[, MAXBYTES n | MEGABYTES n] } |
NODISCARDFILE
DISCARDFILE

破棄ファイルの名前または他の属性の変更を指定します。

file_name

破棄ファイルの相対名または完全修飾名(実際のファイル名を含む)。調整Replicatの場合は、最大5文字のファイル名を指定します。各ファイル名に、ファイルを書き込むスレッドのIDが付加されるためです。ファイルをOracle GoldenGateのディレクトリに保存する場合、Oracle GoldenGateはOracle GoldenGateインストール・ディレクトリで名前を修飾するため、相対パス名で十分です。

APPEND

ファイルがすでに存在する場合に、既存のコンテンツに新しいコンテンツを追加します。APPENDPURGEも使用されない場合は、各プロセスの実行を開始する前に別の破棄ファイル名を指定する必要があります。

PURGE

新しいコンテンツを書き込む前にファイルをパージします。PURGEAPPENDも使用されない場合は、各プロセスの実行を開始する前に別の破棄ファイル名を指定する必要があります。

MAXBYTES n

ファイルの最大サイズを設定します(バイト)。有効な値は1から2147483646です。デフォルトは50000000です。指定したサイズを超えると、プロセスは異常終了します。

MEGABYTES n

ファイルの最大サイズを設定します(MB)。有効な値は1から2147です。デフォルトは50MBです。指定したサイズを超えると、プロセスは異常終了します。

NODISCARDFILE

プロセスで破棄ファイルが作成されません。

例1   

この例は、デフォルトでないファイル名と拡張子、デフォルトでない書込みモードおよびデフォルトでない最大ファイル・サイズを指定します。この例は、オンライン(GGSCIで起動)プロセスの場合に破棄ファイルのデフォルト・プロパティを変更する方法を示します。または、オペレーティング・システムのコマンドラインから開始されて、デフォルトでは破棄ファイルのないプロセスの場合に、破棄ファイルの使用を指定します。

DISCARDFILE .dirrpt/discard.txt, APPEND, MEGABYTES 20
例2   

この例は、オンライン・プロセス(GGSCIで起動)の場合にデフォルトの破棄ファイルの書込みモードのみを変更します。

DISCARDFILE .dirrpt/finance.dsc, APPEND
例3   

この例は、オンライン・プロセス(GGSCIで起動)の場合に破棄ファイルの使用を無効にします。

NODISCARDFILE