Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX 12c (12.2.0.1) E70112-04 |
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ALTER EXTRACT
は、次の目的で使用します。
ADD EXTRACT
コマンドで作成したExtractグループの属性を変更する
次の順序のトレイル・ファイルに切り替える
統合キャプチャの構成にアップグレードする
統合キャプチャの構成からダウングレードする
特定のIBM for iジャーナルを特定のジャーナル順序番号に配置する
指定されたInformix論理ログを特定のLSNで配置する。
このコマンドを使用する前に、STOP EXTRACT
group_name
コマンドを使用してExtractを停止します。
構文
ALTER EXTRACT group_name [,ADD_EXTRACT_
attribute] [, TRANLOG LRI LRI_number
] [, UPGRADE INTEGRATED TRANLOG] [, DOWNGRADE INTEGRATED TRANLOG [THREADS number]] [, THREAD number] [, LSN value] [, SCNvalue
] [, ETROLLOVER]
次のALTER EXTRACT
オプションは、特定のジャーナルに対してExtractを配置するためにDB2 for iでサポートされます。
ALTER EXTRACT {BEGIN {NOW | yyyy-mm-dd[ hh:mi:[ss[.cccccc]]]
}
[JOURNAL journal_library/journal_name [JRNRCV receiver_library/
receiver_name]] |
, EOF [JOURNAL journal_library/journal_name
[JRNRCV receiver_library/receiver_name]] |
, SEQNO sequence_number [JOURNAL journal_library/journal_name
[JRNRCV receiver_library/receiver_name]]}
group_name
変更するExtractグループの名前。
ADD_EXTRACT_
attribute
次の例外を除き、ADD EXTRACT
コマンドで指定した任意の属性を変更できます。
EXTTRAILSOURCE
オプションで指定したExtractの変更。
THREADS
オプションで指定したRACスレッド数の変更。
このような例外に該当する場合は、対象のExtractグループを削除し、このグループをもう一度追加してください。
BEGIN
オプションを使用している場合は、同じ文に他のオプションを指定しないでください。次の例のように、別の文を発行してください。
ALTER EXTRACT finance, BEGIN 2011-01-01 ALTER EXTRACT finance, ETROLLOVER ALTER EXTRACT finance, SCN 789000
統合Extractに対してSCN
またはBEGIN
オプションを使用する場合は、DBLOGIN
が必要であり、指定されたSCNまたはタイムスタンプ値はアウトバウンド・サーバーの最初のSCNまたはタイムスタンプ未満にできません。アウトバウンド・サーバーの最初のSCNを検索するには、次のコマンドを発行します。
INFO EXTRACT group_name
, SHOWCH DETAIL
次の例に示すように、最初のSCN値がリストされます。
Integrated Extract outbound server first scn: 0.665884 (665884)
TRANLOG LRI LRI_
number
(DB2 LUW)このオプションをDB2 LUWシステムに使用して、LRIレコード値をチェックポイント・トランザクション・ログに指定できます。
UPGRADE INTEGRATED TRANLOG
Extractグループをクラシック・キャプチャから統合キャプチャにアップグレードします。アップグレードをサポートするには、オープンしている最も古いトランザクションの開始を含むトランザクション・ログが、ソースまたはダウンストリーム・マイニング・システムで使用可能である必要があります。クラシック・キャプチャから統合キャプチャへの移行手順については、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXで全工程を確認してください。
DOWNGRADE INTEGRATED TRANLOG
[THREADS
number
]
Extractグループを統合キャプチャからクラシック・キャプチャにダウングレードします。RACシステムでダウングレードする場合、THREADS
オプションを使用してRACスレッド数を指定する必要があります。RAC以外のシステムの場合は、RAC以外のシステムでTHREADS 1
を指定してADD EXTRACT
を実行するのと同様に、オプションでTHREADS 1
を指定して、1つのスレッドがあるスレッド・モードでダウングレードされたクラシックExtractを実行できます。
統合キャプチャからクラシック・キャプチャへの移行を実行する全手順については、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。
ダウングレードをサポートするには、オープンしている最も古いトランザクションの開始を含むトランザクション・ログが、ソースまたはダウンストリーム・マイニング・システムで使用可能である必要があります。統合キャプチャの詳細は、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。
THREAD
number
クラシック・キャプチャ・モードに有効です。Oracle RAC構成で、指定したREDOスレッドに対してのみExtractを変更します。指定できるスレッド番号は1つのみです。
LSN
value
Informixに有効です。論理ログのEOFから開始するために、指定されたLSNにExtractを再配置します。このオプションは、クラシック・キャプチャ・モードに有効です。
SCN
value
Oracleに有効です。指定されたOracleシステム変更番号(SCN)を持つREDOログ内のトランザクションにExtractを再配置します。このオプションは、統合キャプチャ・モードとクラシック・キャプチャ・モードの両方に有効です。
ETROLLOVER
Extractの再起動時に、次の順序のトレイル・ファイルに切り替えさせます。たとえば、現在のファイルがET000002
の場合、Extractを再起動すると現在のファイルはET000003
になります。トレイルは000001から999999まで増やすことが可能で、順序番号は000000から再開始します。
CPU
number
SQL/MXに有効です。プロセスに使用するCPUの数を指定します。有効な値は、0
- 15
の番号で、-1
がデフォルトです(起動した最後のManagerよりも1高い値が割り当てられます)。
PRI
number
SQL/MXに有効です。Extractプロセス優先度を指定します。有効な値は、1
- 199
の番号で、-1
がデフォルトです(Managerプロセス優先度と同じ)。
HOMETERM
device_name
SQL/MXに有効です。使用するデバイスの名前を指定し、ターミナルまたはプロセスにする必要があります。Guardian $
またはOSS /G/
xxxxx
のいずれかの書式で入力できます。デフォルトは$zhome
または現在のセッションHOMETERM
($zhome
が定義されていない場合)です。
PROCESSNAME
process_name
SQL/MXに有効です。プロセスの名前を最大5文字の英数字の文字列として指定できます(Guardian $
またはOSS /G/
xxxxx
のいずれかの書式で入力できます)。デフォルトは、システム生成のプロセス名です。
BEGIN {NOW |
yyyy-mm-dd[ hh:mi:[ss[.cccccc]]]}
[JOURNAL
journal_library/journal_name
[JRNRCV
receiver_library/ receiver_name
]] |
, EOF [JOURNAL
journal_library/journal_name
[JRNRCV
receiver_library/receiver_name
]] |
, SEQNO
sequence_number
[JOURNAL
journal_library/journal_name
[JRNRCV
receiver_library/receiver_name
]]
これらのIBM for iオプションでは、グローバル開始位置より後のジャーナル固有のExtract位置がADD EXTRACT
で発行されます。ALTER EXTRACT
で設定された特定のジャーナル位置は、ADD EXTRACT
またはALTER EXTRACT
で前に設定されたグローバル位置に影響しません。ただし、ALTER EXTRACT
で設定されたグローバル位置は、同じExtract構成で前に設定された特定の仕訳位置を上書きします。
注意:
SEQNO
は、ALTER EXTRACT
のジャーナルで使用する場合に、ジャーナル全体でグローバルであるシステム順序番号ではなく、特定のジャーナルに相対的なジャーナル順序番号です。
例
次の例では、2011年1月1日からのデータの処理を開始するようにExtractの設定を変更します。
ALTER EXTRACT finance, BEGIN 2011-01-01
次の例では、トレイル内の特定の場所から処理を開始するようにExtractの設定を変更します。
ALTER EXTRACT finance, EXTSEQNO 26, EXTRBA 338
次の例では、Oracle RAC環境のExtractを変更し、REDOスレッド4のみに新しい開始位置を適用します。
ALTER EXTRACT accounts, THREAD 4, BEGIN 2011-01-01
次の例では、特定のLSNから処理を開始するようにSQL Server環境のExtractの設定を変更します。
ALTER EXTRACT sales, LSN 3454:875:445
次の例では、Extractの設定を変更して、順序の次のトレイル・ファイルに切り替えさせます。
ALTER EXTRACT finance, ETROLLOVER
次の例では、統合キャプチャにアップグレードするようにExtractの設定を変更します。
ALTER EXTRACT finance, UPGRADE INTEGRATED TRANLOG
次の例では、RAC環境でクラシック・キャプチャにダウングレードするようにExtractの設定を変更します。
ALTER EXTRACT finance, DOWNGRADE INTEGRATED TRANLOG THREADS 3
次の例では、ソース・データベースSCN 778899からデータ処理を開始するようにOracle環境のExtractの設定を変更します。
ALTER EXTRACT finance, SCN 778899
次の例は、IBM for iジャーナル開始位置のALTER EXTRACT
を示します。
ALTER EXTRACT finance, SEQNO 1234 JOURNAL accts/acctsjrn
次の例は、IBM for iジャーナルおよび受信者開始位置のALTER EXTRACT
を示します。
ALTER EXTRACT finance, SEQNO 1234 JOURNAL accts/acctsjrn JRNRCV accts/jrnrcv0005
次の例では、SQL/MX NonStopプラットフォーム上のExtractを変更します。
ALTER EXTRACT exttcp, CPU 1, PRI 150, HOMETERM /G/zhome, PROCESSNAME $ose01
次の例では、DB2 LUWシステム上のExtractを変更します。
ALTER EXTRACT extcust, TRANLOG LRI 8066.322711