主コンテンツへ
Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX
12c (12.2.0.1)
E70112-04
目次へ移動
目次

前
次

3.3 ACCESSRULE

Managerに有効

ACCESSRULEは、Managerプロセスおよびその制御下のプロセスへの接続アクセスを制御します。パラメータ・ファイルで複数のACCESSRULE文を指定して複数のルールを設定し、優先度を制御できます。指定できるルールの数に制限はありません。優先度を設定するには、重要度が最も高いものから低いものへの順序でルールのリストを作成するか、PRIオプションを使用して、各ルールの優先度を明示的に設定するかのいずれかを行えます。

デフォルト

なし

構文

ACCESSRULE[, PROG program_name][, IPADDR address][, PRI rule][, login_ID]{, ALLOW | DENY}

引数 説明
PROG program_name

特定のOracle GoldenGateプログラムまたはワイルドカード指定された複数のプログラムの接続セキュリティを指定します。これらのオプションが1つも指定されていない場合、アクセス・ルールはManagerが起動、停止または中断するプログラムすべてに適用されます。

次の値が有効です。

  • GGSCI: GGSCIコマンドライン・インタフェースへのアクセスを保護します。

  • GUI: Activity ConsoleからOracle GoldenGateへのアクセスを保護します。

  • MGR | MANAGER: Managerによって制御されるすべてのプロセス間コマンド(STARTSTOPKILLなど)へのアクセスを保護します

  • REPLICAT: Replicatプロセスへの接続を保護します。

  • COLLECTOR | SERVER: Collectorプロセスを動的に作成する機能を保護します。

  • * (アスタリスク): ワイルドカード。前述のオプションをすべて指定する場合に、ワイルドカードを使用します。

IPADDR address

指定されたIPアドレスのホストからManagerへのアクセスを許可します。

PRI rule	

ACCESSRULE文の優先度を指定します。有効な値は1から99で、1が最も高い優先度、99が最も低い優先度です。優先度が割り当てられているルールは、パラメータ・ファイル内に任意の順序で表示されます。

login_ID

ユーザー・パスワードに基づいてアクセスを許可します。このオプションでは、USERPASSWORDの各オプションとRMTHOSTパラメータを指定する必要があります。

login_IDの構文は次のとおりです。

USER user, PASSWORD password, [ENCRYPTKEY keyname]

次の値が有効です。

  • user: RMTHOSTパラメータのUSERオプションで指定されたユーザー。

  • password: RMTHOSTパラメータのPASSWORDオプションで指定されたパスワード。

  • keyname: 省略可能。ENCKEYSファイル内の暗号化鍵を指定します。

ENCRYPTKEY keynameがログインIDの一部として使用されている場合、Oracle GoldenGateはターゲット・システム上のENCKEYSファイルで鍵を検索し、その鍵を使用して対応するパスワードを復号化します。復号化されたパスワードが、ログインIDオプションのpassword部分に指定されたパスワードと一致すると、ルールは合格します。

ALLOW | DENY

ACCESSRULEで指定されたルールがアクセスを許可するか拒否するかを確認します。ALLOWまたはDENYを指定する必要があります。


例1

次のアクセス・ルールは、IPアドレス205で開始する任意のノードまたはノード194.168.11.102が、リクエストされたサービスにアクセスすることを許可します。他のすべては拒否されます。

ACCESSRULE, PROG *, IPADDR 194.168.11.102, ALLOW ACCESSRULE, PROG *, IPADDR 205.*, ALLOW ACCESSRULE, PROG *, IPADDR *, DENY

例2

次のアクセス・ルールにはPRIオプションを使用して明示的に優先度レベルが割り当てられています。これらのルールでは、任意のユーザーにCollectorプロセス(SERVERプログラム)へのアクセスを許可し、さらにIPアドレス122.11.12.13にGGSCIコマンドへのアクセスを許可します。他のすべてのOracle GoldenGateプログラムへのアクセスは拒否されます。

ACCESSRULE, PROG *, DENY, PRI 99ACCESSRULE, PROG SERVER, ALLOW, PRI 1ACCESSRULE, PROG GGSCI, IPADDR 122.11.12.13, PRI 1

例3

次のアクセス・ルールは例2と同じですが、PRIオプションではなくパラメータ・ファイル内の順序によって優先度を割り当てています。

ACCESSRULE, PROG SERVER, ALLOWACCESSRULE, PROG GGSCI, IPADDR 122.11.12.13ACCESSRULE, PROG *, DENY

例4

次のアクセス・ルールは、すべてのプログラムへのアクセス権をユーザーJOHNに付与します。

ACCESSRULE, PROG *, USER JOHN, PASSWORD OCEAN1

例5

次のアクセス・ルールではすべてのプログラムへのアクセス権をユーザーJOHNに付与し、パスワードを復号化するための暗号化鍵を指定します。PASSWORDで指定されたパスワードがENCKEYSルックアップ・ファイル内のいずれかに一致する場合、接続が許可されます。

ACCESSRULE, PROG *, USER JOHN, PASSWORD OCEAN1, ENCRYPTKEY lookup1