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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX
12c (12.2.0.1)
E70112-04
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3.154 SETENV

適用対象

ExtractおよびReplicat

説明

SETENVパラメータでは、環境変数の値を設定します。ExtractまたはReplicatは、起動時に、オペレーティング・システム環境で設定された値ではなく、このパラメータで指定された値を使用します。SETENV文で設定された変数は、オペレーティング・システム・レベルで設定されているすべての既存の変数よりも優先されます。設定する変数ごとに1つのSETENV文を使用します。

SETENVは、問合せパラメータと一緒に使用できません。

デフォルト

なし

構文

SETENV (
{environment_variable |
  GGS_CacheRetryCount |
  GGS_CacheRetryDelay}
= 'value'
)
environment_variable

設定する環境変数名。

'value'

指定する変数の値。値は一重引用符で囲みます。

GGS_CacheRetryCount

(SQL Server)システム・アクティビティが多いために、Extractによるソース・トランザクション・ログ・ファイルの読取りがブロックされる場合に、この読取りの再試行回数を制御するOracle GoldenGate環境変数です。デフォルトの再試行回数は10回です。Extractは、指定された回数の試行後、次のようなエラーとともに異常終了します。

GGS ERROR 600 [CFileInfo::Read] Timeout expired after 10 retries with 1000 ms delay waiting to read transaction log or backup files.

レポート・ファイルやエラー・ログにタイムアウト・メッセージが記録され続ける場合は、このパラメータで再試行回数を増やしてください。

GGS_CacheRetryDelay

(SQL Server)前回の試行が失敗したときに、Extractのトランザクション・ログ読取りの再試行までの待機時間(ミリ秒)を制御するOracle GoldenGate環境パラメータです。デフォルトの待機時間は1000ミリ秒です。

例1   

独立したSETENV文を使用すると、環境設定を変更せずに、単一のOracle GoldenGateインスタンスを複数のOracleデータベース・インスタンスに接続させることができます。次のパラメータ文では、ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDの値を設定します。

SETENV (ORACLE_HOME = '/home/oracle/ora9/product')
SETENV (ORACLE_SID = 'ora9')
例2   

次のパラメータ文では、Extractが異常終了する前に実行するトランザクション・ログ読取り再試行回数を最大20回、再試行間隔を3000ミリ秒として、SQL Server環境のOracle GoldenGateの値を設定します。

SETENV (GGS_CacheRetryCount = 20)
SETENV (GGS_CacheRetryDelay = 3000)