| Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX 12c (12.2.0.1) E70112-04 |
|
![]() 前 |
![]() 次 |
INFO REPLICATでは、Replicatグループの処理履歴を取得します。このコマンド出力には次の情報が含まれます。
Replicatのステータス(「STARTING」、「RUNNING」、「STOPPED」または「ABENDED」)。STARTINGは、プロセスは開始していますが、処理用のチェックポイント・ファイルはまだロックされていないことを示します。
(Oracleデータベース)Replicatモード: 非統合または統合。
Replicatが調整モードであるかどうか。調整モードの場合、現在使用しているスレッドの数。
おおよそのReplicatラグ
Replicatが読み取るトレイル
トレイル内のチェックポイントを含むReplicat実行履歴
Replicat環境に関する情報
基本コマンドでは、オンライン(継続的な) Replicatグループの情報のみを表示します。タスクは除外されます。
INFO REPLICATを発行すると、Replicatは停止または実行中になります。実行中のプロセスの場合、RUNNINGのステータスは、次のいずれかを意味します。
Active: 実行中および処理中(または処理可能な)データ。これは、プロセス開始後のプロセスの通常の状態です。
Suspended: プロセスは実行中ですが、EVENTACTIONS SUSPENDアクションにより一時停止しました。一時停止状態では、プロセスはアクティブではなく、データを処理できませんが、現在の実行の状態は保持され、GGSCIでRESUMEコマンドを発行すると続行できます。INFOコマンドでのRBAは、一時停止アクションの前の最新のチェックポイント位置を表します。状態がアクティブか一時停止かを確認するには、SEND REPLICATコマンドをSTATUSオプションとともに発行します。
ラグについて
Checkpoint Lagは、最新のチェックポイントがトレイルに書き込まれた時点での遅延(秒)を表します。たとえば、次の例で考えてみます。
現在の時刻 = 15:00:00
最新のチェックポイント = 14:59:00
最新の処理レコードのタイムスタンプ = 14:58:00
これらの値の場合、ラグは00:01:00 (1分、14:58と14:59の差異)とレポートされます。
UNKNOWNというラグ値は、Replicatは実行しているがレコードをまだ処理していないか、(タイム・ゾーンの差ではなくクロックが正確でないために)ソース・システムのクロックがターゲット・システムのクロックよりも進んでいることを示します。より正確なラグ情報を表示するには、LAG REPLICATを使用します(LAG REPLICATを参照してください)。
構文
INFO REPLICATgroup_name[threadID] [, DETAIL] [, SHOWCH [n]] [, TASKS | ALLPROCESSES]
group_name[threadID]次のものの名前。
1つのReplicatグループ、または複数のグループを指定するワイルドカード(*)。たとえば、「T*」と指定すると、名前がTから始まるすべてのReplicatグループの情報が表示されます。
完全名で識別される、調整Replicatのスレッド。たとえば、fin003では、finグループのスレッド3の情報のみが表示されます。
DETAIL詳細情報を表示します。Oracleターゲットの場合、DETAILでは、Replicatが統合モードであるときのインバウンド・サーバーの名前が表示されます。
LOGBSN情報をDETAIL出力で表示するには、INFO REPLICATを発行する前に、DBLOGINコマンドを発行します。調整Replicatの特定のスレッドIDに対してコマンドを発行した場合、そのスレッドのLOGBSNのみが表示されます。そうでない場合、すべてのスレッドのLOGBSNが表示されます。LOGBSNを使用したExtractのリカバリの詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。
Replicatが調整モードの場合、DETAILではアクティブなスレッドのみが表示されます。たとえば、CRという名前のReplicatが最大15スレッドで作成されましたが、スレッド7-9のみが実行中の場合、DETAILを指定したINFO REPLICAT group_nameでは、調整スレッド(CR)、CR007、CR008およびCR009のみが表示されます。チェックポイントは別のスレッドに存在しますが、コマンドの出力には表示されません。サンプル出力の例を参照してください。
SHOWCH [n]チェックポイント・ファイルに記録済のチェックポイント、チェックポイント表に記録済のチェックポイント、使用中のチェックポイントなど、現在のチェックポイントの詳細を表示します。データベース・チェックポイントの表示には、表名、ハッシュ・キー(一意の識別子)、作成時のタイムスタンプが含まれます。
nには、現在のチェックポイントに加えて表示する過去のチェックポイントの番号を指定します。
チェックポイントの詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。
TASKSReplicatタスクのみを表示します。ワイルドカード引数で指定したタスクは、INFO REPLICATでは表示されません。
ALLPROCESSESタスクを含むすべてのReplicatグループを表示します。
例
INFO REPLICAT *, DETAIL, ALLPROCESSES
INFO REPLICAT *, TASKS
INFO REPLICAT fin003, SHOWCH
次にDETAILを指定したINFO REPLICATの出力例を示します。
REPLICAT DELTPCC Last Started 2011-01-21 11:40 Status RUNNING
Checkpoint Lag 00:00:00 (updated 232:39:41 ago)
Log Read Checkpoint File C:\GGS\DIRDAT\RT000000
2011-01-21 18:54:33.000000 RBA 4735245
Extract Source Begin End
C:\GGS\DIRDAT\RT000000 2011-01-21 18:54 2011-01-21 18:54
C:\GGS\DIRDAT\RT000000 * Initialized * 2011-01-21 18:54
Current directory C:\GGS
Report file C:\GGS\dirrpt\DELTPCC.rpt
Parameter file dirprm\DELTPCC.prm
Checkpoint file C:\GGS\dirchk\DELTPCC.cpr
Checkpoint table GG.CHECKPT
Process file C:\GGS\dirpcs\DELTPCC.pcr
Error log C:\GGS\ggserr.log
次に、調整Replicatに対するDETAILを指定したINFO EXTRACTを示します。
GGSCI (sysa) 3> info ra detail
REPLICAT RA Last Started 2013-05-01 14:15 Status RUNNING
COORDINATED Coordinator MAXTHREADS 15
Checkpoint Lag 00:00:00 (updated 00:00:07 ago)
Process ID 11445
Log Read Checkpoint File ./dirdat/withMaxTransOp/bg000001
2013-05-02 07:49:45.975662 RBA 44704
Lowest Log BSN value: (requires database login)
Active Threads:
ID Group Name PID Status Lag at Chkpt Time Since Chkpt
1 RA001 11454 RUNNING 00:00:00 00:00:01
2 RA002 11455 RUNNING 00:00:00 00:00:04
3 RA003 11456 RUNNING 00:00:00 00:00:01
5 RA005 11457 RUNNING 00:00:00 00:00:02
6 RA006 11458 RUNNING 00:00:00 00:00:04
7 RA007 11459 RUNNING 00:00:00 00:00:04
Current directory /scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1
Report file /scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1/dirrpt/RA.rpt
Parameter file /net/slc03jgo/scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1/dirprm/ra.prm
Checkpoint file /scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1/dirchk/RA.cpr
Checkpoint table atstgt.checkPoint_ra
Process file /scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1/dirpcs/RA.pcr
Error log /scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1/ggserr.log
次に、調整ReplicatのスレッドIDに対するDETAILを指定したINFO EXTRACTを示します。
GGSCI (sysa) 5> info ra002 detail
REPLICAT RA002 Last Started 2013-05-01 14:15 Status RUNNING
COORDINATED Replicat Thread Thread 2
Checkpoint Lag 00:00:00 (updated 00:00:02 ago)
Process ID 11455
Log Read Checkpoint File ./dirdat/withMaxTransOp/bg000001
2013-05-01 14:13:37.000000 RBA 44704
Current Log BSN value: (requires database login)
Extract Source Begin End
./dirdat/withMaxTransOp/bg000001 2013-05-01 14:11 2013-05-01 14:13
./dirdat/withMaxTransOp/bg000001 2013-05-01 14:11 2013-05-01 14:11
./dirdat/withMaxTransOp/bg000001 * Initialized * 2013-05-01 14:11
./dirdat/withMaxTransOp/bg000000 * Initialized * First Record
Current directory /scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1
Report file /scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1/dirrpt/RA002.rpt
Parameter file /net/slc03jgo/scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1/dirprm/ra.prm
Checkpoint file /scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1/dirchk/RA002.cpr
Checkpoint table atstgt.checkPoint_ra
Process file /scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1/dirpcs/RA002.pcr
Error log /scratch/vara/view_storage/vara_gg7/work/worklv/oggora1/ggserr.log