Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX 12c (12.2.0.1) E70112-04 |
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ADD CREDENTIALSTORE
コマンドでは、資格証明ストアを作成します。資格証明ストアはユーザーIDおよびその暗号化されたパスワード(ともにcredentials
と呼ばれます)を管理します。これらはOracle GoldenGateプロセスにより使用され、ローカル・データベースと対話します。資格証明ストアを使用すると、Oracle GoldenGateのパラメータ・ファイルにユーザー名およびクリアテキスト・パスワードを指定する必要がなくなります。ユーザーIDのかわりにパラメータ・ファイルのオプションの別名を使用して、資格証明ストアのユーザーIDとパスワードのペアにマップすることもできます。
資格証明ストアはOracle Credential Store Framework (CSF)内の自動ログイン・ウォレットとして実装されます。LDAPディレクトリの使用は、Oracle GoldenGate資格証明ストアではサポートされていません。自動ログイン・ウォレットは、必要なパスワードを指定するための人の介在を必要とせず、Oracle GoldenGateプロセスの自動再起動をサポートします。
ADD CREDENTIALSTORE
は、GLOBALS
ファイルのCREDENTIALSTORELOCATION
パラメータに指定した場所(使用されている場合)に、空の資格証明ストアを作成します。そうでなければ、Oracle GoldenGateのインストール・ディレクトリのデフォルトの場所のdircrd
に作成します。資格証明ストアは、同じシステムまたは異なるシステムのOracle GoldenGateの複数のインスタンス(インストール)により共有されます。共有される資格証明ストアを共有ファイル・システムに格納し、各GLOBALS
パラメータ・ファイルのCREDENTIALSTORELOCATION
パラメータを使用して、各Oracle GoldenGateインスタンスのこの場所を指定します。
Oracle GoldenGateの指定したインスタンスにより、一度に1つの資格証明ストアのみ使用できます。たとえば、/home/ogg/credentials
という名前の資格証明ストアと、/test/ogg/credentials
という名前の資格証明ストアがあっても、Oracle GoldenGateの指定したインスタンスにより、実行時に使用できるのは1つのみです。別の資格証明ストアに切り替わるプロセスを止めることができますが、各GLOBALS
パラメータ・ファイルのCREDENTIALSTORELOCATION
パラメータの更新と、必要に応じて別の別名を指定するUSERIDALIAS
パラメータの変更を確認してください。
資格証明を資格証明ストアに追加するには、ALTER CREDENTIALSTOREを参照してください。
資格証明ストアの使用は、iSeries、z/OSおよびNonStopプラットフォームではサポートされません。
Oracle GoldenGateのセキュリティ・オプションの詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。
構文
ADD CREDENTIALSTORE