Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateのアップグレードfor Windows and UNIX 12c (12.2.0.1) E70104-03 |
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ここでは、次のデータベース環境でOracle GoldenGateをアップグレードする手順を示します。
DB2 LUW
Informix
MySQL
PostgreSQL
SQL/MX
SQL Server
Sybase
Teradata
この章では、正常なアップグレードのために実行する必要がある次の各項について説明します。
このアップグレード手順では、調整済Replicat、更新されたグローバリゼーション・サポート、新しいSQL-92のデフォルト、セキュリティ機能の拡張など、12c (12.2.0.1)の主要な新機能は実装せずに、Oracle GoldenGateの更新されたコア機能のみをデプロイする最小限のアップグレードを実行します。問題が発生した場合に簡単にトラブルシューティングできるように、最初は最小限のアップグレードを実行することをお薦めします。環境が正常にアップグレードされたことを確認したら、新機能を実装できます。
統合構成(多数のソースと1つのターゲット)で動作する複数のExtractプロセスをアップグレードする場合は、完全にこれらの手順に従い、一度に1つのExtractをアップグレードします。
すべてのReplicatインストールを同時にアップグレードする必要があります。全ターゲット・システムのすべてのReplicatグループにつながる証跡すべてを、これらの手順に従って、空になるまで処理することが重要です。
注意: Replicatプロセス間でデータをパーティション化するための |
Oracle GoldenGate構成に含まれる各システムに適したOracle GoldenGateのビルドをダウンロードします。
ブラウザを使用して、http://support.oracle.com
に移動します。
Oracle IDとパスワードでログインします。
パッチとアップグレード・タブを選択します。
「検索」タブで、「製品またはファミリ」をクリックします。
「製品」
フィールドに、Oracle GoldenGateと入力します。
「リリース」ドロップダウン・リストから、ダウンロードするリリースのバージョンを選択します。
「プラットフォーム」がデフォルトとして次のフィールドに表示されることを確認し、プラットフォームをドロップダウンリストから選択します。
最後のフィールドは空のままにします。
「検索」をクリックします。
「パッチの詳細検索結果」リストで、検索基準に最も合うパッチを選択します。選択するOracle GoldenGateのパッチが、使用するデータベースのバージョンに対応していることを確認してください。
ビルドを選択すると、ビルドの説明の下にダイアログ・ボックスがポップアップし、ダウンロード・ページに進みます。
ダウンロードする各パッチのパッチ・ファイル名のリンクをクリックします。ファイルのダウンロード・ダイアログ・ボックスが表示されます。
「開く」または「保存」のいずれかを選択します。
処理 | 選択 |
---|---|
パッチをただちに抽出 | 「開く」を選択し、ファイル抽出ユーティリティを選択して、ファイル・システム上の場所へファイルを抽出します。 |
パッチを保存し、後で抽出 | 「保存」を選択し、ファイル・システム上のディレクトリに保存します。 |
注意: ソフトウェアをインストールする前に、Oracle GoldenGate for Windows and UNIXリリース・ノートを参照し、新機能、パラメータの変更、アップグレード要件、または現在の構成に影響するバグ修正がないか確認してください。readmeファイルで既知の問題を確認します。 |
ExtractとReplicatの両方ではなく、どちらか1つのみをアップグレードする場合でも、アップグレードにはすべてのプロセスが関係します。どのコンポーネントをアップグレードするかに関係なく、すべてのプロセスをアップグレードの適切な順序で停止し、空になるまで証跡を処理する必要があります。
警告: (Sybaseデータベース)これらの手順を実行して、バージョン12c (12.2.0.1)のOracle GoldenGate for Sybaseにアップグレードするには、Sybaseのページ・サイズが少なくとも4Kであることが必要です。 |
(ソースおよびターゲット・システム)ソース・システムとターゲット・システムの現在のOracle GoldenGateインストール・ディレクトリと、クラスタ内の共有ドライブにインストールしたすべての作業ディレクトリ(該当する場合)をバックアップします。
(必要に応じて、ソースおよびターゲット・システム)バージョン12c (12.2.0.1)のOracle GoldenGateを各システムの新しいディレクトリに展開します(現在のOracle GoldenGateディレクトリではありません)。サブディレクトリは作成しないでください。インストール・ファイルが展開されるまでの手順を完了します。
(ソース・システム) Oracle GoldenGate構成のオブジェクトに対するユーザー・アクティビティを停止します。
(ソース・システム)ソース・システムのGGSCIで、トランザクション・ログ内に処理するデータが残っていないことが示されるまで、LOGEND
オプションを指定したSEND EXTRACT
コマンドを発行します。
GGSCI> SEND EXTRACT
group
LOGEND
(ソース・システム) GGSCIで、Extractとデータ・ポンプを停止します。
GGSCI> STOP EXTRACT
group
(ターゲット・システム)各ターゲット・システムのGGSCIで、証跡のすべてのデータの処理が完了したことを示す"At EOF
"ステータスが表示されるまで、STATUS
オプションを指定したSEND REPLICAT
コマンドを発行します。すべてのReplicatプロセスが"At EOF
"を戻すまで、すべてのターゲット・システムでこれを行う必要があります。
GGSCI> SEND REPLICAT
group
STATUS
(ターゲット・システム) GGSCIで、すべてのReplicatプロセスを停止します。
GGSCI> STOP REPLICAT
group
(ソースおよびターゲット・システム) GGSCIで、ソース・システムとターゲット・システムのManagerを停止します。
GGSCI> STOP MANAGER
ソースまたはターゲット、あるいは両方のデータベースをアップグレードする場合は、データベース・ベンダーから提示されたアップグレード手順に従って、この時点で実行します。アップグレード後にデータベースを起動しますが、Oracle GoldenGate構成のオブジェクトに対するトランザクションは許可しないでください。
(ソースおよびターゲット・システム)展開したOracle GoldenGateファイルを新規ディレクトリから、ソース・システムとターゲット・システム上の既存のOracle GoldenGateディレクトリに移動します。
(DB2 for IBM i)引数なしでggos400install
を実行します。アップグレードには引数なしが必須です。ただし、ライブラリを変更した場合は、削除するまで古いライブラリがシステムに残ります。ggos400install
の詳細は、DB2 for iのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。
(ターゲット・システム。バージョン11.2.1.0.0以前からReplicatをアップグレードする場合のみ)各ターゲット・システムにおいてGGSCIで次のコマンドを発行し、そのシステムのReplicatチェックポイント表をアップグレードします。この手順では、表定義を更新します。
GGSCI> DBLOGIN {[SOURCEDBdata_source
] |[,database@host:port
] |USERID {/ |userid
}[, PASSWORDpassword
] [algorithm
ENCRYPTKEY {keyname
| DEFAULT}] |USERIDALIASalias
[DOMAINdomain
] |[SYSDBA | SQLID sqlid][SESSIONCHARSET character_set]}
GGSCI> UPGRADE CHECKPOINTTABLE [
owner
.table
]
注意: チェックポイント表がGLOBALSファイルのCHECKPOINTTABLE にリストされている名前で作成された場合は、owner . table を省略できます。 |
(ソースおよびターゲット・システム)証跡バージョン、チェックポイント・ストレージ形式、および統合キャプチャの更新では、次の手順を実行する必要があります。
GGSCIで、プライマリExtractプロセスと関連データ・ポンプExtractプロセスを新しい証跡シーケンス番号に変更します。コマンドは"Rollover performed
"を返す必要があります。
GGSCI> ALTER EXTRACT
group
ETROLLOVER
GGSCIで、プライマリExtractおよびデータ・ポンプに対してDETAIL
を指定したINFO EXTRACT
コマンドを発行して、証跡シーケンス番号を確認します。
GGSCI> INFO EXTRACT
group
, DETAIL
GGSCIで、開始するデータ・ポンプとReplicatプロセスを新しい証跡シーケンス番号に再配置します。
GGSCI> ALTER EXTRACT
pump
, EXTSEQNO
seqno
, EXTRBA
RBA
GGSCI> ALTER REPLICAT
group
, EXTSEQNO
seqno
, EXTRBA
RBA
(SQL/MX。Oracle GoldenGateバージョン10.4.xからアップグレードする場合のみ)ソース・システムのOracle GoldenGateインストール・ディレクトリから、プライマリSQL/MX Extractに対してconvchkプログラムを実行して、チェックポイントを新しい形式に変換します。
./convchk group
チェックポイントが変換されない場合、プライマリSQL/MX Extractプロセスは起動時に異常終了し、トランザクション・ログのすべてのデータが無視されます。
(ソース・システム。Extractをアップグレードしない場合)SOURCECHARSET
パラメータをReplicatパラメータ・ファイルに追加します。このパラメータでソース・データベースのキャラクタ・セットを指定します。詳細は、『Oracle GoldenGate for Windows and UNIXリファレンス』を参照してください。
(ソース・システム。Replicatをアップグレードしない場合)現時点ではターゲット・システムのReplicatをアップグレードしない場合、Extractパラメータ・ファイルに次のパラメータを追加して、ターゲットで実行されるOracle GoldenGateのバージョンを指定します。このパラメータを指定すると、Extractによって、古いバージョンのReplicatと互換性のある証跡のバージョンが書き込まれます。
{EXTTRAIL | RMTTRAIL}file_name
FORMAT RELEASEmajor.minor
version
は、Oracle GoldenGateリリース・バージョンを指定します。major
はメジャー・バージョン番号で、minor
は、11.2などのマイナー・バージョン番号です。必ずドットを含めてください。
(DB2 z/OSでのOracle GoldenGateのアップグレード) APFで特権APIの使用が認可されるよう、ExtractプロセスとそのDLLの"a"属性の再設定が必要になる場合があります。詳細は、Oracle GoldenGate for DB2 z/OSのインストールおよび構成のインストール手順に関する項を参照してください。
パラメータ・ファイルのコピーを作成してパラメータを変更する場合は、古いパラメータ・ファイルが格納されていたOracle GoldenGateディレクトリに新しいパラメータ・ファイルを移動し、古いパラメータ・ファイルと同じ名前を付けます。大文字と小文字を区別する場合は、パラメータ・ファイルにNOUSEANSISQLQUOTES
を追加するか、convprm
ユーティリティを実行し、必要に応じて引用符を変換してください。詳細は、「キャラクタ・セット変換を使用している場合のアップグレードの考慮事項」を参照してください。
GGSCIで、次の順序に従って、ソース・システムとターゲット・システムのOracle GoldenGateプロセスを開始します。
GGSCI> START MANAGER GGSCI> START EXTRACTgroup
GGSCI> START EXTRACTpump
GGSCI> START REPLICATgroup
ログ・ファイルをリストアする必要がある場合、Extractはリストアが必要なログを示すエラーで異常終了します。ログをそのログまでリストアし、Extractを再起動します。