Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGate Monitor Agentのインストール、構成およびアップグレード 12c (12.2.1) E70092-01 |
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この章では、z/OS以外のすべてのプラットフォーム用にOracle GoldenGate Monitorエージェントをインストールし、構成するプロセスについて順を追って説明します(z/OSプラットフォームでOracle GoldenGate Monitorエージェントをインストールする場合、第3章「z/OS用Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストールおよび構成」を参照してください)。
この章は次の項で構成されています:
z/OS以外のすべてのプラットフォームでは、Oracle Universal Installer (OUI)を使用してOracle GoldenGate Monitorエージェントをインストールします。次の手順を実行します。
インストール・プログラムを起動する手順:
システムにログインします。
インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動します。
次の表に示すように、システムのJDKディレクトリからjava -jar
を起動し、インストール・プログラムを起動します。
対象のオペレーティング・システム | 使用するコマンド |
---|---|
UNIX |
$ java -jar -Xmx1024m /path/to/jar/file/ogg_generic.jar |
Windows |
C:\ java -jar -Xmx1024m ogg_generic.jar
|
ogg_generic.jar
は、オペレーティング・システム用にダウンロードしたファイルの名前です。
インストール・プログラムが表示されたら、インストールを開始できます。インストール・プログラムの各画面の詳細は、2.1.2項「製品のインストール」を参照してください。
製品をインストールするには、次の表に説明されている必要な情報を指定して、インストーラ画面を進みます。この表には、表示される順に画面をリストし、必要なフィールドを完成させるための手順を示します。画面の詳細が必要な場合、左側の列でその名前をクリックします。
画面 | 説明 |
---|---|
Welcome |
この画面は、製品インストーラの概要を示します。
「Next」をクリックします。 |
Installation Location |
この画面を使用して、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。
|
Installation Typ |
この画面を使用して、インストール・タイプを選択します。
|
Prerequisite Checks |
この画面では、システムが最小必要要件を満たしていることを確認します。
警告またはエラー・メッセージが表示された場合は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証、システム要件および相互運用性の確認に関する項の参照ドキュメントのいずれかを参照できます。 「Next」をクリックします。 |
Installation Summary |
この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。
注意: 個々のコンポーネントのおおよそのインストール・サイズを表示するには、その名前をクリックします。 「Install」をクリックします。 |
Installation Progress |
この画面には、インストールの進行状況が表示されます。進行状況バーが100%に達したら、インストールは完了です。一部のシステムでは、ライブラリの生成プロセスが全インストール時間の70%を占める場合があることに注意してください。
インストールの進行状況が100%になったら、「Next」をクリックします。 |
Installation Complete |
この画面は、インストールの最後に表示され、インストールされた製品および機能のサマリーが表示されます。
「Finish」をクリックします。 この手順でOUIは、OUI固有のファイル・セットとともにOracle GoldenGate Monitorエージェントのバイナリと構成ファイルを |
My Oracle SupportのリンクをWebブラウザに入力します。
「Sign In...」をクリックします。
注意: まだログインしていない場合、「Oracle Single Sign-On」ページが表示されます。OracleユーザーIDとパスワードを入力し、「Sign In」をクリックします。 |
「Dashboard」ページが表示されます。
「Patches & Updates」タブをクリックします。
使用するオペレーティング・システムのManagement Pack for Oracle GoldenGateを検索します。
少なくともパッチ19916072をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍します。
パッチZIPファイル内のREADME.txt
ファイルの指示に従い、パッチがシステムに必要であること、およびパッチのインストール方法を確認します。
この項では、z/OS以外のプラットフォーム用にOracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンスを作成および構成する手順について説明します。このプロセスには、次の6つの手順が必要です。
注意: この手順は、z/OS以外のアプリケーション用です。z/OSプラットフォーム用のOracle GoldenGate Monitorエージェントをインストールする場合、3.3項「z/OS用Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインスタンスの作成および構成」を参照してください。 |
Oracle GoldenGate Monitorエージェントの作成スクリプト(createMonitorAgentInstance.sh
)を含むディレクトリに移動します。次に例を示します。
cd /u01/app/oracle/product/wls/oggmon/ogg_agent
スクリプトを実行します。
対象のオペレーティング・システム | 使用するコマンド |
---|---|
UNIX |
$ ./createMonitorAgentInstance.sh |
Windows |
C:\ createMonitorAgentInstance.bat |
システムは次のように応答します。
Please enter absolute path of Oracle GoldenGate home directory :
Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリの絶対パスを入力します。例: /u01/ogg/replication/oggcore1
。
システムは次のように応答します。
Please enter absolute path of OGG Agent instance :
Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスを含むディレクトリ(既存のディレクトリでかまいません)を入力します。例: /u01/ogg/agents/oggmon/agent1
。このディレクトリは、次にOracle GoldenGateをインストールおよびパッチ適用するときに、Oracle GoldenGate MonitorエージェントJARおよび構成ファイルを上書きしないように、Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリと異なるディレクトリにしてください。
注意: Windowsの場合は、JDK8ディレクトリの絶対パスを必ず明示的に指定する必要があり、そうしないと、MonitorエージェントはMonitorサーバーに接続できません。このディレクトリ・パスはjagent.prm ファイルで定義することもできます。 |
Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスのディレクトリは、既存のフォルダの場所でかまいません。この場合は、指定するように求められます。
OGG Agent instance directory already exists, do you want to overwrite the contents (yes | no)".
「yes」
を選択した場合、スクリプトの実行が続けられ、その場所にあるOracle GoldenGate Monitorエージェントに関連する内容はすべて上書きされます。「no」
を選択した場合、スクリプトの実行が停止します。
システムは次のように応答します。
Please enter unique name to replace timestamp in startMonitorAgent script.
startMonitorAgent.sh
スクリプト・ファイルのタイムスタンプを置換する一意の名前を入力します。
一意のディレクトリに作成する必要がありますが、これと同じプロセスを使用して追加のインスタンスを作成できます。たとえば、新しいMonitorエージェント・インスタンスは、別のOracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスと同じOracle GoldenGateインスタンス・ディレクトリ(例: /u01/ogg/replication/oggcore1
)を参照できますが、Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスのディレクトリは常に新しいディレクトリ(例: /u01/ogg/agents/oggmon/agent2
)にする必要があります。Oracle GoldenGate Monitorエージェントは、その構成方法に基づいて、Oracle GoldenGateのモニタリング統計をOracle GoldenGate Monitorサーバーに報告します。
Oracle GoldenGate Monitorエージェントは、2つのモード(Oracle GoldenGate Monitor ServerまたはOracle GoldenGate Enterprise Management Plug-In)のいずれかで動作します。次の手順を使用して、動作するモードにあわせて構成プロパティを設定します。
(Oracle GoldenGate Enterprise Management Plug-Inではなく) Oracle GoldenGate Monitor Serverを使用する場合、oggmon.properties
ファイルをOGG_MONITORSERVER_DOMAIN
/config/monitorserver/cfg
ディレクトリからすべてのOracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスのOGG_AGENT_INST_HOME
/cfg
ディレクトリにコピーします(OGG_AGENT_INST_HOME
はOracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスへの絶対パス)。
OGG_AGENT_INST_HOME
/cfg/Config.properties
ファイルを編集します。
次のいずれかのモードのプロパティを確認して設定します。
Oracle GoldenGate Monitor (OGGMON):
jagent.host=
デフォルトを使用するか、Oracle GoldenGate Monitorエージェント(jagent
)が稼働しているマシンの完全なホスト名またはIPに変更します。
jagent.jmx.port=
デフォルトを使用するか、優先ポートに変更します。
monitor.host=
Oracle GoldenGate Monitor Serverのインストール時にmonitor.properties
に設定したホスト名に設定します。
monitor.jmx.port=
Oracle GoldenGate Monitor Serverのインストール時にmonitor.properties
に設定したポートに設定します。
monitor.jmx.username=
Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストール時に指定したユーザー名に設定します
jagent.username=
jagent
ユーザー名を設定します。
agent.type.enabled=
OGGMON
に設定されていることを確認します。
jagent.backward.compatibility=
false
に設定されていることを確認します。
jagent.ssl=
false
に設定されていることを確認します。
または
Oracle GoldenGate Enterprise Management Plug-In (OEM):
jagent.host=
デフォルトを使用するか、Oracle GoldenGate Monitorエージェント(jagent
)が稼働しているマシンの完全なホスト名またはIPに変更します。
jagent.username=
jagent
ユーザー名を設定します。
jagent.rmi.port=
デフォルトを使用するか、特定のポートに変更します。
agent.type.enabled=
OEM
に設定します。
jagent.backward.compatibility=
false
に設定されていることを確認します。
jagent.ssl=
false
に設定されていることを確認します。
ファイルを閉じて保存します。
ウォレットを作成するには、oggmon.properties
ファイルが必要です。手順は、Oracle GoldenGate Monitorサーバーのインストールおよび構成のMonitorプロパティの編集に関する項を参照してください。
OGG_AGENT_INST_HOME/bin
ディレクトリに移動し、次のいずれかの項を使用して、現在の動作モード(Oracle GoldenGate MonitorまたはOracle GoldenGate Enterprise Management Plug-In)に対応したOracleウォレットを作成します。
既存のdirwlt
ディレクトリを削除します。
oggmon.properties
ファイルがcfg
ディレクトリにコピーされていることを確認します。
ウォレット資格証明の作成を開始します。
対象のオペレーティング・システム | 使用するコマンド |
---|---|
UNIX |
$ ./pw_agent_util.sh -create |
Windows |
C:\ pw_agent_util.bat -create |
jagent.username
プロパティのユーザー・パスワードを入力して確認します。
Please create a password for Java Agent: Please confirm password for Java Agent:
monitor.jmx.username
プロパティのユーザー・パスワードを入力して確認します。
Please enter Monitor Server JMX password:
Please confirm Monitor Server JMX password:
システムは次のように応答します。
Jan 06, 2014 5:17:22 PM oracle.security.jps.JpsStartup start INFO: Jps initializing. Jan 06, 2014 5:17:24 PM oracle.security.jps.JpsStartup start INFO: Jps started. Wallet is created successfully.
これにより、ウォレットのcwallet.sso
およびcwallet.sso.lck
ファイルがOGG_AGENT_INST_HOME
/cfg
ディレクトリのdirwlt
に作成されます。
ウォレット資格証明の作成を開始します。
対象のオペレーティング・システム | 使用するコマンド |
---|---|
UNIX |
$ ./pw_agent_util.sh -jagentonly |
Windows |
C:\ pw_agent_util.bat -jagentonly |
jagent.username
プロパティのユーザー・パスワードを入力して確認します。
Please create a password for Java Agent: Please confirm password for Java Agent:
システムは次のように応答します。
Jan 06, 2014 5:17:22 PM oracle.security.jps.JpsStartup start INFO: Jps initializing. Wallet is created successfully.
これにより、ウォレットのcwallet.sso
およびcwallet.sso.lck
ファイルがOGG_AGENT_INST_HOME
ディレクトリのdirwlt
に作成されます。
注意: この手順は、Oracle GoldenGate MonitorエージェントがSSLモードで実行される場合にのみ必要です。 |
OGG_AGENT_INST_HOME
/dircrt
に移動し、キーストアおよびトラストストア・ファイルをコピーします。
キーストアおよびトラストストア・ファイルのコピー後、次のようにします。
pw_agent_util.sh
(Windowsでは.bat
)ユーティリティを使用して、Oracle GoldenGate Monitorの管理のOracle GoldenGate Monitorエージェントのパスワードの更新に関する項に説明されているように、キーストアおよびトラストストア・パスワードでウォレットを更新します。
config.properties
ファイル内のjagent.keystore
およびjagent.truststore
値を次のように更新します。
jagent.keystore.file=jagentKeyStore jagent.truststore.file=jagentTrustStore
注意: 自己署名証明書を使用する場合、キーストア・ファイルとトラストストアの両方に同じファイルを使用できます。第三者署名証明書を使用する場合、適切なキーストアおよびトラストストア・ファイルでプロパティ・ファイルを更新する必要があります。 |
GLOBALS
という名前のファイルをOGG_AGENT_INST_HOME
ディレクトリに作成します(このファイルがない場合)。
GLOBALS
ファイルを編集します。
新しい行にENABLEMONITORING
を追加します。
ファイルを閉じて保存します。
Oracle GoldenGate GGSCIコンソールに移動し、start jagent
コマンドを実行してOracle GoldenGate Monitorエージェントを起動します。
GGSCI> start jagent
前述の手順を完了し、Oracle GoldenGate Monitorエージェントが稼働すると、Oracle GoldenGate Monitorエージェントのログ詳細がOGG_AGENT_INST_HOME/logs
のogg_agent.log
に書き込まれます。