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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGate Monitorのインストールおよび構成
12c (12.2.1)
E70094-01
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4 Monitorサーバーの構成および起動

この章では、構成ウィザードを使用して、OracleデータベースおよびOracle以外のデータベース(このバージョンでは、Oracle以外のデータベースとはSQL Serverのこと)に対するWebLogicドメインを作成する手順について説明します。これらのドメインの作成後にサーバーを起動するための手順も含まれています。

この章は次の項で構成されます。

4.1 Oracleデータベース用のOracle GoldenGate Monitorサーバーの構成

この項では、Oracleデータベースを使用する場合のWebLogicドメインの設定に必要な手順を示します。SQL Serverデータベースを実行する場合、4.2項「SQL Serverデータベース用のOracle GoldenGate Monitorサーバーの構成」を参照してください。

4.1.1 Oracleデータベース・リポジトリの作成

Oracleデータベース・リポジトリを作成するには、次の手順を使用します。

  1. 3.2項「リポジトリの作成」の手順に従い、リポジトリを作成します。ただし、SQL Serverの場合、次の例外に注意してください。

    1. 「Database Connection Details」画面まで進んだら、「Database Type」を「Oracle Database」に設定し、適切な接続情報を設定します。「Next」をクリックします。

      「Select Components」画面が表示されます。

    2. 「Select Components」画面で、「Monitor Server」および「Service Tables」(デフォルトではこれはすでに選択されている)を選択します。

  2. 残りのリポジトリ作成プロセスに従います。次のスキーマが生成されている必要があります。

    • OGGMON (製品固有のスキーマ)

    • STB

    • OPSS

    • IAU

    • IAU_APPEND

    • IAU_VIEWER

4.2 SQL Serverデータベース用のOracle GoldenGate Monitorサーバーの構成

Oracle GoldenGate Monitorでは、Oracleデータベースに加えてSQL Serverデータベースもサポートされます。4.1項「Oracleデータベース用のOracle GoldenGate Monitorサーバーの構成」で説明されている構成手順は、そのデータベース・プロバイダにのみ適用されます。SQL Serverデータベースの場合、同じツールを使用しますが、若干異なる手順に従う必要があります。この手順については、この項で説明します。

4.2.1 始める前に

開始する前に、次を実行します。

  • 設定:

    ISOLATION LEVEL,ALTER DATABASE $(DATABASE_NAME) SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
    
  • データベースで大/小文字が区別されることの確認:

    DECLARE @collate sysname
       select @collate = convert(sysname, serverproperty('Collation'))
    IF ( charindex(N'_CI', @collate) > 0 )
    BEGIN
       select @collate = replace(@collate, N'_CI', N'_CS')
       exec ('ALTER database $(DATABASE_NAME) COLLATE ' + @collate)
    

4.2.2 SQL Serverリポジトリの作成

SQL Serverリポジトリを作成するには、次の手順を使用します。

  1. 3.2項「リポジトリの作成」の手順に従い、リポジトリを作成します。ただし、SQL Serverの場合、次の例外に注意してください。

    1. 「Database Connection Details」画面まで進んだら、「Database Type」を「SQL Server database」に設定し、適切な接続情報を設定します。「Next」をクリックします。

      「Select Components」画面が表示されます。

    2. 「Select Components」画面で、「Monitor Server」および「Service Tables」(デフォルトではこれはすでに選択されている)を選択します。

  2. 残りのリポジトリ作成プロセスに従います。次のスキーマが生成されている必要があります。

    • OGGMON(製品固有のスキーマ)

    • STB

    • OPSS

    • IAU

    • IAU_APPEND

    • IAU_VIEWER

4.3 Oracle WebLogic Serverドメインの作成

Oracle WebLogic Server構成ウィザードを使用して、すべてのサポート対象データベースに対してドメインを作成します。このツールでは、ドメインに含める製品コンポーネントを選択するか、テンプレートJARファイルを選択してWebLogicドメインを作成するプロセスがガイドされます。必要に応じて、管理対象サーバー、クラスタおよびマシン定義を追加および構成したり、事前定義のJDBCデータ・ソースおよびJMSファイル・ストア・ディレクトリをカスタマイズすることで、ドメインを環境に合せてカスタマイズすることもできます。この章の手順では、最も単純な構成のシナリオについてガイドします。構成ウィザードの他の機能の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成を参照してください。

Oracle WebLogic Serverが適切にインストールされている(2.3項「Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)のインストール」を参照)ものとすると、次のようにして構成ウィザードを起動します。

Linuxの場合:

$ ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/config.sh

Windowsの場合:

C:\ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin\config.cmd

ORACLE_HOMEの詳細は、2.3項「Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1)のインストール」を参照してください。

構成ウィザードが起動し、「Configuration Type」画面が表示されます。

ドメインを作成するには、次の表に説明されている必要な情報を指定して、構成ウィザードの画面を進みます。各画面に関する追加の一般的な情報が必要な場合、「画面」列の画面名をクリックします。

画面 構成アクション
Configuration Type
「Create a new domain」が選択されていることを確認し、次のようにします。
  • 「Domain location」に、次のようなORACLE_HOME外の絶対パスを入力します。

    /scratch/my_user/oggmon1221_domain
    
  • 「Next」をクリックします。

Templates
  1. 「Oracle GoldenGate Monitor Server Domain-12.2.1 (oggmon)」を選択します。その他のパッケージは自動的に選択されます。
  2. 「Next」をクリックします。

Administrative Account
  1. 名前とパスワードを入力します(パスワードを確認します)。これは、WebLogic Serverコンソールのログイン資格証明です。
  2. 「Next」をクリックします。

ドメイン・モードとJDK
  1. 「Domain Mode」で「Production」を選択します。
  2. 「JDK」で、優先JDKを選択します。次に例を示します。

    Oracle HotSpot 1.8.0_40-ea /usr/java/jdk1.8.0_40
    
  3. 「Next」をクリックします。

Database Configuration Type
  1. 「RCU Data」ラジオ・ボタンが選択されていることを確認します。
  2. データベース接続情報を入力します。

  3. になる、スキーマの所有者(リポジトリの作成時に指定し、_STBが付加された接頭辞(例: DEV_STB))を入力します。

  4. パスワードを入力します。

  5. 「Get RCU Configuration」をクリックします。

  6. 「Next」をクリックします。

JDBC Component Schema
スキーマ情報を確認し、「Next」をクリックします。
JDBC Component Schema Test
スキーマ情報を確認し、「Next」をクリックします。
Credentials
  1. キー名ごとにユーザー名およびパスワードを入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Advanced Configuration
  1. 「Administrative Server」および 「Managed Servers, Clusters and Coherence」を選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

Administration Server
デフォルトでは、サーバー名はAdminServer、ポート番号は7001ですが、いつでもデフォルト値を変更できます。たとえば、サーバー名をAdminServerからOGGMONAdminServerに変更できます。

ポート7001がすでに使用されている場合、使用されていないポート番号に置き換えます。必要に応じた選択をし、「Next」をクリックします。

Managed Servers
管理対象サーバー名にはすでにデフォルトのMONITORSERVER_server1が移入され、ポート番号には7003が移入されています。必要に応じて、これらの値を変更できます。また、ポート7003がすでに使用されている場合、使用されていないポート番号に置き換えます。

デフォルトを受け入れるか、データを更新し、「Next」をクリックします。

Clusters
「Next」をクリックします。
Coherence Clusters
「Next」をクリックします。
Machines
「Next」をクリックします。
Configuration Summary
構成の詳細を確認し、「Create」をクリックします。
Configuration Progress
構成の作成が完了したら、 「Next」をクリックします。
Configuration Success
  1. MonitorServer管理の管理サーバーURLを書き留めます。
  2. 「Finish」をクリックします。


これで、Oracleデータベースを使用するMonitor製品に対してWebLogic Serverドメインが構成されました。

4.4 Monitorサーバーの構成の完了

Oracle GoldenGate Monitorサーバーの構成の最終手順では、この項の定義に従って各種プロパティを設定します。

JMXサーバー・プロパティの構成

  1. サーバー・プロンプトで、次のように構成ユーティリティを実行します。

    Linuxの場合:

    $ ./updateOGGMonitorConfig.sh
    

    Windowsの場合:

    C:\updateOGGMonitorConfig.bat
    

    この構成ユーティリティを使用して、Oracle GoldenGate Monitorサーバーの構成情報を更新します。すべて必須フィールドです。[Ctrl]+[C]を使用して終了できます。

  2. Oracle GoldenGate Monitorサーバー(oggmon)ドメインの絶対パスを次のように入力します。

    /scratch/prod/OGGMON_INSTALLS/oggmon_stage9_domain
    

    システムは次のように応答します。

    You have entered the domain path as : /scratch/prod/OGGMON_INSTALLS/oggmon_stage9_domain
    
  3. JMXホスト名またはIPアドレスを入力します。例: server1.us.domain.com。

  4. JMXサーバー・ポートを入力します。例: 6502。

  5. JMXサーバーのユーザー名を入力します。例: jmxuser。

  6. Oracle GoldenGate Monitorサーバーのデータベース・タイプを入力します(Oracleデータベースの場合は1、SQL Serverの場合は2を使用)。

    ユーティリティが完了します。このスクリプトが正常に実行されると、セキュア・キー・プロパティ・ファイル(oggmon.properties)がエンコード形式で作成され、指定したばかりの構成情報がすべてそのファイルに格納されます。このセキュア・キーは、Oracle GoldenGate MonitorサーバーのOracleウォレットに追加されます。

  7. oggmon.propertiesファイルをOracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスのcfgディレクトリにコピーします。Oracle GoldenGate MonitorサーバーのディレクトリはMonitorServer_WLS_Domain/config/monitorserver/cfg、MonitorエージェントのディレクトリはMonitorAgent_Instance_Home/cfgです。

4.5 Oracle GoldenGate Monitorサーバーの起動

Oracle GoldenGate Monitorサーバーが正常であることを確認するには、サーバーを起動します。これは、次の処理で構成される2ステップまたは3ステップのプロセスです。

4.5.1 Oracle WebLogic管理サーバーの起動

管理サーバーを起動するには、次のようにします。

  1. MONITOR_DOMAINディレクトリ(たとえば、/apps/oggmon_domain、Windowsの場合はapps\oggmon_domain)に移動し、サーバーを起動します。

    Linuxの場合:

    $./startWebLogic.sh
    

    Windowsの場合:

    C:/path/to/MONITOR_DOMAIN>startWebLogic.cmd
    

    サーバーが起動し、起動情報が画面に表示されます。


    注意:

    サーバーの起動には数分かかる場合があります。

  2. Oracle WebLogic Serverの管理者のユーザー名とパスワードを求められたら、「Administrative Account」画面で作成した資格証明を入力します。

    起動が続けられます。サーバーが正常に起動したら、サーバーの状態はRUNNINGになります。

4.5.2 Oracle GoldenGate Monitorサーバーの資格証明の更新(オプション)


注意:

この項はオプションです。Oracle GoldenGate Monitorサーバーの資格証明を更新する必要がある場合にのみ行います。これを行う必要がない場合、「WebLogic管理対象サーバーの起動」に進みます)。

WLSTを使用して、ウォレットのOracle GoldenGate Monitorサーバーの資格証明を作成または更新します。

  1. $ORACLE_HOME/wlserver/common/bin (WindowsではORACLE_HOME\wlserver\common\bin)からWLSTを実行します。

    Linuxの場合:

    $ORACLE_HOME/wlserver/common/bin>./wlst.sh
    

    Windowsの場合:

    C:\path\to\bin>wlst.cmd
    
  2. その後、次のいずれかを実行します。

    目的 使用するWLST関数
    新しい資格証明の作成 createCred()。次に例を示します。
    wls:/test_domain/serverConfig>createCred(map="OGGMONITOR",key="WEB.JMX.PASSWORD",user="jmxuser",password="jmxuser1",desc="JMX Password")
    wls:/test_domain/serverConfig>createCred(map="OGGMONITOR",key="MONITOR.KEYSTORE.PASSWORD",user="ksuser",password="ksuser1",desc="Keystore Password")
    wls:/test_domain/serverConfig>createCred(map="OGGMONITOR",key="MONITOR.TRUSTSTORE.PASSWORD",user="tsuser",password="tsuser1",desc="Truststore Password")
    wls:/test_domain/serverConfig>createCred(map="OGGMONITOR",key="WEB.SMTP.EMAIL.PASSWORD",user="smtpuser",password="smtpuser1",desc="SMTP Password")
    
    既存のキーの更新 updateCred()。次に例を示します。
    wls:/test_domain/serverConfig>updateCred(map="OGGMONITOR",key="MONITOR.TRUSTSTORE.PASSWORD",user="tsuser",password="tsuser1",desc="Truststore Password")
    
    既存のキーの削除 deleteCred()。次に例を示します。
    wls:/test_domain/serverConfig>deleteCred(map="OGGMONITOR", key="MONITOR.TRUSTSTORE.PASSWORD")
    


    注意:

    WLSTの詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解を参照してください。

4.5.3 WebLogic管理対象サーバーの起動

最後に、WebLogic管理対象サーバーを起動します。

  1. MONITOR_SERVER_DOMAIN\bin (WindowsではMONITOR_SERVER_DOMAIN\bin)に移動し、次のように入力します。

    Linuxの場合:

    $./startManagedWebLogic.sh MONITORSERVER_server1 http://hostname:7001
    

    Windowsの場合:

    C:path\to\bin>startManagedWebLogic.cmd MONITORSERVER_server1 http://hostname:7001
    

    説明:

    • MONITORSERVER_server1は、そのサーバーの構成時に構成ウィザードで入力された管理対象サーバーの名前です。

    • hostname:7001は、特定のホスト名とリスニング・ポートです。

  2. 入力を求められたら、Oracle WebLogic Server管理者のユーザー名とパスワードを入力します。

Oracle GoldenGate Monitorサーバーが正常にデプロイされている場合、管理対象サーバーの状態はRUNNINGと表示されます。